サンフレッチェ広島 2018年通信簿(その五) スタジアム・ホームタウン編

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通信簿その四はグッズ売上と広報関係の話題を振り返りました。


awayisum.hateblo.jp


通信簿その五はついに最終回。
前半でスタジアム関係をチェックし、中盤でホームタウンについておさらいします。

そして最後に全体の総括を入れるボリューミーな内容となりますのでよろしくお願いします。



[Ⅰ]スタジアム

①新スタジアムに向けた動き

まずは経緯と前後関係を把握するために2017年~2018年の流れをチェックしましょう。
広島市広島県のホームページにスタジアム問題の経過が載っていますので拝借。


https://lh3.googleusercontent.com/bP63H8TtOXqGoZ5frc15QUKS4CLTwJAYAD379gL_Bfpf5UGrppAWNrbfo7q0jU4ir5nsb_LSvPT0k0t39yzq4qRFHWboF0L7Ljc0CD0qsMDkWXV-y8xCMagJ_15VPNucyUzm3LcFSA=w1015-h750-no
広島市のホームページに掲載されたものを一部加工*1


中央公園を第三の候補地とする旨の合意をしたのが2016年9月のこと。
それを受けて、中央公園広場を候補地とするため周辺住民に対する説明会の開催を2017年中に目指していましたが、両者の都合が折り合わず越年していました*2

漂流 スタジアム問題 広島・基町再⽣のゆくえ(下)
日本経済新聞 2018年3月16日付》


8⽉を最後に会合はぱったりと開かれなくなる。メンバーである各アパートの⾃治会役員も多くは⾼齢だ。年内にも開く検討をしたが「年の瀬で忙しい」との声が多く⽇程が決まらなかった。定期的な意⾒交換の場と考えていた3者の実務者も頭を抱えている。


ようやく説明会を開催できたのは2018年6月のこと*3
その後も対話を続けていき、9月から10月にかけて行った説明会で一区切りがつきました*4

12月には3候補地の最終絞り込み作業に入ることを表明。

3候補地から絞り込み 広島サッカー場 市「理解深まった」
中国新聞 2018年12月11日25面》


広島市中心部へのサッカースタジアム建設を巡り、広島市は10日、中央公園自由・芝生広場(中区)と旧市民球場跡地(同)、広島みなと公園(南区)の3案から最終的な候補地を絞り込む作業に入る方針を表明した。中央公園広場案は近くの基町地区の住民から反対の声があるが、これまでのやりとりを踏まえて「理解は一定に深まった」と判断した。


市議会定例会の一般質問で、松井一実市長が「広島県広島商工会議所と連携し、サンフレッチェ広島の意見も聞きながら候補地の絞り込みに入りたい」と答弁した。費用負担の議論も本格化させる。


足踏み状態だった2017年と比較すると物事がスピーディーに進んだ印象があります*5
その背景として指摘されているのが紙屋町・八丁堀地区の都市再生緊急整備地域指定です。

細かい話は割愛しますが、要するに都市再生緊急整備地域に指定されたことで、都市計画等の特例や金融支援・税制優遇などを受けることができるそうです。


https://lh3.googleusercontent.com/PG_rQj5IZgb4sEM5O1Svw9UETjUmUbbo_NJTW7EPQmtm4GHwFSfJUG3chGdj5uorgSEnW1ZYI57L80itt9Dm3XU-BpAhrQjWQTFwIMqYVTSAYQZIGTJJecv3MRPsPs0av8l2Q4jRkA=w1355-h938-no
国土交通省より》


対象エリアとしてはこのような形で、駅を除いた広島市内中心部をほぼカバーしています。
余談ですが、エディオン本店の建て替えも当該プロジェクトの一つ。


https://lh3.googleusercontent.com/3i4stHlfQ3sKJDnpI_owgBBtUXAx2fYwekxnAQudXBJ3CyerA_4qtwBdr0gV0q1XKCEFnXzFIGkN62TKNU4v_IvI9s_OsR75-KUiDEQKqxiMZm_r5w6lpiKfkL1WpMNJb7x2W86QcA=w664-h938-no
内閣府地方創生推進事務局より》


見て貰えれば分かるように中央公園広場も本指定の対象エリア内。
周辺地域への波及も含めた都市活性化の観点が候補地選定のファクターとなったとか*6

本指定は広島市が県・経済界と協力して2017年3月頃から準備を進めていたそうです*7

スタジアムの候補地選定に繋がったことまで想定通りだったかは分かりませんが、各種特例を上手く活用して「スタジアムでまちづくり」ができることを願ってやみません。


さて、行政が動いている間サンフレッチェ広島も遊んでいたわけではありません。
7月に約4年ぶりとなるスタジアムシンポジウムを開催しました*8


www.sanfrecce.co.jp


上記ページで動画が公開されていますし、様々なレポートもありますのでご覧下さい*9

こうした取り組みは機運維持のために大変重要なことです。
また、これまでなかった都市型のスタジアムですから、周辺地域との関わり方や、逆に迷惑を掛けないシステム作りなど議論するべき点は多岐にわたります。

第2回シンポジウムも予定しているそうですから次回も楽しみにしています。

②現スタジアムでの試行錯誤

新スタジアムへ向かって大きく踏み出したわけですが、それでも5年先の話。
まだまだ広島広域公園陸上競技場を使って集客することが求められています。

しかし、減り続ける駐車場を前にして座して死を待つわけにも行きません。
サンフレッチェは2018年に満を持して有料駐車場事前予約サービスを導入しました*10

駐車場を有料予約制に 今季からホームゲーム
中国新聞 2018年2月8日28面》


予約制にするのは、スタジアムに隣接する駐車場の一部と、周辺の住宅団地の空き地を借りた臨時駐車場の約1470台分。料金は場所によって変わり、千円から2千円台となる見込み。予約はクラブのホームページで受け付ける。24日の開幕戦の予約は今月中旬に開始する。


近年、住宅団地の分譲が進み、最大で約3200台分あった駐車場が半減。来場者が2万人前後になると全ての駐車場が埋まり、渋滞を引き起こしていた。クラブは「駐車場に止められず、観戦せずに帰られた方もいた。安心して車で来ていただけるようにしたい」と話している。(矢野匡洋)

予約駐車場1500円と1000円 サイトで受け付け
中国新聞 2018年2月10日23面》


J1広島は9日、エディオンスタジアム広島の主催試合で、駐車場を従来の先着順から有料の事前予約制にすると発表した。スタジアムに隣接する駐車場の一部(1500円)、周辺の住宅団地の空き地を借りた臨時駐車場(千円)の計約1500台。24日の開幕戦など数試合は、新たに修道大の駐車場(千円)も借りる。提携する軒先パーキングのサイトで13日正午から受け付け、クレジットカードで支払う。3月の主催試合は同3日午前10時から。スタジアム正面の砂利敷きの駐車場は従来通り先着順で無料。


上記記事にもあるように一部試合で修道大学の学内駐車場も借りることができました*11
以前から修道大学への迷惑駐車が問題となっていたので対策にもなるのでは。


もう一つの対策がシャトルバスの運行です。
アクセス対策として、2016年から広島駅などからシャトルバスを運行していますが*12、2018年はTHE OUTLET HIROSHIMAから特典付きのシャトルバスを運行していました*13


https://lh3.googleusercontent.com/Pah4OFBw2r-s7jjI8i583ckK88Ir4dKTSV6FSdHtXEzcnuPZSwlZwNiHHNPfrehc4rO1VPn7-4GooA4S7D2nNWHvcNJna0tUoCUuZva2jj3bt6PvxG6ta_WfDAnzvdXZYC2xV3BWgQ=w600-h300-no
サンフレッチェ広島より》


THE OUTLET HIROSHIMAはスタジアムと比較的近く、時間を消費できる場所。
パーク&ライドを実行するには大変相性のいい施設です。

THE OUTLET HIROSHIMA自体が混み合うときは難しいのですが、可能性の塊でしょう。
この他に、シャトルではありませんが県北からの高速乗合バスをタイアップ企画しました*14

2018年もアクセス対策に力を割いた一年だったと思います。


最後に、現スタジアムについてポジティブな変化もありました
それがACL向けに広島広域公園陸上競技場の一部座席を個席化してくれたのです*15


www.facebook.com


この改修がなければACLホーム開催は難しかったものと推察されます。
前述のように新スタジアムへ進んでいる中、改修対応してくれたことは感謝に堪えません。

③まとめ

ここまで新スタジアムと現スタジアムに分けて2018年の動きを紹介しました。
新スタジアムへの動きは年明けに大きく前に進んでいます*16

ですから、未来に向けて様々な期待・要望を出していくことは重要なこと。
それだけに、事前のアイデア募集内容がふわっとしていて応募を躊躇わせる内容だったのは気がかりでしたが*17、第2回シンポジウムは是非やって欲しいです。


また、現スタジアムの周辺駐車場がさらに減るという怪情報も耳にしています。
他方で、シャトルバスの縮減が発表され*18、アピールが弱かったことが明らかとなりました。

今後どのようなアクセス対策を講じていくかが重要となってきます。
少なくとも2018年のペースでは物足りないということでこちら。


https://lh3.googleusercontent.com/n40-cNtrgR0nR6loyUQrsRYuDC_kSHDec21gRGsQULzEVlVT8EH1PpmyPas_u3lIhp8fTDYaW2ALsIvp6C2WCxOhlG2jRktaeJRQthQ0nuO3HPhHbs-7_-Q9oPbDjCZZXrXl4xgW5A=s777-no



[Ⅱ]ホームタウン活動

①広島で一番愛されるプロスポーツクラブ

2018年、サンフレッチェ広島は山本新社長を迎え、顧客戦略部を立ち上げました。
また、シーズン前に選手が本通りを練り歩いてPRするなどこれまでない取組を実施。

そうしたホームタウンとの関わり方の根幹にあるのは次の言葉でした。

SpecialInterview 顧客戦略部長兼サッカースタジアム建設推進室長 信江雅美さん
《紫熊倶楽部 240号19頁》


まずは原点に帰ること。実は2017年にクラブ綱領を作り直しました。その中で「経営方針」として明文化したのが、以下の文言なんですよ。


「広島を愛し、広島で1番愛されるプロスポーツクラブを目指します。クラブを育んだ広島という地域を愛し、地域との繋がりを大切にするとともに、広島で最も愛され、誇りに感じていただけるプロスポーツクラブを目指します」


この言葉は各種インタビュー・報道で何度も使用されており*19、クラブ全体がこの綱領の実現に向けた取組を重要視していたのではないかと推察できます。

その表れの一つがホームタウン応援活動です。


www.sanfrecce.co.jp


NPO法人グリーンバードと協力して行う清掃活動や小学校訪問などもこの一環*20
それをまとめて可視化したことは素晴らしいことでしょう。

また、ホームタウン活動に対する協賛企業を募集したことも大きな変化です。


https://lh3.googleusercontent.com/fwxuqxtkuJoSpWlz2xOY3DRyXy57T-GcgpGCejmymclw4MNyg-wI-DMriWPQmO0MBUhlJEBOsf3-U03h5Iv-J7l7yMSBcH_Rq7xRrOZuvG42We1UDchq7kXvhntuodo7A6-esqUHAw=w918-h647-no
サンフレッチェ広島より(2019年3月21日時点)》


ホームタウン活動で利益を求める必要性はありませんが当然コストはかかります。
それを広く負担して貰いつつ企業価値を高めることができるのがこのシステム。

もっともっとアピールする場を増やして広げていって欲しいところです。


また、経済産業省「地域未来牽引企業」に認定されました*21

地域未来牽引企業とは何か、どういった効果があるのかということを最も分かりやすく説明してくれている水戸ホーリーホックのプレスリリースを引用します。

「地域未来牽引企業」に水戸ホーリーホックが選定されました
水戸ホーリーホック 2017年12月22日付》


この度、水戸ホーリーホックは、経済産業省の推進する「地域未来投資促進法」の枠組みにおいて、今後の地域経済を牽引することが期待される「地域未来牽引企業」2,148社のうちの1社として選定されました。経済産業省として初の試みです。


選定にあたっては、地域において多様な事業活動を行っている様々な企業を適切に評価するため、高い付加価値を創出しているかどうかといった観点からの定量的な分析と、自治体や金融機関等地域から、今後の地域経済への貢献等が期待される企業の推薦という両面から選定されました。


選定された理由としては、地域の特性を生かして高い付加価値を創出している企業、地域内で多くの調達等を行いながら域外で販売するなど地域の経済成長を牽引する企業、こうした事業を既に実施している企業、今後も一層積極的に行うことが期待される企業、こうした取組を今後本格的に行うことが期待されている企業、などが含まれており、これに水戸ホーリーホックも該当するとして「地域未来牽引企業」に選定されました。


経済産業省は、本年7月に「地域未来投資促進法」をスタートさせ、それぞれの地域の特性を活用し高い付加価値を創出し、地域経済に波及効果を及ぼす地域経済を牽引する事業プロジェクトに対し、予算や税制、金融、情報、規制緩和等によりパッケージで集中的に支援を行っています。


この認定によって税制優遇、補助金、人材支援などを受けられるそうです*22
こうしてホームタウン活動の基盤を作り上げた一年でした。

②豪雨災害

2018年のホームタウンについて触れざるを得ないのが7月に起こった西日本豪雨災害です。

西日本を中心に襲ったこの災害を受け、天皇杯・名古屋戦が延期に*23
サンフレッチェ広島のホームタウン・フレンドリータウンも多大なる被害を蒙りました*24

クラブはこの事態を受け早々に声明を出し、募金活動に尽力しています*25


www.sanfrecce.co.jp
www.youtube.com


「がんばろう広島Tシャツ」や「西日本豪雨災害支援活動『がんばろう広島!』チャリティラバーバンド」の販売、工藤選手個人の支援活動もありました*26


https://lh3.googleusercontent.com/Y3ne7zlNR0uD_9v_1G5cCl6Owx5j-F59GJNKZuBH6crMDFf7ZJA6X3cDebRoqvVC-OrQwzoE9hKiuNEFni3hmNLFTAmicG1KM7f4oM9Oy7DqXbEU1c0Z5PIEPC2BWqwVqzd079X0PQ=w600-h259-no
サンフレッチェ広島より》

https://lh3.googleusercontent.com/y1KMQXSnK6ai0v4Eb1LIEMZCf0nM07VpV3Jwvy2RldNl304y_Cm0VlBWEWr7bSEC47GkbZ1equLjW2BWp6nXqQpOnMSF2c2_p8CTwIoBK4AdxApRrdq4cDhz6pnGbPCBtuRqXuVX8g=w683-h966-no
アクア広島センター街より》


さらに、広島県観光課が本災害による風評被害対策として、元気な広島の様子をSNS発信することが復興支援に繋がる旨をPRする動画を制作し、それに協力して川辺選手が出演しました。


www.facebook.com


こうした取組ができた背景には前回の反省・教訓が生きているのではないかと思います。

2014年8月、広島は豪雨による土砂災害で甚大な被害を受けました*27
当時もこの度と同じく天皇杯・水戸戦が延期となり、サンフレッチェ広島は「がんばろう広島」というキャッチコピーを掲げて募金活動を実施*28

この他にも、水本選手が継続的に水本シートを実施していたり、減災キャンペーンにも協力。

水本裕貴選手が緑井小学校を訪問しました
サンフレッチェ広島 2018年1月18日付》


水本裕貴選手は、「平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害で被害を受けられた緑井地区の皆さんをエディオンスタジアムにご招待し、皆さんからの声援を力に変えて、勝利という結果で夢と感動を共有したい!」という強い思いから「水本シート」を開始し、今シーズンで4年目を迎えます。

www.youtube.com


こうした継続的な取組が今回にも繋がったのではないかと思うのです。
地域に根ざすプロスポーツクラブとして欠かすことのできない活動です。

③大学との関わり

2018年は大学との関係に注目するべきポイントが多数ありました。


通信簿その三県立広島大学の協力を得てガールズフェスタを企画していると紹介しました。
この他にも、県立広島大学和田ゼミは「スガオサンフレという雑誌を発刊*29



さらにはスポーツ分野のシンクタンクである笹川スポーツ財団が主催した大学3年生によるスポーツ政策学生会議「Sport Policy for Japan2018」において、サンフレツーリズム~タイ人向けサッカー観戦&広島堪能ツアーの提案~」が特別賞を受賞しています*30


https://lh3.googleusercontent.com/3yZ-lcsjFeHOqcSNIdPUZ91q3Wi8uPkSo6CjRwtEPmqxTAbCvQeFl5tc8OLOEA9KbDhSl9teYWUbmWAr6xZMJJAoX13YNjdTWzvsSplHNKq5sbpAIPGkhfwyggV6Wqr4BwuVVyo_-g=w1754-h951-no
笹川スポーツ財団より》


本研究は通信簿その二でも触れたアジア戦略に関わる提案。
PDFで公開されてますので是非ともご覧下さい*31


通信簿その四では安田女子大学の協力を受けて360°VR動画の公開について紹介しました。

安田女子大学の学生がサンフレッチェに関わり始めたのは2006年2月から*32
オリジナル映像作成のオファーを受け、長い年月をかけて協力関係を築いてきました。

そして、8月の長崎戦では産業奨励館(現在の原爆ドーム)の内部構造を復元。
ピースマッチにおいて重要な役割を果たしてくれました。


www.youtube.com


この他に最後に福山大学との連携事業、スポーツマネジメント論が去年も開講されました*33
こちらも紫熊倶楽部で特集されているので是非読んでいただきたいです*34


youtu.be


さらにはガールズフェスタで広島女学院大学管理栄養学科監修メニューを販売*35
地元大学との繋がりが年々強くなっているのは大変良いことだと思います。

④まとめ

ここまでホームタウンに関連する事項をまとめました。

Jリーグが毎年公開しているJリーグ観戦者調査によると、「Jクラブは、ホームタウンで大きな貢献をしている」という項目と「Jクラブは、それぞれのホームタウンで重要な役割を果たしている」という項目で川崎フロンターレが全体で1番だったそうです*36

川崎フロンターレ川崎市民に認められるようになるまでいったい何年かかったのか。
そして、広島東洋カープが広島の重要な財産となっているのは何故なのか。

そう考えるとホームタウン活動に最も重要なのは継続性なのだと思います。


2018年のサンフレッチェはホームタウン応援活動をスタートさせ、経済産業省の地域未来牽引企業に認定されたことでそうした活動の基盤ができた一年でした。

これらの基盤を活かしながら、また大学との繋がりを活かしながら。
「広島で一番愛されるプロスポーツクラブ」を目指していって欲しいと思います。


https://lh3.googleusercontent.com/5xSOnaCqlqB8bmYHxq5HaeXg40hvh88YlcTX5F68FsD1o3IQq0TxsmrdMad5eINZOcJIZjWnfmXxDbNLx-GUqtsNj3gIciC3fP3QT72MgA8JRs2DRCcfUtzL8xRG8X2bsdQOST1pgA=s777-no



[Ⅲ]備考欄(その他の事項)

ここまで2018年の出来事を振り返りながらチェックしてきました。

2017年よりもさらに話題が多くなっており、取り上げられなかった話題も多岐にわたります。
その中から個人的に気になった点を少しだけピックアップしてみます。


東京西川で広島ユースの子どもたちが睡眠コンディショニング講習会を受講しました。
重要なことですがなかなか学ぶ機会はありませんから面白い取組です。


www.youtube.com


また、選手が記録を達成すると記念グッズが発売されるのですが、柴﨑晃誠選手のJ1通算200試合出場を記念して販売された柴犬ぬいぐるみがただ純粋に可愛かったと私の中で話題に。


https://lh3.googleusercontent.com/zpkap2UMty33hE-4ZsuJPxN8itds-IBdfneRttKPdCUWh1BzJyrylsJGy4Ebpn9-6btwzUHugbvFhlqowC0XNUCK6IOR9YjhtMJOSl_wZMsf1RimYn0P_hUoyZ-dRFXDdhRUvq8aTw=s670-no
サンフレッチェ広島オンラインショップ e-vpointより》


2018年には広島出身のアーティスト西城秀樹さんが亡くなられました。



サンフレッチェ広島のオフィシャルさポーターズソングも歌ってくれていました。
本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

[Ⅳ]2018年通信簿の総括的な何か

このように2018年には成績だけでなく、様々な分野で多数の話題がありました。

ニュースが多いというのは話題作りを頑張ったこともあるでしょう。
また、きちんとアピールができるようになったという成長の証でもあります。

そうしたこともあって例年1月投稿なのですが大変遅くなりました。申し訳ありません。
なんとかサポーターズカンファレンスに間に合って良かったです。


ところで、2019年のサポーターズカンファレンスは例年と違い、3月開催となりました*37
そして、その開催延期が発表された際に次のようにも説明していました。

『第17回 サンフレッチェ広島サポーターズ・カンファレンス』の開催について
サンフレッチェ広島 2018年12月27日付》


なお、サポーターズ・カンファレンスの開催に先立ちまして、2019年1月中旬を目途に2019シーズンサンフレッチェ広島活動方針をご報告させていただきます。


ここでいう活動方針というものがいつ示されたのか私は把握していません。
メディア向けに何かしたのかもしれませんが、それでは趣旨から外れるでしょう。

また、通信簿その三の最後に触れたチケット関係の問題は特に気になるところです。
こういった凝りを残しておくのは良くないので是非とも丁寧な説明をして頂きたい。


また、今回取り上げたように沢山の試行錯誤もあったため気になる点も多々あります。
そういった外からでは分からない点が理解できるような有意義な会となって欲しいです。


選手と監督とサポーターがICHIGANとなって戦えるように。
フロントとサポーターがICHIGANとなって活動できるように。


https://lh3.googleusercontent.com/iPPwJm0TGNaiqf7z2JnRKwUYsN4wSsEx-z-ehliiUdDu1TuX2WW-UgPaEXW2dJNI-PWofwWExX5BXNYjcPI7v7nYWEUOjyIZ6A8Ooqkn9pi3-pk3iGLiPCO_ma39NCwD00FTxms3tw=w700-h272-no
サンフレッチェ広島より》


それでは2019年シーズンもよろしくお願いいたします。



*1:2018年の動きが次の2ヵ所それぞれに表示されていたため、時系列で並べた上で合成した。サッカースタジアムの検討広島市 2019年3月20日閲覧》、サッカースタジアム実務者検証作業部会と「基町の明日を考える会」とのやりとり広島市 2019年3月20日閲覧》。

*2:下記の日本経済新聞の報道のほか、2018年1月の記者会見で松井市長も「待ちというか、ボールは向こうの地元住民の方々にあって、いつ、どこでやれますよと言っていただければというような状況になっているのではないかという認識」と答えている。ICAN事務局長来広を受けた所感について外2件広島市 2018年01月17日記者会見》

*3:どのような説明会を実施したかについて広島市広島県のホームページのほか、次のまとめを参考にして欲しい。【広島スタジアム問題】資料を読まない人のために「基町地区住民説明会」の資料をまとめたので読んで下さい《ちょっつ☆☆☆|note 2018年7月5日付》。

*4:第11回ヒロシマ賞受賞者の決定について外3件広島市 2018年10月5日記者会見》。どのような説明会を実施したかについては、【広島スタジアム問題】資料を読まない人のために「四者合意」と基町説明会の資料をまとめたので読んで下さい《ちょっつ☆☆☆|note 2019年2月12日付》を参照。

