森保ジャパン初招集の浦和DF橋岡大樹、開幕前に想像していた“2つの自分”

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森保ジャパンに初招集された浦和レッズDF橋岡大樹
 開幕前、2つの自分を想像していたようだ。試合に出られている自分と出られていない自分。だが、どちらの立場であろうとも、真摯にサッカーに打ち込む姿勢は変わらない。ルーキーながらも先発出場を続ける浦和レッズDF橋岡大樹は、着実に一歩ずつ歩を進めている。

 今季、下部組織からトップチームに昇格すると、4月4日のルヴァン杯第3節広島戦で先発出場を果たしてトップチームデビュー。そしてJ1リーグでは第7節神戸戦から8試合連続でスターティングメンバーに名を連ねているように、定位置を確保した。一気に存在感を高めている若武者は開幕前、「試合に出れている自分を想像していた」と語る一方で、「試合に出れていない自分も想像していた」という。

 まずは、試合に出られている時。「試合に出れているときは、周りから『良かったね』という言葉をもらえるけど、自分は満足せずにやっていかないといけないし、出れていない時期の自分を忘れずにやっていこうという気持ちだった」。そして、試合に出られていない時。「出れないことが続いても、練習から腐らずに人一倍、120パーセントでやっていこう。プラスアルファで、他の人よりもいろいろな練習に取り組もうとしていた。それは当たり前かもしれないけど、そこを意識しようとした」。

 試合に出ていても満足せずに、より高みを目指していく。そして、たとえ試合に出られなくても、決して腐らずに自らを高めていく。どちらの立ち場であっても、自身を成長させていこうとする姿勢に変わりはなかった。

 日々成長を遂げ、浦和でレギュラーを張るようになった男は、前日に発表されたトゥーロン国際大会に臨むU-21日本代表メンバーに選出された。チームを率いる森保一監督は「我々の戦力に間違いなくなってくれる選手」と期待を寄せており、橋岡自身も「本当にうれしかった」と“森保ジャパン”初選出を素直に喜んだ。

 しかし、すぐさま表情を引き締める。「でも、呼ばれただけで満足しているわけにはいかないし、そこで結果を出さないと意味がない。レッズからU-21に呼ばれたのは1人なので、そこでしっかり結果を出したい」。飛び級招集となり、チームメイトは年上の選手となるが、浦和を代表して合流する以上、爪痕を残そうと闘志を燃やす。そして、浦和で先発出場を続けることで「自信が最初の頃よりあるのは当たり前」と胸を張りながらも、謙虚な姿勢は変わらない。

「自信はあるけど、それが過信になってはいけない。自信はしっかり持ちつつ、それを良い方向に持っていける謙虚さは絶対に忘れてはいけないので、そこは忘れずに代表でやってきたい」。東京五輪まで、あと2年。「一つの目標」と語る本大会のメンバー入りを果たすためにも、一歩目となるトゥーロン国際大会でインパクトを残したいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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