[横浜FM]「Jリーグで突き抜けた存在にならないといけない」。天野純が代表活動でつかんだ収穫

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 横浜FMのMF天野純がチームに合流し、初めての参加となった日本代表での活動について振り返った。

 6日に発生した北海道胆振東部地震の影響で7日のチリ戦が中止になったが、1試合少なくなったことは追加招集だった天野にとっては出場機会を失いかねない事態だった。しかし天野は「いい経験をしにいく、という気持ちはさらさらなかった。いくからには絶対に出るという気持ちだった」。

 そのために「練習から監督やコーチ陣に『やれるんだ』というアピールをし続けていた。その結果、11日に行われたコスタリカ戦で2番目の交代選手として75分から途中出場。単純に考えれば同時に追加招集された守田英正(川崎F)とともにフィールドプレイヤーで19番目の選手だったが、“7人抜き”をして試合に出場したことになる。その事実は天野にとって大きな「収穫だった」。

 その一方、代表に参加したからこそ気づけたこともある。何より感じたのは、「海外でプレーしている選手は物怖じしないし、余裕をもってやれている」ことだった。そして、いまの環境で代表に定着し、主力になるためには「Jリーグで突き抜けた存在にならないといけない」という思いを強くした。そしてまた「いまの成長速度ではそこまでいけない」ことも。

 海外でプレーする選手たちと直に接することで海外に「チャレンジしたい気持ちは強くなった」ことも事実だ。ただ、いまはJリーグで、横浜FMで全力を尽くすという気持ちにも変わりはない。「マリノスでやってきたことを評価されたから選出されたと思っているので、マリノスのために毎日成長するっていう自分の中の根本は変えてはいけない」。

 SNSで横浜FMのファン・サポーターだけではなく天野を知らなかったサッカーファン、さらにはグラビアアイドルをも巻き込んでトレンドにもなった「#あまじゅんを出せ」については知らなかったが、「槙野くんが『インスタでコメントがくる』って言っていた」ために、SNSでの盛り上がりは知っていた。「やっぱりすごいですよ、マリノスのサポーターは。愛を感じた」。それもまた、代表に選ばれたからこそ再確認できたことだろう。

 横浜FM、ファン・サポーターとともに戦い、今まで以上のスピードで成長し、代表定着、そして主力へ。そのさらなる歩みが16日の浦和戦から始まる。

[横浜FM]“ドル氏の後釜”横浜FMの新スポーティングダイレクターに小倉勉氏が就任

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 横浜FMは3日、8月下旬にアイザック・ドル氏が退任して未定となっていたスポーティングダイレクター(SD)に小倉勉氏が就任したことを発表した。

 小倉氏のSD就任について黒澤良二代表取締役社長は、「新体制をスタートさせるにあたって、まっさらな状態から新しいSDを選ぶというステップを踏み、シティ・フットボール・グループ(CFG)にも相談しながら8月末まで検討して決めた」とコメント。小倉氏のJリーグのクラブや代表関連のコーチングスタッフでの経験や、日本サッカー協会や各クラブの方向性に関して広い見識をもっていること、Jリーグの中でネットワークをもっていることを評価したと説明した。

 また、小倉新SDはアシスタントSDから昇格した形になるが、外部からの招聘も「可能性はあった」とし、「まっさらな状態の候補者から選んだ結果、小倉さんになり、小倉さんがSDになるということは結果的にアシスタントからの昇格になるということ。昇格にフォーカスしたわけではなかった」と説明。これまでの経歴や17年2月からのアシスタントSDとしての仕事ぶり、チームを継続的に見てきたことによるストロングポイントを総合的に評価しての人事となったようだ。

 小倉新SDは「マリノスは素晴らしいクラブで、素晴らしいサポーターがこんなに応援してもらっているクラブもないと思う。そういう後押しもアシスタントSDのときから、ひしひしと感じていた。責任ある仕事だし、簡単に決断できる仕事でもないので、自分なりにじっくり考えさせてもらった」と熟考の末に打診を受けたことを明かす。

 加えて、「ずっと見てきてやっているサッカーの方向は間違っていないし、自分たちのサッカーを信じてやっていってもらえるような環境作りができればと思っている。現在いる選手の力を最大限、監督、コーチがグラウンドで引き上げてくれていると思うので、僕らはオフ・ザ・ピッチでいまいる全員の選手たちのプレーが最大値、発揮されるようにサポートしていく」と決意を示した。

