【修正中】サンフレッチェ広島 2014年通信簿(後編)

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(前編)(中編)と通信簿形式でしたが、(後編)はその他。
それ以外の話題と今シーズンに向けた展望を書いていきます
 


⑧その他…【備考欄】
前編・中編に含めることが出来ないような出来事をまとめました。
評価をするような話題ではないですが、2014年に起きた大きな出来事です


2014年は選手個人の偉業が多かった一年でもありました

移籍後いきなり達成してしまったため話題としては小さかったGK林卓人選手の偉業

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月13日閲覧》
 
サンフレッチェ広島林卓人選手が、2014年3月1日(土)J1リーグ第1節vs.セレッソ大阪に出場したことにより、Jリーグ歴代最多となる219試合連続出場(J1、J2を含む)を達成いたしましたので、お知らせします。

なお、この記録は2014年8月2日の鹿島戦で途絶えてしまいました。
これはその前の甲府戦で跳び蹴りを食らい、脇腹を痛めたことによる欠場。
この影響での欠場以外はACLも含めて大車輪の活躍だっただけに、非常に残念でした


FW佐藤寿人選手も例年通りの偉業達成。
10月には11年連続となる2桁得点を記録

【参考】
《ドメサカブログ 2015年1月13日閲覧》

11月のナビスコカップ決勝では歴代得点記録を塗り替え

《ドメサカブログ 2015年1月13日閲覧》

準決勝の柏レイソル戦で大会最多得点記録26ゴール(中山雅史ジュニーニョ)に並んでいた広島FW佐藤寿人は、前半のうちに2得点を挙げ、ナビスコカップ最多得点記録を更新しました。

そして、ホーム開幕戦のゴールはFIFAプスカシュ賞にノミネートされました。
このゴールが年間ベストゴールに選ばれない国があるそうです


2015年シーズンも12年連続2桁得点の他に、7年連続2桁得点(J1限定)トップタイ、J1・J2通算200得点(あと5点)などの記録にも期待が集まります

プスカシュ賞ノミネートゴールの生まれた川崎戦といえばこんなこともありました

Jリーグ公式HP 2015年1月13日閲覧》 
 
【報告事項(サマリー)】
1.3月10日(月)、Jリーグは公益財団法人日本サッカー協会JFA)を通じてFIFA EWS社よりスポーツ賭博市場動向の監視レポートを受け取りました。
2.監視レポートの内容は「3月8日(土)Jリーグディビジョン1第2節サンフレッチェ広島川崎フロンターレに対する賭け方に『小さな異常値』が見られた」というものでした。
 
4.さらにJFA技術委員会、および審判委員会に試合の映像分析を依頼しました。
調査の結果、当該試合に関し不正行為及びその働きかけがなされた形跡は一切認められず、不正は行われなかったとの判断にいたりました。

EWS社がJリーグの試合に警告を発したことは史上初めてのこと。
その疑いが出てくるくらいファンタスティックなゴールだったと受け取っておきましょう


逆にACL アウェイ・ソウル戦の判定にはクラブとして抗議しました

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月13日閲覧》
 
 このたび、サンフレッチェ広島は、昨日(4月1日)に行われた『AFCチャンピオンズリーグ グループリーグ第4戦vs.FCソウル(@ソウルワールドカップスタジアム)』において、「試合全体を通じて勝敗に影響を及ぼす意図的な判定があったのではないか」との抗議文をAFCに提出いたしました。アジアのチャンピオンを決める大会ということを鑑みても、このような判定をスタンダードなものとして受け入れることはできません。
 
 サンフレッチェ広島は、レフェリングの向上を切に願うとともに、今後はJFA、ならびJリーグの指示を仰ぎながら、本件について対処して参ります。




これがどういうてん末になったのかは分かりません。
ただ、AFC公式HPでは11月にサンフレッチェ広島に対して罰金が決定されています。
原因が判然としませんがおそらくこの抗議に対するものではないかと言われています
2014総括024
List of the AFC Disciplinary Committee Decisions on 28 November 2014より》


