エスパルスのサッカーと静岡のサッカー/未来へ

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■改めて、“静岡のサッカー”とは何か? 静岡にとって“サッカー”ってやっぱ特別ですよね。僕もかつては静岡から離れて暮らしていたことがあるので、外から静岡を見ていたら結構面白いもんなんです。居酒屋などでサラリーマンの方や、ファミレスではサッカー部らしき部活帰りの中高生やあと家族連れの方などは、当たり前のようにサッカーの話題が出ます。でも県外ではサッカーの話題となると、本当にサッカーが好きなグループに限られる。静岡で育った僕にとっては衝撃で、いや寧ろこれが普通で静岡がおかしいんだと思うほどでした。静岡県民にとってサッカーって、本当に生活の一部なんですよね。アウェーに観戦するときによく受けることなのですが、例えば日産スタジアムに向かうマリノスサポーターはマリノスを応援するためであり、埼玉スタジアムに行くレッズサポーターはレッズを応援するために行くという印象が強い。まぁ当たり前なんですけどね。それ以外に何の目的があるんだという話なんですが、エスパルスサポにとって日本平に行くということは、エスパルスを応援するというのはもちろんのことなんですが、それ以上に近所の公園に遊びに行くような感覚で向かう人が多いような気がします。例に挙げると、小学生が5人くらいでサッカーボールを手にもってスタジアムに来るなんて日本平では当たり前の光景。試合後には近くのいろんな公園でボールを蹴っている人をよく目にします。他のスタジアムでも観れるところはありますが、規模が違うかなと。 ということで、静岡県民とサッカーはとても密接な関係であり、ただの一スポーツではないと思えます。静岡とは縁のなかったエスパルスの左伴社長が実際にこの光景に驚いていたほどなので、そういう地域であると。 さぁ、そんな静岡の“静岡発”のサッカーとは何か。全国的にサッカー人口が増えている中で、サッカーに対して目に肥えた人というのは各地にいますが、静岡の場合は幅広い年齢層からそんな方がいるということです。それぞれのサッカー観の違う世代を全て満足させるのがある意味で静岡のサッカー。サッカーって時代によって流行するスタイルが異なります。ジーコ率いる黄金のカルテットを形成したブラジル代表に影響を受けた人。古き良きイングランドスタイルが好みな人。ゾーンディフェンスで革命を起こしたミランが好きな人。そして世界中の人を魅了したペップ・バルサに影響を受けた世代。それぞれ好みが違う幅広い世代に満足させるサッカーとは何か。若い人はポゼッションにこだわるでしょうが、オールド世代は寧ろ早くシュート打てというスタイルを好む人が多いです。静岡の話です。なので「静岡の人ってテクニカルでパスサッカー好きだよね」なんて印象はデマだと思ってください。 静岡のサッカーとは、その原点は高校サッカーでした。正月の選手権よりその予選となる県大会の方が盛り上がるほどであり、各学校それぞれに特徴がありました。堅守からの破壊力満点なサイド攻撃。まるでマンチェスター・ユナイテッドのようなサッカースタイルの清商。個性派ストライカーが数多く生まれたFWサッカーの清水東。テクニックに秀でたスタイルの静学。型に嵌らないというか、変芸自在にスタイルを変えられる藤枝東などなど。 あれ? よく考えてみればテクニック重視とかパスサッカーとかが、いわゆる世間からの静岡サッカーのイメージですが、そんなのやってるのは静学ぐらいで、むしろ清水の学校はゴリゴリスタイルやっている。意外や意外。そんなにテクニックとかそんなのにこだわってない! イメージ先行って怖い! ■静岡のサッカーに対するあるべき姿 静岡の選手がテクニックがあるというイメージが付いたのは、高校サッカーのレベルが高かったことと、圧倒的なテクニシャンが静岡から生まれたこと。そのテクニシャンの象徴が大榎克己であり、カズであり、小野伸二、そして大空翼であった。アッ、名波もいた。ただ、確かに上手い選手は多かったですが、それより守備に重きを置いているプレースタイルな選手が多い印象です。とくに清水出身者に限れば、最近の選手で言えば鈴木啓太、永田充、石崎了などなど。フロンターレの大島は久しぶりに出たテクニシャンですけど、結局何が言いたいかというと、静岡ってサッカーに限れば案外テクニックなんて二の次。誰よりも勝負に勝つということに貪欲だったということ。静岡のサッカーほど結果至上主義だった。 今年の高校サッカー選手権では、静岡県代表で清水桜ケ丘高校が出ましたが、3年連続で静岡代表は初戦敗退という結果に終わりました。確かに今のユース年代で静岡県勢が結果を残すのは難しいですよ。人口減ってますし、周りの県の学校は強くなっていくし、静岡は伝統校が多い故に突出した学校がない。選手が分散される。さらにエスパやジュビロのユースチームまである。今の高校サッカーはどこも私立の学校が選手権に出ています。私立の学校は選手を集められますからね。でも静岡のサッカー強し学校は、静学を除けばみんな公立。それに静岡の他の私立高校も力を入れてきているから、さらにいい選手はいろんな学校に分散される。僕は静岡のサッカーのレベルは下がっているとは思ってないです。昔は県外も含めて選手がやって来た。でも今は学校が集めている時代。そりゃ静岡は勝てないですわ。 でもね、やっぱり静岡の選手、チームは1つ1つの勝負にこだわってほしいんです。静岡は決してテクニックに優れた地域ではない。誰よりも勝つことに貪欲だった。それを思い出してほしいんです。静岡が復権するためには、例えば今の日本サッカーの育成にも言えることなんですが、テクとか技術系で上回るなんて無理なので、戦術面で最先端行くとか新たに特徴を出していくしかないです。 ■エスパルスのサッカーって? 