ロッベン復帰即ゴール!バイエルンがブンデス通算1000勝目で開幕10連勝

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ロッベン復帰即ゴール!バイエルンがブンデス通算1000勝目で開幕10連勝
[10.24 ブンデスリーガ第10節 バイエルン4-0ケルン]

 ブンデスリーガは24日、第10節2日目を行い、開幕9連勝中のバイエルンはホームでFW大迫勇也、MF長澤和輝所属のケルンと対戦し、4-0で快勝した。大迫は6試合ぶりのベンチスタートで、後半13分から途中出場。長澤はベンチ外だった。

 リーグ新記録の開幕9連勝を飾ったバイエルンのホームに乗り込み、5バック気味の守備的布陣で臨んだケルンだったが、序盤からバイエルンに押し込まれた。

 バイエルンは前半7分、MFキングスレー・コマンの右クロスにMFアリエン・ロッベンが左足で合わせたが、GKがセーブ。オランダ代表として出場した9月3日のEURO予選・アイスランド戦で左内転筋を痛め、長期離脱を強いられていたロッベンだが、その復帰戦でいきなり魅せた。

 前半35分、ロッベンが右サイドからドリブルで中に仕掛け、右サイドに開いたMFトーマス・ミュラーにパス。ミュラーの右クロスにFWロベルト・レワンドフスキが競ったこぼれ球をロッベンが拾い、左足で流し込んだ。

 ロッベンの復帰即ゴールで先制したバイエルンは前半40分、コマンが左サイドからドリブルでえぐって深い位置からマイナスのクロス。これを中央のMFアルトゥーロ・ビダルが右足で蹴り込み、2-0と突き放した。

 2点ビハインドで前半を折り返したケルンは後半13分から大迫をピッチに投入するが、バイエルンペースは変わらない。後半17分、レワンドフスキが2試合ぶりとなる今季13ゴール目で3-0とリードを広げると、同32分にはミュラーがダメ押しゴール。ミュラーはこれで3戦連発の今季10得点目となり、4-0と試合を決定づけた。

 20日の欧州CL・アーセナル戦に0-2で敗れ、公式戦連勝が12でストップしたバイエルンだが、リーグ戦はこれで無傷の開幕10連勝。前節ブレーメン戦(1-0)で打ち立てたブンデスリーガ新記録をさらに更新するとともに、この日の勝利がブンデスリーガ通算1000勝目となった。

●欧州組完全ガイド
●ブンデスリーガ2015-16特集

[関東]白熱の早慶戦…両指揮官の言葉は結果と真逆に

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[10.24 関東大学1部リーグ第19節 早稲田大2-1慶應義塾大 西が丘]

 首位決戦となった関東大学リーグ第18節の早慶戦。勝ち点34で並ぶ2位・早稲田大が首位・慶應義塾大を2-1で下すと、今季3度目の首位の座に立った。しかし、試合後に両監督が発した言葉は試合結果と真逆のものだった。

 勝利した早稲田大の古賀聡監督は「これまでの試合よりもやられたなという印象が強い」と険しい表情。一方、敗れて首位から転落した慶應義塾大の須田芳正監督は「負けたのは残念」と言いつつも、「互いの特徴を出し合った、すごくいい試合。内容も悪くなかった」と納得の表情を浮かべていた。

 この日の前半、流れは慶應大のものだった。セカンドボールをしつこく拾った慶應大は素早いカウンターからサイド攻撃をみせると、MF手塚朋克(2年=静岡学園高)やDF溝渕雄志(3年=流通経済大柏高)が正確なボールを供給。あわやというシーンをみせた。最後の精度を欠き、得点には至らなかったものの、守っては統率の取れたDFラインで相手の攻撃を封じ込めた。ストロングポイントを全面に押し出し、相手を圧倒した。