写真:菊地正典

[横浜FM]信じてくれるサポーターのために。喜田拓也の目は死んでいない

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 22日に行われた天皇杯ラウンド16、仙台戦は2-3で敗れ、横浜FMは前年に決勝まで進出した大会から姿を消すことになった。

 喜田拓也はこの結果に強烈な悔しさを感じていた。「本当に悔しさしかないし、今日に限って言えば天皇杯だったので一発勝負、負けたらそこで終わりというトーナメントだったので、先に進めないことに対してチームメートやスタッフに申し訳なく思う。そうやって言えば済む問題ではないので、結果の世界なので悔しい」

 それでも、光明は見えた。「作りの部分、いつもより真ん中のコンビネーションや中央突破をする場面は増えた印象だし、リスク管理、すぐボールを奪い返すということもあった」。それは「自分たちが大事にしていること」。喜田自身もリーグ戦ここ数試合と比べると明らかに縦へのパスや動きが増えた。ゴールも決めた。ただ、それだけになおさら、悔しさは募った。

 リーグ戦はこの6試合で1勝5敗。1試合未消化ながら降格圏とは勝点2差。苦しい状況が続く。天皇杯も敗れた。だが、腐っている場合ではない。

 試合後、選手たちがゴール裏へ挨拶に行くと、サポーターはブーイングではなく声援や拍手、チャントで迎えた。その様子に喜田は心を揺さぶられた。「今日に限らずだけど」。誰から問われるわけでもなく自発的にそう話し、言葉を紡ぎ出した。

「サポーターの方たちはああやって『信じている』という形で声援や後押しをする覚悟を決めて接してくれていると思う。よく見てみるとサポーターの方の目は死んでなかった。なので、やっている自分たちが下を向くわけには絶対にいかない。自分たちを信じてくれる人たちの思いを無駄にはしていけない」

 理想も大事だ。今季の横浜FMは生まれ変わろうとしている。ただ、結果をないがしろにはできない。特に今はそんな状況ではない。「本当に結果を出すしかない」。喜田はそう話すと、「そこはもう、はい」と一息入れるようにしてから、こう続けた。「覚悟をもって、そしてマリノスの誇りをもって戦うべきなので、頑張っていきたい」

 自身の言葉どおり、下を向くことなく前を見て話し続けた。語気は強かった。そして言うまでもなく彼の目もまた、死んではいなかった。

[横浜FM]アイザック・ドルSDが20日付けで退任

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(写真)取材に応じる黒澤良二代表取締役社長
 21日、横浜FMはスポーティングダイレクター(SD)を務めていたアイザック・ドル氏が20日付けで退任したことを発表した。

 アイザック前SDはルーマニア出身で、94年から96年まで立正大学の監督、95年に名古屋のアカデミーテクニカルアドバイザー、96年から02年まで同ユースアカデミーテクニカルアドバイザーを務めるなど日本に馴染み深く、その後は中東やフランス、ルーマニア、アメリカなどで指導者を務めるなどし、16年3月に横浜FMのSDに就任していた。

 同日、黒澤良二代表取締役社長が報道陣の取材に応じ、アイザック前SDの退任理由について「今年の12月までの契約で今シーズン限りと考えていたが、夏の移籍のウインドーが締まる一区切りということで、本人と話し合って退任ということを決定した」と説明。来季の編成に向けて動く中、来季のSDがアイザック氏ではなく新SDが責任を持って担うためにこのタイミングでのSD交代を決定したようだ。

 また、今回の人事におけるグローバルサッカーパートナーシップを結んでいるシティ・フットボール・グループ(CFG)の関与については、「特にはない。向こうから言ってきたからということではなく、マリノス独自で決めた。最終的に(情報を)シェアするが、向こうが決めることはない」と断言した。

 そして7月に代表取締役社長、8月にSDが交代する中、チームはリーグ戦で15位と苦しんでいるが、監督交代の可能性については「いまの体制でいくというのが一貫した考え。降格を想定して戦っているわけではないし、勝つことだけを考えている」と否定した。

 なお、SDの後任については「近々にご報告できると思う」としながらも「現時点ではノーコメント。調整中です」と話すにとどめた。

[横浜FM]3バックに中澤佑二の姿なし。リーグ戦連続出場は199でストップか

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 鹿島戦前日、18日に行われた横浜FMのトレーニングには、前節の名古屋戦前日と同様、いやそれ以上の衝撃的な光景が広がっていた。

