ユース取材ライター陣が推薦する総体注目の11傑vol.3

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川端氏が注目するFW新井光(市立長野高)
特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校総体注目の11傑』」

 ゲキサカでは平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカーの注目選手を大特集。「総体注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体注目の11選手を紹介してもらいます。第3回はサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長で育成年代からJリーグまで幅広く取材し、各種媒体に寄稿している川端暁彦氏による11人です。

 川端暁彦氏:「55校もあると目移りしてしまって毎年難しい総体の11傑ですが、今回は試合を観ていて『大きな舞台でまた観たいな』と思った選手たちを選抜してみました。今年日の丸を付けている選手にはちょっと遠慮してもらいましたが、すでにJリーグ入りを決めている選手からまだ無名の成長株まで、幅広く選んでいます。またこの夏も新たな逸材との出会いがあるのを楽しみにしています」

以下、川端氏が注目する11人
GK宮本一郎(東海大仰星高3年)
「高校選手権4強入りの原動力ともなった守護神が今度は夏の大会に挑むことに。軸になっていた選手がゴッソリと抜けてしまったチームにあって最後尾を預かる彼の存在感は大きい。安定感のあるプレーに期待」

DF塩野碧斗(昌平高3年)
「『(負傷から)戻って来てくれたのは本当に大きい』と藤島監督も安堵の言葉を漏らした昌平のキーパーソン。アグレッシブな攻撃参加に加え、ビルドアップに加わる力もある。大会屈指の右サイドバックだろう」

DF嶋中春児(長崎総合科学大附高3年)
「強さと俊敏さ、そして跳躍力と異次元の身体能力を誇る“長崎のエースキラー”。常に相手チームの一番怖いアタッカーのマーク役となるのだが、得点が欲しい状況ではFW起用もこなす万能派でもある」

DF竹中響哉(立正大淞南高3年)
「『空中戦には自信がある』と本人が語るとおり、頭一つ飛び出るようなジャンプからの強烈なヘディングは攻守両面で武器となる。山陰屈指のエアバトラーが全国屈指のエアバトラーと認識される大会になるか」

DF沼田皇海(尚志高2年)
「鹿島アントラーズノルテから郡山へとやって来た左サイドバック。元より定評のあった左足のロングキックは変わらぬ武器となっているが、戦う姿勢が増して守備面でも確かな進歩が観られるようになってきた」

MF田部井涼(前橋育英高3年)
「選手の精神面に関する辛口コメントも少なくない山田耕介監督が『アイツは大丈夫』と認めるタイガー軍団の大黒柱。ボールタッチ一つ、ショートパス一つでゲームのリズムを変えられる稀少な個性の持ち主」

MF青木真生都(東福岡高3年)
「抜群の身体能力で“ぶっちぎる”タイプの選手も多い東福岡だが、それを操る青木の存在は見逃せない。中盤で顔を出しながらボールを小気味良くさばきつつ、ペナルティーエリア近辺での決定機にも絡んでいく」

MF池平直樹(岡山学芸館高3年)
「あこがれの選手は遠藤保仁という納得のプレースタイルを持つゲームメーカー。ボールを友達にできるタイプの選手で、パスを走らせて味方を活かしながら自分も生きる。よりゴールに直結する仕事も期待したい」

MF檀崎竜孔(青森山田高2年)
「夏のブレイク候補筆頭かもしれない。武器であるスピードに乗ったドリブルからの切り崩しに加えて、ボールを受けて離す部分にも変化が感じられるようになってきた。あとはゴールという結果を大会に刻んでいくのみ」

FW新井光(市立長野高3年)
「練習参加してきた彼を観た湘南・曹貴裁監督が『プレーしていて何のストレスも感じさせなかった』と驚嘆し、そのまま獲得に至った逸材FW。昨年の夏は何とも悔しい結果に終わっただけに、今大会への思いも強いはず」

FW芝崎翼(柳ヶ浦高1年)
「大分県予選で3回戦から決勝までチームの全得点に当たる6ゴールを叩き出したゴールデンルーキー。ボディバランス、ゴール感覚に秀でる点取り屋が、果たして全国舞台でどれだけやれるか。柳ヶ浦にとってもポイントだ」

