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いつも幣ブログを見て頂きありがとうございます。

この度、ブログを移転することに決めました。
お手数をおかけしますが、ご対応をお願いいたします。

ちなみに、こちらに書かれているものは、そのまま残しておく予定です。


下記、新ブログをどうぞ宜しくお願い致します。

Same Frequency サッカー戦術分析・考察ブログ
http://same-frequency-football.blog.jp/


管理人Same

サッカー日本代表のロングボールを読み解く(ちょっとだけプレビューも)

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アフガニスタン戦、シリア戦と低い位置からのロングボールを入れる形が多くなっている。
このロングボールの多用のきっかけとなったのは、シンガポール戦での苦戦から始まっており、
ロングボール(ダイアゴナルのパス)を効果的に使い相手守備ブロックをうまく越えていこうというのが元々の主旨だった(と思っている)。
※参考
ロシアワールドカップ予選AWAY アフガニスタン戦 雑感 ~ある意味リベンジ~
http://same-frequency-football.blogspot.jp/2015/09/Afghanistan-a.html

ロシアワールドカップ予選AWAY シリア戦レビュー ~ビルドアップは省略される~
http://same-frequency-football.blogspot.jp/2015/10/Syria-a-review.html

ダイアゴナルのパスについて
ロシアワールドカップ予選 シンガポール戦 雑感 ~壁を越えよう~
http://same-frequency-football.blogspot.jp/2015/06/blog-post.html


このロングボールの多用から、ハリルホジッチが、ビルドアップをどう考えているかを探っていきたい。

さて、まず、低い位置からロングボールを高い位置へ入れるということは、どんな利点・欠点があるのだろうか。

利点
1.早くゴールに近い位置へボールを運べる
2.相手の守備ブロックを越えることができる。
3.長いボールを入れた後で、相手ボールになっても、プレスをかけて奪い取れば、高い位置でマイボールとなる。
4.相手のプレッシングがきついときに、簡単にプレッシャーをかわすことができる(ボールの落ちた先で、デュエルがはじまるが)

欠点
1.早く攻めることになってしまう。短いパスを繋ぐ場合に比べボール支配率が劣る場合が多い。(守備の仕方にもよるが)
2.蹴った先で、相手のCB等いわゆるディフェンスの強い選手と対決しなければならない。

ちなみに、構えている相手ディフェンスに対し、短くパスを繋いで攻撃する場合と長いボールを入れて攻撃する場合の苦労は、種類は違えど変わらないはずである。短くパスを繋いでいく場合は、相手を1ラインずつ攻略していく必要があり、それには、パススピード、精度も必要となる。対して、長いボールを入れた場合は、相手もそれに競り合ってくるので、ボールを回収するフィジカルが必要になってくる。

さて、話を戻して、次に移ろう。ロングボールの利点・欠点をあげたところで、実際の試合では、どのように使われていたかというところだ。こんな感じで使われていた。

1.相手が、どんびいてきて、それを崩すための一手としてのロングボール
2.ビルドアップを省略するためのロングボール


1.場合は、ポジティブな解釈で済むが、2.が今回の考察の核心となり、ここに、ハリルホジッチ監督がビルドアップをどう考えているかが、透けて見えるはずである。
すなわち、
(短いパスでの)ビルドアップはあまり求めていないのか、
それとも、
(短いパスでの)ビルドアップが上手くいかないので、対処的にロングボールを用いているのかだ。

縦に速い攻撃を標榜するのなら、時間のかかる短いパスでのビルドアップは避けたいはずである。
一方、アジアでは、ボールを持たされることも多く短いパスで丁寧に崩していかなければならないシーンも多いだろう。