話は変わって、2014年はワールドカップイヤー。
サンフレッチェ広島からはMF青山敏弘選手DFファン・ソッコ選手が選出されました。
しかも、2人ともに1試合ずつ出場を果たすことができました

そのおかげでクラブとしても補償金を頂けたようです
【参考】
《Football Web Magazine 『Qoly』 2015年1月15日閲覧》


完全な余談ですが、ブラジルでも社長のハードワークが話題に

 



他にも、水本裕貴選手がDFとしてフェアプレー賞個人賞を受賞したのは誇らしいことでしたし、FW皆川佑介選手がAマッチ出場でA契約を勝ち取るなんて話題もありました


話題多すぎですね

 



⑨2015年のシーズンの展望
最後になりましたが今年の展望を簡単に

2015年は経営再建計画4年目に入ります。
そして経営的には(今年優勝すれば話は別ですが)優勝賞金や優勝関係のグッズ販売等による収益が見込めない一年になります

先日の中国新聞の報道では2014年度決算も無事黒字になる模様

中国新聞 2015年1月9日》
 
 ―2連覇効果で2013年度の収入は約32億円と好調でした。14年度はどうですか。
 30億7千万円を見通しており、5千万円規模の黒字が出そう。クラブワールドカップやリーグ優勝などの賞金が減った中では健闘。優勝効果で新しくスポンサーがつくなどして(広告収入は)増額になりそうだ。ただ3年間、一貫して黒字額はほぼ賞金で補っている。
 
 ―15年度は、その優勝効果が期待できない年になります。
 確かに新年度は全くない。その中でしっかり黒字を出すことが組織の自信となってくる。ただチームの人件費は落としたくない。選手、スタッフの基本給は、13年度から14年度にかけて約9千万円増やした。15年度は5千万円くらい増やせればと思っている。
 
 ―どう捻出しますか。
 これまではチームの頑張りに助けられてきた。今年はフロントがしっかりと支えていけるようにしたい。そのためにもスタートが肝心。開幕前の準備からしっかりと進めたい。
 
 ―経営再建5カ年計画の4年目です。
 現在5億円程度の入場料収入が6億5千万円になれば安定経営できる。そのためにはリピーターをいかにつくるか。シーズンパスは6千席が理想だが、まずは5700席をしっかり売りたい。
 グッズ売り上げが順調。選手の顔をあしらった、お面が好評のように観客参加型の応援グッズを増やし、観戦文化を根付かせたい。

今年も確実に黒字を出すことで経営再建計画最終年に向けて弾みをつけて欲しいところです

観客数については前編でも触れたように、やはり30万人が一つの目標となるでしょう。
リーグ戦17試合、ナビスコカップ3試合が確実に開催できるホーム試合。
そうなるとリーグ戦が2014年と同水準の1試合平均1万5千人では届きません

そのために必要なのは試合数を増やすことと観客数の底上げ

具体的にはナビスコカップの決勝トーナメント進出と稼ぎ時に稼ぐことです。
エディオンスタジアムの立地上、どうしてもクラブで出来ることには限界があります。
その中でチームとしては成績を上げ、夏休みやGWに確実に稼ぐことが肝要でしょう


新スタジアムに向けた動きにも変わらず注目しましょう

2012年の優勝パレードからはや2年が経過しました。
観客数、人件費、露出、クラブ経営の様々なファクターどれをとっても限界が見えます。
その打開策はスタジアム建設以外にはないように思えます

4月には統一地方選挙が控えています
昨年、協議会が最終回を迎えてからクラブの表だった動きはありません。
明日のサポーターズカンファレンスでその話題が出るのだと思いますが、クラブの積極的な動きに期待したいところです


2014年、ここまでクラブの通信簿をつけてきました。
一方で、2014年はサポーターのあり方が問われた一年でもあります

3月には浦和レッズの人種差別問題が発生しました。
にもかかわらず8月には横浜マリノスでも人種差別問題が発生

どちらにも特徴的なのがSNSで話題が広まったという点

朝日新聞デジタル 2015年1月13日閲覧》
 
横浜マのクラブ関係者が後半途中、ツイッターなどで動画が出回っていることに気がつき、調査を開始。当該男性サポーターを特定し、試合後に約1時間、事情を聴いた。男性はバナナは持っておらず、ハーフタイムに食べたと説明したという。