執筆者紹介:川端暁彦
 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長。2004年の『エル・ゴラッソ』創刊以前から育成年代を中心とした取材活動を行ってきた。現在はフリーランスの編集者兼ライターとして活動し、各種媒体に寄稿。著書『Jの新人』(東邦出版)。

●【特設】高校総体2017
東京五輪への推薦状-by-川端暁彦

ルーニー、エバートン再デビュー戦に感慨「素晴らしい気分」

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ルーニー、エバートン再デビュー戦に感慨「素晴らしい気分」
 ヨーロッパリーグ(EL)の予選3回戦第1戦が27日に行われ、エバートン(イングランド)はホームでルジョムベロク(スロバキア)と対戦し、1-0で勝利した。後半20分にDFレイトン・ベインズが奪ったゴールを守り抜いた。

 エバートンに復帰後初の公式戦でフル出場を飾ったFWウェイン・ルーニーは「青いシャツを着て再びプレーできることは、言うまでもなく素晴らしいことだ」と感慨深げに振り返った。『スカイ』が試合後のコメントを伝えている。

「この青いシャツを着て再びプレーできることは、言うまでもなく素晴らしいことだ。素晴らしい気分だったよ。でも僕らにとっては重要な試合だった。だから感情的なことはひとまず脇に置いておいたんだ。再デビュー戦が終わって、やっと落ち着いてもっとサッカーに集中できるようになるかな」

「まだまだシーズンははじまったばかりだ。もっと僕らならうまくプレーできる。だけど重要なのは勝つこと、そしてクリーンシートで終わらせることだった。だから少しほっとしているよ。試合をコントロールできたことにもね」

●プレミアリーグ2017-18特集

「スポーツライター平野貴也の『千字一景』」第54回:アラタな世界(渡邉新太・全日本大学選抜)

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MF渡邉新太(流通経済大)
“ホットな”「サッカー人」をクローズアップ。写真1枚と1000字のストーリーで紹介するコラム、「千字一景」

「ワタナベ? ああ、アラタね!」

 覚えやすい名前が随分と強く浸透しているようだった。全日本大学選抜の宮崎純一監督は、質問を受けて苦笑いした。相手にチャージをされても、退かすようにぐいと力強く前に出るMF渡邉新太のプレーについて聞いたときだった。

 7月14日のU-20日本代表との練習試合で「新太」は得意のドリブルをいつもより自在に操った。所属する流通経済大ではサイドの突破役を担っているが、中央で起用されてプレーの選択肢が広がった。スルーパスとコンビネーションで2アシスト。いつもより生き生きとしているように見えたと伝えると「それは、監督にも言われました。元々は(センター)FWだし、相手の合間で受けるのは好き。前を向いたらゴールに直結するプレーができるし、その方が自分の持ち味が出るので、真ん中は好きですね」と笑顔を見せた。

 ピッチの中と外で、顔つきが違う。普段はおとなしいタイプだという。渡邉は、柔和な表情で「AB型なので(笑)。ピッチに入ると気性が荒くなると言われます」と二面性を血液型のせいにした。

 中央では、突破するだけでなく、相手を引き付けながらラストパスやシュートを狙える。相手が分かっていても止められないアタックをサイドから仕掛けるいつものプレーも魅力だが、普段とは異なる一面をのぞかせた。

 ピッチの中で見せた二面性は、良いアピールになったに違いない。宮崎監督は「新太は、試合になると、本当に気持ちをプレーで表現してくれる。(中盤の中央で起用すると、ターンで)振り向けば選手がいるし、きちんと収めて(ドリブルで)動きながらパスを出していって、自分でも突破できるという彼のプレーが、クリア(明快)に出る。そこは目立ったかなと思う」とプレーを見届けた感想を話した。

 残念ながら、8月に行われるユニバーシアードの代表メンバーへバックアップメンバーからの逆転選出はならなかった。しかし、渡邉の胸の内には、より大きな目標設定も定められていた。

「やるからにはメンバー入りを目指すし、遠征でアピールして、スタッフ陣を困らせられたら良い。ただ、選抜に入っても入らなくても、上のステージで、即戦力で活躍するという目標は変わらない」

 見据えているのは、決定的となっているプロ入り後の活躍だ。2つのポジションで見せる異なる魅力も、そのために磨かれてきたものと言える。代表に選ばれずとも「新た」な世界へ、力強く前に進む覚悟は、揺るがない。