さて現状はどちらだろうか、

と思っていた矢先、
シンガポール、カンボジア戦メンバー発表会見で、柏木について述べているコメントで興味深い発言が見られた。


少し新しい選手なのが柏木だ。組み立てから参加してほしいと思っている。そして左利きだ。フィジカル的にモンスターというわけではないが、デュエルもしてくれる。特に後ろから組み立てる能力がある。彼の運動量とゲームビジョン、パス、そして左利きという特徴。他の選手は右利きなので、攻撃面に関してしっかりバランスを取ってくれる選手だ。中盤に左利きの選手がいてくれるのは面白いことだ。フリーキックにも影響するし、彼にはとても期待している。われわれのビルドアップの場面でテクニックをもたらしてほしい。中盤の低いところから、FWにつなげていってほしい。浦和ではかなり引いてボールをもらいに来るのだが、われわれはできるだけ高い位置でボールを受けなさいと話をしている。オフェンシブな選手、FWに近づきなさいと言っている。そして彼はゲームビジョンも面白い。DFを背負っていても、フリックで背後にボールを送ることができる。そういった選手は少ないし、ボールを受ける前にたくさんのアイデアを持っている。自分の前の選手たちと連携を持てる選手だ。
シンガポール、カンボジア戦メンバー発表
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201511050004-spnavi?p=2 より引用


これを読むと、ビルドアップを柏木という選手によって変えようとしていることがわかる。
このことから、導き出されることは、ビルドアップを省略するロングボールについて、改善の必要があると考えているということだ。

■結論
今までのビルドアップを省略するようなロングボールは、対処的なものであり、
今後は、ビルドアップを改善していく方向に舵をきる、
ということが、ロングボールとコメントを追って行くことで読み解けた。


■おわりに
欧州サッカーを見てもロングボールだけで組み立てをすることは稀だし(いや、某ミランとか結構そうだったんだけど)、(短いパスでの)ビルドアップと両方できるというのは、大事なことである。そもそも、世界トップレベルと比べ、身長やフィジカルで劣るといわれている日本が、競り勝つ必要性の高いロングボールに頼るのは、ワールドカップ出場を睨むと現実的ではない。
ただ、アジアの現状、例えば、シンガポールやカンボジアが相手の場合は、フィジカルで日本が勝るということが起こりうる。その際は、ロングボールの有効性は格段にアップする。


シンガポール戦、カンボジア戦のプレビューとなるが、ビルドアップを柏木経由にするのかしないのか、もしくはロングボールを程よく混ぜていくかによって、試合の展開が大きく左右されることになるだろう。
シンガポール戦、カンボジア戦はこの点に注目したい。


Jリーグ2015 2nd ガンバ大阪対サンフレッチェ広島 雑感~仕掛けは、はまれど~

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J1残り2戦、広島はセカンドステージ優勝と年間勝ち点1位、ガンバはCSに滑り込む年間3位がかかる一戦

ガンバのスタメンは、東口、藤春、丹羽、岩下、米倉、遠藤、倉田、今野、井手口、宇佐美、パトリックの4-4-2
広島のスタメンは、林、水本、千葉、塩谷、青山、森崎、ドウグラス、ミキッチ、清水、柴崎、佐藤の5-4-1変形して、4-1-5(4-1-2-3)



ガンバは、ボランチに井手口を入れ、遠藤を高い位置にもってきたのがいつもと少し違うところ。
井手口が、どちらかというと守備力に優れているとするならば、
この布陣を引いてきたガンバは、ボランチでボールをからめての堅守速攻狙いと見て取れる。
ところが試合は、そうじゃない方向へと動いていく。

前半、広島のビルドアップが引っかかる。
これは、ガンバが仕掛けを用意したため(だと思う)。
広島を(広島から見て)右サイドに誘導し、同サイドを狭くしてボールを奪うという仕掛けが用意されていた。
パトリック、遠藤は、広島がボールを持ったとき、広島のディフェンスラインに対し、このサイドへ誘導するような守り方をしていた。(もっとも広島も宇佐美を押し込むためこのサイドから攻めたかったのかもしれない)
この仕掛けにより、徐々にポゼッションは、ガンバのものになり、広島がカウンターを狙う形に推移した。
カウンター時は、誘導されてもサイドが空いているので、広島はボールを運びチャンスをつくっていた。