*5:ただし、6月の説明会までは表だった動きがなかったため、その点について批判はあった。漂流 スタジアム問題 広島・基町再⽣のゆくえ(下)日本経済新聞 2018年3月16日付》、広島サッカー場建設地決定が難航 3候補地、住⺠合意などに課題《山陽新聞 2018年3月29日付》、松井広島市政 2期目あと1年 <上> まちづくり 「住民主体」で将来像 スピード感 求める声《中国新聞 2018年4月17日22面》。

*6:広島平和記念資料館本館のリニューアルオープンについて外3件広島市 2018年12月20日記者会見》。

*7:都市再生緊急整備地域(広島紙屋町・八丁堀地域)の指定広島市 2019年3月20日閲覧》、紙屋町・八丁堀地区の都市再生緊急整備地域指定について外2件広島市 2018年10月30日記者会見》。

*8:「第1回広島を元気にする『まちなかスタジアム』シンポジウム」(まちSTA!シンポジウム)開催のお知らせサンフレッチェ広島 2018年6月25日付》。前回は2014年4月開催の第5回夢スタシンポジウム。4月9日(水)『第5回 夢スタジアムシンポジウム』開催のお知らせサンフレッチェ広島 2014年4月2日付》。

*9:第1回まちSTA!シンポジウム 現地実況Twitterモーメント 2018年7月1日付》、第1回まちSTA!シンポジウム広島市議会議員 さだの和広のブログ『敬天愛人』 2018年7月2日付》、第1回まちSTA!シンポジウムに参加してきました《ちょっつ☆☆☆|note 2018年7月2日付》。

*10:試合開催時における一部駐車場(公園内・臨時駐車場 )事前予約サービス(有料)導入のお知らせサンフレッチェ広島 2018年2月8日付》、試合開催時における一部駐車場(公園内・臨時駐車場)事前予約サービス(有料)導入 ならびに料金・利用時間のお知らせサンフレッチェ広島 2018年2月9日付》。

*11:エディオンスタジアム広島でのホームゲーム開催時における広島修道大学内駐車場についてサンフレッチェ広島 2018年2月9日付》。

*12:サンフレッチェ広島 2017年通信簿(その三) ~クラブ(人)は変わっていくものだろ~《la vie en violette 2018年1月17日付》。

*13:11月24日(土)名古屋グランパス戦 THE OUTLETS HIROSHIMA ⇔ エディオンスタジアム広島 特典付き「スタジアム直行バス」(パーク&ライド企画)運行のお知らせサンフレッチェ広島 2018年11月14日付》。

*14:広島電鉄・備北交通・サンフレッチェ広島 高速乗合バスタイアップ企画サンフレッチェ広島 2018年11月17日付》。

*15:また、トイレの洋式化も進んだ。エディオンスタジアム、トイレ洋式化改修《フガドコ 2018年5月24日付》、エディオンスタジアム個別席化改修《フガドコ 2018年9月19日付》。

*16:最終候補 中央公園で合意 4者 24年春開業目指す 広島サッカー場中国新聞 2019年2月7日1面》。

*17:広島みんなの「まちなかスタジアム」プロジェクト(通称「まちSTA!プロジェクト」)始動のお知らせ 第1弾 あなたの「まちSTA!」アイデア募集サンフレッチェ広島 2018年3月30日付》。

*18:2019年「エディオンスタジアム直行バス」料金改定並びに運行の一部変更についてのお知らせ《サンフレッチェ広島 2019年1月29日付》。なお、当初プレスリリースは2018年10月27日だった。2019年「エディオンスタジアム直行バス」 料金改定並びに運行の一部変更についてのお知らせ《Friendly Sports 2018年10月27日付》。

*19:例えば、一丸 サンフレ開幕前点検 <下> 組織 観客増へ選手も「改革」《中国新聞 2018年2月23日16面》、サンフレ2018 シーズン総括 <下> 伸びぬ集客 V争い 盛り上げられず《中国新聞 2018年12月5日18面》。

*20:「サンフレッチェ広島×グリーンバード広島 第6回清掃活動」を実施しました!サンフレッチェ広島 2018年5月14日付》、サンフレッチェ広島ホームタウンふれあい活動を行いました!サンフレッチェ広島 2018年1月20日付》。

*21:経済産業省による「地域未来牽引企業」選定のお知らせサンフレッチェ広島 2018年1月15日付》。ただし、厳密に言うと経済産業省から公開されたのは2017年12月22日。

*22:地域未来牽引企業の事業拡大に対する支援策について経済産業省 2019年2月付》、人材支援策について経済産業省 2018年10月付》。また、2018年末に追加選定されたアルビレックス新潟によると、ワンストップ相談対応などを受けられるらしい。株式会社アルビレックス新潟が地域未来牽引企業に選定のお知らせアルビレックス新潟 2018年12月25日付》。

*23:天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会3回戦 vs.名古屋グランパス 開催延期のお知らせサンフレッチェ広島 2018年7月9日付》。

*24:平成30年7月豪雨災害による被災状況広島県 2018年7月31日13時時点(災害対策本部第50報)》。

*25:7月18日(水)vs.ガンバ大阪 試合開催ならびに「平成30年7月豪雨」に対する義援金募金活動実施のお知らせサンフレッチェ広島 12018年7月11日付》。

*26:『がんばろう広島Tシャツ』販売のお知らせサンフレッチェ広島 2018年7月26日付》、工藤壮人選手「復興支援活動」のお知らせサンフレッチェ広島 2018年7月26日付》。また、

*27:平成26年8月20日に発生した広島市土砂災害の概要内閣府 2014年12月4日付》。

*28:第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦 vs.水戸ホーリーホック 開催中止、および代替開催日決定のお知らせサンフレッチェ広島 2014年8月20日付》、「がんばろう広島」広島市内土砂災害義援金 募金活動のご報告サンフレッチェ広島 2014年8月24日付》。

*29:この冊子は広島市中央図書館などで配布されている。【経営学科】サンフレ選手への取材内容をまとめた冊子を発行しました県立広島大学ホームページ 2018年8月30日付》

*30:全国23大学56チーム280人の大学3年生によるスポーツ政策学生会議「SportPolicyforJapan2018」を開催笹川スポーツ財団 2018年10月29日付》

*31:プレゼンテーション版概要版

*32:安田女子大学サンフレッチェ広島 美しくも情熱的な物語《紫熊倶楽部 241号18頁》。

*33:福山大学×サンフレッチェ広島 2018年度教育提携講座「スポーツマネジメント論」実施のお知らせサンフレッチェ広島 2018年4月5日付》。

*34:2年目を迎えた福山大学とのコラボレーション「スポーツマネジメント」講座《紫熊倶楽部246号 20頁》。

*35:広島女学院大学管理栄養学科監修メニュー販売のお知らせサンフレッチェ広島 2018年5月15日付》。

*36:Jリーグ スタジアム観戦者調査 2018 サマリーレポートJリーグ 2019年3月21日閲覧》。なお、広島はどちらも2位タイと高評価。

*37:『第17回 サンフレッチェ広島サポーターズ・カンファレンス』の開催についてサンフレッチェ広島 2018年12月27日付》、『第17回 サンフレッチェ広島サポーターズ・カンファレンス』実施のご案内サンフレッチェ広島 2019年2月26日付》。

サンフレッチェ広島 2018年通信簿(その四) グッズ・広報編

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その三では観客数の推移と試合企画・チケット企画などの集客対策を振り返りました。


awayisum.hateblo.jp


その四では、まず最初にグッズ販売について確認し、続いて広報関係を振り返ります。
画像マシマシなので量の割に重くない、はず。



[Ⅰ]グッズ販売

①2017年度のグッズ売上

まずはグッズ販売から見ていきましょう。

グッズ売上に関しては2016年度から各クラブの数字が公表されるようになっています*1
そこで、2017年度トップ20をまとめると共に前年の売上との比較を表にしてみました。


https://lh3.googleusercontent.com/MRgnRnjXrKPSheVtXDRjanHEAKM_K2EY5rFKNuiXWRX4qM0fEAhGSFSDmVGdzcw4zCDGV-UDocQLAOmXNm0gbwF5yMVyb7n9ycXlzyZBV6os_ylsgR6awNiiDlcQ0ZYKI67RXG37ZA=w960-h720-no


このようにサンフレッチェ広島Jリーグ全体で9位。
その一方で前年比1億2500万円の減収かつ、順位も5位から9位に落としています。

この原因は優勝グッズなどの売上計上が翌年にずれ込んだからではないかと推察されます*2
実際に、2013年度のグッズ売上が伸びた背景には2012年の優勝があったそうです。

第12回サポーターズカンファレンス議事録
サンフレッチェ広島 2014年1月18日開催》


テーマ1 クラブについて(小谷野薫社長)
そうしたなかで、グッズ収入の伸びが注目されます。今年度は4.0億円と昨年度3.4億円から0.6億円の増加が見込まれます。2012年シーズンの優勝記念グッズの一部のデリバリーが遅れたことから本年度に昨年度から収入がずれ込んだ面もありますが、ついに4億円到達とリーグでも3~4位の水準に近づいています。


近年は優勝時は4億円強、平常時は3億円台で推移していたようです*3

したがって、2017年度の大幅な減収は、2016年度のグッズ売上が2015年の優勝の影響で特別跳ねているだけであって、そこまで不安に感じる必要はないと推測しています。

②2018年度のグッズ開発・販売

では2018年度のグッズ販売はどうだったのでしょうか。

2017年度J1クラブ決算数字開示を受けてここまでの成果と課題~山本拓也社長に聞く
《紫熊倶楽部 247号19頁》


「ただ、今季の(物販販売の)スタートは悪かった」と山本社長は振り返る。「最大の要因は、単価の高いユニフォーム販売の低迷ですね。やはり昨年の戦績の影響もある。今年はユニフォームを買ってまで応援したいという方が減ってしまった。


(中略)


今年の出遅れを取り戻すべく、マーチャンダイジング担当と、何をいつ、どれくらい売っていくのかをはっきりとさせました。それによって何月に何を出そうということが整理されてきたし、(ピースマッチの)記念ユニフォームをご購入頂けたこともあって、目標に近づいてきた感があります。


上記のようにスタートダッシュに失敗したものの盛り返すことはできたようです。
では、2018年にどのようなグッズを企画販売したのか見ていきましょう。


まずはなんと言っても一番話題になったこちらの商品を取り上げないわけにはいきません。


https://lh3.googleusercontent.com/tmo1Fu5OypDRLCbj2_5K3CSqxOea3_sQQBPs8Y5LP-kmALcF_T5JWGRJQOvw7dCUyivpMpjrxtfzYuRSNnBZLo72t7wG6WiSXVGEXVCkyXG1jC5xNVz3MKTWqiQpAFQwzqSA5mPvhQ=w570-h320-no
サンフレッチェ広島より》


箸という実用的なグッズであり、クラブ名の由来にもかかっている。
しかも面白さまで兼ね備えた全方面で完璧な史上最高クラスのグッズでした。
商品名を「1.5膳」と引っかかりやすくしたのもいいアイディアだったと思います。

余談ですが、放送作家鈴木おさむ氏も取り上げてくれました。


ameblo.jp


ピースマッチ記念ユニも売れたそうですが、こちらの子犬用ユニもなかなか可愛い。
2015年にドッグシャツを販売していましたが背番号付きの方がいいですね*4


https://lh3.googleusercontent.com/JbwBufMByc-p_puN_Bj9cR8pfVDDtelb2I2mJCbnr-fArG-Jwcmp4qYssvVKccb5Bolj6t-RfwMDfMslpmo_PUcT6ACjeXD0qonvNzmxoysI2JOORWN66WzbbJeIXN89vO3vbht5iw=w700-h303-no
サンフレッチェ広島より》


川崎フロンターレとのコラボグッズも話題性がありました。
他クラブとのコラボはあまり記憶がありません。試合結果も記憶にありません。


https://lh3.googleusercontent.com/cmaVML5g2Pco4dm6SD0fRol9flHBLzCsVktamppmKihU8Zv-RQP9Tzej_U54eBRQxFyQsQOy4k1jjWfkj-WRtJ2n0gpmlSyvEEsQ_vjCZeJjxrJBBjtZtcEWcqElw3Z5PUqXt_KsjA=w600-h337-no
サンフレッチェ広島より》


JFK(じょうふく)Tシャツやパトリックモデルのフォームフィンガーも発売。


https://lh3.googleusercontent.com/TbksosojLWCvF9F7HjYCIsBLnxfnRa5d-9QiwTEVEsYnRn2UfDPM-R7w_x0kPgCa68L60-C0Df9SZBrkkZ2VpAMd_t2ieSVN2zsShQqC1H-ZU7ykPaBbRIP_6SygGjiIG1G220up4g=w700-h303-no
サンフレッチェ広島より》
https://lh3.googleusercontent.com/iZDfUS-y63B-Y3bMbzbkuviyjs0Dd7tAvdrtqyXYCRmNFseGdf99z6pcFA44ljmfDJ8foAq9pSfKvicc3oovMTjNCOyxXrXkEGTSYsVjBX2N-qmcFTtkcmDIhJIy2mbP25KJp_hjpA=w600-h337-no
サンフレッチェ広島より》


選手ら広告塔に絡めた話題性のある商品開発はプロスポーツクラブにとってグッズ販売の肝。
その点について山本社長は次のように語っています。

2017年度J1クラブ決算数字開示を受けてここまでの成果と課題~山本拓也社長に聞く
《紫熊倶楽部 247号19頁》


自分自身の経験と照らし合わせても、ちょっと気付きが遅い。たとえば、何でパトリックをやらないのか。パトリックのTシャツを着て、パトリックのポーズをやりたくなるんじゃないのか。そういうことも伝えています。ただ城福監督のTシャツが「売れた」という経験は大きいですね。このシャツについては、企画時に「監督が嫌がるのではないか」と。でもそのことを、監督に確認していないのに、心配しているわけです。タイミングを見て確認してみると、監督は「全く問題ない」という。一歩出る、そこがどうしても遅かった。ただ今は、「行けっ」と言ってますし、確かめもせずに逡巡することはない。


上記以外では、熊に絡めた熊野筆の「クマの筆」や「勝福!!サンフレ熊手」*5
また、プロレスマスクや選手ハンガーのように尖った商品もありました*6
ファン感謝デーで販売した「工藤家の揚げおからぎょうざ」・「青山珈琲」も会場で展開*7


このように、グッズの企画力は年々身についています。
今後は社長の指摘するように展開スピードを向上させることが課題なのでしょう。


https://lh3.googleusercontent.com/qKLiDkovapPx3BeweaYuSdwve_TJ_WMJR8PHol6Mybz9LPxbJVdmdpIoEojB9efWCRGB1lmo1zD5knBtn0YPEIQPdhVJSoSg-buC_CB2_cQCVA15NmxcXT3DRRbDZz6y7d9OLp5sDg=s777-no


[Ⅱ]広報

①ユニフォーム発表会とパブリックビューイングと前日練習

2018年の広報関係で大きく変わったことはファンと接する機会が増えたこと。

その代表例の一つが新ユニフォーム発表の方法です。
従来の会場はホテルでしたが、2018年はエディオン蔦屋家電のオープンスペースで開催*8


www.youtube.com


また、パブリックビューイングを数多く実施した一年でした。
特筆するべきは基町クレド・パセーラ1Fふれあい広場を会場として使用したことでしょう。

基町クレドでのPVはおそらく2007年のJ1・J2入れ替え戦以来のこと*9
勝利には恵まれませんでしたが、今後も続けたい積極的なPRイベントでした*10


こうした施策はすそ野を広げていくために必要なことでした。

SpecialInterview 顧客戦略部長兼サッカースタジアム建設推進室長 信江雅美さん
《紫熊倶楽部240号20頁》


優勝を3回も重ね、強いチームを好きになってくれた方がありがたいことにたくさんいらっしゃいます。でも裾野がまだまだ。そこは我々フロントの努力不足です。育成組織も含め、どう好きになってもらい、関心を持ってもらって、スタジアムまで見に来てもらえるか。裾野の広いマーケティングピラミッドを作ることを、フロントとしては頑張りたい。


また、試合会場以外でのファンサービスにも意欲的に取り組みました。
開幕前に次のように説明しており、市内での練習機会を増やそうとしていたことが伺えます。

第16回サポーターズ・カンファレンス議事録
サンフレッチェ広島 2018年1月20日開催》


顧客戦略部の取り組みについて(顧客戦略部長 信江雅美)
昨年は、通常は吉田サッカー公園で行っているチーム練習を、何とかエディオンスタジアム広島で公開することができないか、そのときにハイタッチなどのファンサービスができないかと考え、回数は少なかったですが、そういう機会を作りました。告知が直前になったにもかかわらず、1000人くらいの方に来ていただきました。こういう機会もぜひ増やしていきたいと思います。先ほども「チーム練習を見たい」という声がありました。チーム練習を見ていただき、あとで少しでもファンサービスを、という形を継続的におこないたいと考えています。


もちろん吉田サッカー公園での練習見学、その後のファンサービスは継続してまいります。吉田までお越しいただいている方々には、本当に感謝の言葉しかありません。ただ、吉田に来ていただける方は、既に少なからずサンフレッチェのことを好きになっていただいた方ですが、練習やファンサービスをきっかけに、これから好きになる方を増やしていきたいと考えています。そのためには、我々のファンになっていただけるかもしれない、大多数の方が住んでいる広島市内で、こういう機会を増やしていくことが非常に大事だと思っています。


実際に好調だった序盤は現場も協力的でフロントと現場が一体となっていました。
しかし、中盤以降はその機会が激減。その理由は次のように説明されています。

城福浩監督 2018年シーズン総括記者会見
サンフレッチェ広島携帯サイト 2018年12月6日付》


……練習の非公開について。


城福●最初は全てを公開していたのですが、非公開にした理由はセットプレーです。セットプレーでの得失点を逆にしたいという想いの中で、選手たちが経験したことのない緻密さを求めたんです。試合前日、トリックプレーも含めて綿密にやった。そうでないと目標を達成できないと思ったので。その中で、ある試合で「絶対にそういう守備の立ち位置とか、やり方はしてこないだろう、なのに」ということがあった。トリックをしようとしたことが全てばれていた。サポーターと共に(相手チームのスタッフが)トレーニングを見ていたとしか、思えなかった。実際、その試合は勝てなかった。だから勝てなかったとは言わない。ただ、セットプレーで緻密さを保つにはトレーニングを公開できないと思ったんです。


(中略)


ただ、サポーターには本当に申し訳ないと思っています。来季については、相手に漏れない対策があれば少しでも多く公開したい。吉田まで来て頂くのは、サポーターの皆さんにとっては大変な労力。市内での練習は貴重な機会。ただ、勝負が決まるトレーニングの日にスタッフを派遣するクラブがあることは経験したこと。そこも含めて、ご理解いただければと思います。


こうした現場の意見は理解できるもので「仕方がない」としか言いようがありません。
スカウティングにかかるコストが増加することによる自衛というのは確かにあるでしょう。

ならばセットプレーの練習を別の日にすればいいじゃないかという批判はあるでしょう。
しかし、戦術的ピリオダイぜーションの考え方からこれを採用することはできません*11


このジレンマに対する回答を2018年中に見つけることができませんでした。

サンフレ2018 シーズン総括 <下> 伸びぬ集客 V争い 盛り上げられず
中国新聞 2018年12月5日18面》


会場外のファンサービスも思うように進まなかった。新たなサポーター獲得を目指し、広島市内での練習を増やそうとしたが、城福監督の要望で7月以降、エディオンスタジアム広島である試合前日練習を非公開に。ファン対応も取りやめた。


サポーターの不満はくすぶる。広島市安佐南区の会社員山田国治さん(40)は「戦術的な練習が非公開なのはしょうがない。せめてサインなどファンサービスはしてほしい」と訴える。久保雅義事業本部長は「クラブのことを知ってもらうために、どうあるべきか現場と話し合いたい」と再考する。


2019年シーズンどう取り組むこととしたのかは来年改めてチェックしたいと思います。

②ホームページ・SNS運用

HP・SNS運用に関して深く掘り下げると長くなるので簡潔にピックアップしていきます。


まず、プレスリリースの発表方法について2018年から大きな変更がありました。
それが従来は中国新聞頼りだった契約更改選手の発表


www.sanfrecce.co.jp


中国新聞はかなり網羅的に報じてくれていましたが、多少漏れもありました。
特に新人選手の契約関係は不透明な部分が多く、それが2018年からはっきりした形です。

ただ、この方式を採用すると中国新聞の需要が減衰しないかという懸念もありますが、野球報道で培った年俸情報があるので、そこまで喧嘩しないのではないかと想像しています。


また、スタッフの契約関係の情報をきちんと発表するようになったことも大きな変化でした*12


www.sanfrecce.co.jp


特に吉崎健チーフトレーナーはこれまでの広島を下支えした重要な方でした。
これまでお疲れ様でした。本当にありがとうございました。


SNSの方に目を向けると、ユニフォーム情報を徐々に解禁する方法を採用しました。



オンライン上の広報において話題の持続性は非常に重要なポイントです。
シーズンオフの話題提供にもなりますし、いい取り組みだったのではないでしょうか。


そして、InstagramTwitterでは「#サンフレパープル」という企画を実施しました。


https://lh3.googleusercontent.com/XTwf0HopUY_rwtkrnT1zCPu2Loj4x1w2pe9pNfR5hLrwWSEh7qjQV67qDI9e0HRDEz3BB6rqt1UhcsMNUX1KAbgUFCHEIdbNqX-vzXwKwrpdS8b3Y9b8cJtMIFs48PPR8HX2PBA48w=w1200-h630-no
サンフレッチェ広島より》


従来のやり方からはあまり考えられなかった若者・女性に対するアプローチ。
投稿の様子を見る限りでは、それなりに成功を収めたように見えます。

小屋の元社長が繰り返し主張していた「広島にもっと紫を」というキャッチフレーズ。

ただ一方で、広島のクラブカラーはバイオレットであるというクラブアイデンティティを否定しているようにも思えるのが多少気がかりですが。


最後に、Facebookでは360°VR動画の公開をスタートしました。
従来の動画よりもさらに臨場感の増した映像になっています。


www.facebook.com


本動画は安田女子大学の協力を受けて撮影されているそうです。
安田女子大学との関係は紫熊倶楽部で特集されていますので是非読んでください*13


この他に、森崎浩司アンバサダーのInstagram開設と第2弾LINEスタンプ発売などもありました。



③その他広報全般・まとめ

シーズン開幕前に行われるマスコット総選挙。サンチェは4位という結果になりました。
2017年以来2年ぶりの優勝とはなりませんでした。

ただ、2013年に32位だったにもかかわらず、ここ数年は上位をキープし続けています。



ミシュランガイドのイベントにも参加するなどオフィシャルマスコットとしての仕事は増加。
突然売れた芸人が地方で稼ぐのと似た構図のような気もしてきますが、頑張っています。


また、本人たっての希望だったと聞く丹羽大輝選手のサイン会もありました。
移籍する直前に挨拶を欠かさない素晴らしい人徳が見られたのではないでしょうか。



というあたりが2018年の広報関係の特記事項でした。

どれだけ頑張っても満足できることはないでしょうが、前日練習公開ができなくなるのは想定外のことでしたし、それ以外のフロントの頑張りは目立っていたように思います。


https://lh3.googleusercontent.com/qKLiDkovapPx3BeweaYuSdwve_TJ_WMJR8PHol6Mybz9LPxbJVdmdpIoEojB9efWCRGB1lmo1zD5knBtn0YPEIQPdhVJSoSg-buC_CB2_cQCVA15NmxcXT3DRRbDZz6y7d9OLp5sDg=s777-no