2016年。J2で迎えたシーズンを始めたばかりの頃に出たサッカーライター宇都宮徹壱氏の記事です。 清水サポーターの話を拾い続けてみて、あらためて気付かされたことがある。それは、彼らが「サッカー王国」としてのプライドと理想を常に抱きつつも、自分たちの置かれた状況というものを実に冷めた目で見ていたことだ。当地の気風は、よくブラジルにたとえられることが多いが(歴代監督にブラジル人が多かったことが影響しているのかもしれない)、むしろイングランドの方がより近いように私には感じられる。 「サッカーの街」で迎えたJ2開幕の風景 J2・J3漫遊記 清水エスパルス 前編 この記事観て「なるほどなぁ」って思ったのが、清水はブラジルではなくイングランドに近いという例え。エスパルスのチャントはサンバですし、ブラジル人選手が多かったですし、静岡県の在日ブラジル人は全国的にも多いということはありまして、ブラジルっぽさを連想するところが多いなと感じます。確かに“プライド”はありますよ。でもそれって他のサポも同じことだし、もしそのプライドってのがエスパサポ特有のものだとしたら、それは逆にそれだけサッカーに誇りを持てていると言えますよね。それは素晴らしいことだし、むしろ捨ててはいけないと思います。でも、特にJ2降格が決まった“あと”のことなんですが、意外とどんよりしていないというか、本当に冷めた感じで観ている人が多かったと感じました。「この成績じゃ落ちるのは当然だよな」みたいな。エスパサポって、サッカーに対して熱くなれると同時に、矛盾するかもしれませんがJリーグのサポーターの中で1番冷静で最も冷めているサポだと思ったわけですよ。悪い意味ではないですよ。要するに、サッカーをよく観ているからこそ置かれている立場をよくわかっているということです。昨シーズンはJ1復帰初年度でした。補強が出遅れ、新体制がスタートする直前に大前元紀の移籍が発表された。その置かれた状況でもさすがに「優勝」とか「ACL」っていう人はいなかった。過去に昇格初年度でそれを達成したクラブは存在していたのにも関わらず、サッカー処のサポは「1桁」もしくは僕は開幕の頃から言ってましたが「残留」という実現可能なラインを目標にしていた方が大半だった。今年の目標としてどういったポジションに置いてるかは分かりませんが、大半の方は1桁順位かなと。 なので、エスパサポは他サポから見ると結構誤解されているところが多いんじゃないかと思います。 以上のことを踏まえたうえで、エスパルスのサッカーって何かと言われると、清水の高校サッカーのようにサイドからゴリっと行くサッカーか。昔からエスパルスの攻撃はサイドアタックが生命線でした。20年前は市川&アレックスという豪華な両サイドを形成していました。 やっぱり王国たるべき、攻撃的にいくべきか。そもそも、攻撃サッカーの定義って何?と言われて完璧な回答を出せる人なんていません。なにも、パスサッカーだけが攻撃サッカーではない。シュートを打ちまくるサッカーが攻撃サッカーかというとそうでもない。難しい。 結局、清水エスパルスってまだ未完成どころか土台すらできていないクラブなんです。今年で26年経つのに。J2落ちる前は、なんとな~く“エスパルスの哲学”っぽいことをやっていた。それまでずっと曖昧だった「清水・静岡のサッカー」を哲学っぽく解釈していた。本当に哲学があったら、戦術とか継承されていくはずだし、補強がこんなに外れることもない。落ちて、クラブが今一度「エスパルスのサッカー」を考えてくれたことが何よりの救い。そこで手始めとして下部組織を見直したわけです。クラブの哲学が最も表されるのは、トップではなくユースチームです。そのユースが、ジュニアも含めて結果が出ているのは物事は順調に進んでいるということでしょう。その花が開くのはまだまだ先の話。トップではコバさんが畑を耕してくれた。今年はヨンソン新監督がその畑に新たな種をまき、肥料をやる。監督が代わってもベースは変わらないのが強いチームになるための条件。振り返れば、オジー&ぺリマン、ゼムノヴィッチや大木武、そして長谷川健太と、いずれも異なるスタイルをやって来たわけです。そりゃあ継続性はない。今のエスパルスは、ようやく世界のスタンダードのスタート地点に立ったばかりです。今までがかけ離れていたわけで、せっかく育てようとしている苗を枯らすわけにはいかないため、昨年の残留ってのはクラブにとっては大きな残留であった。 と、ここまでダラダラ書きましたが、結論はなぁに?というと、そんなもん出るわけがないと。静岡が静岡である限り、永遠と続く問題ですよね。「静岡にとってのサッカーとは何か」 静岡らしいテクニックに優れたスタイルとか、それをやってるのは静学しかないし、超守備的サッカーってのも簡単には受け入れられないでしょ。でもそれが静岡のサッカー。そこに答えなんかなくていいし、逆に見つかったらそれは静岡のサッカーではない。それまでは答えを探す長旅のもと、強くなれた。でも今はテクニックとかそういうのにとらわれ過ぎて歩みを止めている。静岡のサッカーは再び歩き出さなくてはならない。また頂点に立つために。 さぁ、今日でスポナビブログの更新日は最終日です。今日までしか書くことができない!! そんな日に当ブログは最終回を迎えます。およそ3年半。辛いことの方が多かったかな? でも1年で昇格を決めたときは心の底からうれしかった。やっぱりいいですねサッカーって。 もう1つのブログとして、主に個人技を扱っている豚に真珠がありますが、こちらは最近サボってますけど、続けていこうと思ってます。いろんな企画を考えてますので、今月中には何らかの報告をさせて戴きます。 では改めまして、読者の皆さん、清水エスパルス、そしてスポナビブログさん他、今までありがとうございました。また、もう1つのブログで逢いましょう。ごきげんよう!