よって、試合は、ガンバがこじ開けるか、広島がカウンターチャンスを決めきるかという点に絞られるものとなる。

ガンバの攻撃は、ポゼッションからサイドチェンジして空いたサイドを狙うというよりは、
左サイド宇佐美のところから人数をかけてこじ開けようとしていた。

ちなみに、ナビスコカップのガンバはパトリックがらみのボールがことごとく相手ボールになっていたが、この試合では、そんなことはなくチャンスにからんでいた。
さらにちなみに、広島は、ゴールキックやディフェンスからの長いボールはドウグラス狙いのボールが多かった。

後半は、お互いこのままの形で良しとするのか、広島がビルドアップのやり方に手を入れて来るか。と思ったけど、それを確かめる余裕もなく、10分、多分FKからボールを運び、ドウグラスがファールをもらいーのFKを直接決める。
監督インタビューで見れなかったが、FKで長いボール→ドウグラスに競らせるこぼれ球拾いーのからの一連の流れだったと想像される。
この得点で、ガンバが攻めて広島がカウンターという構図がさらに強まる。
ガンバは、両サイドを均等に使ったり、長いボールを入れたり、井手口を阿部に代えたり、岩下を下げ大森を入れて、宇佐美をトップに上げたりしたが、結果が出ず。
チャンスを決めないと逆襲を食らうのがフットボールの悲しい定め、浅野キープ→青山→清水のゴールが生まれ、ガンバが追いつくのはかなり難しい状況となる。加えて、イライラしたパトリックが退場。さらに厳しい状況に追い込まれ、長いロスタイムも寂し気なものになる。
そして、0-2で試合終了、広島が、2ndステージ優勝をほぼ手中に収める結果となった。

ガンバにもチャンスがあった。月並みになるが、決める人が決められるかそこが勝負を分けたと思う。
それにしても5バックは、やっぱり固い&スペースがない。
広島3バックの手前がちょこちょこと空くのだけど、ミドルは、密に詰まった3バックに跳ね返される、と。
こんな守備なので、なおさら、宇佐美がサイドを切り崩すのはすごかった。
それから広島の攻撃方法が意外に多彩と認識した。ポゼッションがだめならカウンター、ついでに長いボールでダイレクトプレーもできちゃうとは。

ガンバも広島もまだまだJを盛り上げてくれそう。


ヤマザキナビスコ杯決勝 鹿島アントラーズ対ガンバ大阪 雑感 ~パトリックへの依存度~

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Jリーグでも上位につけるチーム同士の対戦。

鹿島のスタメンは、曽ヶ端、昌子、ファンソッコ、山本、西、中村、柴崎、遠藤康、小笠原、赤崎、金崎で4-4-2
ガンバのスタメンは、東口、西野、藤春、丹羽、米倉、遠藤、倉田、阿部、今野、宇佐美、パトリックで4-4-2


ゴールキックやDFラインからのロングボール、はたまた、クリアボールなど、試合の中で蹴られるロングボール。
「自陣からボールを遠ざける」=「相手陣内にボールを運ぶ」といった意味合いを持っている。
ただし、相手も待ち受けているところへボールを蹴りこむため、必ずしもマイボールにはならない。
では、マイボールにする確率を上げるにはどうすればよいか。
答えは単純明快、でかくて強い選手をボールに競らせればよい。

そう、ガンバでいうところのパトリックのような選手だ。

ガンバは、このパトリックの存在により空中戦でも強さを見せる。
また、楔のパスを受けるのもパトリックは優れている。このポストプレーにより、ガンバは攻めあがる時間を確保する。

そんなパトリックを封じると、ガンバはどうなるか。こうなります、というのがこの試合だったと思う。

アントラーズのディフェンス陣は、ハイボールの競り合いでパトリックと五分以上の強さを見せ、
楔のボールは、ボランチとDFで挟んで奪い取る。
特に、前半は、ロングボールがことごとくアントラーズボールとなっていた。

ガンバも何も手を打たなかったわけではなかった。
ロングボールの数を減らしてきたのと、後半に入り、パトリックを大きくサイドに開かせて的にし、
強くて高いCBとの勝負を避けてきた。
これで反撃と、ガンバの時間が増えていくが、そんな時に鹿島ファンソッコのCKが炸裂する。