*1:2016年度(平成28年度)Jクラブ個別経営情報開示資料Jリーグ 2017年7月20日公表》、2017年度(平成29年度)Jクラブ個別経営情報開示資料Jリーグ 2019年2月8日閲覧》。

*2:サンフレッチェ広島の決算期は1月末なので、グッズの引き渡しが2月以降だと翌決算期に売上計上されている可能性がある。実際に、2015年の優勝記念グッズの引き渡しは翌年2月下旬だった。『明治安田生命2015Jリーグ年間優勝記念グッズ』受注販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2018年12月5日付》。

*3:2012年度のグッズ売上は3.4億円、2013年度は4.2億円、2014年度は4.3億円が着地見込みだった。第13回サポーターズカンファレンス議事録《サンフレッチェ広島 2015年1月17日開催》。

*4:ドッグシャツ 販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2015年5月23日付》。

*5:2月24日(土)明治安田生命J1リーグ ホームゲーム開幕戦!勝利をかき寄せろ『勝福!!サンフレ熊手』販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2018年2月21日付》、熊野筆の『クマの筆』販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2018年4月6日付》。

*6:9月22日(土)FC東京戦、“勝祭”限定グッズ販売のお知らせサンフレッチェ広島 2018年9月18日付》、オンラインショップ「e-VPOINT」限定!!『選手ハンガー』受注販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2018年10月1日付》。

*7:工藤壮人選手コラボレーション商品 お持ち帰り用「工藤家の揚げおからぎょうざ」レギュラー販売のお知らせサンフレッチェ広島 2018年11月8日付》、青山敏弘選手コラボレーション商品「青山珈琲」レギュラー販売のお知らせサンフレッチェ広島 2018年11月8日付》。

*8:第16回サポーターズカンファレンス議事録《サンフレッチェ広島 2018年1月20日開催》

*9:J1・J2入替戦第1戦 12/5(水)vs.京都サンガF.C.基町クレド前大型ビジョンにてパブリックビューイング開催のご案内 サンフレッチェ広島 2007年12月3日付》。

*10:PVは成績の悪化した後半戦から実施したため、第26節vs鳥栖(0-1)、第28節vsG大阪(0-1)、第30節vs清水(0-2)、第31節vs磐田(2-3)、第34節vs札幌(2-2)という試合が対象だった。

*11:林舞輝GMが指南!女子高生でもわかる最新戦術用語講座footballista 2019年2月1日付》、戦術的ピリオダイゼーション実践編。ゲームモデルは歴史や文化も含むfootballista 2018年7月27日付》。

*12:吉崎健チーフトレーナー、契約満了のお知らせサンフレッチェ広島 2018年12月3日付》、ベガルタ仙台ユースコーチに、細渕隼ジュニアユースコーチが就任サンフレッチェ広島 2018年12月27日付》。

*13:安田女子大学サンフレッチェ広島 美しくも情熱的な物語《紫熊倶楽部 241号18頁》。

サンフレッチェ広島 2018年通信簿(その三) 集客対策編

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その二はスポンサーとの関わりについて述べました。


awayisum.hateblo.jp


その三は「入場料収入」について。
2018年シーズンの観客数や、集客への取組を中心に振り返っていきたいと思います。



[Ⅰ]入場者数

2017年は8勝9分け17敗でギリギリ残留する成績面で苦しんだシーズン。

その影響もあって6年ぶりにリーグ戦の観客が25万人を割り込みました。
シーズン終盤に行った街頭告知活動などがなければもっと厳しい数字だったことでしょう*1


2017年の結果を受けてクラブは相当な危機感を持って2018年シーズンに臨んでいたようです。
それが表れていたのがシーズン前に実施した選手も参加する街頭告知活動

一丸 サンフレ開幕前点検 <下> 組織 観客増へ選手も「改革」
中国新聞 2018年2月23日16面》


広島市中区の本通り商店街で千葉が呼び掛けた。「カープより一足先に開幕します。スタジアムに来て応援してくださーい」。24日にホームである開幕戦の応援機運を高めようと、城福監督と選手が19日、クラブ職員とともに観戦をPRした。


監督と選手が同商店街を歩いて呼び掛けるのは初の試み。クラブが踏み切ったのは減少する入場者数への強い危機感がある。顧客戦略部の信江雅美部長は「新たなサポーターになってもらう活動が弱かった」と振り返る。

www.youtube.com


また、2018年から試合イベントと入場券販売を一体的に担当する顧客戦略部を新設しました。
顧客戦略部の設置趣旨について山本社長は次のように述べています。

【記者会見】山本拓也新社長就任記者会見~囲み取材編
サンフレッチェ広島携帯サイト 2017年12月25日付》


……顧客戦略部を立ち上げられたということですが、具体的にどれくらいの規模で、どういう仕事を担っていくのでしょうか。


山本●チケッティンググループと企画(スタジアム周り、試合当日何をするのかなど)グループを1つにしました。今までは違う部署だったので、ものすごく想いがある分、なかなか意見が合致しませんでした。ですがチケットを売ることと試合当日に何かをすることは、(目的は)一緒ですよね。ならば、統合した方がいい。人数としては、営業よりも多くなる可能性が高いです。ただ、広報部は別にしました。当初はいっしょにしようと思ったのですが、そうなるとどうしても顧客戦略の方の仕事が優先されてしまう。スポンサーに対する関わりなども含め、広報部は広い視点で見るべきだし、別組織にしました。来年度、1月1日から動き出します。


この他にも、山本社長は来場者の特性を集計していなかったことを問題点として指摘*2
また、過去に年間パスを購入・解約した理由を分析することにも取り組んだようです*3


ここまで述べたように、2018年は集客対策として新たな試みに取り組んだ一年でした。
しかし、残念ながらその効果はすぐに表れるものばかりではありません。


https://lh3.googleusercontent.com/scdk4YgPwYIbBXjoZvz8PtGAB3bvAiJgBUvuKh5oLxOJxz67dnv45cQXU8JHlOUkCupVS12UORaHNfvsGkKmKDVf5GJN9T5MzSl44iB0HZV-2HzyhSXU_nfwiVpu07_KcHHlBx8hwg=w960-h720-no


リーグ戦だけで比較すると2017年から5154人増と若干盛り返すことができています。


https://lh3.googleusercontent.com/SVKKrzd-L5QG70QwSGpQyA-x-88BcCFqs4Ab-oWltB3tw-uDNu88LArHung5WkJsj5mz3HELxDPeRCzkUMLSQuU-DEeyZUywWgJHdZyew8ERG9YmvtbCpveBi6yIVWuEtoN1hIeDmw=w960-h720-no


しかし、2018年の当初目標はカップ戦も含めたところで年間30万人の集客*4
現実には26万7431人でしたので目標に3万人強足りていません


前半戦で集客に苦しんだ理由について、山本社長は次のように説明しています。

2017年度J1クラブ決算数字開示を受けてここまでの成果と課題~山本拓也社長に聞く
《紫熊倶楽部 247号17頁》


土・日については10%以上の水準で伸びている。ただ、前半戦は水曜日開催が3試合もあったこと、GWのゲームが2試合とも大雨に祟られたこと、7月28日の対浦和戦で台風が来るという予測の影響があったことなどもあり、前年比で言えば少し落ちています。ここは正直、どうしようもない部分でもありますね。


後半戦に目を向けると、10月6日の柏レイソル戦の強風は過去例を見ない厳しさでした*5



また、7月に発生した西日本豪雨災害の影響も少なくないでしょう。
心理面、交通アクセス面だけでなく土日は災害復旧に従事された方も多かったはずです。

さらに、後半戦の成績低迷も集客で苦しんだ要因の一つ*6


ただ、成績低迷や天候、過密日程による平日開催などは間違いなく影響を与えているとは思いますが、それを言い訳にしていては目標の30万人達成も運任せになってしまいます。

つまり、成績に大きく左右されない集客策を引き続き考えていく必要があるのです。


それでは、以上を踏まえた上で2018年の取組=試行錯誤を順番に見ていきましょう。



[Ⅱ]観戦環境の改善

成績に左右されない集客のため最も重要なのが「行きたくない理由」を減らすこと
行きたくなる理由は千差万別ですが、行きたくない理由はだいたい同じ。

長年サポーターから要望が出ていたのがスタジアム周辺に日よけエリアを作ること。
夏場のスタジアムは熱中症の恐れがあり、子連れの方には大きなネックとなっていました。

第16回サポーターズ・カンファレンス議事録
サンフレッチェ広島 2018年1月20日開催》


回答(信江スタジアム推進室長 兼 顧客戦略部長)
日よけについては、設備の点で難しいところがありますが、少しでも良くなるように改善していきたいと思います。サンチェひろばのスタジアムに向かって左側にあるベンチの上に、昨シーズンの途中からスタジアムのご厚意で、日よけを作ってもらいました。できるところは増やしていきたいです。


昨年のサポーターズカンファレンスでも再度質問があり、上記のように回答しています。
その後、ついに日よけを作ってくれました。しつこく訴え続けてみるものですね。



スタジアムに行くときにどんな格好をすれば良いのか。
そういった悩みもスタジアムを訪れる障害となっていたのではないでしょうか。

SpecialInterview 顧客戦略部長兼サッカースタジアム建設推進室長 信江雅美さん
《紫熊倶楽部 240号20頁》


初めて来られる方は、例えば何を着ていくといいかもわからない。ご飯はどうしようか、お弁当を持っていった方がいいのかな、とか。そういうレベルからスタートするんです。だからお客さまから「ここにはどう行ったらいいのですか」と聞かれた時、スタッフが「○○です」としっかりと応えられる体制をとりたい。


このように初観戦の方の視点に立って始まったのがユニフォームレンタルサービス*7
デポジットと身分証明があれば実質無料で借りられるのはかなり使い勝手がよさそう。


https://lh3.googleusercontent.com/YMcaCrFE5lObDr4ULbOYWtOjxTml46F1-FoAzCKOFWP7Ust2-ORBi0_H7ctmk2Z2zwyhr3iRt-XCMkxzny47EtNu_fcZEt2G4BRwtb8_Z26kuccTy04lX0cg8zMBniZfMR9b48-oaw=w510-h142-no
サンフレッチェ広島より》


さらにモバイルバッテリーのレンタルも試験運用しました*8

スマートフォンが普及した現代においてモバイルバッテリーの有無は死活問題。
にもかかわらず忘れてしまいがちなのがモバイルバッテリーでもあります。

1回の利用料200円というのは手を出しやすい料金設定だと思います。
スタンド内でも貸し出しのために回っていたので、細かいところまで気が利いていました。

こういった試行錯誤は今後に繋がってくるのではないでしょうか*9


他方で、ヤマト運輸様と共同で実施していた手荷物預かりサービスが終了しました*10

大変面白いサービスだったのですが利用者があまり伸びなかったのでしょう。
ヤマト運輸のスタッフが複数常駐するというのもコスト的に気になるところでした。

また、テントで預かるというのも心理的なネックとなっていた気はしています。
需要はあるはずですし、新スタジアムではそういったスペースを屋内に用意したり、中が見えにくいようなテントを設置して再度実施して貰えると嬉しいです。

[Ⅲ]試合企画

成績に左右されないため次に大事なのが試合結果以外の魅力を作ること。
そこで重要となるのがスタジアムでのイベント・フード・限定グッズ販売です。


スタジアムイベントの代表例は女性向けイベントデーのガールズフェスタ
本格的な企画となってから4年目ですが、今年は特設サイトを作るほどの力の入れよう*11


www.sanfrecce.co.jp


本イベントは県立広島大学の和田ゼミの協力を得てイベント企画をしています*12
学生・女性目線を上手く取り込んで引き続きトライして欲しいですね。


特設サイトと言えば、夏休みに「広島、ICHIGANの夏」というものも作りました。


https://lh3.googleusercontent.com/CoLzTWA1D7T2K_O3uBgMjNkFDF2Z5bUSy7ff8e3EdK8c4FNinbDzI8Pxgw30768fxdc0lOcVL2tBC8dnmaOMdrU-HPdxXEAJc2PAU-SgBhY4smscyOgV5bVdBZiUJ60ZelsB_5Ay3w=w600-h440-no
サンフレッチェ広島より》


ズッコケ三人組とコラボした企画はなかなか面白かったのではないでしょうか。
タイミング悪く夏休みにチームの成績が急降下するというのは皮肉でしたが。


blog.domesoccer.jp
https://lh3.googleusercontent.com/3ByZ_bAdZM5trSkFevIxJ3rJxLLyYgHvGUoV3osLqzOeeRZsSewxYBN4Kz6T0bMXoAnI5iMHccpEilItbeaxN0GXX6bvJhfiB5TpN6pncEorIzF2pB6PEYvnedxWOiwsQzi460Lh1g=w1372-h970-no
サンフレッチェ広島より》


ただこういったスタジアムガイドを作成したのは良かったと思います。
大変でしょうが、こういったものを常に公開できるようになるともっと良くなるはず。


スタジアム正面にフォトスポットを作ったのも面白い取組でした。



パネルの横に立って撮影する人は想像より多く、撮影待ちで行列ができることも。
行列ができると何があるんだろうと人が集まる、そんな好循環ができていました。


試合だけでなく練習見学も楽しみたい!というニーズに応えてバスツアーも実施しました*13
吉田サッカー公演で練習見学をして、夜に試合を見るという欲張りセット。


www.sanfrecce.co.jp


言ってみれば、アウェイツーリズムならぬホームツーリズム
各所と連携すればもっと面白くなりそうな可能性を秘めていると思います。

[Ⅳ]ピースマッチ

2018年の試合企画を語る上で欠かすことができないのがピースマッチでしょう。
V・ファーレン長崎が初めてJ1昇格したことで被爆地同士の対戦が実現。

4月には長崎のホームで対戦。広島サポーターが1800人も集結しました*14

サンフレ(第11節・長崎) 平和への思い発信 初の祈念マッチ
中国新聞 2018年4月29日19面》


J1のリーグ戦で初の「平和祈念マッチ」が28日、トランスコスモススタジアム長崎であった。広島と今季昇格した長崎が初めて対戦して実現。被爆地に本拠地を置く両クラブの選手は、平和への思いをプレーに込めた。試合前に両クラブの監督と選手が「サッカーを通じて長崎から広島から平和の願いを伝えよう」などのメッセージを語る映像が大型ビジョンで流れた。広島の山本拓也社長と長崎の高田明社長、サポーター500人がピッチから風船を飛ばし、平和を願った。

www.youtube.com


そして原爆投下のあった8月には広島のホームで20,285人を集客*15
昨年2番目に多い集客で、夏休みであることを差し引いても企画として成功と言えるでしょう。


www.sanfrecce.co.jp


8月11日の試合企画に目を向けると、小中学生の無料招待と平和学習を実施*16

また、広島長崎共に平和記念ユニフォームを作成・着用しました*17
広島は長崎カラーの青とオレンジを使用し、長崎は紫色を背番号に使用しています。

試合前には久保会長と髙田明社長がそのユニを交換して特別対談も行いました。



試合の翌日には長崎サポーターも一緒に折り鶴を平和記念公園に奉納もしたそうです。
先日平和記念公園を訪問した際も変わらず目立つところに飾ってありました。


www.facebook.com
https://lh3.googleusercontent.com/jvjNJzta6nC5plGkMZ6nA1fENU465K8Sp9LxKHzbApZwaYVuBWPkzPa_D68dZRXVm4G-xbX64_OVRCCYcpovLJMyF5Po8tBfzMb-599laxiknz5HK1L1Si_59XmwkPKEm4t8ntc83Q=w1241-h930-no
《2019年1月17日撮影》


広島と長崎が沢山の交流をすることができたという意味でも貴重な機会でした。
こういう機会・交流を今後何度も続けていきたいですね。


www.youtube.com



[Ⅴ]チケット販売・企画

残酷なことですが、どんなに素晴らしい試合をしても、どれだけ魅力的な企画を打ったとしても、結局はチケットを買ってもらえなければほとんど意味がありません。

買いやすいチケット、買いたくなるチケットを売ることがクラブにとってはとても重要。
そんな中、2018年はチケット・席種に多少のテコ入れがありました*18


https://lh3.googleusercontent.com/AZjONf00Cxul8RItZO0MWW2Gx3z0KfpSQ53N17MfSURsfVkgygJZTpf9I27gPRouFGz1KAtPW3PSabKu4wMSgbUNn4yoqEvu-G6LED65iwZCqgESvZ9rZfwhbwRvogFirVcA9uVxpQ=w473-h444-no
サンフレッチェ広島より》


従来はSA指定席ホーム・ビジター東とされていたエリアをホーム・ビジターで明確に区分。
また、ビジターシートの指定席寄りにSBビジターゾーン指定席を新設しました。

ビジター客とのトラブル回避や、エリア分けによる値上げが狙いなのでしょう。

第16回サポーターズ・カンファレンス議事録
サンフレッチェ広島 2018年1月20日開催》


試合運営について(運営部長 山西博文)
メインスタンドのシート割りを一部変更いたします。「SA指定席(ホーム・ビジター東)」の一部を「SA指定席ビジター」とし、「SA指定席ホーム東」と2つに分けます。また、「ビジターシート」の一部を「SBビジターゾーン指定席」に分けます。したがって、メインスタンド側のSS指定席からアウェイ側に向かって、(1)SA指定ホーム東(2)SA指定席ビジター(3)SBビジターゾーン指定席(4)ビジターシート、の並びになります。これはセキュリティーの観点から、ホームのサポーターの方とアウェイのサポーターの方が、できるだけ混在しないようにと考えての変更です。


新しいチケットと言えばグループ割という販売方法を実施しました*19
従来、多人数向けとして団体観戦プランや家族割を販売していましたが*20、前者は15名以上という人数のハードルがあり、後者は大人2名・子供2名という融通のきかなさがネックでした。

グループ割は5名以上という縛りがあるものの大人と子供の組み合わせは自由。
試合が指定されない回数券と併せて選択肢を増やす取組は悪くないと思います*21


チケット企画の方では例年通りカープアンジュヴィオレとのコラボチケットを発売*22
特にカープの人気を考えるとコラボ企画を継続して貰えるのはありがたい話ですね。


https://lh3.googleusercontent.com/kcV6ohkrrQuuYkpH5zvtdozSwis1LUNVWdXAksCxuVo7lLpn8IXG5C6WKQVPkOpNyynH5-WZOtjX1JvImzh0Jpo71RYa2wgvR2rYoJHAoPBsoC_ub7UXMxmrWa8BpAVyQOZavLgTUA=w664-h316-no
サンフレッチェ広島より》


また、2年ぶりに来場してくれた山縣亮太選手との企画チケットも発売しました*23
ハーフタイムにトラックを一緒に走れるというのはいい企画だったと思います。


この他では、入場引換券とアップグレードサービスのキャンペーンもありました。

前者はサンフレッチェ広島クラブ会員入会時・更新時に貰えるもの。
通常であれば1枚につき、基本的にバックスタンド自由シートのチケット1枚と交換できるのですが、これを2枚プレゼントしちゃうぞというキャンペーンです*24

後者はチケットをアップグレードできるサービスで、手数料または手数料+チケット差額が本来必要なところ、500円で体験してくださいというキャンペーンでした*25

いずれも初めての取り組みだったと記憶しています。
こうした試験的なキャンペーンも集客への危機感から生まれたのでしょう。

[Ⅵ]シーズンパス

シーズンパスについて大きな変更点などはなかったので、2点だけピックアップ。

従来、シーズンパスは紫色の箱に入れて発送していました。
それが2018年からクリアポーチに変わっています。



細かいところでコストダウンを図っている…ということなんでしょうか。
クリアポーチなら二次利用もできそうですし、そんなに悪いものでもない気がします。


また、シーズンパスの特典を2017年から再入場からイベント招待に切替中。
実施されるイベントはトークショー形式が多かったのですが、2018年はシーズンパス購入を5年以上継続している人を対象に選手参加のボーリング大会を実施しました。


www.facebook.com


今後はこうした付加価を高めてシーズンパスの販売数を増やしていくものと思われます。



[Ⅶ]まとめ

ここまで2018年における集客に関する取り組みをざざっと紹介してきました。
努力が実ったものもありますし、今後活かしていきたいものもあります。

ただ、冒頭で述べましたように2018年シーズンの観客数は厳しいものがありました。
様々な言い訳を並び立てることは可能ですが、それにはあまり生産性がありません。

クラブは試合企画のアイデア不足が問題だったと捉えているようです。

サンフレ2018 シーズン総括 <下> 伸びぬ集客 V争い 盛り上げられず
中国新聞 2018年12月5日18面》


今季から、来場者が選手とハイタッチできる交流イベントを全試合で実施。渋滞緩和のため、駐車場は従来の先着順から有料予約制に変えた。だが、効果は乏しく、年間入場者数はチームがJ1残留争いした昨季より5154人(2%)増にとどまった。山本社長は「研究が足りず、アイデアに限界があった」と反省。イベントの充実に向け、プロモーション会社への外部委託を検討している


たしかに試合会場の魅力作りも重要なテーマであります。
この取り組みが実を結んだかどうかは2019年の総括で振り返っていきたいと思います。


他方、前述したようにどれだけ試合や企画が魅力的でもチケットが売れてナンボの世界。
そのチケットが買いにくい、説明がわかりにくいというのは大きな問題です。

だからこそ2018年の終盤、シーズンパス販売において起こった問題をご紹介しておきます。


2019年のシーズンパスはまずWEBで先行販売し、同日の試合会場でも受け付ける流れでした*26
しかし、2019年シーズンから登場するバックスタンド指定席の購入エリア表示が不親切。


https://lh3.googleusercontent.com/43i41i6OAMffpEa2-z6PNjtKf_es4Ex0a6d0Y48KJ_RsjgTG_5O8FLzevJIcZrMUvQ5VRrXBe7bTsNMSUWh5NcgiO35Oth69QEXtIlRnoY6rJy2w0AMg3MqJvAlZzRjPfMXe8AEgNA=w976-h690-no
サンフレッチェ広島より》


画像左図ではB3より先までバックスタンド指定席と表示されています。
しかし、画像上図ではそのエリアが購入できるのか大変分かりにくい。

また、試合会場等で購入する場合は「図面にて、空席情報をご覧いただきながらお選びいただけます」とされているので、試合会場で申し込もうと思ったらWEBで購入可能なエリアは選択できなかったという話を聞いています。

事前に丁寧なアナウンスをしておけば防げたはずの問題点だったのではないでしょうか。


この他にも、チケットアップグレードサービスの手数料が交換所に行かないと分からない点をはじめとして*27、そもそもチケット販売自体に難を抱えているような気がしています。


観戦環境改善など褒められるべきポイントもたくさんあった2018年。
そして、2018年に試行錯誤したことが今後実ることもあると思います。

一方で、こうした明白な問題点を放置せず2019年は改善の年にしてほしいと思う次第です*28


https://lh3.googleusercontent.com/n40-cNtrgR0nR6loyUQrsRYuDC_kSHDec21gRGsQULzEVlVT8EH1PpmyPas_u3lIhp8fTDYaW2ALsIvp6C2WCxOhlG2jRktaeJRQthQ0nuO3HPhHbs-7_-Q9oPbDjCZZXrXl4xgW5A=s777-no