最終投稿、アントラーズ編。

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いよいよここでの最終投稿です。 移転の予定はないので、これでブログは終わりのつもりです。 初めてブログを始めたのは2007の冬で、転々としながら3か所目となりました。 最初はアントラーズのことだけを書いていましたが、 途中からカープのことも書くようになりました。 2016、スポーツ観戦史上最大の歓喜の年となりました。 カープは25年ぶりにリーグを制し、日本シリーズにも出ました。 アントラーズは棚ぼた的ではありましたが、リーグを制し、 念願のクラブワールドカップにも出れました。 そこで、まさかの決勝進出、レアルを延長戦までももつれ込む熱戦を演じました。 2017年はそれ以上の期待をもった1年でしたが、 結果的にカープは連覇こそ達成しましたが、まさかのCS敗退。 アントラーズは2007年の歓喜とは真逆の形の大逆転負けを喫しました。 鹿島はレイソル戦でPKを見逃され、磐田戦ではPK見逃しや得点取り消しの不運な判定が重なり、 逆に川崎はガンバ戦、浦和戦と明らかなPKを見逃される幸運な判定が重なりました。 しかし、何を言っても負けおしみにしかならず、 今後に残るのは2017は川崎が優勝したことと、 鹿島が逆転で負けたという事実だけです。 ただ、実際、2017で一番チーム力が高かったと思われるのは川崎であるという点は認めますけどね。 さて、年は変わって2018。もう2017の結果は何も意味を持たないシーズンが始まります。 鹿島はストロングポイントの守備が大幅に強化されました。 CB控え問題も解決しましたが、鹿島と川崎の勝負を分けた部分は得点力です。 得点力という意味では、目立った補強はありませんでした。 その反面、退団選手も出なかったので、ペドロが本来の力を出し、 レアンドロがよりチームにfitしてくることを考えれば、十分上積み可能でしょう。 対する川崎ですが、十分な破壊力を持ち、完成されつつあるチームに大きなピースが2つ加わりました。 大久保と斎藤学です。(残念ながら赤崎にはほとんど出番がなさそうです) 出れる選手はGK除けば10人しかいないので、どういう構成で来るのか分かりませんが、 はまればJ史上最大の攻撃陣かもしれないという脅威があります。 序盤はうまくいかずに苦戦するかもしれませんが、中盤以降調子を上げ、 終盤にピークを持ってこれたチームが優勝するリーグですから、やはり現段階での最大の対抗馬です。 (守備は良かった鹿島が守備を強化し、  攻撃は十分機能した川崎がさらに前線を強化したのもまた面白いですが) この川崎を今年こそ破り、念願のACLとリーグを両方制覇する次の史上初を狙いましょう。 残念ながら今日で最終投稿ですので、この後について触れる機会はありませんが、 再びあの歓喜が訪れますように。