1-0となって、ガンバの攻撃、カウンターの鹿島という構図になる。
特に、交代で入ったカイオが効いていた。
で、CKから鈴木→金崎、カウンターからカイオと鹿島とガンバが追いつく前に交代選手が活躍、鹿島が得点を決める展開。

見事優勝を決めたのは鹿島アントラーズとなった。


対策されてもそうそう止められないのがパトリックのはずが、そうではなかった。
対策しきった鹿島の個々の能力高さが、勝利の要因だと思う。
とはいえ、パトリックがチャンスで一本でも決めていたら、評価は別物になっていたぐらい紙一重でもあったが。


ともあれ、鹿島アントラーズの皆さん優勝おめでとうございます。

Jリーグ2015 2nd FC東京対浦和レッズ レビュー~日常の浦和、変化する東京~

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年間勝ち点で3位と1位を目指すチーム同士の戦い。

東京のスタメンは、ブラダ、徳永、森重、丸山、太田、高橋、米本、羽生、河野、前田、東で4-3-1-2
浦和のスタメンは、西川、那須、槙野、森脇、宇賀神、柏木、武藤、阿部、関根、ズラタン、興梠でいつもの5-4-1、変形して4-1-5


東京は、浦和と親戚の広島相手の時には、
広島4-1-5変形に対して、4-1-3-2(あえて、4-1-1-4と書く)で対抗、で、
4-1と1-4でビルドアップ阻害(横幅スライドに多少時間がかかるけど)を図っていました。

この試合はどうかというと、4-3-1-2で、DFラインへのプレスの意識は強くなく、
1のところで河野が、同じく1の柏木番のようなそうでもないような感じ。

河野は、DFラインから柏木へのボールを遮ることはやっていたが、動き回る柏木を捕まえてはいなかった。
その柏木を捕まえ切れなかったつけをすぐさま支払うことになる。
11分、長いボールから宇賀神→キーパーはじく→柏木のゴール。続けざま14分、関根→柏木と繋いで武藤のゴールが生まれる。
つけを払いすぎたのか、ほどなく米本→東でFC東京が取り返し、試合の行方は分からなくなる。

このあたりで、東京は4-4-2へ変更。スライドが若干追いついていなかったのと、捕まえ切れていなかった柏木をゾーンで捕まえるための変更だろう。
ところが、4-4-2を相手にするのはお手の物の浦和、捕まえるのが難しい4-4ブロックの外側、大外に開いたWBを使ってチャンスをつくる。そしてそのWBの関根のゴールが生まれる。
すぐさま東京は、WBを捕まえるために5バックに変更(4-4-2への変更は何だったのかという疑問は生まれるが)。

で、後半、FC東京は5-1-3-1で守っていて、1ボランチなので、その横のスペースが空いている、と。
それならと浦和はそのスペースを突き中央突破を行う。
浦和の追加点もそこから。槙野→武藤→ズラタン→槙野でゴールが生まれる。

ちなみに、東京はリードされているので、前プレに行かないといけないから前に人数をかける、でも5バックは崩したくない、
その結果が1ボランチと。つまり、リスクこみの形。

浦和の守備は、リードしていることもあって、前プレには来ず、待ち構える守備。
ので、東京は、DFラインから丁寧にボールを繋いで攻撃する。
セットされたディフェンス相手でも通じる正確なクロスが持ち味の太田。その太田から高橋のゴールが生まれ、2点差とする。

浦和の前プレが発動するも東京がそれをかわして、ボールを運ぶ。運ぶ先は、太田。何か起きそうなクロスを太田は入れていた。
CBになった徳永を変えてFWの林を投入、4-4-2へ再度変更し、前線の人数を増やす。
その直後のCKから高橋が押し込み1点差、試合はまだまだ、わからない状況になる。
が、東京の追い上げもここまで、浦和が守り切り勝ち点3を得る結果となった。