 それでも先制したのは早稲田大。前半36分にセットプレーのこぼれからDF奥山政幸(4年=名古屋U18)が右足シュートを決めた。後半21分には追いつかれたが、同38分にカウンターからFW山内寛史(3年=國學院久我山高)のゴールで2-1と勝ち越しに成功。悪い流れの前半を耐え切ると、後半のわずかなチャンスをものにして、2-1で勝利。“したたかさ”をみせた早稲田大が勝負を制した。

 今季の早慶定期戦、前期のリーグ戦ともに早稲田大が1-0で勝利。今試合によって、3連勝となった。しかし古賀監督は「切り替えの速さを追及してきたが、相手の攻撃の方がスピーディーで決定的なチャンスを作っていた。本当に慶應さんは素晴らしいなと。攻撃や切り替えの速さで負けてはいけないなと改めて感じました」と反省。

「選手たちも試合後に慶應は強かったなと口にしていました。それをいい緊張感、いい危機感に変えて、また来週の試合に臨みたい」と気を引き締めた。

 前期リーグでは慶應戦の勝利をきっかけに7連勝している早稲田大。今季も残り3試合となり首位の座に立った。全勝すれば無条件で1996年大会以来、実に19年ぶりのリーグ制覇だ。背番号10のFW山内寛史(3年=國學院久我山高)は「優勝争いはしてきたが、ここまで近くに来れたのは初めて。おごりが出るようなチームではないが、勝つための準備をしていきたい」と力を込める。

 一方、好ゲームをみせるも敗れた慶應義塾大は首位陥落。早稲田大と勝ち点3差に開き、優勝するためには相手が取りこぼすのを待つ状況となった。それでも、試合後の選手たちに悲壮感はない。敗戦を「悔しい」と言ったDF久保飛翔(4年=済美高)主将だったが、「残り試合全てに勝てばチャンスはあるはず。切り替えていければ。チームに下を向いている人はいないので」と気丈に語った。

 慶應義塾大は次節、暫定3位で勝ち点1差の国士舘大と対戦。その後も流通経済大戦、最終節では明治大戦と上位陣との直接対決が続く。この3連戦を乗り切り、逆転でのリーグ制覇を果たせるか。正念場を迎えている。

(取材・文 片岡涼)

●第89回関東大学1部L特集

[選手権予選]貪欲に成長誓う湘南内定、青森山田エース神谷「一日一日どう過ごしていくかで選手権も変わってくる」

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[選手権予選]貪欲に成長誓う湘南内定、青森山田エース神谷「一日一日どう過ごしていくかで選手権も変わってくる」
[10.24 全国高校選手権青森県予選決勝 青森山田高 1-0 八戸学院光星高 青森県総合運動公園陸上競技場]

 昨冬、選手権への強い憧れを抱いて東京Vユースから青森山田高へ加入。青森という土地に慣れること、周囲からの信頼を勝ち取ることからスタートして、名門の10番として1年間を戦ってきたMF神谷優太(3年、湘南ベルマーレ内定)が念願の選手権出場権を獲得した。

 この日のプレーは「これでプロというのは恥ずかしいので、もっともっと上のレベルに行かないといけない」と反省する内容。選手権への特別な思いを持っていたからこそ「熱く」なり過ぎた面があった。黒田剛監督も「バチバチ来られてムキになってやっていた」というほどのプレー。相手3人がマークに来るような状況でも強引に仕掛けてFKを獲得していたが、自分に対してマークが集まってきていることを利用して周囲を使うなど、もっといいプレーができたはずという反省点がある。

「(選手権への思いを)かけ過ぎたというのが逆に裏目に出たというのも自分の中でありますし、そこのメンタルコントロールとかしっかりやらないといけない。自分で何とかしようという思いは多少はあったので、そこはメンタルの揺れ具合というか、グラつきがあったのでもうちょっと修正していきたい。だけど、(DF)3枚くらいなら置き去りにできるプレーができるようにならないといけないと思います。(現在よりも)もう3ランクくらいは上に行きたいですね」と反省し、現状よりもずっと上のレベルの選手になることを掲げていた。

