マリノス大改革1年目は失敗なのか? 56得点でも残留争い、超攻撃的サッカーの行く末

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横浜F・マリノスは今季、アンジェ・ポステコグルー監督を迎えてチームスタイルの大転換を図った。しかし、J1リーグ戦の最終順位は12位。指揮官の来季続投は決まっているが、この挑戦は成功なのか? あるいは失敗なのか? 理想と現実の狭間でもがく名門の2018シーズンを振り返る。(取材・文:舩木渉)

“ハマのデ・ブライネ”になった大津祐樹。マリノスでスタイル大改革、絶好調支える妻への感謝

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横浜F・マリノスは5日、J1第29節で北海道コンサドーレ札幌に2-1で勝利を収めた。リーグ戦では今季初の3連勝となり、暫定ながら順位も一気にトップ10圏内へ。ここ1ヶ月の好調の要因の1つは、プレースタイルを大きく変えた大津祐樹の存在だ。(取材・文:舩木渉)

[横浜FM]パルメイラス所属のDFチアゴ・マルチンスを獲得。早速合流し、「順位を上げるためにここに来た」と意欲

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 14日、横浜FMはブラジルのパルメイラスに所属するDFチアゴ・マルチンスを期限付き移籍で獲得したことを発表した。

 12日に来日していたチアゴ・マルチンスはこの日から横浜FMのトレーニングに参加。相手をつけずに攻撃の形を確認するシャドープレーでは控え組の3バックの中央、11対11では仮想・名古屋として[4-4-2]を形成した控え組のCBとしてプレー。ブラジル全国選手権がシーズン半ばに差し掛かっていることもあり、フィットネス、コンディションは万全の模様。初日からフルメニューをこなした。

 合流初日は「まだ時間がなくてみんなの前で挨拶したぐらいだった」ようだが、「今後は話をしていくことでみんなのことを理解していくと思うし、溶け込みたい」と語った。また、「僕は(横浜FMの)順位を上げるためにここに来た。ビルドアップに注目してほしいし、スピードやカウンターになった時の切り替えの速さも特徴。1対1も好き」と真剣な眼差しでアピールしていた。

 一方、アンジェ・ポステコグルー監督は「今日はちょっとの時間を見ただけだが、6ヵ月ぐらいパルメイラスの試合は見てきたし、彼のプレースタイルは頭に入れている。守備的にも強いし、足元もすごくうまい。これからどうフィットしていくか楽しみ」と話すと同時に、「ずっと追ってきた選手なので来てくれたことをうれしく思う」とブラジル人DFの獲得を喜んだ。

 15日の名古屋戦は登録が間に合わず出場できないが、早ければ19日の鹿島戦がデビュー戦となる。ポステコグルー監督は3バックの準備も進めるなど、即戦力としての活躍が期待されているチアゴ・マルチンス。横浜FMの巻き返しのキーマンとなれるか。

写真:菊地正典

[横浜FM]3バックへ移行!? 山中亮輔は偽サイドバックから卒業か

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 横浜FMがあす15日に行われる明治安田J1第22節、名古屋戦にフォーメーションを変えて臨む可能性が出てきた。

 アンジェ・ポステコグルー監督が就任した今季、中盤の形が変わったり試合途中から2トップになるという変化はあったものの、一貫して4バックで戦ってきた横浜FM。しかし名古屋戦前日の14日の練習で主力組と見られるチームが採ったのは[3-6-1]または[3-4-2-1]と言える形だった。GKは飯倉大樹、最終ラインに右から栗原勇蔵、中澤佑二、ドゥシャンが並び、ボランチは喜田拓也と扇原貴宏、ウイングバックは右に松原健、左に山中亮輔、シャドーは左が天野純、右は山田康太とオリヴィエ・ブマルが交代で入り、1トップにウーゴ・ヴィエイラという布陣になった。