序盤の柏木を捕まえるもしくは、広島戦と同じようにビルドアップを阻害することができていれば、失点は防げていたかも。
広島も勝ったので、年間勝ち点1位の行方はまだまだ盛り上がりそう。


親善試合 イラン戦雑感(短め) ~拮抗したと言って良い試合~

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日本のスタメンは、西川、酒井高徳、吉田、森重、米倉、長谷部、柴崎、本田、香川、宇佐美、武藤でいつもの4-2-3-1
イランのスタメンは、省略で、4-4-2
先日のシリア戦と異なるメンバーは、森重、米倉、柴崎、宇佐美、武藤。宣言通りほぼ50%の入れ替え。



イランが強かった。ビルドアップの精度も攻撃の精度も今までのワールドカップ予選の相手とは違っていた。
あと、昔のイメージと違って、結構前からプレスに来てたなぁという印象。

試合はというと、ざっくりいうと、ボールが飛び交う前半とボールが落ち着きそうで落ち着かない後半。
どっちも勝つチャンスがあったという意味では、妥当な引き分けという結果だと思う。
日本は、試したい選手や戦術(武藤右サイド)を一通りできてそうなのが収穫と言えば収穫。

■大まかな試合展開
序盤は、両陣営とも、はまりそうではまりきらないプレスと長いボールによるプレス回避とチャンスメイクとなった。
ちなみに、短いボールを使った攻めは、概ねカウンターの餌食となっていた。

10分頃から両チームとも、ビルドアップからの攻めも見られるようになるが、徐々に、日本が攻めて、イランがカウンターを狙う形に推移していく。

後半、立ち上がりにピンチを迎えるが、日本が攻めて、イランがカウンターを狙う構図、時々、イランビルドアップ失敗→日本のカウンター。
日本は、DFからの長いボールを右サイドへ入れて攻める形が多くなった。点が入ったのもこの形から。前半は特にこだわっていなかったので、前半の推移からなんかデータ分析でもしたのかな。
イランは、ビルドアップを色々と工夫(落としたり、開いたり、ずらしたり)していたが、使いこなせてない印象(日本が上手く守ったとも言えるのか)。結局蹴って前線に出した方が速いじゃんみたいな。

試合終了

日本とイランは、実力的にも拮抗していたが、フラストレーションの溜め具合も拮抗していたといって良いだろう。
と、変なものがふきだしすぎないようにこの辺で、この稿、了

ロシアワールドカップ予選AWAY シリア戦レビュー ~ビルドアップは省略される~

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日本のスタメンは、西川、酒井高徳、吉田、槙野、長友、長谷部、山口、本田、香川、原口、岡崎でいつもの4-2-3-1
シリアのスタメンは、省略で、4-4-2



序盤は、シリアが前に出てきたこともあり、ボールが落ち着かない状態となる。
どちらかというと、シリアが攻めて、日本がカウンターで応酬といった感じ。
シリアの目に見える狙いは、長友サイド。背の高くない長友のところへロングボールという形が目立った。長友も必ずしも競り負けていなかったので、すごく効果的というわけでもなかったが。

前半10分位から、シリアが引いてきたのか、徐々に、日本がボールを保持し、シリアが守ると構図に変化する。
ところが、日本の短いパスからのビルドアップが上手くいかない。サイドに振っても、シリアにスライドで追いつかれる。
多分、サイドチェンジのパスが遅いのと精度が悪いのが原因。
短いパスがつながらないので、日本は、個人での突破と長めのボールを多用することで、ボールを運ぶようになり、チャンスをつくっていく。代わりに中盤を越すボールが増えたため、香川が若干消える。
ついでに、ビルドアップのために、吉田がひきつけるドリブルをしていたが、あぶなっかしかった。