2017グランパス選手評 背番号14 田鍋 陵太

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背番号14 MF 田鍋 陵太 24歳 出場2試合(78分) パス数 56本 田鍋はF1のエンジンを積んだ普通車。 優れたエンジンの性能を活かしきれていない印象がある。 グランパスでもチャンスの恵まれたほうだが、大事なところでケガをして棒に振ってしまう。 久米GMがその潜在能力に惚れ込んだのも分るだけに、シーズン終了後の退団はしょうがないとは言え、残念であることに変わりはない。 今シーズンもリハビリからのスタートでした。 練習でのアピールが功を奏したのか、WBの適任が不在だった影響かチャンスは巡って来ます。 6節熊本戦で途中出場。 11節京都戦では左WBでスタメン起用されました。 チーム状態も良くない時期でもあり、田鍋もプレーすることで精一杯。 アピールや自分の良さを発揮するまでに至らず、8/3に熊本への期限付き移籍が発表されます。 シーズン終了後、トライアウトの参加者に田鍋の名前があり、公式発表前に退団をサポーターが知ることになりました。 田鍋は本当に惜しい存在だった。 抜群の身体能力と、右足のキックはJ1でも充分に武器になるモノだった。 ケガと縁を切れなかったことと、あまりにも戦術理解力に欠けていたことが大成を阻んだ要因。 久米GM同様、私も好きな素材型だっただけに、体に戦術的な動きを叩き込む湘南の曺貴裁監督の下でプレーしたらどうだったかと考えてしまいます。 現在、進路は判然としませんが、どこかでプレーする姿が見られたらと思います。 引っ越し先はこちら → ほととぎすのスポーツblog~赤の血潮と青の魂~。 Twitterはこちら → @hototogisu13。 今後もよろしくお願いします。

当てtotoブログ引っ越しのお知らせ!

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この度、スポーツナビブログがサービス終了することになり、我々当てtotoはブログを移転することにしました。 当てtoto新ブログ 今までのスポーツナビブログのデータを移行したので、過去の記事が参照できます。 ただ、画像は手動で(泣 移行しなければいけないそうなので、予想表などは表示されていない状態です。 予想表やスポーツナビ以前の記事も随時アップしていきたいと思います。 今後とも、よろしくお願いいたします!! そして、今までスポーツナビブログで購読いただき、ありがとうございました。