 ポステコグルー監督は3バックを採用したことについて「柔軟性を持っていろんなことを試したいということだったので特別なことは何もない。新しい選手(チアゴ・マルチンス)を獲得できたのでいろんなことが試せる。(移籍の)ウインドウが開いている時にセンターバックを取れれば試してみたいと思っていた」と理由を説明した一方、名古屋戦については「(3バックでスタートするかは)明日になってみないと分からない。もしかしたら試すかもしれないし、日曜日に試すかもしれない」と明言を避けた。

 また、前節の湘南戦で負傷した仲川輝人に代わる形でメンバーに入り、3バックの一角に入った栗原はこのままなら今季リーグ戦初出場となることに「遅い開幕戦」と笑いながら、「立場的にあれこれ言っていられないから一生懸命やるだけ。結果があまり出ていない状況だから何とか結果を出したい。やるかやられるか世界だから」と闘志を燃やしている。

 中でもプレーに大きな変化が出そうなのがサイドバック。4バックの際には中央に絞ってボランチ化する“偽サイドバック”が今季の横浜FMの特徴のひとつだが、山中は「プレーは180度変わる。インサイドを取ることはなくなる」と話した。その一方、「推進力とか僕の特徴は生きてくる。サイドに張って1対1を仕掛けるほうが得意だし、僕のところで違いを出せるように意識したい」と意気込んだ。

 ポステコグルー監督は豪州代表でもそうだったように伝統の4バックを3バックに変えるのか。そしてその布陣がどんな内容や結果を生むのか。横浜FMの戦いに注目だ。

マリノス、連敗脱出への処方箋。川崎Fの重鎮が語る前半戦との違い、取り戻すべき誇り

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横浜F・マリノスは5日、明治安田生命J1リーグ第20節で川崎フロンターレと対戦して0-2で敗れた。前半戦はドローだったこのカードだが、今回は力の差が如実にあらわれる一戦になってしまった。マリノスはこれでリーグ戦3連敗となり、暫定ながら15位に転落。なかなか結果が出ない苦境を乗り越えるには、今何が必要なのだろうか。(取材・文:舩木渉)

3試合で11失点…マリノス守備崩壊の理由。「自分たちのサッカー」は見直すべき?

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横浜F・マリノスは1日、J1第19節でサンフレッチェ広島に1-4で敗れた。終盤に伊藤翔のゴールで一矢報いたが、時すでに遅し。首位・広島の堅い守備を前に攻めあぐね、要所で確実にゴールを奪われて反撃ムードは沈黙した。ここ3試合で11失点を許した原因はどこにあり、改善することはできるのだろうか。(取材・文:舩木渉、データ提供:Wyscout)

【英国人の視点】新生マリノス、不振の中にも希望あり。継続すべき攻撃的姿勢

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今季からアンジェ・ポステコグルー監督の指揮で攻撃的なスタイルに大きく転換した横浜F・マリノスだが、リーグ序盤戦は失点がかさみ結果が出ていない。降格圏間近の15位に低迷している。とはいえ、新生マリノスが進むべき道の先に希望がないわけではない。(取材・文:ショーン・キャロル)

マリノスの「伝統」と「革新」の象徴として。18歳のルーキー・山田康太の大いなる可能性

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横浜F・マリノスに今季加入した高卒ルーキー5人の中から、最初にリーグ戦デビューを飾ったのは下部組織出身の山田康太だった。だが、本職のセントラルMFではなく右サイドバックとして。新しいポジションに挑戦し始めて約1ヶ月半ながら、その評価は日に日に高まっている。(取材・文:舩木渉)

なぜ横浜FMは「2点目が取れない」のか? ついに降格圏転落、脆さ抱える新スタイルの課題

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明治安田生命J1リーグも約4分の1となる8試合が終了した。過密日程が続く中、順位表には異変が見られる。優勝経験を持つ名門クラブが下位に沈んでいるのである。横浜F・マリノスもその一つ。アンジェ・ポステコグルー監督の指導で攻撃的なスタイルへの大転換に挑むチームが抱える課題とはいかなるものなのだろうか。(取材・文:舩木渉)