SNSは活用方法で強い武器にもなりますが、同時に毒にもなり得ます。
人種差別行為が悪質であることは疑いようのない事実ではあります。
一方でSNSで拡散するかどうかは一度立ち止まって考えるべきではないかと考えています

これは事実を隠蔽するべきだとかそういう話ではありません

SNSを通すことにより多くの無関係な人たちからの攻撃が集中する可能性があります。
そういった攻撃は一種の私刑なのではないかと私は考えているのです

問題が発生したときにまずするべきことはSNSでの拡散ではありません。
問題そのものの解決が難しいとしても、クラブスタッフなどを通して事態の解決を図ることが先です


非常に残念なことですが、サンフレッチェでも同様の事件が発生しました

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月13日閲覧》
 
 2014年11月8日(土)に開催された2014JリーグヤマザキナビスコカップFINALの試合前、会場である埼玉スタジアム2002北サイドコンコース内でサンフレッチェ広島のサポーターによる不適切な行為が発生致しました。スタジアム関係者の皆様をはじめ、本スタジアムをホームスタジアムとする浦和レッズに関わる皆様、大会関係者の皆様、Jリーグ、サッカーを愛する全ての皆様にお詫び申し上げます。サンフレッチェ広島は、再びこうした事象が発生しないように一層の取り組みを行って参ります。

これもまたSNSを通じて発覚した事件でもあります。
こういったケースだけではなく、SNSでの投稿の前に一度文面を確認することが大事です。
本当にその文面は世界に向けて発信してもいいのか、誰かを貶める内容ではないか。
そういった確認をしてから投稿しても遅すぎることはないでしょう

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月13日閲覧》
 
・戦術的な練習や紅白戦のメンバー、別メニューの選手情報、練習試合などの詳細について、「Twitterやブログ、フェイスブックなど、ソーシャルメディアなどでの情報発信」はご遠慮ください。サポーターの皆さまの情報共有のみならず、相手チームへの情報提供にもなりかねませんので、ご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。


SNSを使用したトラブルは何もサッカーに限った話ではありませんが、今まで通りの緩い楽しみ方が難しくなっているのかもしれません



サポーターを自称・自認するのであれば、まずクラブをサポートする行為であるかを考え、それから行動に移すよう、これまで以上に注意していくべきだと思います

 


長々となりましたが、以上でサンフレッチェ広島 2014年通信簿を締めくくりたいと思います。
2013年分を作成したときよりも、話題が増えているため嬉しい悲鳴をあげることになりました

2015年も変わらず楽しい話題が多いことを祈っています。
本年もよろしくお願いいたします

チーム、ファン・サポーターの力を結集してタイトル獲得に向けて邁進しましょう


2014総括025
サンフレッチェ広島公式HPより》

【修正中】サンフレッチェ広島 2014年通信簿(中編)

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(前編)に引き続き通信簿を付けていきましょう。
前回は成績と経営面の話でしたが、今回はスタジアムと企画広報について
 


⑥スタジアム…【よく出来ました】
スタジアムというテーマではありますが、大きく分けて2種類の話に分かれます。
すなわち、既存スタジアムについての話と新規スタジアムについての話です

既存スタジアムについて、サンフレッチェが2014年に取り組んだことは大きく2つあります

1つは2014年から芝かぶり席を廃止。
代わりに新席種・セブン-イレブン フィールドシートを設置しました

2014総括009
サンフレッチェ広島公式HPより》

座席数も50席から104席に増加し、値段も大人6000円から4500円とリーズナブルに。
また、従来はA1ゲート近くのコーナーアーク側でしたが、セブン-イレブン フィールドシートはバックスタンド前で、ピッチに対して平行に設置されています