*1:SpecialInterview 顧客戦略部長兼サッカースタジアム建設推進室長 信江雅美さん《紫熊倶楽部240号18頁》。

*2:集客ニーズ把握に力 サンフレ山本新社長に聞く フロント 気持ち一つに《中国新聞 2018年1月8日10面》。

*3:【記者会見】山本拓也新社長就任記者会見~質疑応答編《サンフレッチェ広島携帯サイト 2017年12月25日付》。

*4:SpecialInterview 顧客戦略部長兼サッカースタジアム建設推進室長 信江雅美さん《紫熊倶楽部240号20頁》。

*5:10月6日(土) 2018明治安田生命J1リーグ第29節サンフレッチェ広島vs柏レイソル 台風25号接近に伴う試合開催可否判断等についてサンフレッチェ広島 2018年10月4日付》、10月6日(土) 2018明治安田生命J1リーグ第29節 サンフレッチェ広島vs柏レイソル台風25号接近に伴う試合開催可否判断等について【更新情報】 ※10月6日(土)7:00現在サンフレッチェ広島 2018年10月6日付》。

*6:2018年シーズンの観客数について論考したブログを参考としてあげておく。2018年度 観客動員数についてサンフレッチェ会 2018年8月22日付》、サンフレッチェの観客が減っているという中国新聞の報道について《ちょっつ☆☆☆|note 2018年9月20日付》、サンフレッチェ広島の視察レポート《島田慎二|note 2018年11月26日付》。

*7:3月18日のジュビロ磐田戦で試験導入され、4月以降も実施していた。3月18日(日)ジュビロ磐田戦は「スタジアムで思い出つくろうDAY」サンフレッチェ広島 2018年3月13日付》、浦和レッズ戦以降も「ユニフォーム無料レンタルサービス」継続のお知らせサンフレッチェ広島 2018年4月3日付》。

*8:“充電が減っては戦(いくさ)はできぬ!”11月10日(土)ベガルタ仙台戦・11月24日(土)名古屋グランパス戦 試合会場での「モバイルバッテリーレンタルサービス」試験運用のお知らせサンフレッチェ広島 2018年11月14日付》、“俺たちの誇りを、記録に刻むために”11月24日(土)名古屋グランパス戦 試合会場での「モバイルバッテリーレンタルサービス」試験運用のお知らせサンフレッチェ広島 2018年11月20日付》。

*9:その他の観戦環境の改善として場所取りルールの変更などがあった。2018シーズン ホームゲーム入場待機の『順番決め』と『場所取り』ルール変更のご案内サンフレッチェ広島 2018年2月15日付》、2018シーズン、横断幕の事前搬入・掲出時間の変更についてサンフレッチェ広島 2018年2月19日付》、ホームゲーム開催時、入場待機の『順番決め場所取り』の『目印貼り』方法の変更についてサンフレッチェ広島 2018年3月13日付》。

*10:4月16日(日)vs.横浜F・マリノスにて、「てぶらで観戦 てぶらで帰宅」サービス実施のお知らせサンフレッチェ広島 2017年4月6日付》。

*11:2012年~2014年は実施されていないが、2010年~2011年も類似企画を実施していた。サンフレッチェ広島 2010年8月18日(水)レディースナイター限定『女性限定 レディースパックチケット』“セレブリティパック”“ビューティーパック”販売開始のご案内サンフレッチェ広島 2010年6月24日付》、10/1(土) J1リーグ第28節vs.ヴィッセル神戸『サンフレッチェ・レディースデー』イベント実施のお知らせサンフレッチェ広島 2011年9月21日付》。

*12:【経営学科】和田ゼミ生がサンフレッチェ広島「ガールズフェスタ2018」インスタキャンペーンに協力します県立広島大学ホームページ 2018年4月13日付》。

*13:サンフレッチェクラブ会員限定イベント『7・28吉田サッカー公園→清神社→エディスタ浦和観戦(スタジアム見学会付き♪)ど~っぷり一日サンフレ三昧バスツアー』参加者募集のお知らせサンフレッチェ広島 2018年6月29日付》。

*14:V・ファーレン長崎戦にて、たくさんのご声援ありがとうございました!サンフレッチェ広島 2018年4月28日付》

*15:8月11日(土・祝)V・ファーレン長崎戦『ピースマッチ~One Ball. One World.スポーツができる平和に感謝~』開催サンフレッチェ広島 2018年6月22日付》、08月11日(土)2018 明治安田生命J1リーグ 第21節 V・ファーレン長崎戦サンフレッチェ広島 2018年8月12日付》。

*16:8月11日(土・祝)V・ファーレン長崎戦『ピースマッチ ~One Ball. One World. スポーツができる平和に感謝~』平和の想いを込めて折ったおりづるを持参した、小学生・中学生を無料でご招待サンフレッチェ広島 2018年7月6日付》、8月11日(土・祝)【ピースマッチ】スタジアムで学ぶ平和学習(小学生対象)、参加者募集のご案内サンフレッチェ広島 2018年7月23日付》。

*17:オンラインショップ「e-VPOINT」限定 8月11日 ピースマッチ着用 平和祈念ユニフォーム販売のお知らせサンフレッチェ広島 2018年6月22日付》、2018シーズン「平和祈念ユニフォーム」についてのお知らせV・ファーレン長崎 2018年6月29日付》。なお、長崎は2017年にも平和記念ユニフォームを作成していた。2017シーズン「平和祈念ユニフォーム」着用試合についてのお知らせV・ファーレン長崎 2017年7月20日付》。

*18:2018シーズン ホームゲーム チケット席種名称変更のお知らせサンフレッチェ広島 2018年1月24日付》、2018シーズン ホームゲーム席種の変更に伴う 入場ゲートおよび応援エリアのご案内サンフレッチェ広島 2018年2月2日付》。

*19:誰でも!!!!グループ割のお申込受付開始についてサンフレッチェ広島 2018年2月3日付》。

*20:団体観戦プランサンフレッチェ広島 2019年3月18日閲覧》、家族割チケットサンフレッチェ広島 2019年3月18日閲覧》。

*21:絶対お得な!!『5月限定!!4試合回数券』販売のお知らせサンフレッチェ広島 2018年4月2日付》。

*22:『SANFRECCE×CARP』コラボチケット抽選販売について!!サンフレッチェ広島 2018年3月23日付》、5月20日(日)セレッソ大阪戦限定!!『アンジュヴィオレ広島/サンフレッチェ広島 ダブル観戦コラボクリアファイル付きチケット』販売についてサンフレッチェ広島 2018年4月13日付》。

*23:11月10日(土)ベガルタ仙台戦 50組100名限定!『山縣亮太選手来場記念チケット』販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2018年10月6日付》、10月29日(土)明治安田生命J1リーグ2ndステージ第16節vs.アビスパ福岡にて、スペシャルゲストとして、リオデジャネイロ五輪 銀メダリスト・山縣亮太選手 来場決定!のお知らせサンフレッチェ広島 2016年10月17日付》。

*24:「なお、「バックスタンド自由シート入場引換券」2枚でSA指定席1枚と、「バックスタンド自由シート入場引換券小中高」2枚でバックスタンド自由シート(大人)1枚と交換することもできるが本キャンペーンでは対象外。緊急企画 サンフレッチェクラブ会員特典【バックスタンド自由シート入場引換券】引換2倍DAY♪実施のお知らせサンフレッチェ広島 2018年9月15日付》。

*25:11月10日(土)ベガルタ仙台戦 限定【シーズンパス特典】座席のアップグレード 一律500円 体験キャンペーンサンフレッチェ広島 2018年11月8日付》。

*26:2019シーズンパス 販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2018年10月29日付》。

*27:2016年にサービスがスタートしたときの情報以外見当たらない。2019年シーズンから前述したようにバックスタンド指定席が登場しているが、それについてのアナウンスも特にない。【おトクなシーズンパスに新特典が追加!】2016シーズンより『試合当日 座席アップグレードサービス』開始のお知らせサンフレッチェ広島 2016年2月3日付》。

*28:なお、2019年シーズンからバックスタンド指定席が販売開始されることなどによってシーズンパス対象試合が減ったり、チケット価格に変更があったり、バックスタンド自由シート入場引換券の対象試合が少なくなったりしているが、これらについては2019年シーズンの通信簿で取り上げたい。2019シーズンパス 販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2018年10月29日付》、2019シーズン エディオンスタジアム広島の座席改修に伴うJ1リーグ戦におけるホームゲームチケット席種および価格の変更についてサンフレッチェ広島 2018年10月29日付》、サンフレッチェクラブ会員特典≪バックスタンド自由シート入場引換券≫ご利用に関する【大切なお知らせ】サンフレッチェ広島 2018年12月3日付》。

サンフレッチェ広島 2018年通信簿(その二) スポンサー編

元の記事へ移動

今さらですが、今回の通信簿ではクラブの収益源に着目してまとめています。
「その一」では成績に絡めて賞金についても少しだけ触れました。


awayisum.hateblo.jp


次回の「その三」は入場料収入にスポットを当てて集客対策等について確認。
「その四」ではグッズ売上を大きめに取り上げていくつもりです。


というわけで「その二」では広告料に着目しスポンサーとの関係について振り返ります。
それでは早速広告料収入の推移からチェックしていきましょう。



[Ⅰ]広告料収入

収益3本柱と説明していますが、その中で最も重要な柱が広告料収入。
それは近年の収益構造を見て貰えれば一目瞭然です。


https://lh3.googleusercontent.com/aVCjAVQGviucpGnIAZkoDgOKPaqTiQXiM3_VpjllJWgkbPR8h2nG6PafIYxGL3Hj2N2T0G8sN5GYsnvT0zuT7m_U5LiAHwx05dIMGB0F5pItr-UzovLVZFORxb5IX96W5CBfvoPulw=w920-h690-no


このように広告料収入は低い時期でも営業収益の4割以上を占めている存在。
近年は広告料収入割合が減少傾向にありますが、これは成績向上による賞金のせい。

金額ベースで見れば近年は安定して15億円前後を拠出して頂いているのが現状です。
スポンサーとの関わり方がクラブにとって最重要であることは言うまでもありません。

[Ⅱ]ユニフォームスポンサー

さて、広告料収入というのも3種類に大別することができます。

すなわちユニフォーム広告スタジアム広告その他広告の3つ。
特に掲載箇所に限りのあるユニフォーム広告はできる限り埋めることが重要になるはずです。


ところで、昨年も書きましたが2018年シーズンから鎖骨スポンサーが解禁されています。


awayisum.hateblo.jp


2018年シーズンは間に合いませんでしたが、2019年シーズンから片側が埋まりました。
鎖骨スポンサーに決まったのは中国家電大手のハイセンスジャパン株式会社(海信)。



シャルケのスポンサーの他、ロシアW杯の公式スポンサーも務めた企業*1
4K放送が始まった日本においてシェアを拡大しているという報道もありました*2

右側のみとはいえ、なんとかお願いすることができて良かったですね。
すぐにとはいかないかもしれませんが、将来的には左鎖骨スポンサーも埋めたいところ。


https://lh3.googleusercontent.com/3GxIPxucvLsu9PSUAh0v5LjwjSNSf4iVkiC4ryDsNT7lVePqxVQOdVvY4HsYOaZIblOYbQC_joOOMPSnDHWZKQjHnIw9m48dacgTf0N1PDc1pjnZ5vgsFqpa0cGKrg6sDMVr-a0DPw=w960-h720-no


そう思って他チームの状況を調べてみたら鎖骨スポンサーはJ1クラブでも苦戦している様子。

ただ、報道によると鎖骨広告の相場は1.5億円~2億円程度だとされています*3
収入としては大変大きいので頑張って欲しいところではあります。

余談ですが、広島、湘南、札幌と右側が先に売れているのは見え方の問題なのでしょうか?



[Ⅲ]スポンサー交流

2018年から少し変わった印象を受けるのがスポンサー企業との交流です。
これまでも実施されていたのかもしれませんが、去年からアピールが増えた印象。




話題にできるようになった最大の理由は森崎浩司アンバサダーでしょう。
引退してもなおクラブに最も足りてないポジションを埋めてくれるとは…。


youtu.be


アンバサダーによるアンデルセンの宣伝動画も今までとは一風変わっていました。
サンチェがスタグル大使として活動していた企画の発展版的な*4


もちろんサンチェ・フレッチェも頑張っていたようです。


www.facebook.com


その他のスポンサー主催イベントで面白かったのはそごう広島店のサッカーボールアート展
そして、やしまグループによる着物ファッションショーに若手選手が出演したもの。




スポンサー主催のイベント参加も大事なお仕事です。

[Ⅳ]コラボ企画

コラボ企画と言っていいのか微妙ですが自動販売機デザインのリニューアルがありました。

9月にTwitter上で自動販売機のリニューアル投票を実施*5
SNS上の投票機能を活用するというのは広告も兼ねているのでグッドですね。



候補とされたのはエンブレムデザイン案とマスコットデザイン案の2つ。
結果はかなりの僅差でしたがマスコットデザイン案になったようです*6

ちなみに以前のデザインはこちら。



正面はあまり変わらないかもしれませんが横の印象は改善されたのではないでしょうか。


また、プローバとのコラボで、ピノキッズ吉田 ピノッチェがオープンしました。
キッズスペースとの相性は悪くないと思うので今後も増えたら嬉しいですね。


https://lh3.googleusercontent.com/8IFnaQtF7W0yJjUQGvw1KaDfxq4AjvgMbsAILF2ui3p8rowO-Ar9jGnAEIcFqNhRjfJaGGlnusj4KO5Ay2rMbPyB_n3onMD4_BROVQF9P9m57MopWHzc47EsyCrV-NHBM6C9eLMDog=w600-h848-no
サンフレッチェ広島より》


株式会社タカキベーカリーのスポンサードゲームでおなじみミルクフランス。
サンフレッチェデザインのそれがついに市販されることになりました。


https://lh3.googleusercontent.com/k_v1iH3rK3yrtkq_6rgjs8lkNyvUi1TFuTn2FdWTSySTHh3FKcjjbJBhu-PSj1ZwcN_wn-SA_Bmj1FDHwAv1mU5sO8mVpUclmYwvnSejFXaP8bbyuVR4DxpLHuCtMud_1QwHVTKuTA=w700-h206-no
サンフレッチェ広島より》


是非とも2019年も販売して欲しいのですが、どうなりますでしょうか。



[Ⅴ]アジア戦略

2018年シーズンを語る上で欠かすことのできないポイントの一つがアジア戦略です。

アジア戦略とは、主に東南アジアに対してJリーグの市場を広げていく取り組みのこと。
この取り組み自体は2012年頃からスタートしており、札幌がその中心的存在*7


www.jleague.jp


このようにJリーグ全体でアジア展開を模索しているところです。
ただ、この話をすると長くなるので広島の話に戻りましょう*8


広島と東南アジアの関わりがスタートしたのは2017年のプレシーズンキャンプからですが*9、本格的なものはティーラシンの獲得に成功した2018年からと言っていいでしょう*10

「タイの英雄」と呼ばれるティーラシンの獲得は広島のアジア戦略を大きく後押ししました。

絶好調・J1広島の森脇事業開発担当部長に訊く「広島のアジア戦略」
《VICTORY 2018年4月11日付》


具体的な人数はここでは申し上げられませんが、2月24日の開幕戦(札幌戦)ではスタジアムで100人以上のタイ人の方々をお見かけしました。タイ国内からティーラシン選手の勇姿を見に来た方もおられるでしょうし、留学生の方もおられたと思います。


このようにタイの国旗を掲げるグループをエディオンスタジアムで何度も見かけましたし、タイ国観光庁がスポンサードしてブース設置もしてくれていました。



www.thailandtravel.or.jp


また、メディアの注目も見逃せません。


FWティーラシンに「いいね」殺到!広島に来たタイ人番記者の凄い密着度。
《Number Web 2018年3月29日付》


現地の反応は大きく、ティーラシンが活躍したときは特に顕著だという。3月14日の夜、ルヴァンカップ名古屋グランパス戦でティーラシンが来日2得点目をマークしたときは、速報をアップしたフェイスブックに、翌日昼までに約1万7500の「いいね!」がついた。


まさにティーラシン・フィーバーが巻き起こった1年でした。


こうしてみると「たまたま」ティーラシンの獲得に成功したから生まれたように思えますが、広島にはもう一つ強みがありました。それが主要スポンサー・マツダの影響力

実際、サンフレッチェにとってアジア戦略のキーマンとなったティーラシンの獲得にあたって、マツダ出身の取締役・奥江敬三氏が交渉に関わっていたようです。


www.calciomatome.net


また、マツダセールスタイランドなどがあることもあって表敬訪問も数多くありました*11


www.facebook.com
www.facebook.com


こうした活動・報道を通してタイでの知名度は随分向上したのではないかと思います。


ただ、残念ながら広島のアジア戦略は2018年末に暗礁に乗り上げることになりました。
所属元のムアントンとの交渉が折り合わずティーラシンが退団することになったためです*12


広島が本格的にアジア戦略をどう推進していくかを考え始めたのは2017年11月頃のこと*13
獲得濃厚になった段階でスタートしたので、ティーラシンありきだったことは否めません。

ただ、その中でもタイ語版Facebookを開設するなどクラブとしての取り組みも試行錯誤していたところだっただけに、契約延長できなかったのは痛恨でしょう。


今後のアジア戦略に対してクラブとしてどう考えていくのか。
それは看板となるティーラシンを失った2019年以降に評価するべきものなのかもしれません。



[Ⅴ]まとめ

その二ではスポンサーに着目して2018年を振り返ってきました。
目に見えて広告料収入が増加していない限りなかなか評価するのが難しい項目だと思います。

そうは言っても2019年から鎖骨スポンサーを迎えられたのは大きな実績でしょう。
また、スポンサーとの関係性のアピールも徐々に改善されているように感じます。


他方で、以前サポーターズカンファレンスでこのようなことが指摘されていました。

第12回サポーターズ・カンファレンス議事録
サンフレッチェ広島 2014年1月18日開催》


質問
サンフレッチェのホームページなどでスポンサーさんが増えた時にもう少し分かりやすくプレスリリースなどをやっていただければと思います。サポーターとしてもその企業さんの商品に興味が出たり、より感謝の気持ちなども沸くと思うので、是非やっていただきたいです。


(中略)


回答(小谷野社長)
ホームページのスポンサーの更新についてですが、リアルタイム化というのは我々も実は考えており、今シーズンから実施に移していきたいと思います。


この回答からもう5年が経ちますが未だにスポンサーの情報は表に出てきません*14


この方面で最も優れた情報発信をしているのは清水エスパルス
既存のスポンサーに対して「増額」表示をしている点が素晴らしい。

https://lh3.googleusercontent.com/7ak054vTRynC_Tqdvh1VKr7AsY12Gp3lrJsnwgvEvFGB3r3g4WZvxfAz9sIULnnH6DKSNljNdqdYxiSD6OkMHz1GTbW7-K9UqU1AdcsmNQ65LwJZ9T_1aZ5lHzwKcOgSm7cE1vUanw=w549-h750-no
清水エスパルスより》


この他にも東京ヴェルディも情報発信が進んでいます。

スポンサー企業の名前がSNS等で拡散されることによる広告効果もあるはず。
是非ともサンフレッチェ広島もこういった取り組みをするべきだと考えます。


というようなことを総合勘案して2018年シーズンの評価はこちらです。


https://lh3.googleusercontent.com/hBxLiyyhDrVRmu82mFU4LdslfUzz9l138X2Yf5fyo4DFyHaJgvKmKtII5rIaUYXrPV9miBghYjFHpgvEI3TKqL0sr4kw6xho6ZIqD-Noh095UgpJ0b91vpa8tNfglsFNcVpZY2eMVA=s777-no


2019年もスポンサー企業の方々、よろしくお願いします。



*1:ハイセンスが2018年FIFAワールドカップの公式スポンサーに共同通信PRワイヤー 2017年4月6日付》、サッカー界に進出したチャイナ・マネー、世界で躍進する中国系大企業10選サッカーキング 2017年12月11日付》、(アングル:ロシアW杯で目立つ中国スポンサー、自国開催も視野《ロイター 2018年7月7日付》。

*2:4Kテレビ放送が始まった日本で中国ハイセンスの販売が大幅増―中国メディア《レコードチャイナ 2018年12月6日付》。

*3:Jリーグで来季から“鎖骨スポンサー”導入 クラブは大幅増収も《スポーツ報知 2017年10月25日付》、【鹿島】J1初の“鎖骨スポンサー”獲得 メルカリと契約《スポーツ報知 2017年12月25日付》。

*4:スタグル大使が行く!(港鉄板一家こうさか)サンフレッチェ広島Facebook 2015年2月18日付》。

*5:サンフレッチェ広島「支援自動販売機」新デザイン投票について!!サンフレッチェ広島 2018年9月23日付》。

*6:サンフレッチェ広島「支援自動販売機」新デザイン決定!!新規設置キャンペーンについて!!サンフレッチェ広島 2018年10月10日付》。

*7:2013年 アジア戦略とレ・コン・ビン<前編> シリーズ 証言でつづる「Jリーグ25周年」スポーツナビ 2017年10月27日付》、2013年 アジア戦略とレ・コン・ビン<後編> シリーズ 証言でつづる「Jリーグ25周年」スポーツナビ 2017年10月28日付》。

*8:Jリーグのアジア戦略に関する参考文献を列挙しておく。Jリーグアジア展開の「今」/アジア各国でのJクラブの活動に迫るサッカーキング 2015年7月21日付》、アジアと「共に成長する」モデルを掲げるJリーグ(前編)《スポーツブル (スポブル) 2016年3月28日付》、アジアと「共に成長する」モデルを掲げるJリーグ(後編)《スポーツブル (スポブル) 2016年3月28日付》、チャナティップの活躍が、すべてを変えた。Jリーグのアジア戦略に迫る《VICTORY 2018年3月17日付》、Jリーグが狙う「アジアのプレミアリーグ化」の勝算《ダイヤモンド・オンライン 2018年10月28日付》、日の目を見る、Jリーグのアジア戦略「サッカーに投資すれば、日本企業の進出もうまくいく」【Jリーグマーケティング山下修作】《 | Agenda note (アジェンダノート) 2018年11月19日付》、Jリーグ アジア戦略 仕掛け人の仕事術「新しい出会いは毎月100人以上、個人でメルマガも発行」【Jリーグマーケティング 山下修作】《Agenda note (アジェンダノート) 2018年11月21日付》、チャナティップの大活躍が示す「アジア戦略」の確かな成果。今後はタイに続く国の発掘も?サッカーダイジェストWeb 2018年12月8日付》、Jリーグの「アジア戦略」からみる、スポーツビジネスの可能性《WAO 2019年1月付》。

*9:サンフレッチェ広島 2017トレーニングキャンプ(2次)のご案内サンフレッチェ広島 2017年1月19日付》。

*10:ティーラシン選手(ムアントン・ユナイテッドFC)期限付き移籍加入合意のお知らせサンフレッチェ広島 2017年12月20日付》。

*11:【MAZDA】アジア・大洋州での活動|地域別の活動マツダ 2019年1月23日閲覧》。

*12:ティーラシンは退団 サンフレ中国新聞 2018年12月31日9面》。

*13:絶好調・J1広島の森脇事業開発担当部長に訊く「広島のアジア戦略」《VICTORY 2018年4月11日付》。

*14:ただしユニフォームスポンサーなど大口のものを除く。2018サンフレッチェ広島 新ユニフォーム決定のお知らせサンフレッチェ広島 2018年1月11日付》。

サンフレッチェ広島 2018年通信簿(その一) 成績編

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あけましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願いいたします。