シリアの反撃も何度かあったが事なきを得、日本も得点を奪えずで、前半終了。
反省点は、短いパスでのビルドアップが上手くいっていないところ。

後半の入りから日本は、前プレを強め、シリアを押し込めようとするがシリアも負けじと押し返してくる。
その結果、攻守の切り替え対決となる。
ちなみに、相手の守備が整っていないうちに相手陣内に攻め込むことが多くなるので、問題となっているビルドアップは関係なくなる。そして、この対決を制したのは日本。長いボールから岡崎の走り、ファール→待望のPKで、本田が決める。
原口→宇佐美、シリアもFWを交代。
切り替え対決が続くなかで、日本がやや押し込んだところ、香川のサイド突破から岡崎で、さらに追加点をあげる。
香川→清武
切り替え対決なので、シリアが勝つときももちろんあるが、個人の精度を欠いてくれるおかげで、点は入らない。
岡崎→武藤
中盤の競り合い対決を日本が制し、本田の飛び出し、最後は、宇佐美が決めて、3点目でこの試合を締めくくった。


では、プレビューの回収

※プレビューはこちら
http://same-frequency-football.blogspot.jp/2015/10/Syria-a-preview.html

1.シリアは、カウンター狙いでくるはず。それを阻止できるか。
シリアが思ったより、前に出てきたので、必ずしも(ロング)カウンター狙いとは言い切れなかった。
ただ、後半は、トランジッション対決・カウンター打ち合いみたいな展開となったなか、得点を決めたのは、日本の方だった。
プレッシングや1対1の勝率は、日本の方が優勢だったと思う。

2.シリアの守備ブロックをかいくぐるために必要なこと
サイドチェンジが重要と書いたが、上手くいかず、ビルドアップ不全となった。このレベルで、上手くいかないと、次が大変になるだろう。相手守備ブロックを越える長いパスが、効果的だった。

3.190cmほどの選手がいる
いた?


ロシアワールドカップ予選AWAY シリア戦 プレビュー

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もうすぐシリア戦が始まる。このグループで最も強いと目される相手との対戦。
相手のスタイルをカウンターと仮定して、どういったポイントを見たいかまとめていく。



1.シリアは、カウンター狙いでくるはず。それを阻止できるか。

キーワードは、プレッシングと1対1。
まず、ネガトラ時のプレッシングでボールを自陣に運ばせないことが重要。
そして、プレッシングがかわされた際は、主にCBと相手FWとのデュエルが発生するので、それをきっちり止められるかが注目点。


2.シリアの守備ブロックをかいくぐるために必要なこと

シリアがカウンター狙いで来るとすると、彼らの守備は、前からのプレスというよりは、ブロックをしっかりと敷いてくるものになるだろう。
そうするとビルドアップの段階で必要なのは、サイドチェンジである。
サイドチェンジで、相手を振って、ブロックの隙間を空けてから、縦パスを入れていくのが常套手段で、したがって、注目点は、サイドチェンジの精度となる。
精度が悪いと悪い形で相手にボールを取られカウンターを許すことになる。

あとは、アフガニスタン戦で見られた、ブロックを越えるダイアゴナルなパスが、どの程度精度良くできるかというのも注目点。


3.190cmほどの選手がいる

シリアには、190cmほどの選手がいるらしい。
どのポジションなのかは知らないが、FWだった場合、
先日の北朝鮮戦のように、単純な放り込みの攻撃に日本が耐えられるかというポイントも見ていきたい。


縦に速い攻撃とは何か

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「縦に速い攻撃」、ハリルホジッチ監督になってからこの言葉が取り上げられているが、具体的に何を指すのか掘り下げていこうと思う。



フットボールスタイル ~間の概念を埋めてください~
http://same-frequency-football.blogspot.jp/2015/06/httpswww.html

から、縦に速い攻撃を抜き出してみると、

1.ダイレクトプレー
2.カウンター
3.プログレッション(=多分アドバンス)
4.キック&ラッシュ
5.放り込み
6.コレクティブカウンター

となる。

このあたりが、速攻であり、「縦に速い攻撃」を含んでいるといえる。

この場合除外されるのが、ポゼッションスタイルだ。ポゼッション=ボールの保持であり、”保持”には、ある程度時間が必要となり、”速さ”は二の次となる。(ただし、アクティブポゼッションを速くすれば、ダイレクトプレーに変化するのか、それとも速いアクティブポゼッションなのかは、何とも言えない。)