 プロ入りする選手としての強い自覚と責任感がある。この日は叩きつけるような雨、風の難しいコンディションの中でボールの収まりどころとなり、守備面でも献身的に全うしていた印象だが、プロ入りする選手としてもっと違いを示すようなプレーもしなければならなかった。勝ったものの、相手を脅かすようなシュートを放つことなく無得点。「きょうに関してはこういう不調もあるのは自分も知っていたので、不調の時にどれくらいできるかということを自分でも考えていかないといけないと思いますし、きょうはそこまでできなかったので、あしたからどう過ごしていくか。このままだとプロというのは恥ずかしい」と唇を噛んだ。

 7月14日にプロ入りが決まった神谷に遅れること約3か月。今月9日に東京Vユース時代のチームメートであるMF井上潮音、MF林昇吾、FW郡大夢のトップチーム昇格が発表された。プロの世界で彼らはライバルとなる。「上がった3人にはライバル意識もあったりしていたし、特に潮音なんかライバルだと思っていたので、来年同じプロの世界に立つということは負けてはいられない。レベルアップしていきたい」。

 2か月後の選手権では来季加入する湘南サポーターからも大きな注目を集めることとなる。その中で自分の存在を強く印象づけることができるか。「ベルマーレのファンたちにも驚かれるようなプレーだったりもできればと思いますし、湘南は走るサッカーなのでもっと走ることができればいい。(選手権までの)この短い間に一日一日どう過ごしていくかで選手権も変わってくると思うので、一秒一秒をムダにしないでプレミア(リーグ)でも1位取ってチャンピオンシップに行って、選手権でも日本一を取りたいので、もうちょっと自分のレベルを上げてチームを助けられるようにしていきたい」。自分の力不足を感じた青森決勝。この悔しさを憧れの舞台で輝くための糧とする。

(取材・文 吉田太郎)
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【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

[MOM1530]松山北MF木藤佑也(3年)_「かなり天然系」の頼れるボランチが勝利に導く決勝点をマーク

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[MOM1530]松山北MF木藤佑也(3年)_「かなり天然系」の頼れるボランチが勝利に導く決勝点をマーク
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.24 全国高校選手権愛媛県予選準々決勝 松山北高 1-0 済美高 新居浜グリーンフィールド]

「昨年のチームが全国に出られたのは、木藤がいたからなのは間違いない」。主将であるDF夏井雄太がそう評するのはボランチを担うMF木藤佑也。連覇を狙う松山北のキーマンと言える存在が、今年もチームを頂に近づける活躍を見せた。

 この日の対戦相手はプリンスリーグ四国に所属する済美高。県1部リーグ所属の松山北からすれば、格上と言える相手とあり、前半は守備の意識を高めて挑んだ。「相手の福本(拓海)選手がトップ下に入ると予想していたので、しっかりプレスに行こうと思っていた」ものの、実際にトップ下に入ったのはFW曽根晃太。当初の目論見は外れたものの、ダブルボランチを組んだMF中川奨真とうまくマークを受け渡し、自由を与えず。加えて、相手が狙った縦に速い攻撃もヘディングで確実に跳ね返し、失点を回避。「まずは守備から」というチームの約束事をしっかりと果たしつつ、的確な散らしで攻撃のリズムを作った。

「前半は自分たちの流れで1点が遠かったけど、1チャンスを活かせれば自分たちの流れが来ると思っていた。ゴールのチャンスが何度かあったし、良いサイド攻撃もできていたので、後半は1点獲れるんじゃないかって思っていた」との読み通り、後半は高い位置でボールを受ける機会が増加。後半28分にはMF稲井雄大の右CKを頭で叩き込んで、チームを勝利に導いた。

 だが、「木藤らしい場面。昨年のインターハイでは、靴を忘れて、靴下のままで集合場所に現れたり、かなり天然系」と夏井が評したように、ゴールを決めた直後に足を攣り、喜びの場面は台無しに。本人が「攣る予兆はなかったけど、思い切り飛んだ瞬間に攣っちゃいました。緊張しすぎているからなのか、よく足を攣るんです。いつもは試合が残り3分くらいに攣って、そのまま試合が終わるんですけど、今日はきつかった」と話したように、一度はピッチに戻ったものの、プレー続行を断念。32分にMF福田祐真と代わって、ピッチを退いた。