すべては勝利と共に ー We are Antlers family ー

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内田篤人の鹿島復帰。多くのサポーターがこのニュースに胸を躍らせたことであろう。そしてそれはクラブも、何より本人も望んでいた復帰であり、予測していたことでもあった。(本音を言えばそのニュースだけにスポットを当てて文章を書きたいところだが・・・・)                                                                    私達の愛する鹿島アントラーズは本当に選手の海外移籍からの帰還率が高い。移籍をしても(ほぼ)遺恨を残さない。むしろ移籍後もその選手との関係は良好に継続し、必要とあらば、共に鹿島への復帰への道を模索する。 また国内他クラブへの移籍をしたとして、さらに選手生活の幕引きを鹿島以外で迎えたとしても、鹿島で引退試合をしてくれる人間ばかりだ。                                                              このクラブは自ら選び獲得した選手を大切にしてくれる。本当に。 昔鹿島のレジェンドと言える秋田豊に戦力外を言い渡した際の苦い経験が背景にあった。以降、選手を戦力外にしたとしても、次の移籍先捜しを共にするようになり、クラブとしての厳しさはありつつも、決して選手をないがしろにすることはないのである。                                                                                                          逆に選手側としても、中田浩二(現鹿島アントラーズCRO)が、移籍金ゼロにて他クラブに移籍した闇歴史もあり、その後は移籍時にも、(ほとんどの)選手は鹿島との新たな契約を設定し違約金としてクラブにお金を残していくという、非常にありがたい文化も根付きつつある。                                                                                                         互いの信頼関係という言葉では足りない。まさに相思相愛の関係こそが、鹿島というクラブの特徴でもある。 しかしプロの世界。その関係の構築は、美辞麗句を並べて成せるものではない。 選手に対する待遇面を向上しなければ、どんなに選手を大切にしていると言っても、人は離れていく。そのためにはクラブとして良好な収支バランス、長期的なマーケティング戦略、結果としての盤石な財務体質の構築、そのすべてが重要になる。サッカーを起点とし、商業的にも運営的にも成功を収める必要がある。                                                                                                      そう、鹿島はサッカーを起点とし成功してきた。 サッカーを企業のコンテンツの一つとして取り込む企業はいくつもある。しかし、鹿島はサッカーを起点として多くのコンテンツを取り込んできた。サッカーを起点としサポーターを増やし、サッカーを起点としスタジアム商戦を仕掛け、サッカーを起点として多くの企業と提携してきた。鹿島にとってのサッカーは、ある企業のブランド力を上げるためのコンテンツの一つではないのだ。                                                                                                                                                  そしてサッカーを通して地域の地域活性。そのJ創設当時の理念にもっとも則ったクラブともいえる。事実、茨城県が全国の中で知名度がワースト(ちなみに私の住む栃木も共にワーストを争う(笑))であろうと、茨城県鹿嶋市を今や誰もが知っている。(私はスタジアム建設前の鹿嶋市を知らないが・・・・) しかし、地方のあれだけアクセスの悪い地域で、人口が(当初)たった7万人にも満たない(現在は鹿嶋市、神栖市 潮来市三都市で約19万人)地方の街でそれを実現するのは至難の業だったはずだ。どんなに魅力的なコンテンツをそろえても、人が集まりづらい地方で、巨大なマーケットを運営する事は非常に難しい。 成就する方法は一つしかなかったのである。そこに強いクラブがある事。これに尽きる。そのために必要なのは言うまでもない。                                                                                                                                                                                                            「目の前の勝利」                                                                                                                                                                     このシンプルな目標達成を繰り返し、このクラブは長期的なヴィジョンを成し遂げてきた。 勝利するからこそ人は注目し、勝利するからこそそこに人は集まり、勝利するからこそ次の強く勝利を求める。(人は少々勘違いをしているケースが多い。「強いから勝つ」という。それは間違いだとは言い切れないが、長期的な目線では違う。 「勝つからこそ強くなる」のである。勝利の味を知っているからこそ、クラブはより強く勝利を求めるのである。この不条理は鹿島アントラーズが体現し証明している。) そしてそれを成し遂げるクラブとは?というヴィジョンからの逆算をし、育成し、チーム形成し、人間性を育てるに至るまで、鹿島は選手に「鹿島の空気」を纏わせる。そこに選手は誇りを持ちこのクラブに関わる。だからこそ、海外移籍など、サッカー選手としてチャレンジした後も、「やはり鹿島へ」と帰還するのである。                                                                    勝利を起点とし、多くの事を成し遂げてきた鹿島アントラーズ。そこに関わる我々は誇りを持っている。 思えばすべては繋がっていると思う。                                                                                                      あの時川渕チェアマンに99.9999%J加入は無理と言われたことも、                                                                                                        セカンドキャリアだとしても、日本リーグ2部のチームに、ジーコというスーパースターがやってきたことも。                                                                                                               私達はタイトル獲得を使命とするクラブをサポートしている。自惚れと言われても構わない。タイトル数や優勝争いに常にからんできた歴史も、客観的な裏づけにはなるが、そうではない。 私たちに宿っているこの勝者としての想いこそが、クラブを強くしている。そう感じるからこそ、私は堂々と言葉にして発する事が出来るのである。 私達も鹿島アントラーズファミリーの一員なのだ。 勝者は驕らず、勝者は誰よりも努力し、勝者は諦めず、勝者はブレない。 勝者は常に勝た「ねば」ならない。                                                                                                      勝利が、鹿島アントラーズのすべての未来につながる。すべては勝利と共に。鹿島はいつでも、いつまでも「勝者でいなければならない」のである。 私達サポーターは、その想いを持って、今後も鹿島アントラーズをサポートして行く。 スポーツナビ+運営に関わる皆様、本当にありがとうございました。