■執筆者紹介:
平野貴也
「1979年生まれ。東京都出身。専修大卒業後、スポーツナビで編集記者。当初は1か月のアルバイト契約だったが、最終的には社員となり計6年半居座った。2008年に独立し、フリーライターとして育成年代のサッカーを中心に取材。ゲキサカでは、2012年から全国自衛隊サッカーのレポートも始めた。「熱い試合」以外は興味なし」

▼関連リンク
スポーツライター平野貴也の『千字一景』-by-平野貴也

日本代表にも誤算、森重が左足手術で全治4か月…本人はリハビリに意欲「さて、前へ」

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DF森重真人は今月2日のC大阪戦で負傷交代していた
[故障者情報]

 FC東京は28日、DF森重真人が25日に埼玉県内の病院で手術を受けたと発表した。

 森重は今月2日に行ったJ1第17節のC大阪戦の前半終了間際に、相手選手と競り合った際の着地で負傷。その後は経過観察中だったが、左腓骨筋腱脱臼と診断され手術を決断した。

 全治は4か月と発表。順調にリハビリが進んでも、今季終盤に復帰できるか微妙なところだ。来年のW杯に向けた強化を進める日本代表にとっても誤算となりそうだ。

 森重はツイッター(@morigekun3)を更新すると、サムアップポーズで写る写真を投稿。「無事手術を終えリハビリを再スタートします。ドクターを始め病院のスタッフの皆様には本当に感謝です。さて、前へ」とつぶやいた。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2017シーズンJリーグ特集ページ

鮫島CBなど新布陣のなでしこ、米遠征初戦はブラジルとドロー

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FW籾木結花が後半18分に先制点を決めたなでしこジャパンだったが…
[7.27 Tournament of Nations 日本女子1-1ブラジル女子]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は27日(日本時間28日)、アメリカで開催されている『Tournament of Nations』の初戦でブラジル女子代表と対戦し、1-1で引き分けた。第2戦は30日(日本時間31日)にオーストラリア女子代表と対戦する。

 なでしこジャパンの高倉麻子監督は今回のアメリカ遠征で5選手を初招集。そして負傷者が出た影響で追加招集したDF万屋美穂を初戦の先発メンバーに抜擢した。万屋は左SB。DF鮫島彩がCBに入る新布陣が試された。

 序盤はブラジルがボールを持って試合を進めたが、なでしこは落ち着いた対応をみせる。徐々に押し返すなでしこ。ただ前半42分にFW田中美南が迎えたGKとの1対1を決めきれないなど、決定力を欠いた。

 後半からなでしこはMF長谷川唯に代えてFW籾木結花を投入。同じ日テレの点取り屋をピッチに送り込み、先制点を奪いに行く。すると後半18分に試合が動く。左サイドをMF中島依美が突破すると、ファーサイドにフリーで走り込んだ籾木が頭で押し込み、なでしこが先制に成功した。籾木の代表戦でのゴールは今年4月のコスタリカ戦以来で2ゴール目。

 しかしなでしこはこのリードを守り抜くことが出来ない。試合終了が見え始めた後半42分、ブラジルの左サイドからのクロスはGK山下杏也加が弾いたが、こぼれ球を中央で拾われると、MFカミラに弾丸ミドルを叩き込まれてしまう。なでしこの米遠征初戦はドロー発進となった。

新加入ジェルマンがいきなりハット!酒井宏フル出場のマルセイユがEL予選で先勝

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DF酒井宏樹はフル出場で勝利に貢献した
[7.27 EL予選3回戦第1戦 マルセイユ4-2オーステンデ]

 ヨーロッパリーグ(EL)の予選3回戦第1戦が27日に行われ、DF酒井宏樹所属のマルセイユ(フランス)はホームでオーステンデ(ベルギー)と対戦し、4-2で先勝した。酒井は右サイドバックでフル出場し、シーズン初戦の白星に貢献。第2戦はオーステンデのホームで8月3日に行われる。

 マルセイユは今夏に獲得した選手を積極的にスタメン起用。その采配が功を奏し、前半2分に先制に成功する。PA手前でボールを受けたモナコから新加入のFWバレール・ジェルマンが右サイドのMFフロリアン・トバンにパス。PA内右からトバンがクロスを送ると、中央に走り込んだジェルマンが右足ボレーでゴールに流し込んだ。