 少し抜けた部分もある選手だが、夏井が「普段の生活ではかなり抜けているけど、ピッチに立つと、顔つきが変わる。ボールもおさまるし、頼れる存在」と口にするように、試合での存在感は絶大。総体と選手権の県2冠を達成した昨年に続き、今年も晴れ舞台に立てるかは彼の活躍次第と言っても過言ではない。最終学年を迎えた今年は意気込みも強く、「3年生のほとんどが夏で引退して、残ったのは僕ら4人のみ。試合に出たくても、受験勉強で出られない選手ばかりなので、皆の想いをプレーで示したいし、試合に出ている責任を果たしたい」と口にする。残る2試合でも、彼が特徴を出し切ることができるか、目が離せない。

(取材・文 森田将義)
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[選手権予選]前年王者の驕りなし。「一戦一戦、決勝のつもりで戦う」松山北が昨年決勝の再戦制す:愛媛

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[選手権予選]前年王者の驕りなし。「一戦一戦、決勝のつもりで戦う」松山北が昨年決勝の再戦制す:愛媛
[10.24 全国高校選手権愛媛県予選準々決勝 松山北高 1-0 済美高 新居浜グリーンフィールド]

 第94回全国高校サッカー選手権愛媛県予選は24日、準々決勝を行った。前年王者の松山北高と4年ぶりの出場を目指す同準優勝校・済美高との対戦は、MF木藤佑也のゴールによって松山北が1-0で勝利。松山北は31日の準決勝で松山工高と対戦する。

 序盤は一進一退の攻防が続いた。まずは前半6分、中央でボールを奪ったFW曽根晃太から右サイドに展開し、済美がチャンスメーク。受けたMF秋山翔也が縦を抜け出し、ゴール前にクロスを入れる。逆サイドに流れたボールをMF山口颯也が中に折り返し、最後は中央の弓立薫がミドルシュートを打ったが、枠を捉えることができない。対する松山北も10分に、右サイドでのスローインからMF中川奨真、MF柳田悠希と繋いで左足でゴール狙ったが、GK山本寛太の好セーブに阻まれた。

「この2週間、済美との戦いに向けて準備してきた」(渡部尚久監督)松山北は、主将のDF夏井雄太が「相手は14番(FW福本拓海)にボールを集めてくるのは分かっていた。DFラインの距離感を縮めて、一人が抜かれても、カバーするように意識していた」と振り返ったように組織力で、相手エースのFW福本に自由を与えず。攻撃も木藤を起点にサイドから見せ場を作ったが、渡部監督の「済美は最終ラインが安定しているので、なかなか崩せないと思っていた」という読みが的中し、ゴール前まで持ち込むものの、なかなか歓喜の瞬間は訪れない。25分には右CKのチャンスを得ると、FW村上拓のヘディングから、FW田中宏武がシュートを打ったが、DFがブロック。こぼれ球をDF粟田響が詰めたものの、スコアを動かすことができずに、前半を終えた。

 チャンスを作りながらも、1点が遠かった松山北だが、「試合前から、後半が勝負だと声をかけあっていた」(夏井)と焦りの色はない。ハーフタイムには、「何度も何度も仕掛けていこう」という指示が出たように、後半も相手攻撃の特徴を抑えながら、テンポの良いパス回しで繰り返しゴールを狙った。だが、中盤が間延びしたことで有効な攻めができず、試合が動いたのは後半28分になってから。MF稲井雄大の右CKを木藤が反対サイドで、頭で合わせると、フワリと枠に向かったボールが、ゴールネット揺らした。「ウチの良さはリスタートの精度」と指揮官が胸を張るセットプレーで先制した松山北は36分に与えたFKから、FW曽根にダイビングヘッドを許したが、左ポストに助けられ、失点を回避。そのまま試合はタイムアップを迎えて、準決勝に駒を進めた。