ただ、厳密にカウントはしていませんがスタジアムで見る限りでは利用者が少ない。
近くで見れるというのは大きなメリットですが、飲食などに制限が多いのも事実。
設置に手間もかかるでしょうし、クラブが今後どう取り扱っていくのかに注目しています


2014総括010
サンフレッチェ広島公式HPより》

もう一つの大きな取り組みがホームゲーム飲食売店の募集

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月12日閲覧》
 
このたびサンフレッチェ広島では、来場者の皆さまに、より魅力的かつご満足いただける飲食を提供することを目的に「スタジアムグルメ向上計画」と銘打ち、2015シーズン サンフレッチェ広島ホームゲーム時に出店していただく飲食売店を次の通り募集いたします。多数のご応募、お待ちしております。

表だって飲食店を募集するのは知る限りでは初めてのこと。
エディオンスタジアムに施設上の制約があることは過去も話題になっています

4)観客動員について
《第11回サポーターズカンファレンス議事録 2013年7月20日》
 
【スタジアム・グルメについて】
 スタジアム・グルメにつきましては、サポーターズ・カンファレンスだけではなくメールでも「コラボメニューが冷えていておいしくなかった」等のご意見を日々いただいています。そういったご意見については担当の業者の方等に品質の改善、向上を都度申し入れております。できる部分で改善を図り、より魅力的な商品を提供できるように図っていきたいと思います。一方で言い訳になったら申し訳ありませんが、皆様にご理解いただきたいのが、今のエディオンスタジアム広島は、いわゆるW杯対応のスタジアムやマツダ・スタジアムのように、すでに飲食のブースが入るエリアが設営されていて、給排水の設備等を有しているスタジアムではございません。皆様ご存じの通り、テントを設営して業者の皆様にも努力していただており、そのなかでわれわれも日々、できる限りでの改善を要求している事実はございます。そういった環境にあるということはひとつご理解いただきたいと思います。


こういった制約はありますが、新スタジアムがすぐ出来るわけではありません。
制約を受ける中でカスタマーサティスファクションを向上させる狙いがあると考えられます

立地が悪い分、飲食に投資出来ればリターンも期待できるのではないでしょうか。
この結果にも注目していきたいところです



そんなエディオンスタジアムについて、2014年はJリーグから3度注意等を受けたようです

1つは前回紹介したナビスコ杯の日程変更の件
2つ目は大型映像装置が再度故障したことについて

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月12日閲覧》
 
 平成25年2月に表示部の不具合により修理不能となったため、以降は観客席中段部へのLEDパネル(380インチ)を設置し、仮設対応を行っておりました。その間、ご来場された多くお客様には大変ご迷惑をお掛けしておりました。
 
 この度、広島市側による再改修が行われ、再度の仮設対応ではありますが、従来と同サイズの470インチLEDパネルを常設装置画面部に移動設置を行うことになりましたので、ご連絡申し上げます。 
 大型映像装置については、Jリーグからの改善勧告を受けておりましたが、本対応により従来同等の会場サービスをご提供させていただきます。

そして最後の1つがJ1クラブライセンスの交付に際して

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月12日閲覧》

 9月29日(月)、クラブライセンス交付第一審機関(FIB)決定によって、サンフレッチェ広島に対し、2015シーズンに関するJ1クラブライセンスが交付されることになりましたので、お知らせします。 
 なお、クラブライセンス交付第一審機関からは、「トイレの数と屋根のカバー率」について、昨年に引き続き『B等級基準未不充足(制裁対象)』の通知がありました。2015年の審査時に計画の進捗が見られない場合には、今回の「制裁」が「戒告」になる旨も、併せて通知されています。

この中でも特にクラブライセンス制度についてはJリーグ側がかなり強気に来ています。
屋根のカバー率やトイレの数は一朝一夕に改善できるものではありません。
だからというだけではありませんが、新スタジアムが求められる一つの理由ではあります


新スタジアムについて、サンフレッチェ昨年2度のシンポジウムを実施しました。
第4回には中島浩司氏を招き、第5回には森保一監督が出席しています

【参考①】
サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月12日閲覧》
【参考②】
サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月12日閲覧》