2017グランパス選手評 背番号13 磯村 亮太

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背番号13 MF兼CB 磯村 亮太 26歳 出場9試合(782分) パス数 487本 グランパス生え抜きのレジスタ。 素直な球質で絶妙のタイミングで繰り出される縦パスは代表クラス。 対人守備や状況判断が課題で中々レギュラーに定着できない存在でした。 風間監督との邂逅でどんな成長を遂げるか。 期待と不安が混じり合いながらシーズンがスタートしました。 5節松本戦では3バックの左を任されます。 正確なパスと、不安定な対人守備。 長所でアピールし、短所で台無しにする。 良くも悪くも磯村らしいプレー内容でした。 13節大分戦で田口と並んでボランチとして出場するもチームは4失点で敗北。 チャンスメークでもカウンターの防波堤としてもアピールできませんでした。 6月に入るとシャルレス、内田が離脱し、櫛引も不調、酒井も信頼を失うなどCBを固定できなくなります。 14節からCBで磯村はチャンスを得ます。 決して対人守備が強くないながらも自分なりに体を張って奮闘します。 20節長崎戦では小林とCBを組みます。 守備は危なっかしいシーンもありましたが、徐々に逞しくピッチで戦える選手へと変貌していきました。 磯村に欠けていた守備面での成長を感じられ、チーム内での存在感も増してきたかと思えてきました… そんな中、6/26にスポーツ紙が磯村の新潟移籍を報じます。 スタメン出場の続いている磯村を放出するはずはない。 少なくないサポーターにとって信じられない報道でした。 しかし、7/13に公式に磯村の完全移籍が発表されました。 移籍理由はいろいろ報じられましたが、個人的にはチームを一新しようと焦るフロントが序列の高くない(オファーがきた段階で)磯村の移籍金を新戦力を獲得する資金にしたかった。 そんな一面もあるのだろうと推測します。 下條GMと大森強化部長の確執が噂されていますが、チームを壊しかねない拙速な大森強化部長の選手の入れ替えに、焦らず時間をかけてチームを強化しようとする好々爺の下條GMの間で意見の衝突があったのかもしれません。 チームを変えるための血の入れ替えは必要ですが、それを急ぎ過ぎると副作用が強すぎる。 早く結果を出したい大森強化部長の判断が下條GMには危なっかしく見えたのではと勝手に推測します。 磯村の移籍が田口に影響をまったく与えなかったとも言い切れません。 宮地や高橋の早過ぎる移籍も新卒獲得の悪影響が懸念されます。 しかし、巧遅は拙速に如かず(上手くて遅いより、拙くても速いほうがいい場合もある)という言葉もあります。 昇格できずJ2が長くなれば留めた選手が流出するかもしれない。 大森強化部長の拙速さは理解できる部分はあります。 磯村の新潟移籍が決定してからもグランパスのために全力でプレーします。 守備面で見せていたひ弱さが影を潜め、闘える選手への変貌が感じられる。 移籍が残念に思えるほど逞しくなった姿をサポーターに見せてくれました。 強くなるのが遅いよっと思ってしまいました。 山形戦は磯村を勝利で送り出そうと、選手、サポーターが一致団結した雰囲気がスタジアムを包み込む不思議な空間でした。 相手に攻め込まれるも、何とか守りきった勝利。 泥臭くも逞しくなった成長した磯村らしい試合だったかもしれませんね。 磯村がアンカーとして中盤のそこからゲームをコントロールする未来を思い描いた者として、磯村の移籍は残念でなりません。 新潟で成長して放出したことを後悔させる選手になってほしい。 そしてグランパスU-18出身の先輩として、後輩の目標足りえる選手であってほしい。 2018年の新潟の試合はチェックしていこうかと思います。 2016グランパス選手評 背番号13 磯村 亮太 引っ越し先はこちら → ほととぎすのスポーツblog~赤の血潮と青の魂~。 Twitterはこちら → @hototogisu13。 今後もよろしくお願いします。