 昨年は、総体予選と選手権予選ともに愛媛を制したが、今年の総体予選は2回戦で敗退し、「他のチームも結果を出そうと頑張っている。簡単に結果がついてこないことがよく分かったと思う」(渡部監督)。練習試合や、リーグ戦でも白星を落とすこともあり、「ウチは王者ではない。メンバーも代わったし、昨年は昨年、今年は今年。新しいメンバーで愛媛を獲ろうと声をかけている。一戦一戦決勝のつもりで戦っている」(渡部監督)と今大会に挑んでいる。

 準決勝の相手は夏の総体予選で敗れた松山工。夏井が「今年の総体は怪我で出られていなかったので、リベンジがしたい。先に引退した3年生のためにも、絶対に負けられない」と意気込むように、同じ相手に2回も負けるわけにはいかない。次戦も一戦必勝を誓い、2年連続での選手権に王手をかけるつもりだ。

(取材・文 森田将義)
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[MOM1529]日大藤沢FW蛭田悠弥(3年)_ロングパス主体の展開にアクセント加えるアタッカー

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[MOM1529]日大藤沢FW蛭田悠弥(3年)_ロングパス主体の展開にアクセント加えるアタッカー
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.24 全国高校選手権神奈川県予選準々決勝 向上高 2-3 日大藤沢高 日大藤沢高G]

 3点差から1点差に迫られながらも向上高を振り切って準々決勝を勝った日大藤沢高で、他選手との違いを見せていたのが左FWでフル出場した蛭田悠弥だった。日大藤沢は序盤からロングパスを左右に散らし、クロスボールからゴールを狙う攻撃を展開した。しかし、背番号10の足下だけはボールの休憩所となり、攻撃にアクセントと精度を加えた。そして、蛭田はしっかりとゴールも演出した。先制点は、足下に収めて前を向いた蛭田のスルーパスから味方がPKを獲得し、蛭田が決めたもの。ショートコーナーからのクロスで生まれた2点目は、左CKを担当した蛭田のタイミングの良い判断が相手守備陣の混乱を生み出した。攻撃をけん引し、ゴールを奪って勝利へとチームを導く。佐藤輝勝監督も「前半は100点だったね」と評価するプレーぶりだった。

 満点評価が時間限定だったのは、相手に勢いを奪われた後半にチームを立て直すことができなかったからだ。蛭田も十分に心当たりがあるようで「後半の立ち上がりを注意しろと言われたのに、すぐに点を取られてチームの雰囲気、試合の流れが悪くなった。点差がついて逆に気が緩んでしまったのではないかと思う。個人的にも流れの中から点が取れなかった。ドリブルで突破できたところでもシュートを打てなかった。パスとの使い分けでもっとしっかりとチャンスメークをしたい。PKでは満足できない」と口を突くのは反省ばかりだった。

 日大藤沢は前回大会で初の全国ベスト4を経験。主将の小野寺健也、守護神の鈴木孔明、ら昨年から主力として活躍しているメンバーもいる今季は、シーズン当初から日本一を目標に掲げて来た。夏には神奈川で2位となり、全国高校総体に出場。3回戦で優勝校の東福岡高と対戦し、蛭田がゴールを決めたものの1-2で敗れた。蛭田は「自分の武器であるドリブルをさらに磨き、高校総体でも1点しか取れなかったので、自分で点を取れないと1点差のゲームを勝てないと思って得点力の向上も意識して来た。2-1(のきん差)で負けた相手が全国優勝だったので、自分たちにもチャンスはあると感じた。神奈川にも桐光学園高とか強い相手がいるけど、倒せば大きな自信を持って全国大会に臨めると思う」とさらなる勝ち上がりに自信を示した。

 強かったのは昨年だけではないことを、そして、自分にも全国レベルのプレーができることを証明するために、蛭田は満足することなく、さらに強く輝くプレーを目指す。

(取材・文 平野貴也)
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[選手権予選]日大藤沢が4強入り、神奈川連覇に一歩前進もヒヤリ:神奈川