さて、本年最初の更新は前年を通信簿形式で振り返る企画。

昨年は今年の漢字として「変」を採用しました。
「変」化、「変」更、「変」革、そして大「変」な一年だったという印象からです。


awayisum.hateblo.jp


2012年から3度の優勝を見せてくれた森保体制は終焉し、変革の時を迎えました。
クラブもサポーターも強い危機感を持って臨んだ一年だったように思います。
その1年を漢字一字で喩えるとすればこの漢字でしょうか。


https://lh3.googleusercontent.com/Akc36O0EpR6TqD5Rnku9w0oC0U6csC2Ov8JZCKGVbrOml4B892tCmZgxJJkgUXgMP_tZ6209ZLmdOBlhBIVsHqr7P_lKiDrB64OCznqOWnd_Q8nAlnnTQ8UN_JHpxwmyAnAfNon_aw=s500-no
《J's GOALの「今年の漢字」を加工したもの》


まるでサポーターを「試」すかのような成績の乱高下は「試」練と言っていいほど。
有料駐車場の「試」験導入をはじめとしてクラブも「試」行錯誤を重ねました。

全てが結果を出せたわけではありません。
しかし、改革を進めるための「試」みを数多く実施した一年だったのではないでしょうか。


それでは2018年シーズンを「試」をキーワードに振り返ってみたいと思います。



[Ⅰ]2018年シーズンの成績

大会 成績
J1リーグ 2位
ルヴァンカップ 予選リーグ敗退
天皇杯 ベスト16


前年残留争いをしたチームが見事2位でフィニッシュ。
ただ、皆さんご存じの通り前半戦と後半戦が対極のような一年でもありました


https://lh3.googleusercontent.com/6goCgVY3YLblvlYTg1ZY3cd60vXBmAVBnHfGFxvKuyPRyMRgQuiGf6UtOz1hmaeKcAvNKTZneYK25-TZIP5nQ6ks0gAJv6Mi20JH8QhYQrOJY6Z7nUpIdF1Z6TsSxrAC4oBZyT6FAA=w960-h720-no


このように前半戦勝ち点を荒稼ぎしていましたが、後半戦は大失速して川崎Fが逆転優勝。
それどころか鹿島・札幌の猛追を受けて2位の座すら危うかったほどです。


前半戦勝ち点1位のチームの前半戦と後半戦の成績を比較したのがこちら。


https://lh3.googleusercontent.com/fJXR7hpWNt93ZAB-sKUIwdhsua2Y_o8hQN0VPtG6Pk0f3IpFqNFr-Lv2-9cxHwncOns6UzmOFeODHuSSsP9SCXxvfthwLLb5urbXIct-4lXbvVr5ZxNeXTOrIi9g9Rh-T6cDd1g0XA=w960-h720-no


実は前半戦1位で最終的に年間勝ち点1位だったケースは直近20年間でわずか6例。
前半戦の平均勝ち点を上回るケースが皆無な点もJリーグの難しさを痛感させてくれます。


ただ、それを差し引いても2018年のサンフレッチェ広島はジェットコースターのようでした。

上記の表にあるように、前半戦平均勝ち点は2009年の鹿島に次いで史上2位タイ。
一方で、後半戦の失速度合いはおそらく直近20年間で最も酷かったのではないでしょうか。

「平成最後のリーグ覇者」「夢のカープとダブル優勝」

そんな夢を中断期間中に抱いたサポーターも少なくないと思います。
そういう意味ではサポーターにとって2017年とはまた別の形の「試練の年」でした。

[Ⅱ]好不調の理由

では、何故このようにジェットコースターのようなシーズンだったのでしょうか。
新聞雑誌などの論評を集約していくと次の3点が主に指摘されているようです。


第一に、前半戦におけるコンディション調整の成功があげられます。

サンフレッチェ広島は2017年オフを例年以上に長くとることを決めていました。


https://lh3.googleusercontent.com/kWP95LF3eEgI1qmjq_rRJv7_2iENbso83ByVmp-nR-jzu3AeHxyBIq8mSBNycJ-Z8d-CU7XsjhmtgL9WiGnmZ02x0Lhpy_miRixAJDy0VW1ds6mvx3lUWeVwYo_u-xHCkiz444iV3A=w960-h720-no


このように、2017年シーズン終了後のオフは過去14年間で最長の51日間でした。

第16回サポーターズ・カンファレンス議事録
サンフレッチェ広島 2018年1月20日開催》


回答(足立強化部長)
練習のスタートについては、久しぶりに選手たちを休ませました。ここ数年はACLが絡んだり、天皇杯の勝ち残りなどでオフが短かった。いろいろな意味での心身のプレッシャー、肉体疲労が蓄積され、ここ数年は「勤続疲労」があったと思います。そこで思い切って休ませようという狙いから、この日程になりました。先週から自主トレは始めていて、ほとんどの選手が練習していますので、良い休みが取れ、良いコンディションで迎えられたのではないかと思っています。


ここで説明されているように2015年~2016年のオフが短かったことは事実。
2014年オフも2012年~2013年のオフの短さを受けて長めに設定していたようです。


後で分かったことですが、これはヨンソン前監督のもと決められていたことでした*1
同じ監督が引き続き指揮を執るのであれば、たしかにおかしな話ではありません。
しかし、新監督に変わったことでメンバー選定だけでなく戦術指導もしなくてはならない。

しかもW杯イヤーということで過密日程になるのはシーズン前から明らか。
さらには降雪による吉田公園使用不可タイキャンプの暑熱馴化と課題は山積みでした。


それらをまとめて解決してくれたのが、2018年に招聘した池田フィジカルコーチ。
池田氏の指導もあって連戦にもかかわらず非常に強度の高いサッカーができました*2

池田正剛フィジカルコーチ/タイキャンプでのフィジカルコーチン
《「TSSサンフレッチェ広島」公式モバイルサイト 2018年2月4日付》


広島はオフの時間が6週間もあり長かったじゃないですか。自主トレを入れず、みんなが同じメニューをこなすのが4週間。そこで開幕を迎えるのが1つのポイントなんです。


6週間というオフの間、選手は自主的なトレーニングをしているが、個人によって内容が全然違う。何をどれだけやってきたか、揃えられてはいない。でもチームとして、揃えていかないといけない。みんなが同じコンディションならやりやすいが、全員バラバラなんです。今は、1つのメニューを全員でやるレベルではない。例えば、稲垣とティーラシンを2人とも同じメニューをこなせるわけがないんです。このデコボコな状態をフラットにならしながら、最高のコンディションをつくっていき、ゲームに持って行くことが1番難しいところ。そして今はそれをやっている段階ですね。


そして選手のコンディションが良かったこととW杯による連戦が見事にマッチ。
フィジカルコンディションをあげてパトリックで殴る戦術が見事にハマりました。



チームだけでなく、林卓人とパトリックが月間MVPを獲得*3
青山敏弘は最終的に辞退したものの、ロシアワールドカップの候補にも選ばれました*4

チームとしても個人としても素晴らしいサイクルを生み出したこと。
これが前半戦の快進撃に繋がったのです。


第二に、W杯中断を上手く生かせなかったこと。

2018年は前述の通りW杯イヤーだったため、5月~7月まで約2ヶ月間の中断がありました。
この間に韓国キャンプを実施して体力強化と攻撃力アップに力を注いだそうです*5

しかし、残念ながら失敗とまでは言わずともこれが上手くハマりませんでした。

サンフレ2018 シーズン総括 <上> 失速の背景 望外の独走 戦術に迷い
中国新聞 2018年12月3日10面》


約2カ月間の中断期、指揮官は新たにパスをつなぐ戦術に取り組んでいた。だが堅守速攻で積み上げた勝ち点。負ければ守備を重視した前半戦のスタイルに回帰した。結局、攻撃の幅は広がらず、待っていたのは得点力不足。戦術の迷いに、9月1日の勝利を最後に白星は遠のき、川崎に2連覇を許した。


また、千葉和彦渡大生、森島司が手術するなど長期離脱も比較的多いシーズンでした*6
しかし、中断中に補強したのはFWのベサルト・ベリーシャのみ*7

逆に、丹羽大輝と高橋壮也を放出するなど編成面からチームを支えられませんでした*8

サンフレ2018 シーズン総括 <中> 進まぬ育成 先発固定 世代交代阻む
中国新聞 2018年12月4日14面》


「選手層に明らかな課題があった」と指揮官が言うように、チームのいびつな年齢構成にも問題があった。シーズン最終戦時点で、広島が保有する選手は30歳代が11人に対し、24歳以下は7人。J1では浦和、鳥栖に次いで3番目に少ない。そのうち3人は高卒1年目で、主力と競える若手の人数が少なかった。このような状況もメンバー固定化に拍車を掛けた。


第三に、後半戦途中で方針転換できなかったことがあげられます。

対戦相手が広島のウィークポイントを的確に突いてきているのに対して、選手起用が硬直化したまま終盤まで戦い続けることになってしまいました。


https://lh3.googleusercontent.com/ZmdkDWvvedtRkHQk-NckCsSx8E_VnKMlZwpJtDGplV4O34t9MYup3ZzhOTFBUim4H6WHKHO9FUPskVdPONBHTG5zJ0l9vWcfWGlwMfnR1vmUqUZZuH1Kz4MMgIToQTcrfmXve1Z5-A=w1416-h1002-no


上図はリーグ戦の出場時間でJ1チームを比較したものです。
このように90%超出場している選手が広島には5人おり、リーグ最多*9
80%以上、70%以上で見ても広島が最多であることからも選手起用の硬直化は明らかです。

実際、選手起用・戦術の硬直化については城福監督も認めていました。

城福浩監督が2018シーズンの総括会見を行いました!
サンフレッチェ広島 2018年12月4日付》


Q)中断期が明け、9月以降、勝点をなかなか積み上げられなかった原因は。


「もちろん戦っている中でもスタッフと話し合い、選手とも話し合い、自分の中でもいろんな思いが巡ったし、選択肢もあった。ただ、史上最大の勝点を取ったと言われた我々の15試合があった後だったので、我々の立ち返る場所を失ってはいけないとずっと思っていた。もう一つは、安易にいろんなものを変えた時に、選手たちが場所にフォーカスして、チーム作りをスタートした部分に目が行かなくなるのは嫌だと自分が判断した。実際、そうなるかは分からない。ただ、今年のチーム作りを考えた時に、立ち返る場所だけは安易に手放さない中でクオリティーを上げていこうとした。その葛藤によって、ひょっとしたら選手によっては自分の得意なことを出し切るだけでなく、クオリティーのところに少し頭がいってしまったり、そこにこだわることによってハードワークのところが少し疎かになったとしたら、何か一つのことに徹底させることができなかった私の問題だと思っている」


前半戦は過密日程だったため功を奏したコンディション差で殴る戦い方が通用しなくなる。
さらにはパトリックの膝の状態が悪化していたことと*10、代役不在の状況。

そして上記のような指揮官の迷いが後半の失速を生んでしまったのだと思います。

[Ⅲ]賞金

ただ、そうは言っても2位に踏みとどまりました。これはクラブの歴史上4番目の成績です。
しかも、前年残留争いをしたチームが2位になった。V字回復としか言いようがありません。

さらに、2位を死守したことで賞金は最高で8.2億円にまで受け取ることができるそうです。

今季2位の臨時収入8億2000万円 補強や育成に、慎重に使い方検討
中国新聞 2018年12月12日面》


J1で2位となった広島は、リーグから支給される理念強化配分金(7億円)と賞金(1億2千万円)を合わせ総額8億2千万円を手にする。クラブにとっては、安定経営に向け大きな追い風となる臨時収入。使い方を慎重に検討している。


理念強化配分金は、Jリーグが英国の動画配信大手と大型契約を結んだ2017年に新設。1~4位に順位に応じて支払われる。広島には19年に4億円、20年に2億円、21年に1億円と3年間で計7億円が入る。


使用目的は、選手獲得などのチーム強化、アカデミー組織を含めた選手育成、練習場などの環境整備、地域交流の推進と定められている。各年、Jリーグに計画書を提出し、審査を経て支給を受ける。2位の賞金は選手・スタッフに6割、クラブに4割で分配する予定。


なお、2015年に獲得した賞金は約5.5億円ですから2018年単年でも歴代最高クラス*11


また、フェアプレー賞(J1)も受賞しましたのでその賞金も手にしました*12

7年連続8回目で、歴代最多受賞は誇らしく思います。
他方で、2012年から6年連続で獲得していたフェアプレー賞高円宮杯は逃しました

ただこれは、単純にセレッソ大阪の反則ポイントが非常に少なかっただけのこと。
2018年に記録したマイナス11ポイントは2014年シーズンに次ぐ2番目に少ない数字でした*13
キックオフ遅延時間も加味すれば後一歩及ばなかっただけ。


https://lh3.googleusercontent.com/LFM6xuIdM_rYNX8iDKUkulDebf0A-E6iq8rcZ08yU83cJ8Q9jqW4nEJCVEgNg4G1Wezs8e3bdxDP6iLvddotS8Gm82n7E9UQ-Xqf8uJhfhp0YY6L5UJc1F5P7BkgPqhKVp0bo32yTw=w640-h866-no
Jリーグ公式サイトより》


記録が途絶えるのは残念ですが、素直にセレッソを讃えるべき話かなと思います*14

[Ⅳ]仔熊たちのたたかい

2018年といえばユース・ジュニアユースらの活躍を無視することはできないでしょう。
2018年シーズンからユース監督の沢田謙太郎氏がトップチームコーチと兼任になりました*15

第16回サポーターズ・カンファレンス議事録
サンフレッチェ広島 2018年1月20日開催》


チーム強化と選手育成について(足立修 強化部長)
今まではトップチーム、ユース、ジュニアユース、ジュニアで、若干の分断があったように反省しております。年代によって、トップチームと同じサッカーはできないと思いますが、指導者は同じ意識を持っていなければならない。我々のクラブには、城福監督、ユースの沢田謙太郎監督と、いろいろな監督がいますが、サンフレッチェとして考え直しているのは、監督は城福監督であり、以下トップ、アカデミーの指導者は全員一律のコーチだということ。週に一度、アカデミー以下のスタッフが集まってのミーティングを常にやっておりますが、そのあたりを、さらに強化していこうと思っております。


この取り組みの結果、沢田監督の心身を心配する声も多かったように思います。
しかし、そんな我々の心配を吹き飛ばし、高円宮杯ファイナルを制することができました。



さらに、ジュニアユースもクラブユース選手権(U-15)大会で優勝。



仔熊達が勇気を与えてくれた一年でもありました。

[Ⅴ]まとめ

ここまで2018年シーズンのサンフレッチェ広島の成績を見てきました。

終盤の失速は気がかりですがトータルで見れば評価されるべき結果だと思います。
少なくともシーズン当初目標のJ1残留は果たしたのですから正当な評価をするべきでしょう。

2019年シーズンは3年ぶりのACL出場も決まりました。

過密日程が確定し、シーズン前に戦術的な面でリセットがかかるのも不安要素ではあります。
ですが、また一年厳しい戦いを乗り切って欲しいと思います。


https://lh3.googleusercontent.com/oeGJMNrhmip6Qyci0Sljylp4kC7j0hQQWYQlvhTd5y-ZkbxVM0-f5gDgIe-bufwdu2u69vQ79HQChJoM4LQaBXvowJXZir_3mldFk3iH5mZ6Kvy5P5DqrE-LB6zyX6GefLTuW-qKLQ=s551-no


さて、最後になりますがどうしても語らなければならない存在がいます。
それが森﨑和幸の引退についてです。


www.youtube.com
www.youtube.com


1999年に二種登録で試合出場してから20年間サンフレッチェ広島でプレーしました。
サンフレッチェ広島の歴史自体がまだ27年程度ですからその偉大さは十分伝わるでしょう。

ただ、彼のことを語るにはスペースがいくらあっても足りません。
森﨑和幸に関する素晴らしい記事を紹介することで彼に対する敬意を表したいと思います。

20年間本当にお疲れ様でした。ありがとう。


www.soccer-king.jp
www.footballista.jp
number.bunshun.jp
sportiva.shueisha.co.jp
sportiva.shueisha.co.jp





*1:手応え《ちゅーピーメルマガ:運動部デスク日誌 2018年2月7日配信》、池田誠剛が語る、城福浩。「彼が評価されなければ、日本に未来はない」footballista 2018年8月14日付》。

*2:【ライターコラムfrom広島】「エンジン」から「扇の要」へ…心身ともに崩壊した1年を乗り超え、青山敏弘は進化するサッカーキング 2018年5月5日付》、池田誠剛が語る、広島。「ここにいる選手たちを鍛え上げたい」footballista 2018年8月15日付》。

*3:2、3月度『明治安田生命Jリーグ Mastercard priceless japan 月間MVP』に、林卓人選手が選出されました!サンフレッチェ広島 2018年4月17日付》、5月度『明治安田生命Jリーグ Mastercard priceless japan 月間MVP』に、パトリック選手が選出されました!サンフレッチェ広島 2018年6月5日付》。

*4:「キリンチャレンジカップ2018」の日本代表メンバーに、青山敏弘選手が選出!サンフレッチェ広島 2018年5月18日付》、青山敏弘選手、日本代表メンバー離脱のお知らせサンフレッチェ広島 2018年5月24日付》。

*5:体力・攻撃力アップへ あすから韓国キャンプ 監督、底上げ図る サンフレ中国新聞 2018年6月22日18面》。

*6:千葉和彦選手の手術についてサンフレッチェ広島 2018年2月27日付》、渡大生選手の手術についてサンフレッチェ広島 2018年6月20日付》、森島司選手の手術についてサンフレッチェ広島 2018年8月7日付》。

*7:ベサルト・ベリーシャ選手(メルボルン・ビクトリー)完全移籍加入のお知らせサンフレッチェ広島 2018年6月29日付》。

*8:高橋壮也選手 ファジアーノ岡山に期限付き移籍のお知らせサンフレッチェ広島 2018年7月10日付》、丹羽大輝選手 FC東京へ完全移籍のお知らせサンフレッチェ広島 2018年7月18日付》。

*9:林卓人(2060分・100%)、佐々木翔(3045分・99.51%)、和田拓也(2946分・96.27%)、青山敏弘(2814分・91.96%)、パトリック(2809分・91.80%)。

*10:パトリックが残留へ サンフレ中国新聞 2019年1月9日16面》。

*11:J1年間勝ち点1位の8千万円、2ndステージ優勝で5千万円、CS優勝で1億円、天皇杯ベスト4で2千万円、クラブW杯3位で250万ドル(約3億円)を獲得した。懐にもV効果、賞金既に3億円 天皇杯で加算も《中国新聞 2015年12月7日20面》、佐藤寿人、クラブW杯3位の賞金は「サッカースタジアム建設に」サッカーキング 2015年12月20日付》。

*12:2018Jリーグ 各賞発表のお知らせ 最優秀選手賞は家長 昭博選手(川崎フロンターレ)が初受賞~同一クラブからの最優秀選手賞3年連続選出は初~《Jリーグ.jp》、2018Jリーグアウォーズ 各賞の副賞が決定《Jリーグ.jp 2018年11月15日付》。

*13:なお、反則ポイントの集計方法はたびたび変更されている。例えば2012年には異議行為と遅延行為の罰則が強化され、それぞれ追加で1ポイント加算される。「+Qualityプロジェクト」(プラスクオリティープロジェクト)の発足について《Jリーグ.jp 2019年3月13日閲覧》。

*14:サンフレッチェ広島はフェアプレー賞高円宮杯を6年連続で受賞していた。広島がJ3連覇中の「反則ポイント」。球際の激しさとクリーンの両立は? 《Number Web 2015年11月7日付》、【サンフレッチェ広島】5年連続6回目の受賞「フェアプレー賞高円宮杯」《リビングひろしま.com 2017年1月7日号・新春号掲載》。

*15:2018シーズン アカデミー担当スタッフについてサンフレッチェ広島 2018年1月9日付》。

第16回サポカン ~エディオンスタジアム広島に洋式トイレがやってきました~

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[Ⅰ]はじめに

毎年サポーターズカンファレンスから着想を得て書き殴る本企画。
前年に続いて今年もなかなか筆が乗りませんでした。

そうこうしているうちにJリーグクラブライセンスの判定が公表される時期に。


www.jleague.jp


この内容を解説したいなと思っていたのですが、これってサポカンと繋がるじゃないかと。
そこでサポカンのシリーズにこじつけてクラブライセンスの解説をしたいと思います。

なお、クラブライセンス制度を解説するのは大変なので、以前作成した解説をご覧下さい。
本稿は当該解説がある程度頭に入った状態であることを前提に進めていきます。


awayisum.hateblo.jp


本制度は昨年12月に改正されていますのでその解説はまた書きます(たぶん)。
ただ、そこまで大きな変化はないようなので基本的にこの解説で十分だとは思いますが。

それではサンフレッチェ広島のライセンスを中心に見ていきたいと思います。



[Ⅱ]サンフレッチェ広島のライセンスについて

サンフレッチェ広島は2019シーズンJ1クラブライセンスを取得することができました。
成績基準は既に満たしていますので来シーズンもJ1で戦うことができます。

他方で、今年もB等級基準未充足であるとして制裁が科されました。

クラブライセンス交付第一審機関(FIB)決定による 2019シーズン Jリーグクラブライセンス判定について
《Jリーグ.jp 2018年9月27日付》


制裁対象
屋根のカバー率の不足のみ(17クラブ)


スタジアムとクラブ

エディオンスタジアム広島【広島】


制裁内容
・対象スタジアム名公表
・屋根のカバー率不足への改善策もしくは構想の提出[期限:2018年11月末]


クラブライセンス制度がスタートしてから変わらず毎年制裁対象です。
ただし、制裁対象が今年から変わっていることに気付かれたでしょうか。

クラブライセンス交付第一審機関(FIB)決定による 2018シーズン Jリーグクラブライセンス判定について
《Jリーグ.jp 2017年9月26日付》


制裁対象
トイレの数と屋根のカバー率がいずれも不足(5クラブ)


スタジアムとクラブ
エディオンスタジアム広島【広島】


制裁内容
・対象スタジアム名公表
・スタジアム環境の抜本的な改善に向けた以下の計画および報告の提出
 ① 2017年7月から2017年12月までの活動報告[期限:2017年12月末]
 ② 2018年活動計画[期限:2017年12月末]
 ③ 2018年1月から2018年6月までの活動報告[期限:2018年6月末]
・活動報告および活動計画に関連し、クラブライセンス事務局が個別文書を発信する可能性あり


このようにトイレの数は要件を満たしたため制裁対象から外れました。
この点について第16回サポカンで次のように説明されていました。

テーマ3 試合運営について(運営部長 山西博文)
《第16回サポーターズ・カンファレンス議事録》


〈3.エディオンスタジアム広島の施設改善について〉


Jリーグのスタジアム検査基準を満たしていない洋式トイレ、観客数の個席数について、広島市に改善を進めていただいております。


トイレの洋式化工事の着工は平成30年度を予定しており、工期は10カ月と想定されています。和式トイレ144室が洋式トイレ144室に改修されます。ちなみに、「観客1000人につき、少なくとも5室」としているJリーグの基準からすると、144室は2万8800のお客様に対応できる規模ということです。


このように、和式トイレ144室が洋式トイレ144室に改修されると発表していたのです。
それでは何故このような措置が必要になったのか引き続き解説していきましょう。

[Ⅲ]I.12 スタジアム:衛生施設 (トイレ要件)