キック&ラッシュ、放り込み、コレクティブカウンターこの辺りは、1,2,3の派生とみなせるので除外するとして、「縦に速い攻撃」とは、ダイレクトプレーやカウンターやプログレッションのスタイルを指しているのだろうか。

ところが、一方、「縦に速い攻撃」を、「(できる限り)縦に速くボールを入れろ」という意味でとらえると、ニュアンスが変わってくる。上記の他に、遅攻のスタイルも範疇に入ってくる。


さて、どちらなのだろうか。私としては、ハリルホジッチ監督が、「ボール保持」「ポゼッション」という言葉をあまり使用しないことから、ダイレクトプレーやカウンターあるいは、その両方(プログレッション)の部分をより高めれば良いと考えていると思う。
私は、ワールドカップ予選では、ポゼッションを見せている(あるいは好まざるとやらざるを得ない)と考えてはいるが、時折見せたダイアゴナルのパスは、ダイレクトプレーの要素が多分に含まれているとも考えている。つまり、既に「縦に速い攻撃」は融合されているともいえよう(そんな仰々しい感じでもなく単に崩しのパターンの一つということもあり得るが・・・)。

※参考 ダイアゴナルのパスについて
ロシアワールドカップ予選 シンガポール戦 雑感 ~壁を越えよう~
http://same-frequency-football.blogspot.jp/2015/06/blog-post.html

ロシアワールドカップ予選AWAY アフガニスタン戦 雑感 ~ある意味リベンジ~
http://same-frequency-football.blogspot.jp/2015/09/Afghanistan-a.html


いずれにしても、「縦に速い攻撃」に今後も注目していきたい。
以上、この稿、了。


自分たちのサッカーはどう決めるべきかについて思うところ

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自分たちのサッカーは何かという命題を突き付けられて久しい日本代表だが、今回は、自分たちのサッカーは、どう決めて、あるいは決まっていくものかについて思うところを述べたい。



結論から言うと、私は、

キリンカップ 日本代表対チュニジア代表雑感 ~どこに収斂していくのだろう~
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/same_frequency/article/66

のコメント欄で記載したことのように考えています。

※以下抜粋
「・・・もっと言うと、サッカー界全体流れがあり、その中からピックアップ・取捨選択・日本人に合うように変質させ、さらに、現状いるメンバーや監督やその他現実に合わせて、
最終的に相手や試合状況(暑い寒いとか、AWAY etc.)に応じてさらに適応していくと。
まとめると、流れがあって、自分がいて、状況に合わせるといったところでしょうか」


で、この場合の、「サッカー界全体の流れ、流行」って、いろんなチームや監督の考え、その時いる選手による影響、場合によっては経済的な状況を受けて成立している、ある程度磨き抜かれたものと考えていて、要は、この場合の流行は必ず一考の価値ありなもののはずと思っている、と。

で、次の「ピックアップ・取捨選択・日本人に合うように変質させ」ところが、結構議論になっている所かと思うのですが、これを流れに寄せすぎると、流行に流されているになり、寄せないとガラパゴス化してしまうという理解で良いのかなぁと思っています。
この塩梅でもめている、もとい議論が深まっていくと、「自分」が決まってくるはず。
※この程度であっさり次いきます。

そして、あと、意外に(私が)忘れ気味なのが「状況に合わせる」という部分。(これと流行と区別できそうで区別できない部分でもあるんですが、ごっちゃにして考えないようにして、と)実際の試合の時に考えること、と言い換えることもできます。例えば、ショートカウンターが自分たちスタイルだといっても、すごい暑かったり、相手のポゼッションが超絶だったりすると、できませんってことになって、別のことをしなければならなくなるということですね。(まぁ、できませんの時に、それに殉ずるのか、違うのかのも自分の持ちようの一つなのでしょうが。)「自分」の多様性があればあるほど、選択肢は多くはなるでしょうね。

てな感じで、「流れがあって、自分がいて、状況に合わせる」という手順で、自分たちのサッカーを決めるべき、変質させていくべきと考えます、といったところで、この稿、了。