2017グランパス選手評 背番号11 佐藤寿人

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背番号11 FW 佐藤 寿人 35歳 出場28試合(1770分)5得点4アシスト。 パス数 629本 広島から加入したキャプテン。 チーム状態を考えて発せられるコメント。 練習から先頭に立ってチームを引っ張る。 言葉でもプレーでもチームを引っ張ってくれる頼もしい存在です。 FW寿人としては5得点は物足りない数字です。 しかし、風間監督の難解な指導を噛み砕いて、自らもプレースタイルを新たに構築し直す姿はロールモデルとして最適なものでした。 そして偽サイドハーフという新境地を切り開いた佐藤寿人は、サッカー人として一回り大きくなったシーズンだと言えるでしょう。 チームとして取り組んでいるポゼッションが機能していなかった序盤戦は苦戦の連続。 サイドに開いたり、中盤に下がってパスワークに参加しますが、ゴール前のポジションから遠ざかり、ゴールに見放されます。 中盤でボールを受けてもノッキングの原因になり、サイドに開いても突破できずもクロスも上げられない。 ゴール前にいてもチャンスが回ってこない。 個人で打開できるシモビッチ、ガルシア、永井龍がトップにいた方が得点の匂いがする。 そんな 状態でも風間監督は寿人をピッチに配置します。 これは寿人が懸命に監督の指導を取り入れ、自ら変わろうとする姿勢を練習から見せていたからでしょう。 チームを改革しようとしていた風間監督にとって選手のお手本になる存在が寿人だった。 杉本がサイドで存在感を発揮し始め、寿人がPA内でプレーできる機会が増えた6節熊本戦でグランパスでの初ゴールが決まります。 寿人らしい反応で決めたバイシクルシュートはサポーターへの名刺代わりとしては最高のモノでした。 試合途中に感情のコントロールを失った杉本を宥めたシーンが印象に残っています。 残念だったのはチームが機能し始めたこの試合で負傷離脱してしまったことです。 13節大分戦で復帰しますが前線の顔ぶれが固定されず、寿人もベンチに座る時期が続きます。 監督の期待に応えられる選手が出てこない中で、寿人は20節長崎戦からスタメンに復帰します。 それでもチームは機能せず、寿人も持ち味のゴール前での鋭い嗅覚を発揮する場面が中々巡ってこず、少ないチャンスを物に出来ないもどかしい時期を過ごすことになります。 25節からシャビエルと共に2シャドーの一角に入りチームは快進撃。 チャンスメーカのシャビエルと青木の台頭もあり、寿人がプレーしたいポジションに入る回数が増加し、存在感をようやく発揮できるようになりました。 しかし、29節福岡戦後に離脱。 キャプテンを失った影響かは分りませんが、30節FC横浜戦で田口が不用意なファールで退場。 支えを失ったチームは勝ち星から見放されます。 チームにとっても寿人にとってもターニングポイントになったのが35節岐阜戦。 岐阜にポゼッションで圧倒され、守備が得意でないシャビエルが対面の大本のオーバーラップに引っ張られ攻撃に参加できない中、寿人がシャビエルとポジションを交代します。 サイドハーフに入った寿人は守備で貢献。 攻撃に専念できたシャビエルがハットトリックを達成。 チームは逆転勝利を飾ります。 玉田、シャビエルの2トップが自由に動き回る中で、人数が足りなくなった前線に進入するタイミングは、流石元日本代表FWと感じさせる絶妙な動きでした。 シャビエル、玉田が同サイドに固まると、逆サイドからDFラインの裏を狙うダイアゴナル・ランでチャンスを作りだします。 40節岡山戦では華麗なパスワークの一端を担い、ワンタッチゴーラー寿人からの変化を垣間見せてくれました。 純粋にプレーの貢献度ではシャビエルやシモビッチ、田口らに劣ります。 しかし、ピッチ外での言動や、風間監督の指導を受け入れプレースタイルを再構築する姿は生まれ変わろうとするチームの象徴となっていました。 風間監督の下で苦労する選手が多くいますが、重要なのは寿人のような柔軟さ(思考の部分でも)。 今期は監督の言葉を噛み砕いて選手に伝える役割を期待していです。 2017年寿人を見てきて、良い指導者になるだろうと感じました。 できれば、風間監督の下でコーチとして、そしてその後を継承してくれたらと密かに思っています。 こんなことを書くと広島方面からお叱りを受けそうですね。 2018年も寿人がどんな変化を見せてくれるか楽しみにしています。 引っ越し先はこちら → ほととぎすのスポーツblog~赤の血潮と青の魂~。 Twitterはこちら → @hototogisu13。 今後もよろしくお願いします。

書かずにいられない

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 危機感しかない。赤イオ雑感です。 ① 勘違い  今の鹿島というクラブ全体に感じる雰囲気ですね。川崎さんのように全てをオープンにしない。それはクラブの伝統というかスタイルなんでしょう。今まではそれでも勝ち続けられました。それも限界なんだと思います。つまりカリスマフロントだけではいけない。もっと外部の力を利用することが必要かと感じます。それにはマイナスの部分もあるでしょう。内田選手の獲得は、クラブの変化を委ねることができる選手を獲得したと思いたいです。 ② オリジナル10の受難  2年連続ですね。批判されようが他サポの見解を述べます。フロントに嫌疑を持った選手。シティーグループという外資の考え方。それは日本人には理解し難いものがあるということでしょう。良いこと・悪いことという考え方ではありません。例えば、海外クラブが小笠原選手と契約するでしょうか?選手としては移籍か引退。引退後フロントに招聘。これが一般的でしょう。サポも小笠原選手を放出しないクラブを批判するでしょう。終身雇用が固定概念の日本人。その思想は日本だけです。チームの顔がフロントを信頼できない。そのほうが重傷です。古き良き日産マリノスを知っている選手だからこそでしょう。新監督を迎えたマリノス。古豪の下地はできました。新生シティーマリノスのスタートということでしょう。 ③ 鹿島はどうか  同じく変化の時です。こえるのスローガン。つまりカリスマフロントというクラブの核を超えるものを構築しなければいけません。スタッフはどうでしょう。命がけでやっている。そう赤イオは感じます。でも結果が出ない。どこか自信なさげに見える。今シーズンはこえましょう。それはファン・サポーターも同じです。どこかに慢心はありませんか。勝つこと・勝ちきることだけに集中しましょう。名のあるクラブ?練習のレベルが高い?19冠?全て過去です。次の1試合に勝つ。今シーズンはプレマッチも全勝。レギュラー・サブは関係ありません。全て結果です。 ④ 補強  今シーズンも所属選手の複数年契約に切り替えていると見ることもできます。カイオ選手のような移籍は、これからは避けなければ行けません。クラブの不文律、4−4−2。そしてFWの一人は必ずブラジル人。余剰選手は抱えない。足りなくなったらいる選手がカバーする。  登録は27名までできます。現時点では31名登録。ユース特例が3名。C契約がおそらく3名。ですから1〜2人は補強の枠を残しています。外国人枠は5ですが、実質3+1。枠は埋まっています。日本人で有望な即戦力はいるのか?これも難しい。赤崎選手が戦力外です。札幌の都倉選手。神戸の渡邊選手。前者は鹿島の歴史からみると不向きのプレースタイル。鈴木・田代・高崎ラインです。後者は金崎選手と似たタイプ。必要だけどいないんです。こうなると海外からの出戻りしかありません。  選手が出場機会がないとはいえない。チャンスに恵まれている。そんな布陣を敷いたシーズンスタートです。