そもそもトイレに関する要件はどういったものかというと次の通り。

交付規則 I.12 スタジアム:衛生施設(B等級


(1) スタンドには、どの席からもアクセス可能な場所に、男女別のトイレ設備を十分に備え、かつ、車椅子席の近くには、多目的トイレを備えなければならない。


(2) トイレは、明るく、清潔で、衛生的でなければならず、試合中もその状態を保たなければならない。


(3) スタジアムは、1,000名の観客に対し、少なくとも洋式トイレ5台、男性用小便器8台を備えなければならない。

交付規則 I.12 スタジアム:衛生施設(C等級


(4) 前項にかかわらず、Jリーグでは、1,000名の男性観客に対し、少なくとも洋式トイレ3室、男性用小便器15台および洗面台6台、また、1,000名の女性観客に対し、少なくとも洋式トイレ28室、洗面台14台を備え、5,000人の観客に対して多目的トイレ1室を備えることが望ましい。


したがってB等級基準を満たすためには5台/1000人の洋式トイレが必要です*1
現在、エディオンスタジアム広島の入場可能数は36,894人とされています*2

ということは185台の洋式トイレが必要になる…かというとそうではありません。

運用細則 I.12 スタジアム:衛生施設(B等級/C等級


3.判定


(2)前項に関わらず、基準I.12(3)においては、以下のとおり例外を設ける。


①審査対象であるスタジアムの客席数の60%(小数点以下を切り上げる)を母数とし、この母数が男女比同数から構成されているものとして、洋式トイレおよび男性用小便器の数を計算する(母数が奇数の場合は、余った1名を男女いずれかに任意に寄せるものとする)
②前号による計算の結果、基準I.12(3)または(4)の基準を充足することとなる場合には、当該基準の未充足に対する制裁は科さないものとする


この通称「60%ルール」が存在しますので必要な洋式トイレの数は111台*3
実際、サンフレッチェ広島が制裁を回避したのは60%ルールがあったからだそうです。

Jクラブスタジアム9か所でトイレの洋式化が進む
《ゲキサカ 2018年9月27日付》


デンカビッグスワンスタジアム京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場はこれでトイレの数の基準を100%充足することになった。またエディオンスタジアム広島は「満員」から「60%入場」を母数として判定した場合に基準を充足していれば制裁免除となる、通称『60%ルール』が適用されることになった。


余談ですが、エディオンスタジアム広島の収容人員は50,000人とされています*4
実際に2012年頃までJリーグのホームページでもそう示されていました*5

しかし、サッカースタジアム検討協議会での質問からクラブは入場可能数を厳密に調査。
その結果、入場可能数は約3万6千人であることが示されました。

第2回サッカースタジアム検討協議会議事録
広島市 2013年7月11日開催分 17頁》


小谷野委員
それでですね,前回の会合で,だいたい正味どれだけエディオンスタジアムに入るのかというので,42700人くらいで,安全上の観点から,去年の優勝決定試合で34500人で止めたと私発言しましたが,もう一度数を数えましたら,結構,見えない見切り席がありまして,そこの部分は実際は5900席もあったということで,現在のスタジアムの収容人数というのは36770人ということでございます。なので,ギリギリ詰こんで42700人と私申し上げましたが,その後,運営などと,もう一度確認したところ,実際そんなに入らなかったということでございます。


その後、Jリーグのホームページでもこの入場可能数が使用されるようになりました*6

わざわざ変更した背景にはクラブライセンスのトイレ要件が絡んでいたのかもしれませんね。
5万人だと60%基準を適用したとしても洋式トイレが150台必要ですから。

[Ⅳ]エディオンスタジアム広島のトイレ改修

さて、昨年まではB等級未充足とされていたエディオンスタジアム広島
実際に洋式トイレはいくつあったのかというと、2013年のプレスリリースが参考になります。

2014シーズン クラブライセンス交付のお知らせ
サンフレッチェ広島 2013年9月30日付》


第2.決定理由
1.貴クラブは、クラブライセンス交付規則(以下「本交付規則」という。)第8章から第12章に定める各ライセンス基準のうちJ1に関するものであってA等級のものを全て充足していることから、当機関は、本交付規則第22条2項に基づき、貴クラブに対して、2014シーズンに関するJ1クラブライセンスを付与するものとします。


2.貴クラブは、本交付規則第34条2項に定める施設基準のうち、①I.12(3)については、貴クラブから提出された「ホームスタジアム検査表」(以下「検査表」という。)によれば、1,000名の観客に対し、洋式トイレは約0.8台であることから、5台以上備えていないと認められ、また、②I.13(1)については、検査表によれば、スタジアムの観客席は36,782席であるところ、屋根で覆われている座席は1,774席であることから、屋根が観客席の3分の1以上を覆っていないと認められ、いずれの基準も充足しておりません。


したがって、当機関は、本交付規則第15条および第8条1項に基づき、貴クラブに対して、上記第1の2記載の制裁を科することを相当と認めます。


このように、1000人あたり0.8台ほど洋式トイレが設置されていたことが分かります。
すなわち、36,782席で換算すると洋式トイレの数は29台だったのではないでしょうか。

必要な洋式トイレの数は111台ですから、最低でも82台増やすことが求められていました。
そこで広島市は平成29年度当初予算でトイレ改修を含んだ広域公園整備予算を計上。

平成29年度広島市当初予算の概要
広島市 2017年2月公表 117頁》


事業名
公園緑地等整備


説明
広島広域公園整備 7,210万円


 陸上競技場走路及び水濠の改修 1,660万円


 陸上競技場トイレ改修 200万円
  和式トイレを洋式トイレに改修する。
  (スケジュール)
   29年度 実施設計
   30年度 改修工事


 陸上競技場メインスタンド改修 250万円
  メインスタンドのベンチ席の一部を個席に改修する。
  (スケジュール)
   29年度 実施設計
   30・31年度  改修工事


 テニスコート改修 5,100万円
  基層打替工事 3面


さらに平成30年度当初予算でもトイレ改修を含んだ広域公園整備予算を計上しました。

平成30年度広島市当初予算の概要
広島市 2018年2月公表 119頁》


事業名
公園緑地等整備


説明
広島広域公園整備 3億2,990万円


 テニスコート改修 2,880万円
  基層打替工事 4面


 テニスコートトイレ洋式化 720万円


 陸上競技場メインスタンド改修 7,960万円
  メインスタンド個席の老朽更新及びベンチ席の個席化


 陸上競技場トイレ洋式化 4,910万円


 第二球技場人工芝張替え 1億6,520万円


この予算化を受けてエディオンスタジアム3階に洋式トイレが36台追加されました。



これでエディオンスタジアムの洋式トイレは65台。
目標の111台には遠く及びませんが、B等級基準未充足による制裁は科されていません。


運用細則 I.12 スタジアム:衛生施設(B等級/C等級


3.判定


(3) 前項に関わらず、審査対象であるスタジアムの改修着工または新しいスタジアムの建設着工が確定し、工事の完了によって基準 I.12(3)を充足する目途が立っている場合には、当該基準の未充足に対する制裁は科さないものとする。


その根拠は上記の通り*7
要するにエディオンスタジアムはまだB等級基準を充足していないが制裁もないということ。

エディオンスタジアム、トイレ洋式化改修
《フガドコ 2018年5月24日付》


今回の工事の入札予定価は1371万円、今回の改修台数は36台ですので1台あたりですと約38万円です。今年度トイレ改修に計上された予算は4910万円、今回の入札と同様に計算すると約130台が洋式されることになります。


ここでは約130室と予想していますが、第16回サポカンによると144室整備される模様*8
もしかしたら第2期工事は数が多いので多少なりともコストダウンできるのかもしれません。

とにかく工事全体が完了して初めてエディオンスタジアムがB等級基準を充足するのです。
もちろん屋根の基準は未だ充足できる目途はありませんが。



[Ⅳ]おわりに

ここまで2019シーズンライセンスの交付について解説を加えてきました。
トイレ要件の話だけでこれだけ長くなるのですからクラブライセンス制度は奥が深い。

本当なら町田ゼルビア水戸ホーリーホックのライセンスの話もしたかったのですが断念。
前者は大企業の力を借り、後者は粘り強い交渉でハードルを越えようとしています*9
形式的な基準により努力が報われないのはとても哀しいので頑張って頂きたい。


一方、クラブライセンス制度の施設基準で示されているスタジアム要件は快適なサッカー観戦と持続可能なクラブを作っていくためには必要な要件だと思っています。

もちろんもっと柔軟な運用をした方がいいと思う点は多々あります。
しかし、原理原則としてはその水準を上回ることが望ましいのもまた事実です。


例えば、キャパシティも指針を示さなければ小さな箱しか整備されないことでしょう。
代替施設があればいいですが、そもそもスタジアムの数が足りていない日本社会。
必要なときになってから議論を始めていたら10年はかかります(広島がいい例です)。
もちろん1万5千人や1万人という数字が適切かどうかは別の話ですが。


今回取り上げた洋式トイレ然り屋根然り。
スタジアムを利用する人のことを考えれば整備されて然るべきものでしょう。
サッカーに限らず陸上競技・コンサート等のイベントであっても重要なポイントのはず。

その当たり前のことを当たり前だとしっかり主張していくべきだと思います。



*1:後述するが男性用小便器の数はクリアしている模様。2014シーズン クラブライセンス交付のお知らせサンフレッチェ広島 2013年9月30日付》。

*2:これも後述するが、2014シーズンライセンス判定時点では36,782席とされていた。2014シーズン クラブライセンス交付のお知らせサンフレッチェ広島 2013年9月30日付》、サンフレッチェ広島の試合日程・結果《Jリーグ.jp 2018年10月1日閲覧》。

*3:なお、36,782席で計算しても111台必要。2014シーズン クラブライセンス交付のお知らせサンフレッチェ広島 2013年9月30日付》、制裁免除のスタジアムが続出…Jクラブを救う「トイレ60%ルール」とは?サッカーキング 2015年10月1日付》。

*4:各施設詳細 | 広島広域公園(エディオンスタジアム広島)広島市スポーツ協会 2018年10月1日閲覧》。

*5:スタジアムガイド:広島ビッグアーチ《Jリーグ公式サイト(Internet Archive) 2012年9月19日魚拓》。

*6:サンフレッチェ広島の試合日程・結果《Jリーグ.jp 2018年10月1日閲覧》。

*7:ただし、運用細則I.12-3-(2)の規定と運用細則I.12-3-(3)の規定を同時適用できるかは微妙。だがゲキサカの報じた内容が正しいとすれば、どう考えても両方を同時適用している。いずれにしても細かい話なので揉めることはないだろうが。Jクラブスタジアム9か所でトイレの洋式化が進む《ゲキサカ 2018年9月27日付》。

*8:テーマ3 試合運営について(運営部長 山西博文)《第16回サポーターズ・カンファレンス議事録》。

*9:J1ライセンス取得に向けたクラブの体制強化についてFC町田ゼルビア オフィシャルサイト 2018年10月1日付》、2019シーズンに関するJ1クラブライセンス交付について水戸ホーリーホック公式ウェブサイト》。

森﨑浩司アンバサダーの欧州視察レポート@2017年

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今回は魚拓的な投稿です。

2017年初頭にサンフレッチェ広島は欧州のスタジアムを視察しました。
最大の目的は新スタジアム構想のための情報収集ですね。

サッカースタジアム建設について(信江雅美 事業本部副本部長)
《第15回サポーターズカンファレンス議事録》


我々としても、冒頭に織田から話があったように、1月15日からオランダ、ドイツの7ヵ所のサッカースタジアムの視察に、若手を中心に社員を派遣します。スタジアムの建設や管理運営、また近くにお住まいの方との関わりや、街の賑わいをどう創出していくかなどについて先進事例を情報収集してまいります。今回のスタジアム視察では、広島でのスタジアム建設の参考になるように、ロンドンやベルリンのような首都ではなく、地方の中核都市の、まさに中心部に立地したスタジアムを中心にピックアップしました。オランダであればアイントホーフェンのフィリップススタジアム、ドイツであればデュースブルクのMSVアレナ、マインツオペルアレナ、ジンスハイムのヴィルソル・ラインネッカーアレナ、ミュンヘンアリアンツ・アレナシュツットガルトにはメルセデスベンツ・アレーナがあり、アウクスブルクのWWKアレナも視察します。今回は、映像制作会社のスタッフも帯同します。現地で撮影も行いますので、テレビやホームページでその内容を映像として広めることで、スタジアム建設の機運を高めていきたいとも思っています。ご期待ください。


また、ヨーロッパとは別に、スポーツビジネスのまさに先進国であるアメリカにも、1月25日から、スタジアムでのデジタルコンテンツの使い方やIT技術を使った新サービスの情報収集を目的に視察を行う予定です。このたび、こうした海外視察を集中的に行うのも、今後、より具体化していくサッカースタジアムの建設と運営について、得てきた情報や知識を、実際に役立てていくためです。有意義な視察にしていきたいと思います。


この内容についてはYouTubeで公開され、新聞でも取り上げられました。


www.youtube.com
www.youtube.com
www.asahi.com


こうした視察は我々にとっても非常に貴重な資料です。

Jリーグが過去行った視察に関する資料も非常に有益なものがありました*1
また、2016年に森保元監督が実施した海外スタジアム視察に関する資料も重要*2

2017年の視察に関する資料も同じようにアーカイブとして残しておくべき資料でしょう。
そこで、本稿ではTwitter上での森崎浩司アンバサダーのレポートを魚拓していきます。

以下はただだらだらと並べるだけなので興味がある人は見てみて下さい。



[Ⅰ]フィリップスタジアム(オランダ・PSV


[Ⅱ]シャウインスラント・ライゼン・アレナ(ドイツ・MSVデュースブルク


[Ⅲ]オペル・アレナ(ドイツ・1.FSVマインツ05



[Ⅳ]ヴィルソル・ライン・ネッカー・アレナ(ドイツ・TSG1899ホッフェンハイム



[Ⅴ]メルセデス・ベンツ・アレナ(ドイツ・VfBシュトゥットガルト



[Ⅵ]WWKアレナ(ドイツ・FCアウクスブルク






[Ⅶ]アリアンツ・アレーナ(ドイツ・FCバイエルン






[Ⅷ]オペル・アレナ(ドイツ・1.FSVマインツ50)





サンフレッチェ広島 2017年通信簿(その五・終) ~クラブ(人)は変わっていくものだろ~

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awayisum.hateblo.jp


今回で2017年通信簿は最終回。

まず、スタジアムについては今年怒ったことを中心に確認していきます。
次にその他の事項として、ここまで触れることができなかったテーマについて簡単に。

最後に全体のまとめとして、「変」をテーマに2017年シーズンを切り取った理由について述べる形で本シリーズを締めくくりたいと思います。

それではよろしくお願いします。



[Ⅰ]スタジアム…【もう少し頑張りましょう】

2017年はスタジアムに関して何一つ進まなかったといっても過言ではない停滞の1年でした。

本稿では、スタジアム問題の現況(2017年時点)について「2017年におけるスタジアム問題の動き」、「周辺住民との対話」、「三候補値の比較」、「サンフレッチェの取り組み」、「その他」の5つに分けてザックリ説明していきます。

①2017年におけるスタジアム問題の動き

まずは2017年に起こった出来事と取組について確認したいと思います。
広島市広島県のホームページにスタジアム問題の経過が載っていますので拝借*1


https://lh3.googleusercontent.com/rHTz5u2uhg_eS2g_KWuzQnjAVnBCx-dt1eJHbHq5-CEenkB0M182AyBOC95FEiDMw-NBHziCvWltnnx7hN-I8cKISkOZ3vZ68b14s7IiZQio5pP-6-d4pQZFn3Uqo-2pfLxC-ili5A=w960-h493-no
広島市より》


上記の通り、2016年9月にサンフレッチェ広島県広島市広島商工会議所の4者が合意*2
中央公園自由・芝生広場をスタジアム候補地に加えることで一致したところです。


2017年の流れとしては課題をそれぞれ検討し、持ち寄って再度会談を開く予定でした。
しかし、この動きに中央公園の周辺住民(以下、「明日を考える会」という)は反発*3

結果、広島県広島市広島商工会議所(以下、「三者」という)は、4者会談を開催する前に明日を考える会との会合を優先せざるを得なくなりました。

②周辺住民との対話

明日を考える会とのやりとりも広島市広島県が時系列でまとめていますので拝借*4


https://lh3.googleusercontent.com/PbpFSQn5vxrR_QTckhjBVVsDALoCzRqnxyuQ6jhsNyEUrYLwlZKKHO0PLxqkqR2zJ4Mx5OCS521CwYyDcsIh_y9ov7oag4LSX1C2zjMIBy7vTI428gHzx9LQ2fi_t0TJKH8TxpdzkA=w960-h388-no
広島市より》


上記のように、1月24日に明日を考える会が候補地撤回申し入れ書及び質問書を提出*5
これを受けて三者は回答を作成し、2月28日に明日を考える会との初会合に臨みました。

サッカー場問題 住民と意見交換 広島県・市・商議所
中国新聞 2017年3月1日26面》


地元からは住民団体の役員ら約30人が参加。「サッカー場建設が基町の活性化につながるのかイメージが湧かない」「広場は子どもたちが数少ない遊び場として使っている」などの声を上げた。県と市は、旧市民球場跡地(中区)、広島みなと公園(南区)両候補地と比較するため、中央公園広場に整備する場合の概算事業費や騒音対策などを新年度に調査。夏までに結果をまとめて住民に示す構え。市の担当者は「図面を作る前に、これだけは残してほしいというものを聞かせてもらいたい」と述べた。


三者は2月の初会合以降も会合を開こうとしていたようですが、日程が折り合わず*6
さらに6月の中間報告も見送られ、8月29日にようやく2回目の会合が開かれました*7

サッカー場配置案公表 中央公園の南北方向を軸に建設 広島市など 屋根設け騒音軽減
中国新聞 2017年8月30日28面》


地元側からは渋滞対策を巡って「交通量のデータが古く、受け入れられない」などの意見が出た。「生活空間が激変し、賛成できない。住民ファーストで考えて」との声も上がった。徳弘親利会長は「今日で終わりではない。これからが基町の正念場だ」と語った。市文化スポーツ部の杉山朗部長は「いろいろな心配があると分かった。もう一度整理をしたい」と話した。


そして、3回目の会合の年内開催を模索していたものの越年することになりました*8
内容面だけでなく日程面でも終始折り合えなかった1年間だったというのが率直な印象です。


松井市長も「後ろを区切るというのは、なるべくしない方が良い」と述べています*9
4者会談までまだまだ時間がかかることは避けられない状況です。

③三候補値の比較

明日を考える会との会合と平行して三者は3候補地の比較結果を公表しました*10
詳しい内容を説明するにはスペースが足りないので広島市広島県の公表資料をご覧下さい。

広島市の石橋市議が動画で解説されていますので、そちらも参考にどうぞ。


www.youtube.com


比較結果の内容で覚えておくべきことは、3候補地の中でどこが優位かを示さなかった点です。

3案「並列」どう判断 広島サッカー場 候補地比較結果公表 事業主体など課題山積
中国新聞 2017年12月2日21面》


この日の市議会都市活性化対策特別委員会。市の担当者は「3案の中では順番をつけていない」と強調した。先に候補地となった旧市民球場跡地(中区)と広島みなと公園(南区)では「みなと公園の優位は消えていない」と説明したが、3案では、事実上「みなと優位」が消えた形だ。市議から「いつごろ建設に向かって進むのか」「事業主体はどこか」などの質問も出た。事業主体は候補地決定のタイミングで決めるとし、スケジュールについては「基町の住民に中央公園広場を候補地としたことへの理解を求めている状態。大まかな時期も答えられない」と述べた。


以前も解説したように、広島みなと公園を優位とする結論は説得力に乏しいものでした。


awayisum.hateblo.jp


今回の比較検討が満足のいくものかというとそうではありません。
ただ、間違った検証方法で導き出された結論が取り消された(らしい)のは前進
これくらいはポジティブに受け止めてもいいのではないでしょうか。

サンフレッチェの取り組み

ここまで見てきたように2017年はサンフレッチェにとって「待ち」の1年でした。
三者の動きの遅さに対してクラブとしてどのような対策を講じたかは確認が必要でしょう。
しかし、何もしていなかったというとそういう訳ではありません。

2017年初頭、クラブ職員の海外視察を実施しています。


www.youtube.com

テーマ1 クラブについて(織田秀和 代表取締役社長)
《第15回サポーターズカンファレンス議事録》


【クラブの経営面について】
後ほどスタジアムの話もしますが、我々はスタジアムができることを望んでおります。できることを確信しております。


スタジアムができるときにどのようなスタジアムであればよいか。どのようにスタジアムをビジネスとして展開していくか。そういう勉強を今からやっておく必要があります。明日から職員5人をドイツ・オランダに派遣して、街中にある3万人規模のスタジアムを視察研修させます。どういう作りで、どういう地域との関わりをしているのか。それを勉強させます。別に、4人ほどアメリカにも行かせます。スポーツビジネスはアメリカが本場ですので、サッカービジネスだけではなく、MLBやNBAを勉強させます


なかなかこういう機会を作ることができていませんでしたが、将来を考えたときに必要だと思っています。来るべきときが来ることを願っていますし、スタジアム建設費用として内部留保もしております。


欧州だけでなくMLSの視察も実施したのはよく考えているなと感心しました。
ただ、その視察報告的なものは発表されていませんので、是非とも見せてほしいです。

⑤その他(2018年の予定)

2018年に広島広域公園陸上競技場のトイレやスタンドの改修工事も始まるようです*11

資料3(P107~P141):当初予算主要事業(建設関係)
広島市 2017年2月6日付》


広島広域公園整備 7,210万円

 和式トイレを洋式トイレに改修する。
 (スケジュール)29年度 実施設計 30年度 改修工事

 メインスタンドのベンチ席の一部を個席に改修する。
 (スケジュール)29年度 実施設計 30・31年度 改修工事

 基層打替工事 3面


広島広域公園陸上競技場はこれまでJリーグから散々怒られていました*12

サンフレッチェもこういった事態にやきもきしていたのでしょう。
2016年にエディオンスタジアム命名権更新の件で少し揉めてしまいました*13

2016年06月23日記者会見「6月22日からの大雨に伴う対応状況について外3件」
広島市 2018年1月18日閲覧》


【サッカースタジアムの建設について】
そうした中で、今、エディオンとの関係で申し上げると、今の広域公園にサッカースタジアムがあります。ここは、実は、別の形で命名権エディオンスタジアムという命名権を頂いていて、命名権料なんかももらっています。こっちの方については、実は、今言った大事にするということをやってもらいたい中で、その当事者のいろいろな思いもあるのでしょうけど、「命名権料を引き下げてくれないか」という申し出も受けています。


担当部署が違うのですけど、そして、同時に引下げを提案するのは、元々、あそこは、陸上競技場でありながら、スタジアムを兼務しています。その陸上競技場なのですが、できるだけJリーグのサッカースタジアムの施設基準に合わせて、大規模改修をしてもらってないので、それをやってもらうようにするためには、「ちゃんとやってもらわないと命名権料というのは出せないですよ」というような、そういう持ち掛けが今来ています。大規模改修に関しては、市の方とすれば、今までの扱いで、サッカースタジアムだけという施設じゃなくて陸上競技場という性格もありますので、市がお金を掛けて、どうするかっていうのは、全体を考えながら調整しているので、そのJリーグのためだけの運用というのはできない。しかし、その命名権は、年間、頂く中で、サッカー競技の運用を円滑にするために、それに必要な手当をするためにということで、大規模改修に充てるというとこまで、多分、全部が、額が全然違いますから、それは関係ないですけど、今、そういった形での要請が来ています。