 先制点をアシストしたトバンだが、前半26分、相手FK時の自陣PA内の競り合いでファウルを取られ、PKを献上。MFセバスティアン・シアニにゴール右に決められ、1-1の同点に追いつかれた。

 それでも前半32分、マルセイユがすぐさま勝ち越す。FWディミトリ・パイェの左クロスをゴール手前でノーマークのジェルマンが右足シュート。これは相手GKの好セーブに阻まれたが、こぼれ球をMFモルガン・サンソンが左足ボレーで押し込み、2-1と再びリードした。

 後半はオーステンデの猛攻に遭ったマルセイユだが、クリスタル・パレスから復帰したGKステーブ・マンダンダの好セーブでしのぐと、後半12分、MFマキシム・ロペスの右クロスをジェルマンが右足ダイレクトボレーで蹴り込み、3-1と突き放した。

 オーステンデも後半24分、カウンターからFWナレッジ・ムソナのループシュートで2-3と1点差に追い上げたが、マルセイユは同37分、パイェのスルーパスからジェルマンがPA内右に進入し、右足でシュート。4-2と勝利を決定づけるダメ押しゴールを決め、移籍後公式戦初陣でハットトリックを達成した。

●海外組ガイド

アメリカ・サッカー留学の可能性 IMGアカデミーの最先端トレーニングに迫る Vol.3

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1週間、IMGアカデミーのキャンプに参加した沖縄SVジュニアの當山颯琉
世界で戦うためにジュニア時代の海外経験は必要か?

 短期連載の最終回はサッカー選手にとってジュニア時代の海外経験は必要か、自身の体験を元に元日本代表FWの高原直泰氏に語ってもらった。言葉や文化の壁、身体やサッカーのスタイルの違いなど、超えるべきものは何なのか、あるいはそもそも海を渡る必要があるのか否か。世界で戦うことを目指す選手たちは必読だ。

―高原さんの場合は小さい頃から代表などに選ばれて海外経験が多かったと思いますが、当時、同年代で日本を出てサッカーをする機会というのは多かったのでしょうか?
「ほとんどないと言っていいと思います。自分の場合はラッキーな面もあって、日韓ワールドカップに向けて育成年代の強化が盛んに行われていました。U-15のときからですが、海外遠征を組んでもらう機会が多くなっていたのが大きい。最初に渡ったのはアメリカで、そこを皮切りに2、3年は何か国に行ったか数えられないくらいたくさんの遠征に参加していました」

―サッカーではない機会も含めて、それまで日本の外に出た経験はあったのですか?
「いえ、まったく。海外に行ったことがそもそもなかったので、パスポートも初めて作りましたし、英語も理解できず、でしたね」

―アメリカに降り立ったときの印象は?
「“海外に来たな”という漠然とした感じでしたよ(笑)。ドキドキしていたのは確かです。試合に出るために行ったので、ポジティブな意味で興奮していました」

―初めての海外遠征で感じた一番の違いは?
「フィジカルの違いが一番大きかったですね。U-15のメンバーでしたけど、U-19のカテゴリーで戦ったので特に違いを感じたのもあります。プレー中の当たりがものすごく強くて、試合で唇を切ったのを覚えています。そのときはものすごく腫れて……。ただ、違いはフィジカルだけで、プレーそのものについては“やれる”と思えたので自信にもなりました」

IMGアカデミーのトップチームに混ざって一緒に汗を流す高原氏。個性的な選手の特徴を素早くつかんでゲームを作っていた

―幼少の頃から海外のチームでプレーするというビジョンはありましたか?
「最初はなかったと思います。トヨタカップを観に国立へ行ったりはしましたけど、Jリーグができたばかりの頃は日本国内に関心が集まっていましたし。プロのサッカー選手になるという明確な意志はありましたけど、それが海外のチームでプレーすることにはリンクしませんでした。海外の試合に行き始めて、それから徐々に視野に入ってきた、という流れですかね。18歳の頃には海外に出たいという、より強い意識が出てきました」