2017グランパス選手評 背番号10 フェリペ・ガルシア

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背番号10 FW フェリペ・ガルシア 27歳 出場20試合(524分)4得点2アシスト パス数 253本 「相手がついてこれないスピードがあり、ヘディングも打点が高い。非常にクオリティーのある選手」 「サイドとトップ下ができて、ヨーロッパのクラブも狙っていた逸材。10番を背負えるクオリティーがある」 と大森強化担当部長が惚れ込んで獲得した背番号10。 しかし風間監督が起用したポジションはFW。 プレーのベースがフィジカルの強さにあり、細かな動き直しや戦術的な賢さが欠けていたが故に出場20試合の内、先発は2試合に終わっています。 個人的に好感が持てる部分は、途中出場だろうが、練習でSBを任されようが一切手を抜かない真面目なところ。 途中出場しても、前線からの守備でがんばるし、体を張ってボールをキープしていた。 スペースがあり、シンプルにボールを前に送るチームなら重宝されていたことだろう。 能力だけでなく、監督の戦術的要求を満たす選手を獲得しなければいけないと、強化部に教訓を与えた選手ともいえる。 話はズレるが、久米前GMは能力のある選手を獲得して後は監督に任せる強化方針に見えた。 その結果が、永井謙佑のWBだったり、矢野のSBだったり、FW闘莉王だったりした。 監督が戦術的に工夫してシステムにハメるにも限界はある。 風間監督は良くも悪くも頑固なので、自分のフィロソフィーに合わない(染まれない)選手は使わない。 そんな環境だから強化部も、選手の戦術的適応力を考えてシャビエルを獲得した。 チームの戦術にフィットする、戦術の幅を広げる選手を獲得していくことが強いチームを作る方法。 本来なら強化部がビジョンを描き、それ合う監督と選手を連れてきて、下部組織と連動してチーム強化するべきだと思う。 フェリペ・ガルシアの初見は2節岐阜戦。 フィジカル、テクニック共にフィットしておらず、ボールが足元につかず大丈夫かな?風間監督の好みでないかもと不安になった記憶があります。 大勝した熊本戦ではヘディングの上手さを見せ2得点。 でも、サイドからのクロス数が少ないグランパスでは、ヘディングの上手さは宝の持ち腐れだったりして… 先発出場した徳島戦でもフィジカルの強さでDFを蹴散らし1得点1アシスト。 しかし、次節はスタメンを外れます。 監督の求める、ボールを受ける、止める、蹴るが水準に達していなかったとしか考えられませんね。 その後は途中出場でしか、出場機会が訪れませんでした。 リードしていた時のガムシャラな守備は非常に好感が持てるものでした。 未だ契約が残っているので期限付き移籍先を探している様子です。 クラブから発表がないのは、交渉先のクラブと詳細が決まっていないからでしょう。 イムにも期限付き移籍の噂があるので、可能性は低いですが、ジョーの控えで残留するかも(10%くらいの可能性ですが)。 ファーストトップがジョー、寿人、松本しかいない状況だけにあるいは… 真面目なフェリペ・ガルシアの進路がどうなるか分りませんが、戦術的にハマるチームであれば二桁得点は取れる選手です。 引っ越し先はこちら → ほととぎすのスポーツblog~赤の血潮と青の魂~。 Twitterはこちら → @hototogisu13。 今後もよろしくお願いします。