その後交渉が上手く進んだのか、スタジアムの命名権は無事更新されました*14

広島広域公園陸上競技場(エディオンスタジアム広島)の命名権契約の更新について
広島市 2017年1月27日》


2 呼称  エディオンスタジアム広島  
3 契約金額(命名権料) 年額3,300万円(消費税及び地方消費税を含む。)
4 呼称使用期間  平成29年3月1日から平成32年2月29日まで(3年間)
5 契約締結日  平成29年1月25日


そしておそらくこのときの要望を受けて冒頭の改修の話が前に進んだのだと思います。
改修しないとACLに出場しても試合ができない困った事態になるところでした*15
改修に応じてくれた広島市には感謝したいですね。


というわけでスタジアムに関する2017年の話題は以上です。
2018年は少しでも前に進んだと言えるような1年になってほしいと切に願っています。



[Ⅱ]備考欄(その他)

最後に、ここまでのテーマで取り扱えなかった項目について確認しておきたいと思います。

①ドーピング問題の決着

第一に、2016年に発生したドーピング問題の決着について。

アンチ・ドーピングに関する社内処分について
サンフレッチェ広島 2017年1月27日付》


当クラブはアンチ・ドーピングの徹底の観点から、メディカル体制の抜本的見直し、及び刷新をおこない、再発防止に努めてまいります。


処分内容

  • 代表取締役社長 織田秀和 減給5% 1ヶ月
  • 強化部長 譴責
  • その他、関係者を社内規定に準じて処分


本件について千葉選手に過失がないことは再三再四述べてきたところです*16
強いて言えば過失はクラブにありますから何らかのケジメは必要だったということでしょう。

ただ、千葉選手に落ち度がないことを立証するために努力してくれたチームドクターの寛田司医師にも責任をとらせるという処分については少々納得しづらい点はありました*17

②他のスポーツクラブとの関係構築

第二に、他のスポーツクラブとの関係構築を積極的に進めた点について。
その代表的なものが「中四国Jリーグ7クラブ連携協定」です。

大規模災害に備えた中四国Jリーグ7クラブ連携協定の締結について
サンフレッチェ広島 2017年5月11日付》


中四国クラブ間ではこれまでにもPRIDE OF 中四国をはじめ、クラブ間での取り組みや協力により、公式戦での盛り上がりや相乗効果を生み出してまいりましたが、災害対策につきましてもクラブ間で協力できるよう体制強化を行うべきとの考えに至りました。自然災害につきましては被害の大きさや状況などの予測が難しく、協力すべき事柄も多岐にわたりますが、このたびの協定では、主に下記二点において公式戦の円滑な再開に向けた協力体制をつくることに合意いたしました。


○被災した場合の練習拠点の確保
チームは日々練習を重ね、体調管理を徹底した上で公式戦に臨みます。被災時にはそれぞれの地域での練習場確保が難しい場合も想定されることから、中四国クラブ全7クラブが協力して代替地の確保に努めることとします。


○公式戦を円滑に行える体制作り
被災時には通常本拠地としておりますスタジアムの使用が難しいことが想定されます。練習拠点とともに公式戦を行う会場の確保は、公式戦再開に向けた必須事項となることから、中四国クラブ全7クラブが協力してそれぞれのクラブの本拠地(スタジアム)をはじめとした会場の確保に努めることとします。


2016年に起きた熊本地震によって熊本はもちろんロアッソ熊本も大きな被害を蒙りました。

特に、ホームスタジアムが救援物資の集積や警察などの救援活動の拠点として活用され*18、安全上の確認が必要だったことで県外で試合開催せざるを得ず*19、一時は練習場の使用もできないほどの状況だったのでリーグ戦再開まで時間がかかったことはまだ記憶に新しいはずです*20

そうした災害が起きる前に協定を作っておこうという判断は素晴らしいものだと思います。
困ったときはお互い様ですし、事前に協力体制を築いておけば動きやすいはず。


また、カープを訪問して集客面のアドバイスを受けるという話題もありました*21
その二その四でも述べたように他団体との関係構築が進んでいるのはポジティブですね。

③アジア戦略

最後に、2018年シーズンの新戦力としてタイ代表のティーラシンを獲得しました*22
ティーラシンのプレーについては置いておいて、経営面で重要なのはアジア戦略です。

サンフレにティーラシン加入
中国新聞 2017年12月20日16面》


経営面での波及効果もにらむ。絶大な人気にあやかり、タイからの観戦者の増加を期待。ムアントンの親会社はメディア企業で、広島の試合が現地で放送される見込みだ。「タイのメッシ」と評されるチャナティップを今夏獲得したJ1札幌は、タイで販売促進を目指す国内の企業とスポンサー契約を結んだ。広島は新たなスポンサー獲得へ、現地やタイ進出を目指す国内の企業へのアピールを検討。グッズ販売にも力を注ぐ構えだ。広島は「戦力としてピッチで活躍してもらうことが一番大事。その上で集客や経営にいい影響をもたらしてほしい」とチーム再建への起爆剤の役割を託す。


Jリーグ全体としてアジア戦略に乗り出している昨今。
Jクラブで先頭を走っているのが北海道コンサドーレ札幌である点に異論はないでしょう*23

札幌はレ・コン・ビンを皮切りにアジア出身選手を毎年のように獲得しています*24
アジア選手獲得による直接的な効果は小さくとも、間接的な効果が多いという話。

2013年 アジア戦略とレ・コン・ビン<後編>シリーズ 証言でつづる「Jリーグ25周年」
スポーツナビ 2017年10月28日付》


「日本の商社が、札幌ドームにベトナム語の看板を出してくれることになったんですね。レ・コン・ビンはCKを蹴ることが多いから、ちょうどコーナーアークのあたりに看板を出しましょうと。ベトナム語なので、何と書いてあるのかは分からない。でも、中継映像を楽しんでいるベトナムの人たちは、その看板を見て『おおっ!』と思うわけですよ。それに日本でも、全国ニュースで取り上げられましたしね」野々村の証言である。ちなみに、レ・コン・ビン獲得で得た売り上げは「看板を含めて5000万円くらい」とのこと。だがそれ以上に「国内でのメディア露出もそうだし、試合の勝ち負け以外の価値というものを、スポンサーさんに分かっていただけたのは大きかった」とも語る。


広島はアジア戦略の後発クラブです。
2018年シーズンはどのような取り組みを見せてくれるのか注目しています。



[Ⅲ]2018年のシーズンの展望(的な何か)

さて長々となりましたが2017年通信簿は以上です。
もはや通信簿なのかという疑問も湧いてきていますが、その辺りはご寛恕下さい。

その一でも述べたように2017年を表す漢字は「変」だったと思います。
「変」化、「変」更、「変」革、そして大「変」な一年だったのではないでしょうか。


「変」にはポジティブな面もあればネガティブな面もあります。

これまで続いた森保体制が崩壊し、入場者数も大幅減という変化は辛く厳しいものでした。
一方、スタジアム前広場やシャトルバス・パークアンドライドの試行など変革もありました。

テーマ5 スタジアムイベントについて(久保雅義 企画広報部長)
《第15回サポーターズカンファレンス議事録》


【広報について】
今年は25周年という節目の年、改革の年と考えております。様々なことにチャレンジして楽しんでいただけるように、創意工夫をして皆さんの意見を取り入れていきたいと思っています。ぜひ、ご意見をおっしゃっていただければありがたいですし、それがサンフレッチェ広島のさらなる発展と、ライト層の方にご来場いただける環境づくりになると思っています。ぜひ、お知恵を貸してください。私も一層の努力で、これまで以上にサンフレッチェ広島を広島全体に広げていきたいと考えています。ありがとうございました。


クラブもそれに関わる人も変わらずにはいられません。
それは人も組織も毎年歳をとるという変わらない原理がある以上不変のものです。


2017年は変化せざるを得ないことにより失ったものも多い一年でした。
しかし、だからこそサンフレッチェの持つ財産を再確認で来た一年でもあります。

「残留」
《ちゅーピーメルマガ:運動部デスク日誌 2017年11月27日配信分》


思えば、今年の広島スポーツ界は、連覇を果たしたカープ一色だった。マツダスタジアムは連日の大入り。テレビ視聴率は平均で30%を超え、25日の優勝パレードは全局が生中継した。大フィーバーの裏で、サンフレは埋没した。「カープ1強でいいのだろうか」。その答えを、この一戦で探すつもりでいた。


今季最多の2万2333人という入場者数を聞いて、正直ほっとした。観戦した人の話では、いつもは静かなエリアからも拍手や声援が響き、「普段は来ていないサポーターが集まってくれてうれしかった」という。サンフレが地域の宝であることを再確認するきっかけになったと思えば、ハラハラした日々も無駄ではなかったように思える。


2018年は社長も監督も替わって新しい1年が始まります。
集客対策、スタジアム問題、アジア戦略など課題は山のように存在しています。

クラブとサポーターがICHIGANとなって取り組めることを心より願っております。


https://lh3.googleusercontent.com/ZRQFeoa0hRZD7eV324Bmb3wBdChPZk4sNdNZs32i595iYwnAYRGy14wTpJfsqFuW0myBmIk-o9dZmAqC2s35f-vjmfFdRzIClsoFRduZGA4EH7DAhfdR7DGXx3QLfXvRxDe3eJFR-w=w570-h160-no
サンフレッチェ広島より》


それでは2018年シーズンもよろしくお願いいたします。



*1:サッカースタジアムの検討広島市 2018年1月16日閲覧》、サッカースタジアムの検討広島県 2017年12月1日更新》。

*2:サッカースタジアム検討に係る知事・市長・商工会議所会頭及びサンフレッチェ広島会長による4者の意見交換(2回目)の概要広島市 2016年9月14日》。

*3:サッカー場4者会談は来年に開催《中国新聞 2016年12月13日24面》、中央公園への建設反対伝えるNHK 2017年1月25日付》。

*4:サッカースタジアム実務者検証作業部会と「基町の明日を考える会」とのやりとり広島市 2018年1月16日閲覧》、サッカースタジアム実務者検証作業部会と「基町の明日を考える会」とのやりとり広島県 2017年9月6日更新》。

*5:反対の基町住民 質問状を提出へ 広島 サッカー場建設《中国新聞 2017年1月24日22面》、広島中央公園にサッカー場「悪影響なら異議」 住民、市に表明日本経済新聞 2017年1月26日付》、

*6:県・市、月内にも中間まとめ 広島サッカー場 中央公園案 具体像盛り地元説明《中国新聞 2017年6月24日23面》。

*7:広島サッカー場 中央公園案 中間報告見送り 来月に最終結果《中国新聞 2017年7月21日24面》、配置図も住民提示へ サッカー場 中央公園案 広島市など29日説明《中国新聞 2017年8月24日23面》。

*8:サッカー場 見えぬゴール 広島 中央公園案加え1年 月内に事業費算出 市、住民不安解消に力《中国新聞 2017年9月16日29面》、候補地絞り込み 越年へ 広島サッカー場 住民と調整つかず《中国新聞 2017年12月22日29面》。

*9:2017年11月22日記者会見「平成29年第5回市議会定例会提出案件について外1件」広島市 2018年1月16日閲覧》。

*10:サッカースタジアムに係る各建設候補地の比較広島市 2017年12月1日公表》。なお、3候補地とは旧市民球場跡地、広島みなと公園、中央公園自由・芝生広場の3箇所をいう。

*11:広島広域公園 どうする第二球技場改修《中国新聞 2017年10月19日33面》。

*12:例えば、エディオンスタジアム広島の大型映像装置についてサンフレッチェ広島 2014年7月11日付》、2015シーズン J1クラブライセンス交付のお知らせサンフレッチェ広島公式HP 2014年9月30日付》。

*13:エディスタ広島命名権料 エディオン減額打診《中国新聞 2016年6月24日24面》。

*14:「エディスタ広島」継続 命名権2度目更新 3月から3年間《中国新聞 2017年1月28日25面》。なお今回は2回目の契約更新である。当初契約は、命名権料が年額3,300万円で、名称使用期間は2013年3月1日から2016年2月29日までの3年間だった。広島広域公園陸上競技場の命名権契約締結のお知らせエディオン 2012年12月13日》。1度目の更新契約は、命名権料が年額3,500万で、呼称使用期間は2016年3月1日から2017年2月28日までの1年間だった。広島広域公園陸上競技場(エディオンスタジアム広島)の命名権契約の更新について広島市 2016年1月25日》。

*15:熱狂席確保へ苦肉策 等々力競技場で川崎市カナロコ 2016年10月18日付》。

*16:当クラブ所属選手に対する、日本アンチ・ドーピング規律パネルの決定についてサンフレッチェ広島 2016年12月22日付》、千葉和彦選手(サンフレッチェ広島F.C)に落ち度はない《望月浩一郎ブログ 2017年1月2日付》、千葉和彦選手のドーピング事案について《Japan Sport Law Support and Research Center 2017年3月5日付》。

*17:サンフレッチェ広島なぜ低迷? ベテランチームドクターの離脱が影響かフットボールチャンネル 2017年5月17日付》。

*18:うまスタ、休止長期化も 「安全性確認できず」《くまにちコム 2016年5月3日》。

*19:J2熊本、本拠地「うまスタ」使用は夏まで困難か《産経ニュース 2016年5月10日付》、7月からの「うまかな・よかなスタジアム」の使用についてロアッソ熊本 2016年6月17日付》、「うまかな・よかなスタジアム」の使用についてロアッソ熊本 2016年8月19日付》。

*20:ロアッソ熊本トップチームの練習についてロアッソ熊本 2016年4月15日付》。

*21:集客の仕掛け カープに学ぶ サンフレ織田社長が訪問《中国新聞 2017年1月19日23面》。

*22:ティーラシン選手(ムアントン・ユナイテッドFC)期限付き移籍加入合意のお知らせサンフレッチェ広島 2017年12月20日付》、ティーラシンとは何者か? J入り濃厚なタイ最高峰ストライカー《Victory 2017年12月18日付》。

*23:コンサドーレの野々村芳和社長が目指す『100億円クラブ』の真意とは?《J論 2016年5月27日付》、コンサドーレ 野々村芳和の経営論 北海道から世界のクラブへ ~株式会社コンサドーレ 代表取締役社長CEO 野々村 芳和 氏(後編)日経BPスペシャル 2017年11月8日付》。

*24:2013年 アジア戦略とレ・コン・ビン<前編> シリーズ 証言でつづる「Jリーグ25周年」スポーツナビ 2017年10月27日付》。

サンフレッチェ広島 2017年通信簿(その四) ~クラブ(人)は変わっていくものだろ~

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通信簿その四のテーマはグッズ販売とイベント企画・広報。

前半でグッズ販売について述べ、後半で企画広報について触れたいと思います。



[Ⅰ]グッズ販売…【良くできました】

それでは前半のテーマ=グッズ販売についてみていきましょう。

Jリーグは、2005年から継続してJクラブ個別経営情報開示資料を開示しています。
その内容も毎年詳細化しており、2016年度分から物販収入が表示されるようになりました。


https://lh3.googleusercontent.com/3hXUkedXuOskN6XB6_KPIomIFfZPusBL_OKSaXJ0sQi0UcbB6XyjEkxhYLKb64JkcBKVaWngP_Q82yZwLlbr02a45VlIC57X_4dC6piMKV0igp4PV24ZJRrPvk5yZvnm1EPaXoxC9Q=w720-h960-no
https://lh3.googleusercontent.com/5DSfzAcwdccNfd03ycDWIhyb4cqTtN452Nxo5ZJWlkY6HnTYLca86KWQzjFTX7-_Aaimlwt5sDhb1tjc6HN9lxfnbezZIMSCZfcJZT9LYgjFAe0n9GGKH17iH0ZQHlb42kHKRNUnvA=w720-h960-no


このように、サンフレッチェ広島の物販収入は全53クラブ中5位と大健闘しています。
ただし、2016年度の物販収入には前年の優勝の影響が出ていることには留意が必要。

それでも、ここ数年の物販収入の伸び方は非常に好調という話ですので、2017年度も3~4億円は売上を確保できているのではないかと推察されます*1

このように、グッズ販売はサンフレッチェ広島を支える収益基盤になりつつあります。


さて、2017年の大きな変化としてオフィシャルショップV-Pointの移転がありました*2
移転する理由はそれまで営業していたエディオン本店が建て替えられるため。


www.youtube.com


新しい店舗は地下街シャレオ東通りの中央広場寄り。
エディオン本店本店で営業するよりも一般の方も入りやすくなりました。

そのためか、店内の装いもアパレル系になっているような気がします。


一方でエディオン8階で営業していた頃よりも賃料が上がることはまず間違いないでしょう。
2017年度分のグッズ販売に係る利益率が下がってしまう可能性は否めません

そこは広告効果を加味しながら検証していただきたいと思います。


さて、2017年も面白いグッズがありましたので、数点に絞ってご紹介しておきます。
まず、「G-SHOCK サンフレッチェ広島 25周年モデル」*3


www.youtube.com


G-SHOCKは2015年にも1000個限定で販売され、転売が起きるほどの人気商品でした*4
当時は黒が基調となっていましたが今回は白になりモデルも変更。
販売数も強気の1500個となったためまだ在庫はありますよ。


e-vpoint.sanfrecce.co.jp


後半で紹介しますが、サンチェさんがマスコット総選挙で1位に返り咲きました。
それを記念して販売したサンチェカレンダーは1000部と前年の4倍*5

かなり使い勝手がいいと評判でしたので増刷されたようです。


https://lh3.googleusercontent.com/4TwYwsajPziC6opNgLx5tiepPaDjyVLSQE-tyKRJKuw-0q963Pj-ZkJNd0JIBuJcGyyCNhzsjhIjDob6cpg4B2oW2KzFzgovYoSkNmJYRC86_QjOOf-GMXGsFlM7khdTjKpXHtm2mQ=w700-h350-no
サンフレッチェ広島より》


2017年は、商品の販売数が前回発売時よりも多くなっているケースが散見されました。
グッズ販売が順調だから起こるポジティブなサイクルですから継続して欲しいところ。

在庫が出るラインと機会損失を出すラインの見極めはどんなお店でも難しいものですが、ユニフォームの販売と合わせて頑張っていただきたいと思います。


https://lh3.googleusercontent.com/DWmRJutVU1XYTWrj-2jWmtPV7VH7HCbdmMcZjIlcXSTlA-auJBB55bXlPmnaZrP1yFEtG7aKBEoZkAsO2knPqFwlq3pk4KFhJDhRg0Pd389k1IV4s7_jp1IQf70R8Pk_itgl3a8TMw=w700-h303-no
サンフレッチェ広島より》


これらの他にはその二で紹介したサンチェマンホールに因んだグッズも展開されました*6
こういう特徴的なグッズがもっともっと出てきて欲しいですね。


e-vpoint.sanfrecce.co.jp



[Ⅱ]企画広報…【もう少し頑張りましょう】

例年高評価を付けている企画広報ですが今年は少し評価を落としました。
全体的には頑張っているのですが、いくつか気になる課題があったからです。

それでは3項目に分けて2017年の企画広報を振り返っていきましょう。

①2017年の変化=企画・広報全般

2017年からにぎわいステージのパフォーマーを募集するようになりました*7
それまではクラブ主導でパフォーマーを招致していましたがここにもテコ入れ。

募集の背景は分かりませんが、飲食店に続いておまつり広場の改革が進んでいるようです*8


また、ファン感謝デーが5年ぶりに屋外イベントになりました*9
せっかくなので遡れる遡れるだけ過去のファン感謝デーを遡ってみました。


年度 日付 会場 備考 URL
2003年 11月24日(月・祝) NTTクレドホール
2004年 12月5日(日) 広島グリーンアリーナ
2005年 8月13日(土) 広島広域公園陸上競技場
2006年 12月3日(日) 広島県立総合グランド
2007年 実施せず
2008年 10月5日(日) 広島広域公園第二球技場
2009年 8月2日(日) マツダ体育館
2010年 6月5日(土) 広島広域公園第二球技場
2011年 9月3日(土) 広島広域公園第一球技場 台風接近により中止
2012年 10月14日(日) 吉田サッカー公園
2013年 7月21日(日) 広島国際会議場 Ustream配信あり
2014年 2月9日(日) 上野学園ホール Ustream配信あり
2015年 1月24日(土) 広島国際会議場 Ustream配信あり
2016年 11月13日(日) アステールプラザ Ustream配信あり
2017年 7月17日(月・祝) 広島広域公園第一球技場


このように、近年は㈱ベアフットの協力で屋外イベントにシフトしていました。
屋内でのイベントは天候を気にしなくていいのとUstream配信できることが強み。

他方で、キャパシティには限界があり、子連れでの参加が微妙なのが弱みでしょうか。
せっかくサッカーというツールがあるのですから外で身体を動かした方が楽しそうですしね。

2017年のファン感謝デーは監督交代直後だったので、いい切替になったかもしれません。


SNSを用いた広報活動についても1点変化がありました。

サンフレッチェ広島SNSとしてTwitterFacebook、LINE、Instagramを活用しています。
そして、画期的だったのは2017年シーズンからFacebookライブを導入したこと*10

Facebookライブとは、いわゆるストリーミング放送のFacebook版という認識で十分です。
クラブは森﨑浩司氏などの試合前解説やおまつり広場の賑わいレポートを放送していました。

新しい広報ツールとして今後の活用も楽しみにしています。

森崎浩司アンバサダー

2017年の広報活動を語る上でこの人を欠く訳にはいきません。
2016年シーズンをもって引退した森﨑浩司氏がクラブ史上初のアンバサダーに就任しました。


www.sanfrecce.co.jp


森﨑浩司氏はツイッターアカウントも開設し、積極的な情報発信を開始。
選手のオフショットを公開したり、様々なイベントに積極的に参加しました。


アンバサダー就任1年目にもかかわらずチーム状況は最悪。
そんな中でもファン・サポーターが苦しいとき一緒に悩んでくれました。
また、ツイッターなどを通して呼び掛ける姿は非常に頼もしかったです。




森﨑浩司氏はアンバサダーとしてこれ以上ないほど活躍されたと思います。

一方で気になるのは、森﨑浩司氏にあまりにも負担がかかっていないかという点。
クラブに足りてなかった広告塔的存在が表れたことで色々な仕事を任せるのは分かります。

ただ、チームがそうであったように広告も属人的なものであっていいのでしょうか。
後述するサンチェさんの話と合わせて少し見つめ直した方がいいように思います。

もちろん、いきなり1年目から改善できるとは思っていません。
ただ、今後の課題として認識した方がいいのではないかと考えます。

③オフィシャルマスコット・サンチェさん

前述したように、サンチェさんはシーズン前のマスコット総選挙で1位を獲得*11
2015年以来2度目となるセンター返り咲きとなりました。


https://lh3.googleusercontent.com/N-H32y-0xUarYwIzWh9lY68uOvqGE9yHvgF12GqNRFLR9Mm2wrp7SxU3adnmL1mOTIgPuOf4UR-IsMAHG5Tqd_RJr4acIsXhToZt5hTRwbWj1A_VhnubcBff_nl91_4a-W0wPjoZHg=w1485-h989-no
Jリーグ公式Twitterより》