―ジュニア時代に高原さんが残した大きなインパクトはやはり1999年のFIFAワールドユース選手権です。トータルで3得点を挙げました。日本人は積極性がなく得点力も低いと言われがちですが、チームとしても決勝まで進みました。
「チームのメンバーはU-17から一緒にやってきた選手がほとんどで、あの大会は自分たちがどれだけ成長したのかを知る物差しになりました。ただ、“どれだけやれるか”ではなく、世界のトップレベルの中で“勝ち”に行っていた。グループリーグ初戦のカメルーンには出鼻をくじかれましたけどね(笑)。ただ、同時に“戦える”ことも分かった。ロングボールを入れられてパワープレーで点を取られたという、いわゆる典型的なやられ方だったのと、自分たちでゲームを組み立てられたので自信にもなりました。やっぱり若い年代から海外に出て、経験を重ねて、だからこそ自分たちの状況を自覚して判断することができたと思います」

―仮に、そのときのサッカーのスキルがまったく同じだとして、それまで海外経験がなかったら違ったと思いますか?
「まったく違ったでしょうね。海外に出るというのは、ただプレーすればいいというわけではないので。気候や環境に慣れないといけないし、そこで出される食事を取らないといけない。時にはおいしくないご飯が出るでしょうし、自分たちで味付けを変えて工夫したり。小さいことかもしれませんけど、一つひとつがメンタルもタフにしてくれます。日本はとても恵まれています。海外に出ればすべてが整っている環境は与えられないのが当然で、それを苦にしていたら勝てない。技術があれば戦える、うまい選手が集まれば勝てる、というわけじゃないですからね。とはいえ、一概にすべての選手が海外に出るべき、とは言わないですけどね。出たいと思う人は出ればいいし、出る気持ちがない人はそれでもいい。たとえば遠藤(保仁)なんかは純国産と言っていいほど主戦場は国内で、それでも世界でやれました。個人の気質も大きいと思います。自分が世界に出たいと思っても、チャンスがある人は限られるでしょうから。でも、もしやれる状況があって、出たいという気持ちがあれば、間違いなくやるべきです」

―海外に出たからといって思ったように成長できない選手もいますしね。
「そうです。ただ、長い期間ではなかったとしても、少しでも海外に出たことによって“違い”を認識するだけでも大きいです。自分の海外経験を思い返すと、アルゼンチンに行ったけれど、経済的な打撃とかいろいろな要素が絡み合って満足いくまで現地にいられなかった。でも“お客様”としてではなく、チームに入ってポジション争いをして過ごした半年間は大きかった。そこから日本に戻って、得点王になったんですけど、何かしらつながるものがあったと思います」

―なるほど。
「経験を生かすも殺すも自分次第です。うまくいかなかったことをただ嘆くだけなのか、それを次につなげるのか。ボカ(・ジュニアーズ)で一緒にプレーしていたギジェ(ルモ・バロス・スケロット)が今、チーム(ボカ)の監督をやっているんですけど、IMGアカデミーのアルゼンチン出身のコーチが知り合いだったみたいで、その話で盛り上がったり、こういうネットワークも僕にとっては大きな財産です。ただ、これも自分次第。僕にとっては大切なものですが、必要ない人にとってはいらないかもしれない」

IMGアカデミーのコーチ、ドリュー(左)とマルセロ(右)。アルゼンチン出身のマルセロとは共通の友人の話で盛り上がった

―遠征で短期間滞在するのと、そこに住むのではやっぱり違いは大きいですか?
「そうですね。代表で海外を回ったときは周りが日本人の選手だし、食事も用意されるので、自分で買い物に行く必要はない。一方で、チームに入って現地で生活するとなると、すべて自分でやらないといけない。言葉も通じない中、生活するだけでも大変ですが、サッカー選手としてチームでポジションを勝ち取らないといけない。経験として大きいですし、成長できます。ただ、たとえ短い期間だとしても行かないよりは行った方が断然視野が広がると思いますよ。しかも、経験できるのであれば、挑戦するのはより若いときに越したことはありません」

―アルゼンチンとドイツ、2つの国のチームに所属しましたが、滞在する場所によっても違いはありますか?
「そこに住む人の気質やサッカーの内容もまったく違います。ただ、“違いを知る”という経験そのものはどちらでも共通して大事なことでした」

―言語の壁はどうやって越えたのですか?
「アルゼンチンでは片言のスペイン語を身につけて、なんとかやりました。ドイツに渡ったときは、また言語が違うので、最初はスペイン語を話せるチームメイトを見つけて手伝ってもらったり、語学学校のサポートを受けたりしました。最初の契約や入り組んだ事務的な作業もあったので、通訳が付くこともありましたけどね」