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[選手権予選]日大藤沢が4強入り、神奈川連覇に一歩前進もヒヤリ:神奈川
[10.24 全国高校選手権神奈川県予選準々決勝 向上高 2-3 日大藤沢高 日大藤沢高G]

 第94回全国高校サッカー選手権大会の神奈川県予選は24日、2次(最終)予選の準々決勝を行い、2連覇を狙う日大藤沢高は、3-2で向上高を破って2年連続の4強入りを決めた。

 前半に3点を奪って攻撃力を示したが、後半は向上のカウンターに苦しんで2失点。勝ち上がったが、圧勝ムードは一転し、課題の残る内容となった。佐藤輝勝監督は「昨年度の経験(全国4強)で日本一という目標が現実的に見えてきた。今日もたくさんの応援をいただいた。でも、今日の後半のように何かに脅えている姿を見ても、誰も喜ばない。来週は思い切り戦う姿を見せたい」と試合展開に釘を刺し、積極性を取り戻すことを宣言した。

 前半は、日大藤沢のペースだった。前、左、右とロングパスで相手の守備陣を振り回し、サイドからコンビネーションアタックやクロス攻撃でゴールに迫った。22分、左サイドでボールを収めた左FW蛭田悠弥のスルーパスにFW住吉ジェラニレショーンが抜け出すと、相手に倒されてPKを獲得。蛭田が決めて先制に成功した。

 さらに33分、左CKを得ると相手の意表を突くショートコーナーからクロスを送り、DF中村帆高が足で押し込んで追加点を奪った。2分後には、右サイドを押し込んでから中央、左サイドと展開。オーバーラップした西尾のクロスを右MF興膳和希が決めて3点目を奪った。向上は、ボランチの佐野奨二が左足で繰り出すロングパスに対して、FW下川圭太、左MF増田力也が走るという展開で逆襲を狙ったが、決定機を作ることはできなかった。

 しかし、後半は選手交代で攻撃方法を変えた向上が反撃。左MFにスピードのある亀井佑太を投入。増田を前線に押し上げると、左から2人のコンビネーションで敵陣を一点突破。後半4分、亀井とのパス交換で抜け出た増田がクロスを送ると、日大藤沢はDFとGKが対面からボールに向かう形となり、オウンゴールを喫した。

 後半早々に1点を返した向上は、さらに加速した。後半19分にはロングパス1本で抜け出た増田が左サイドからゴールへ猛突進。相手に当たりながらも、ぐいぐいと前へ出る自分の体にボールを当て、ドリブル突破がそのままゴールへつながり、1点差へ迫った。日大藤沢は後半21分に主将を務めるDF小野寺健也を投入。チームに落ち着きを取り戻しにかかった。向上は左DF高橋健人のクロスなどで何とか同点に持ち込もうとするが、日大藤沢は小野寺がクロスをカットするなど抵抗。約2分のアディショナルタイムを含めて1点差を守り切り、勝利を収めた。あと一歩及ばなかった向上の小林賢一郎監督は「後半のプランは用意していたけど、前半に取られ過ぎた」と悔しさをのぞかせた。

 一方、勝者にも浮かれた表情はなかった。日大藤沢の最終ラインで奮闘した2年生CB工藤泰平は「相手が後半からやり方を変えるだろうということは情報があった。でも、分かっていた方法でやられてしまい、自分のミス(オウンゴール)が出て流れが悪くなってしまった。選手権って怖いなと思った。今日の自分のつまらない失点で負けなくて良かった。次につなげないといけないし、昨年以上の成績を出すためには負けられない」と次戦での再出発を誓った。

(取材・文 平野貴也)
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鹿島、痛い敗戦…湘南に敗れ第2S優勝遠のく

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[10.24 J1第2ステージ第15節 湘南2-1鹿島 BMWス]