また、堂島孝平さんに作曲を依頼したサンチェたいそうも完成*12
さらに、サンチェたいそうを引っ提げて第2回でも紹介したサンチェキャラバンも実施。


www.youtube.com


この他にも安佐南区民まつりや経済大学の興動祭へ参加するなど精力的に活動しました*13
整形前では考えられないくらい引っ張りだことなっています。


一方で、9月30日以降サンチェさんのTwitterの更新が停止しています。
もっというと7月以降の更新は3ツイートのみでした。



成績が悪いため更新内容に気を遣っているうちに更新できなくなったのか、純粋にそこにリソースが割けなくなったのかは我々には分かりません。

ただ、小谷野元社長のもと1つの財産と言えるほど成長したコンテンツを手放すのはおかしい。
それに、なんのためにマスコット総選挙で頑張ったのだと言いたくもなります。


その分のリソースが森﨑浩司氏の方に向けられている印象があるのです。
もう少しバランスというか配分を考えてTwitterを運用できないでしょうか。

2018年シーズンが始まるまでに再開してくれると嬉しいです。



[Ⅲ]まとめ

今回も長くなりましたが、実はグッズ販売の画像が縦に長いことが最大の原因です。
企画広報についても、他に紹介したい活動は山ほどありましたが断念。


2017年のグッズ販売・企画広報もまた成績に足を引っ張られてしまった印象が拭えません。
例年であればフックしたであろう企画が上手く引っかかりませんでした。

サンフレッチェ広島 Jリーグベストゴール」の募集期間が延長されたのもその一つ*14
成績が良ければこういった企画ももっと盛り上がったはず。
試合興行を中心とするクラブ経営の難しさに直面した一年でした。


サンチェたいそうにしても、商品はいいのだからもう少し上手く普及できれば面白い。
そこで考えたサンチェキャラバンは実に面白い取り組みだったと思います。

一方で、子供だけでなくもう少し上の年齢にもフックするような施策を考えたいところ。
今後の取り組みに期待したいと思います。


それでは次回・最終回です。
スタジアムとその他の話を拾ってまとめに入りたいと思います。

最後までお付き合いいただければ幸いです。



*1:2012年度は3.4億円、2013年度は4.0億円、2014年度は4.3億円だった。第13回サポーターズカンファレンス議事録より。

*2:サンフレッチェ広島オフィシャルショップ「V-POINT」移転のお知らせサンフレッチェ広島 2017年3月13日付》、4月13日(木)紙屋町シャレオ東通りにサンフレッチェ広島オフィシャルショップ「V-POINT」移転オープンのお知らせサンフレッチェ広島 2017年4月5日付》。

*3:『G-SHOCK サンフレッチェ広島 25周年モデル』販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2017年6月13日付》。

*4:『G-SHOCK サンフレッチェ広島モデル』販売開始のお知らせサンフレッチェ広島 2015年5月29日付》。

*5:サンチェ卓上カレンダー 販売のお知らせサンフレッチェ広島 2017年2月24日付》、サンチェカレンダー(卓上タイプ)販売のお知らせサンフレッチェ広島 2016年3月29日付》。

*6:『ご当地マンホール サンフレッチェ広島』グッズ 販売のお知らせサンフレッチェ広島 2017年8月4日付》。

*7:「にぎわいステージ」パフォーマー募集のお知らせサンフレッチェ広島 2017年2月7日付》。

*8:2015シーズン サンフレッチェ広島ホームゲーム飲食売店 募集のお知らせサンフレッチェ広島 2014年11月11日付》。

*9:【情報を追加しました!】『サンフレッチェ広島 ファン感謝デー2017』のお知らせサンフレッチェ広島 2017年7月14日付》。

*10:なお、初回放送はおそらく2017年4月16日の横浜マリノス戦。Facebook LIVE生配信第2部 試合開始直前!中島浩司・森崎浩司による本日のゲーム見どころ、前節を振り返っての生解説サンフレッチェ広島Facebook 2017年4月16日投稿》。

*11:結果発表:Jリーグマスコット総選挙(2017/サッカー)Jリーグ.jp 2018年1月15日閲覧》。

*12:サンフレッチェ広島25周年記念事業“サンチェたいそう”2月25日(土)試合会場にて初披露のお知らせサンフレッチェ広島 2017年2月18日付》。

*13:サンチェが「第38回安佐南区民まつり」に参加サンフレッチェ広島 2017年11月7日付》、第12回祇園・興動祭にサンチェが出演サンフレッチェ広島 2017年11月13日付》。

*14:【投票期間を延長しました!】『あなたの選ぶ サンフレッチェ広島 Jリーグベストゴール』募集のお知らせサンフレッチェ広島 2017年6月30日付》。

サンフレッチェ広島 2017年通信簿(その三) ~クラブ(人)は変わっていくものだろ~

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通信簿その三のテーマは集客。

2017年シーズンはそれまでとは異なる集客上の取り組みがありました。
そうした変化を中心に確認していくことにしましょう。



[Ⅰ]入場者数…【もう少し頑張りましょう】

それではまず入場者数について確認しておきたいと思います。
2017年シーズンはリーグ戦の入場者数が約23万8千人と6年ぶりに25万人を割りました


https://lh3.googleusercontent.com/B7EiUMBiiFrs7T5HnDvS-AGHStZgN7hCbiujSV2DvZnIAuYPWl3smeRwCLMOX5BJ3FNrbetes6XtgtFDuLShDn__Znj5_xcg2iMIjw9N2F_5F2-bxHLBrDW2aZyU6_cIic_2ug8HhA=w960-h720-no


入場者数の躍進が好成績に支えられていたということが改めて浮き彫りになった形。
ポジティブな話題は、史上10クラブ目のJ1通算入場者数500万人突破くらいでしょうか*1


入場者数が減少傾向である理由としてはいくつか考えられます。

  1. そもそも2012年以来の好成績で入場者数が増えていたので元に戻っているだけ
  2. 代替物の普及(カープやドラゴンフライズなど)
  3. 品質の低下(成績の悪化、駐車場の減少)


他にもあるかもしれませんが、クラブとして対処できるのは3番目の要因くらいです。
実際に、2017年はそれまでとは違う、変わった施策をいくつも実施しています。


もちろん失敗もありましたし、成果をあげられなかったのも事実です。
ただ、どのような集客努力をしていたのかはきちんと認識しておきたいと思います。

一口に集客対策といっても様々な対策があります。

本稿ではその中でも変化に主眼を置き、「スタジアム運営」、「試合企画」、「チケット販売」、「年間パス販売」、「アクセス対策」の5つに分けてチェックしていきたいと思います。



[Ⅱ]2017年の変化=スタジアム運営

2017年実施した集客対策として最も大きなものは再入場全面解禁です。


www.sanfrecce.co.jp


これまで再入場の権利は年間パス保有者限定の特典。
このような仕様にしている理由は年間パスに付加価値を付けるためと説明されていました*2

他方で、一度入場すると出られないのでは屋台や屋外イベントを楽しめません。
再入場が解禁されたことで飲食関係などプラスの影響があったのではないでしょうか*3


また、スタジアム外のおまつり広場が改善されたことも特筆すべき点です。



まだまだ全然足りていないとはいえ、飲食スペースは格段に広くなりました。
イベントの観覧もやりやすくなっていますし、まさに求められていた改善です。

今後の課題は、屋台に並ぶとその行列が中心に向かって伸びてしまう点でしょうか。


託児所の受付が場外に移動し、入場前に利用できるようになった点もナイスな改善点です。
むしろ再入場が解禁される前からやっておくべきだったのでは…という想いもありますが。


https://lh3.googleusercontent.com/MK8vci3GAyLt4b-8zriA34z4ZRg6czG8Ogc_xfYZfU9GKpJnT5eEcdsrNxMNm33OiEAmIST-xiSXZeD3xQhQNa_uroBPISCt78rLlzMZ_cj_tQGNMl4lYnJvh2LL0zyTNc3kyXr-GA=w600-h423-no
サンフレッチェ広島より》


最後に、スタジアムのスロープ下を「サンチェひろば」として展開し始めました。


https://lh3.googleusercontent.com/LL61SA984AdVITsEeyjZNpna24LRq6KKbHF1FoXbJjHnzkyyH5J5Y2Z7mpqX4A1QTI2KD5W2tjwTUQ61ut_ov5_wLeaJPM7Yhg8WCV7BDDZGDymrU2AR4WVWTAAVnAofcwtojWMLgg=w700-h600-no
サンフレッチェ広島より》


従来はアウェイスタンド寄りだった「サンチェふわふわドーム」などをスロープ下に移動。
子どもたちが遊べる場所を1カ所に集約したことで分かりやすくなったのではないでしょうか。

また、結果としてスケートボードの利用者を間接的に排除することに成功しました。
言葉は悪いですが、歩行者にとって非常に危険でしたので棲み分けができて良かったです。


他方で、それまでは大行列だった重富のビールスタンドが有効活用できなくなりました

スロープ下まで移動することは非常に面倒に感じるもので、わざわざ降りる人は少ない。
降りるだけなら構わないとしても、もう一度山を登るのはしんどいのです。
というか登っている間に買ったビールの泡が飛ぶのは重大な欠陥ではないでしょうか。

テーマ5 スタジアムイベントについて(久保雅義 企画広報部長)
《第15回サポーターズカンファレンス議事録》


【試合会場の雰囲気づくりについて】
このたび、スロープ下からのにぎわいを創出したいと考えたのは、広域公園駅を降りてからスタジアムに上がるまでの坂道を長いと感じているからです。それを考慮して、下の方から少しでもサンフレッチェ広島のスタジアムに近づいてきたという雰囲気を創出したいと思っています。


趣旨は分かりますが、結果としておまつり広場とサンチェ広場は分断されてしまいました。
メリットもある一方で、その2カ所を繋ぐにはあまりにも距離的(傾斜的)ハードルが高い

この点は、2018年シーズンに向けた大きな課題として残っています。

[Ⅲ]2017年の変化=試合企画

全ての企画を取り上げることはできませんので3つだけ印象的なものをピックアップします。


1つ目は、ここ数年恒例となっているレディースデー。
2017年シーズンは「サンフレガールズフェスタ2017」と題して沢山企画しました。


www.sanfrecce.co.jp


ハーフタイムにバルーン風船を飛ばすなどこれまでにない企画が多かった印象。
是非来年も意欲的な企画に取り組んで欲しいなと思います。


先程紹介した「サンチェひろば」で今夏はビアガーデンを開催していました。
重富様のビールを絡ませた企画として非常にアリです。



ただ、やるならもう少し本気度が欲しかったというのが正直な感想。
価格面で強気なのですから、ビール以外の商品などにも力を入れなくては続きません。


最後に、今年一番反響が大きかった企画は八天堂様とのコラボ企画でしょう。


www.youtube.com
https://lh3.googleusercontent.com/KeLN5fF0lKl-o6HJnDAnIg1R1GFER04FXdkX0LAHQsRDaHgV1T0jayZytkUN4WrQAwi7jEw38jD78ZeLwCKgP6Z-QF-QuoDTtI2BWFU8-prshLi4AHTDVclARPAZDEL54A1tjyvepA=w700-h303-no
サンフレッチェ広島より》


クリームパンが限定商品ということもさることながら保冷バッグも限定品。
初日の川崎戦は長蛇の列となり、開始50分で500個が完売する驚異的な売れ行きでした*4

こういう魅力的なコラボ企画は訴求力を高めるので今後も頑張って欲しいですね。

[Ⅳ]2017年の変化=チケット企画

2017年はクラブ創立25周年ということもあってチケット企画も充実していました。
青春ペアシートやスタチケ、カープコラボチケットに関しては2016年までとほぼ同じ*5


https://lh3.googleusercontent.com/rqIT2f3sHaixGT4JL_Mh2AeUvSJdiTZAKaR7Kc5hLHb1zvmkMhIg7sovA-jFUFuv6pHsP9nya335KZcy7gVzENEBPOKUBfcULloUrk7HO_VrCVOM2ATlGkFVeUYd1OkHyq-o8a1B1Q=w622-h293-no
サンフレッチェ広島より》


新しい企画としてはマリノス戦などで販売されたテーブル付きシート*6
飲食にもってこいですし、嬉しい人も多いのではないでしょうか。


https://lh3.googleusercontent.com/rByIBoViAAZxRXDLNtvMnTXgqvZdD0jfsavQLN_BNrhTpzPAlZOoCytNb67ulQFIMnxLSYW48Lj2tGSrFV76vEQ9Kkhkt9jM4NsDA2dzO97AKd1V1u-eLoaQDoL80pPBrikZxtoMsg=w570-h320-no
サンフレッチェ広島より》


また、レイソル戦は4月1日=エイプリルフールだったこともあって森山あすかさんが出演*7
それに因んで「うっそ~~!!運だめシート」を販売しました*8


https://lh3.googleusercontent.com/3b3QX96xdUhAh6vbmz9ShcKV5zxLbYg0eq5xbcUHqNYzJtSofAWNEXgfQPBRrstXIjjDbGYyK1rZPKk_XFT0cfauplHJF8KplpDV-vSDYRtfsKQfxMO1uSB489WUQzb8PoJAG5-VCw=w570-h320-no
サンフレッチェ広島より》


そして2017年はアンジュヴィオレ広島広島ドラゴンフライズとのコラボもありました*9
デザインが非常にいいのでカープ同様継続できたらいいなと思っています。


https://lh3.googleusercontent.com/o6XQ337nW3fHj_A7jR29DOS4u32bXOBQ4BLx66r89jIc-botloELm5LyBd71eVNp81EKMtM4eDlYdLGzgNym_ek44Q71e_LBXqaZh0TWuCiRC3OKOcZuCGyiguMD5VZs9JNJWI_kiA=w627-h229-no
サンフレッチェ広島より》

https://lh3.googleusercontent.com/hHYtpb3rtL5UjXp7OMZd0C1Sd2UnTK9QLZ5_ZDDqB_RC-sJqL4gPEmbKeWRgZ1lcFerWZ_9d55z-T0fWB66ABjJKHN0YTdlNxUEbVwncQG-FoJ8tQyGAYyIiPS334h-jAD_7Cafl8w=w400-h567-no
アンジュヴィオレ広島フェイスブックより》


これらの他に夏休み親子特別体験ペアチケットなども発売していました*10


また、県内全ての新小学一年生を対象にした無料観戦パスポートを交付しました。

広島県内の新小学1年生への無料観戦パスポート交付について
サンフレッチェ広島 2017年3月21日付》


趣旨
小学校入学により新たなライフステージに立ち、様々な経験を積んでいく多感な時期に、プロサッカーを生で観戦することを通じて、子供たちの心身の成長に寄与すると同時に、サンフレッチェ広島を通じて多くの広島県民の方にスポーツに触れていただくことを目的に本事業を実施いたします。


対象
2017年4月に小学1年生になる児童約25,000人(広島県内全ての小学校)


内容
2017年にホームスタジアムで開催されるリーグ戦及びカップ戦を無料観戦できるパスポートを申込制により交付します。
・席種:バックスタンド自由シート


従来は無料招待券を絞る傾向だったことを考えると大きな変化です*11
ただ、創立25周年という題目にしているため実験的なものと捉えるべきかもしれません。


チケットの種類だけではなくチケットの販売方法でもいくつか変更点がありました。
それが、オンライン販売での会員割引対応と、団体観戦プラン申込の簡素化

【サンフレッチェクラブ会員のみなさまへ】オフィシャルホームページ「オンライン販売」より、会員割引購入ができるようになります!
サンフレッチェ広島 2017年1月26日付》


サンフレッチェ広島では、2月18日(土)10:00よりオンラインにて会員割引販売を開始いたしますのでお知らせいたします。店頭に行かなくても、クラブ公式オンラインチケットページ(Jリーグチケット)にて、会員割引価格でチケットをお求めいただくことができるようになります!購入には「Jリーグチケット利用登録」と「ワンタッチパスID設定」が必要となります。お客様の「ワンタッチパスID」に関しましては、2月10日以降お届けの新カードに添付しておりますのでご確認ください。

団体観戦プランのお申込が簡単になりました!!
サンフレッチェ広島 2017年10月16日付》


サンフレッチェ広島団体観戦プランのお申込みがとっても簡単・便利☆になりましたのでお知らせいたします。以前はFAXのみでのお申込み受付でしたが、この度携帯やPCから受付可能なメールでの受付となりました。15名以上でご観戦希望の方は、ぜひこの機会にご利用ください!


どちらも今まで対応できていなかったのか…という驚きの方が強いです。
まだまだチケット販売1つとっても改善点は山盛りなのかも知れません。

[Ⅴ]2017年の変化=年間パス販売

年間パスの販売数はクラブにとって重要な課題であることは以前も述べました。


awayisum.hateblo.jp


そのためクラブは様々な付加価値を付けることで年間パスの販促を行ってきています。
価格面だけでなく、優先入場や再入場の権利などがその特典の代表例です。

しかし、前述したように2017年に特典の1つである再入場の権利を解禁しました。
これはクラブが年間パスに別の付加価値を付けることに切り替えたともとれます。


この傾向は数年前から見られており、例えば、ユニフォームの最速先行予約や、ふれあいイベントへの参加権・プレシーズンの新加入会見への招待などがありました*12

同様に、2017年はミキッチ選手のサイン会も年間パス所有者限定として優遇策を実施*13



年間パスの付加価値を増やしていくことは販売促進上、重要なことです。

とはいえ、この取組はまだまだ道半ばなのだろうと思います。
個人的には、優先入場のメリットをもっと前面に出せないかなと思っているのですが。

[Ⅵ]2017年の変化=交通アクセス

最後にスタジアムの交通アクセスの改善への取組について述べなければなりません。
以前、広島広域公園のアクセス問題がどこに起因するものかの分析を行いました。


awayisum.hateblo.jp


分析結果については上記投稿を見てください(但し長い)。

この投稿後に長距離シャトルバスの試験運行が開始されたのはご存じだと思います*14
そして、2017年シーズンは長距離シャトルバスが本格運行されることになりました*15



前掲投稿にもあるように長距離シャトルバスにはそれなりのリスクとコストがかかるもの。
それにもかかわらず運行を決定したことにクラブ側の危機感が窺えます。


さらにクラブは遠距離パークアンドライドも実行に移しました。


www.sanfrecce.co.jp


それまでは採算面などから躊躇っていた改革がここに来て一気に進んだようです。

特に西風新都エリアの売却が進んでいることは抗いようのない事実なのでしょう*16
広島広域公園のアクセスが致命的な状態となる前に対処するのは正しい判断だと思います。


上記の他にも森崎浩司アンバサダーと行く貸切アストラムラインで観戦という企画*17
コカコーラの協賛を得た公共交通機関での来場啓発実施などにも取り組みました*18



これらの成果がどれほど出たのかはサポーターズカンファレンスで聞いてみたい話ですね。



[Ⅶ]まとめ

今回は長くなってしまいましたので簡単にまとめておきたいと思います。

サンフレッチェ広島の2017年シーズン入場者数は大幅減でした。
しかし、2016年シーズンまでになかった様々な改善点があったのも事実です。

  • スタジアム運営では、再入場の解禁やおまつり広場の改善、サンチェ広場OPEN。
  • 試合企画では、レディースデーの拡充や様々なコラボ企画。
  • チケット企画では、チケット種類の増加や販売方法の改善。
  • 年間パス販売では、再入場特典がなくなった代わりにイベント参加権へシフト。
  • 交通アクセスでは、シャトルバスの本格運用とパークアンドライドの実施。


集客という広いテーマで見るとこれほどの変化が1年で起きていたということに驚きます。

叶うならば成績面がこの努力の足を引っ張らないで欲しかったのですが。
それまでは逆に成績面が引っ張ってくれていたので文句も付けにくいところ。

いずれこうした努力で観客を増やし、成績面を引っ張れるようになりたいものです。


次回はグッズ販売とイベント企画について見ていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。



*1:2017年シーズンを終了してJ1通算入場者数は511万1896人となった。なお、他の9クラブは浦和、横浜M、鹿島、新潟、名古屋、F東京、清水、G大阪、磐田。J1通算入場者数500万人を突破したのは7月30日のJ1第19節サガン鳥栖戦でのこと。

*2:第14回サポーターズカンファレンス議事録。

*3:年間パスのメリットが1つ失われたことについては後述する。

*4:サンフレッチェ広島のTwitterより。

*5:25周年特別学生割引企画!!4月22日(土)ベガルタ仙台戦限定!!『青春ペアシート』販売についてサンフレッチェ広島 2017年3月7日付》、『SANFRECCE×CARP』コラボチケット抽選販売について!!サンフレッチェ広島 2017年4月26日付》、8月19日(土)ヴァンフォーレ甲府戦限定!!スタジアム見学会付きチケット『スタチケ』販売についてサンフレッチェ広島 2017年7月26日付》。昨年と違う点は、カープとのコラボチケットのデザインがは全試合共通となった点。

*6:【25周年特別企画】4月16日(日)横浜F・マリノス戦 限定!!テーブル付きシート 販売についてサンフレッチェ広島 2017年3月2日付》。

*7:4月1日(土)柏レイソル戦 おまつり広場『にぎわいステージ』出演パフォーマー&プログラム紹介サンフレッチェ広島 2017年3月30日付》。

*8:【25周年特別企画】4月1日(土)柏レイソル戦 限定!!「うっそ~~!!運だめシート」販売についてサンフレッチェ広島 2017年3月2日付》。

*9:25周年企画!!5月6日(土)ヴィッセル神戸戦限定!!『サンフレッチェ広島/広島ドラゴンフライズ ダブル観戦チケット』販売についてサンフレッチェ広島 2017年4月7日付》、25周年企画!!5月27日(土)ジュビロ磐田戦限定!!『アンジュヴィオレ広島/サンフレッチェ広島 ダブル観戦コラボクリアファイル付きチケット』販売についてサンフレッチェ広島 2017年4月14日付》。

*10:【25周年特別企画】7月30日(日)サガン鳥栖戦限定“presented by NIKE“『夏休み親子特別体験ペアチケット』販売のお知らせサンフレッチェ広島 2017年6月2日付》。

*11:第13回サポーターズカンファレンス議事録。

*12:『2018シーズンパス』WEB申込特典“ユニフォーム最速先行予約”についてサンフレッチェ広島 2017年11月17日付》、「シーズンパス特典 選手ふれあいイベント」参加者募集のお知らせサンフレッチェ広島 2017年9月14日付》、『2018シーズンパス早期申込特典』新加入会見ご招待応募のお知らせサンフレッチェ広島 2017年12月27日付》。

*13:『ミキッチ選手 握手&サイン会』開催のお知らせサンフレッチェ広島 2017年11月25日付》。

*14:【本日、申込締切日!】エディオンスタジアムまでが、“速い☆近い☆快適☆”『広島市中心部・西部方面からの直行バス運行』のお知らせサンフレッチェ広島 2016年9月29日付》、《10月29日限定の特別企画》エディオンスタジアムまでが、“速い☆近い☆快適☆”『広島市中心部・西部方面からの直行バス運行』のお知らせサンフレッチェ広島 2016年10月14日付》、市中心部・西方面からのバス便運行 レポートサンフレッチェ広島 2016年10月4日付》。

*15:エディオンスタジアムまでが、“速い☆近い☆快適☆”『広島駅・廿日市方面からの直行バス運行』のお知らせサンフレッチェ広島 2017年2月15日付》。

*16:産業用地20年で完売 ひろしま西風新都「セントラルシティ」 50万平方メートル 景気回復や低金利中国新聞 2017年12月26日9面》。

*17:【公共交通機関利用促進】アストラムライン史上初!貸切トラムでアンバサダーとエディオンスタジアムへ行こう!参加者募集のお知らせサンフレッチェ広島 2017年9月21日付》。

*18:【公共交通機関利用促進応援企画】ホームゲームラスト3試合にて公共交通機関での来場啓発実施について ---計27,000本の「いろはす・あまおう<340ml>」配布---【提供】コカ・コーラウエスト株式会社サンフレッチェ広島 2017年10月19日付》。