 レギュラー組が採ったのは名古屋戦と同じ[3-6-1]だが、中盤は<2ボランチ+2シャドー+ウイングバック>から<ダイヤモンド型+ウイングバック>に変更。天野純が「今まで見たことない」というほどの特異な形になった。そして名古屋戦に続いて3枚となる最終ラインには右から栗原勇蔵、ドゥシャン、そして新加入のチアゴ・マルチンスが入った。

 そこに中澤佑二の姿はなかった。

 アンジェ・ポステコグルー監督は中澤の不在について「休ませる時期をうかがっていたが、新しい選手が入ったこのタイミングだと判断した。W杯前も連戦はあったが水曜日はカップ戦がほとんどだった。いまは連戦の中でリーグ戦が水曜日に入っており、しっかりケアさせないといけない」と理由を説明した。

 長年、中澤とともにプレーしており、前節の名古屋戦でも3バックとして最終ラインに入った栗原は、「40歳になって疲労とか体の痛みとか、誰もがその域に達していないわけで、ウチらには到底分からないレベルでやっている」と話しつつ、「ずっと佑二さんに頼ってきたし、いい意味で佑二さんに安心して休んでもらえるような内容にしたい」と力を込めた。

 また、この数年はずっと自身の前に中澤がいた飯倉大樹は、「ベストメンバーはないし、固定したメンバーで戦うリスクもある。メンバーを入れ替えて常にみんなが出たいと思ったり、危機感をもってやれるのはプラスになる。いずれはくることだったわけだから、チームは成功に向いていくように、この決断が間違っていたとならないようにしたい」と毅然と話しつつも、「それはチームとしてね」と挟み、「一個人としてはボンバーのことは好きだし、すごくリスペクトしているから寂しい気持ちもある」と無念さものぞかせつつ、「だからこそ俺たちもやるべきことをやらないといけない」と鹿島戦での全力プレーを誓った。

 なお、中澤は鹿島戦の遠征メンバーにも入っていない模様。リーグ戦連続フル出場は178試合、リーグ戦連続出場は199試合を数えていたが、偉大な選手が作った偉大な記録はここでストップすることが決定的となった。

写真:菊地正典

[横浜FM]東京Vから横浜FMに完全移籍! DF畠中槙之輔、J1でのプレーを求めた理由について「一番は安西幸輝選手」と同期の存在を挙げた

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 14日に東京Vから横浜FMへの完全移籍が発表された畠中槙之輔が16日、入団会見に臨んだ。

 久保建英、チアゴ・マルチンスという同じタイミングで加入した選手に続いて会見に臨んだ畠中は、多くのテレビカメラに囲まれると「ヴェルディとは違う雰囲気なので緊張した」と苦笑いした。

 東京Vからの移籍は「ヴェルディが(プレーオフ出場圏内の6位など)良い状況ということ」で難しい決断だったようだが、「去年から少しでも早くJ1でやりたいという気持ちがあった」ことで決断。いくつかのオファーがある中、「昔からのヴェルディのライバルクラブだった」ために悩んだようだが、「勝負の世界と割り切ったら行くべきだと思った」こと、そして「プレースタイルや監督の熱意が好きだと思った」ことで横浜FMを選んだことを明かした。

 また、J1でプレーしたい思いを募らせたのは仲間たちから刺激を受けたことも大きな要因だった。中でも「一番は安西幸輝選手」とジュニア時代からともに過ごしていた仲間の名前を挙げ、「今年から鹿島に移籍してすごく活躍しているのを見ると、自分たちが学んできた環境は間違いじゃなかったと思うし、刺激になった。僕もこいつと同じ舞台でやりたいと思った」と話した。そして横浜FMは次節にアウェイでの鹿島戦を控えているだけに、「メンバーに入るか分からないけど、すぐに鹿島戦があるので楽しみ」と目を輝かせた。

 横浜FMには日本代表でも活躍し、今季はキャプテンを務める大ベテランの中澤佑二がいるが、「迫力の部分だったり、ヘディングもそうだし、体をしっかり張れることが長年やってこられた理由なのかなと思う。盗めるものは盗んで自分の中でしっかり消化して自分のものにできたら」と学ぶ姿勢を見せた。

 中澤と同じくベテランの栗原勇蔵、今夏加入したドゥシャン、チアゴ・マルチンスと経験豊富なライバルが多いが、自身のプレーでの特長については「空中戦だったりフィジカルだったり、攻撃の時の縦パスだと思う」と話しながら、「それをこのチームでもしっかり出せればアピールになるんじゃないか」と自信をのぞかせていた。