―でも、フィールドに出るとそういうわけにもいかない。
「はい。最初は大変でしたよ。何か問題があれば、本当はその場で解決するのがベストですけど、単語が分からないのであとで辞書を引いてやっと理解する、とかね。ストレスは大きかったと思います。生活も、通訳がいない状況はたくさんありました。自らアクションを起こして、もがいて……自分で運転していましたし、買い物に出かけては会話に苦労しながらやりとりしたり。“頑張ってる”という意識がいつの間にか“当然”と思えるようになっていて、そのときに成長したと実感できました。IMGアカデミーに来る子も、英語に慣れていなければ最初は特に言葉の壁が大きいと思いますけど、それがきっと“当然”となっているはずで、そのときは日本にいるだけよりも、いろいろな可能性を広げているでしょうね。ただ、繰り返しますが、チームやコーチ、環境など相性もあると思います」


IMGアカデミーの寮。長期留学生は2人で部屋をシェアする。サッカーに限らず別の競技の生徒と一緒になることも。共通言語も英語になるので英語力を伸ばすにもよい環境だ

―無条件に海外に行け、というわけではない?
「最後は自分が主体的に決められるかどうか。“行かされる”のじゃなくて“行きたい”と思えるか。それが間違いなく大きいです。人に言われて失敗したら、“ほら、自分はやりたくなかったから”と逃げ道を作ることになる。自分がやる、と思えば、たとえ失敗しても納得するでしょうし、何より頑張れると思います。これだけトレーニング設備や専門家がそろっているIMGアカデミーの環境でも、それを生かせるかが大事ですから。できれば3週間くらい、実際に体験するのがいいんじゃないですか? そして、自分ができるか判断する。もし、やりたいと思えるのなら、ここは成長するために最高の環境が整っていると思いますよ」

IMGアカデミーのコーチたちとゲームをしたあとに撮影した集合写真。さまざまな国籍やバックグラウンドを持った人とつながることができるサッカーの力を感じさせてくれる


※IMGアカデミーでは1週間単位で年中どのタイミングでも参加できる短期キャンプ、アメリカの高校卒業と大学進学を目指す長期留学などを提供しています。また資料の送付や無料のカウンセリングも受け付けています。興味のある方は以下のIMGアカデミー日本窓口にお問い合わせください。
メール:imgajapan@img.com
電話:03-6758-7891
日本語公式サイト: https://www.imgacademy.jp/

EL予選3回戦スタート…久保フル出場のゲント、ホームの第1戦は1-1ドロー

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FW久保裕也は最前線で先発フル出場
[7.27 EL予選3回戦 ゲント1-1アルタッハ]

 ヨーロッパリーグ(EL)の予選3回戦第1戦が27日に行われ、FW久保裕也の所属するゲント(ベルギー)はホームでアルタッハ(オーストリア)と対戦し、1-1で引き分けた。久保は2トップの一角で先発フル出場したが、ゴールを奪うことはできず。第2戦はアルタッハの本拠地で8月3日に行われる。

 久保の2017-18シーズンが始まった。昨季は冬の移籍市場での加入直後からゴールを量産し、17試合の出場でチーム最多となる11得点を挙げる活躍。チームはシーズン終盤までリーグ優勝とUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権を争ったが、上位プレーオフ最終節で敗れ、EL予選3回戦に回ることになっていた。

 3-5-2の布陣を採用し、新加入FWママドゥ・シラとともに久保を最前線に据えたゲント。しかし、前半5分にアルタッハFWルイ・クレマン・エングワ・マホプに直接FKを決められ、出鼻をくじかれてしまう。

 アウェーゴールを許し、0-1で時間が経過していく中、チームを救ったのは途中出場コンビだった。後半31分、ハーフタイム明けに投入されていたFWサムエル・カルが右サイドから速いクロスを入れると、PA内中央で合わせたのは、10分前にピッチへ送られていたFWカリファ・クリバリー。右足を伸ばしてゴール右に押し込み、試合はそのまま1-1でタイムアップを迎えた。

●海外組ガイド

[7月28日 今日のバースデー]