 鹿島アントラーズが敵地で湘南ベルマーレに1-2で敗れた。前半だけで2点のリードを許すと、反撃は後半アディショナルタイムのFW金崎夢生のゴールのみにとどまった。勝ち点を伸ばせなかった鹿島。第2ステージの優勝争いは、広島に勝ち点3差を付けられてしまった。

 痛い敗戦だ。前半5分にMF菊地俊介にゴールネットを揺らされる苦しい展開。リズムを取り戻せないまま進んだ同32分にもFW古林将太に追加点を奪われてしまった。

 後半に入ると一方的に攻めた。特に後半13分にFWカイオが投入されてからは、一方的に攻めたてる展開が続く。しかし後半41分の決定機、DF山本脩斗のヘディングの折り返しをFW鈴木優磨が狙うも、シュートはポストに嫌われてしまった。

 ようやく後半アディショナルタイム3分、CKを金崎が頭で合わせて反撃。しかし終了間際に得た波状攻撃も、MF柴崎岳が決めきれず。相手の倍近いシュート21本を放ったが、勝利を手繰り寄せることは出来なかった。


●[J1]第2ステージ第15節1日目 スコア速報

渡邉千真、J1神戸では6人目のハットトリック

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[10.24 J1第2ステージ第15節 神戸3-1山形 ノエスタ]

 ヴィッセル神戸のFW渡邉千真が3シーズンぶりとなる自身2度目のハットトリックを達成した。

 前半22分、DF安田理大の左クロスを滑り込みながら右足で押し込み、先制点を奪った渡邉は、後半15分、FW石津大介のスルーパスに反応し、左足ダイレクトでゴール。同43分にはMF増山朝陽の折り返しを右足で流し込んだ。

 神戸のJ1リーグ戦でのハットトリックは、12年6月16日の磐田戦で達成したFW小川慶治朗以来、史上6人目の達成となっている。

以下、神戸のJ1でのハットトリック
永島昭浩 1997年9月13日 対市原

黒崎久志 2000年3月25日 対市原

播戸竜二 2004年5月16日 対清水

レアンドロ 2008年3月15日 対川崎F

小川慶治朗 2012年6月16日 対磐田

渡邉千真 2015年10月24日 対山形

●[J1]第2ステージ第15節1日目 スコア速報

個人記録よりのチームの勝利、優勝目前広島の強み「寿人の途中交代」

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個人記録よりのチームの勝利、優勝目前広島の強み「寿人の途中交代」
[10.24 J1第2ステージ第15節 甲府0-2広島 中銀スタ]

 この日もFW佐藤寿人は後半19分にピッチを後にした。今季はリーグ戦全試合でスタメン出場を続ける佐藤だが、フル出場は8月16日の柏戦のみで、その他はすべてが途中交代。ほぼ後半15分前後での交代となっている。

 佐藤は現在、J1通算最多得点記録の更新にあと1ゴールと迫っている。ただ、8月29日の名古屋戦で王手をかけて以降、6試合ゴールから遠ざかっている。

 優勝争いを繰り広げるサンフレッチェ広島は、この日も前半だけで2点のリードを奪って、試合を優位に進めていた。試合展開的にも佐藤個人の記録をアシストするべく、出場時間を延ばすことも考えられた。しかし森保一監督は、いつも通り、交代カードの一番手として佐藤を下げた。

 指揮官としても苦渋の選択であることを明かす。「本人はもっとプレーしたいと思っていると思う」。それでも「受け入れて、交代してくれることは、チーム全体として戦ってくれることを体現している」とチームの勝利を優先するベテランに感謝を示した。

 プレッシャーのかかる状況でも、普段通りのサッカーをして、勝ち点を積み上げる広島。その中で輝く、いつも通りにプレーし、交代時に笑顔でベンチに戻り、ベンチでチームの勝利を信じ続けるエースの姿。偉大な記録更新を目前にしながら、チームの勝利を優先する背番号11の存在こそ、広島に備わる強さに他ならない。


●[J1]第2ステージ第15節1日目 スコア速報