写真:菊地正典

[横浜FM]久保建英が入団会見。「今できる最大限の成長を考えたときに、マリノスに来るべきだと思った」

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 16日、FC東京から横浜FMへの期限付き移籍が発表された久保建英が入団会見を行った。

 スペインの名門バルセロナの下部組織で育った久保は、バルセロナの18歳未満の獲得・登録違反により公式戦出場停止が続いたことで2017年からFC東京でプレーし、昨季は16歳でJリーグでの得点、J1デビューを果たすなどした。その後プロ契約し、臨んだ今季はJ1での出場機会に恵まれず、横浜FMへの移籍を決断した。

 久保は「自分が今できる最大限の成長を考えたときにマリノスに来るべきだと思った」と移籍の理由を説明すると、W杯や東京五輪についての質問については答えを避けるとともに、「マリノスのために少しでも勝利に貢献できるように、ということだけを考えている」と現在の思いを語った。そして「少しでもFC東京に貢献できるようにという気持ちでいたけど、最終的に新たなチャレンジをしたいと相談させてもらった」と話すと同時に、「自分の成長を思って快く送り出してくれたので感謝している」とFC東京の長谷川健太監督への思いを口にした。

 数多くの報道陣に囲まれたことについては「プレッシャーを感じると言えば次回から来なくなるのかな」と17歳の少年らしい笑顔を見せながらも「プレッシャーがないとサッカー選手として危機感を持ってやれないと思うので、プレッシャーを感じながらそれをマイナスにするかプラスにするかは自分次第」と大人びた。

 また、背番号はFC東京と同じ15番に決定。「理由は特にないし、なぜかと聞かれて答えられるわけじゃないけど」と笑いながら、「15番が好きというのはある。空いている番号の中から自分で選ばせてもらった。(1や5ではなくて)15が好き」と話した。

 早ければ19日の鹿島戦にも出場できる久保。「アタッカーなのでシャドーかウイングか、でも監督が求めているポジションであればどこでもやるし、どこでもやりたい」と話すなか、「すごく攻撃的で良いチームだなと思っている」横浜FMで才能を発揮することができるだろうか。

写真:菊地正典

[横浜FM]パルメイラス所属のDFチアゴ・マルチンスを獲得。早速合流し、「順位を上げるためにここに来た」と意欲

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 14日、横浜FMはブラジルのパルメイラスに所属するDFチアゴ・マルチンスを期限付き移籍で獲得したことを発表した。

 12日に来日していたチアゴ・マルチンスはこの日から横浜FMのトレーニングに参加。相手をつけずに攻撃の形を確認するシャドープレーでは控え組の3バックの中央、11対11では仮想・名古屋として[4-4-2]を形成した控え組のCBとしてプレー。ブラジル全国選手権がシーズン半ばに差し掛かっていることもあり、フィットネス、コンディションは万全の模様。初日からフルメニューをこなした。

 合流初日は「まだ時間がなくてみんなの前で挨拶したぐらいだった」ようだが、「今後は話をしていくことでみんなのことを理解していくと思うし、溶け込みたい」と語った。また、「僕は(横浜FMの)順位を上げるためにここに来た。ビルドアップに注目してほしいし、スピードやカウンターになった時の切り替えの速さも特徴。1対1も好き」と真剣な眼差しでアピールしていた。

 一方、アンジェ・ポステコグルー監督は「今日はちょっとの時間を見ただけだが、6ヵ月ぐらいパルメイラスの試合は見てきたし、彼のプレースタイルは頭に入れている。守備的にも強いし、足元もすごくうまい。これからどうフィットしていくか楽しみ」と話すと同時に、「ずっと追ってきた選手なので来てくれたことをうれしく思う」とブラジル人DFの獲得を喜んだ。

 15日の名古屋戦は登録が間に合わず出場できないが、早ければ19日の鹿島戦がデビュー戦となる。ポステコグルー監督は3バックの準備も進めるなど、即戦力としての活躍が期待されているチアゴ・マルチンス。横浜FMの巻き返しのキーマンとなれるか。

写真:菊地正典

[横浜FM]3バックへ移行!? 山中亮輔は偽サイドバックから卒業か

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 横浜FMがあす15日に行われる明治安田J1第22節、名古屋戦にフォーメーションを変えて臨む可能性が出てきた。

