[新人戦]「壁を超える」ため、継続して成長曲線を描く。創成館が神村学園と0-0ドロー:九州

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長崎の新鋭、創成館高はMF岩崎雄永主将中心に戦い、神村学園高とドロ―
[2.15 九州高校(U-17)大会予選リーグ第1節 創成館高 0-0 神村学園高 福岡フットボールセンター]

「壁を超える」ために継続する――。15日、第41回九州高校(U-17)サッカー大会(新人戦)第3ブロック第1節で創成館高(長崎2)と神村学園高(鹿児島1)が対戦。0-0で引き分けた。

 悲願の全国初出場を目指して新シーズンをスタートしている創成館は、昨年度夏冬全国出場の神村学園とドロ―。10番MF永吉飛翔(2年)や左SB下川床勇斗(2年)、GK吉山太陽主将(2年)ら複数の全国経験者を残す強敵から勝ち点1をもぎ取った。

 特に後半、神村学園は余裕を持ってボールを前進させていた永吉を中心としたパスワークで創成館を押し込み、敵陣で試合を進めていた。そして、幅を使った攻撃で相手を揺さぶり、何度も崩しにチャレンジ。MF吉田尊(2年)のダイレクトのラストパスからFW沖田陸(2年)が決定的なシュートを放つなど攻め続けた。

 だが、創成館はG大阪ジュニアユース出身の184cmGK永田健人(1年)が試合を通して好守を連発。また、CB江崎友哉(2年)らがインターセプトやゴール前でシュートコースを消すなど簡単には決定打を打たせない。

 加えて、前半ほどではなかったが、キープ力の高いMF岩崎雄永主将(2年)が中盤でタメを作ったり、前進するなど攻め返した。そして、180cmFW山本祥領(2年)のパンチのある左足シュートや10番MF新川翔太(2年)の仕掛けも。岩崎が「初戦にしてはみんなで最後まで勝ちに行く姿勢が見せられたと思います」と振り返ったように、押し込まれる展開の中でも我慢し、最後までゴールを目指し続けるなど前向きな内容、結果で九州大会のスタートを切った。

 創成館は昨年、プリンスリーグ九州も経験している長崎の新鋭だ。だが、インターハイ予選で2年連続準優勝に終わるなど、なかなか全国への壁を超えることができていない。それでも、久留貴昭監督は「いつか壁を超えたいですけれども、行けなくても常に継続すること」という。年々質が積み上げられ、選手たちの掛け声も向上中。慌てず、毎年成長曲線を描き続けることで、いつか壁を超えることを目指している。

 今年は「サッカーを頑張りたい、上を目指したいという子が多い」(久留監督)という世代。この日は続く佐賀東高(佐賀1)戦を2-1で勝ち切った。頑張りが利いたり、守備で踏ん張る力を証明。岩崎は「新人戦でもPKで総附(長崎総合科学大附高)に負けて、そこからもっと試合に勝ちたいという気持ちはみんな強くなったと思いますし、この大会でもっと良い経験をして今年こそは高総体、選手権で全国行けるように日々頑張っていきたい」と誓った。激戦区の第3ブロックに入りながら第2節終了時点で首位に立っている今大会。勝ちながら、1試合でも多くレベルの高い試合を経験し、夏冬の躍進に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)