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Japan
DF鎌田次郎(柏、1985)*鋭い読みとカバーリング能力に優れ、空中戦でも強さを発揮するDF。
MF柏好文(広島、1987)*積極果敢なドリブルでの仕掛け、無尽蔵のスタミナが武器のMF。
MF岩上祐三(大宮、1989)*キックの精度が高く、運動量が豊富でフィジカルの強さも際立つMF。
MF和田拓也(大宮、1990)*恵まれた身体能力、ドリブルでの駆け引きが持ち味のMF。
DF奥山政幸(町田、1993)*的確なポジション取りと危機察知力で相手の攻撃を防ぐDF。
MF秋山大地(C大阪、1994)*南野拓実らと共にトップ昇格したMF。安定感のある守備力とミドルの精度が武器。
DF西岡大志(琉球、1994)*福岡大出身。粘り強い守備を武器とする。
MF佐々木渉(FC東京、1996)*高い技術と広い視野を武器とする攻撃的MF。
GK大迫敬介(広島、1999)*安定感があり、キャッチングの技術も高い。

World
MFマイケル・キャリック(マンチェスター・U、1981、イングランド)*視野が広く、守備力の高さも備える。
FWペドロ・ロドリゲス(チェルシー、1987、スペイン)*抜群の運動量を誇る、スペイン屈指のウィングストライカー。
FWハリー・ケイン(トッテナム、1993、イングランド)*強烈なミドルも持ち合わせる万能型のストライカー。2季連続でプレミアリーグ得点王に輝いた。

Former
MFファン・アルベルト・スキアフィーノ(元ミランほか、1925、ウルグアイ)*ウルグアイに1950年W杯優勝をもたらした天才パサー。
FWセルジオ越後(元コリンチャンスほか、1945、ブラジル)*18歳でブラジルの名門・コリンチャンスとプロ契約した日系二世のウイング。藤和不動産(現湘南)ではゲームメーカーとして活躍。
DFミゲル・アンヘル・ナダル(元バルセロナほか、1966、スペイン)*W杯出場3回の元スペイン代表CB。バルセロナの黄金期を支えた。

Others
高橋 陽一(漫画家、1960)
スガシカオ(ミュージシャン、1966)
畑山 隆則(ボクシング、1975)
徳重 聡(俳優、1978)
矢井田 瞳(シンガーソングライター、1978)
菅谷 哲也(タレント、1993)

[球蹴男児U-16リーグ]松尾先制!廣瀬2発!熊本学園大付が長崎南山に快勝:第7節

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熊本学園大付高イレブン
2017 球蹴男児U-16リーグ

【第7節】(7月1日)
大津高 3-1 熊本国府高
[大]野口陸斗(46分)、樋口堅大(81分)、浦崎海聖(85分)
[熊]平道直也(67分)
[MOM]野口陸斗(大津)

東海大福岡高 0-0 筑陽学園高
[MOM]本山潮音(東海大福岡)、吉村颯真(筑陽学園)

日章学園高 7-1 情報科学高
[日]小田隆太郎3(4、25、74分)、鳥越駿登(32分)、越山空海(41分)、乙守翔太(69分)、齋藤元太(83分)
[情]橋口大諒(23分)
[MOM]小田隆太郎(日章学園)

鹿児島城西高 3-2 鹿児島実高
[城]今福晃星(31分)、山縣聖大(55分)、田島聖(76分)
[実]中原海夏(21分)、奈良脇玲央(45分)
[MOM]西田崇人(鹿児島城西)、奈良脇玲央(鹿児島実)

東福岡高 4-0 長崎総合科学大附高
[東]國府田駿2(22、43分)、荒木遼太郎(39分)、岐部総志郎(90分+3)
[MOM]荒木遼太郎(東福岡)、内田大輝(長崎総附)

(7月19日)
九州国際大付高 3-2 筑紫台高
[九]吉田直樹(1分)、尾木滉(59分)、小方耀平(67分)
[筑]久垣太一(43分)、小川大智(63分)
[MOM]米山漣(九州国際大付)、小川大智(筑紫台)

(7月26日)
熊本学園大付高 3-0 長崎南山高
[熊]松尾楓雅(9分)、廣瀬蒼馬2(31、80分)
[MOM]廣瀬蒼馬(熊本学園大付)

(未定)
神村学園高 - 鵬翔高
佐賀東高 - ルーテル学院高

※日程は5月発表。変更あり
▼関連リンク
2017 球蹴男児U-16リーグ特集ページ