 アンジェ・ポステコグルー監督が就任した今季、中盤の形が変わったり試合途中から2トップになるという変化はあったものの、一貫して4バックで戦ってきた横浜FM。しかし名古屋戦前日の14日の練習で主力組と見られるチームが採ったのは[3-6-1]または[3-4-2-1]と言える形だった。GKは飯倉大樹、最終ラインに右から栗原勇蔵、中澤佑二、ドゥシャンが並び、ボランチは喜田拓也と扇原貴宏、ウイングバックは右に松原健、左に山中亮輔、シャドーは左が天野純、右は山田康太とオリヴィエ・ブマルが交代で入り、1トップにウーゴ・ヴィエイラという布陣になった。

 ポステコグルー監督は3バックを採用したことについて「柔軟性を持っていろんなことを試したいということだったので特別なことは何もない。新しい選手(チアゴ・マルチンス)を獲得できたのでいろんなことが試せる。(移籍の)ウインドウが開いている時にセンターバックを取れれば試してみたいと思っていた」と理由を説明した一方、名古屋戦については「(3バックでスタートするかは)明日になってみないと分からない。もしかしたら試すかもしれないし、日曜日に試すかもしれない」と明言を避けた。

 また、前節の湘南戦で負傷した仲川輝人に代わる形でメンバーに入り、3バックの一角に入った栗原はこのままなら今季リーグ戦初出場となることに「遅い開幕戦」と笑いながら、「立場的にあれこれ言っていられないから一生懸命やるだけ。結果があまり出ていない状況だから何とか結果を出したい。やるかやられるか世界だから」と闘志を燃やしている。

 中でもプレーに大きな変化が出そうなのがサイドバック。4バックの際には中央に絞ってボランチ化する“偽サイドバック”が今季の横浜FMの特徴のひとつだが、山中は「プレーは180度変わる。インサイドを取ることはなくなる」と話した。その一方、「推進力とか僕の特徴は生きてくる。サイドに張って1対1を仕掛けるほうが得意だし、僕のところで違いを出せるように意識したい」と意気込んだ。

 ポステコグルー監督は豪州代表でもそうだったように伝統の4バックを3バックに変えるのか。そしてその布陣がどんな内容や結果を生むのか。横浜FMの戦いに注目だ。

[横浜FM]DFドゥシャン・ツェティノヴィッチ、早速先発出場へ。ハイラインは「フランスでもやっていた。まったく問題ない」

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 新加入のドゥシャン・ツェティノヴィッチが28日の清水戦でスタメンとして横浜FMデビューを果たすことになりそうだ。

 19日に加入内定が発表されたツェティノヴィッチは前節のFC東京戦こそ登録が間に合わなかったが、27日付でJリーグの選手登録も完了。背番号はセルビアのレッドスターに移籍したミロシュ・デゲネクが先日まで付けていた2番に決まった。

 20日に合流して以降、チームが連戦だったことなどもあり、全体練習は「昨日や今日ぐらいしかできなかった」ツェティノヴィッチだが、清水戦前日となる27日の練習ではキャプテンで不動のセンターバックである中澤佑二とコンビを形成。練習中から「状況によって一つひとつ確認作業をしていた」だけでなく、理想的な形で守れた際には自ら手を差し伸べてハイタッチを求めるなど、中澤とも積極的にコミュニケーションを取っていた。

 練習後には中澤だけでなく、アンジェ・ポステコグルー監督とも話をしていたが、求めていること、心がけるべきプレー、チームのスタイルなどサッカーについてだけではなく、「一人の人間としてどうあるべきか」も教示されたという。一方、ポステコグルー監督はツェティノヴィッチの現状について、「チームのために貢献してくれると信じているので契約した。フランスではプレシーズンを過ごしていたのでコンディションは悪くないと思う。ビルドアップも自信を持ってやっているし、経験値もあるので、スムーズにチームに入っていけるのではないか」と説明した。

 今季の横浜FMの特徴と言えばハイラインだが、ツェティノヴィッチは「フランスでやったことがあるのでまったくく問題ない」と自信の一言。「リスクを伴うやり方に見えるかもしれないけど、「一人ひとりがコネクトしてコンパクトに保てればまったく問題ないやり方だし、むしろ相手に脅威を与えられると思う。相手の陣地でボールを持ったり、奪われた後も相手の陣地で奪い返せれば相手は怖いはず」と戦術に理解を示していた。

 監督に求められることで持ち味を出せそうなプレーについての問いには、「それは見ていてほしい」と満面の笑みで話したツェティノヴィッチ。得点数は『33』とリーグトップである一方、失点数は『31』とリーグで2番目に多く、デゲネクと金井貢史を失った横浜FMの最終ラインの救世主となることが期待される。

写真:菊地正典