署名活動ではついに目標だった40万件を突破
村井チェアマンを招いてトークイベントを実施しました

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月12日閲覧》
 
 また、継続的に実施しております「サッカースタジアム建設要望の署名活動」について、多くの方のご協力を得て、このたび40万件を突破いたしました。
 サッカースタジアム建設要望署名数/401,871件(2014年6月27日現在)
 
 つきましては、7月6日(日)『Jリーグ再開&スタジアム署名40万件突破トークイベント』をゆめタウン広島で開催いたしますので、お知らせいたします。




さらに、森保一監督がW杯による中断期間を活用して欧州スタジアム視察に向かい、広島ホームテレビでもその映像が放送されました




11月には1年半にわたったサッカースタジアム検討協議会が閉会
結果として旧広島市民球場跡地と広島みなと公園が併記されることになりました

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月12日閲覧》
 
 本日、最終回となる第19回サッカースタジアム検討協議会が開催されました。
 協議会では、広島に相応しいサッカースタジアムについて、これまで議論が重ねられてきました。
 結論は、検討候補地として「旧市民球場跡地」と「広島みなと公園」の2か所併記で最終とりまとめになります。
 旧市民球場跡地1か所に絞れなかったのは残念ですが、ひろしま夢スタジアム実行委員会としては、交通アクセスの良い市内中心部(旧市民球場跡地)にて、広島の街づくり、賑わいの創出、将来に資するサッカースタジアム建設の早期実現に向けて、これまで以上に努力してまいります。

新スタジアムについては後日改めて詳しくやりたいと思っています



⑦企画広報…【大変良くできました】
本稿最後は企画広報について。
2014年もまた面白い企画が満載でした…が、多すぎるので主要なものだけ取り上げます。
また、サンチェに関する企画については数が多すぎるので去年同様別途やります


2014年から大きく変わったことの一つがサンフレッチェレディース
過去3年間は公募で決まっていましたが、2014年から地元アイドルが就任しました

サンフレッチェ・レディース 2014』に地元広島アイドルユニット SPL∞ASH 就任のお知らせ
サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月12日閲覧》
 
このたび「サンフレッチェ・レディース 2014」に、地元広島のアイドルユニット“SPL∞ASH”が就任いたしましたので、お知らせいたします。サンフレッチェ広島に関するイベントやグッズ・グルメ情報、魅力の発信など、サポーターの皆さまと一緒に、サンフレッチェ広島を盛り上げる応援ユニットとして活動していきます。

さすがにプロが就任したことで露出面での起用は柔軟だったように感じます。
2015年以降も継続してレディースを努めてもらえるのでしょうか

そんなSPL∞ASHのお披露目となったのが2014サンフレッチェ広島キックオフイベント。
ここでは、まさかのぶっつけ本番で恋するフォーチュンクッキーを踊るというイベントが

佐藤寿人オフィシャルサイト 2015年1月12日閲覧》
 
ファン感、会場がいっぱいになるくらいのたくさんの方々に来て頂き今シーズンへの期待を実感しました。
PVの撮影は何も知らなかったのと振り付けも今日、初めて見たので踊れていませんが・・・
知らない事に年齢を感じました(笑)
仙台時代のファン感ではモー娘。を踊ったので時代を感じますね。
 




メディアの露出も2014年はかなり増えたのではないかと思います。
中でも、ゴールデンタイムの全国放送、とんねるずのみなさんのおかげでした・ぶらり途中下車<貝>に佐藤寿人選手が出演したのは大きなニュースでした

 


ローカルでは2013年からスタートしたTSSのサンフレッチェ魂が4月から毎月放送

2014総括011
サンフレッチェ広島魂より》

これはサンフレッチェの価値が上がったこともありますが、2013年に現役引退された中島浩司さんが所属する株式会社ベアフットの存在もあるのではないかと想像しています

前述した2014サンフレッチェ広島キックオフイベントでもベアフットの協力がありました。
ベアフットという外部組織と協力することで広報は更に柔軟になったのではないでしょうか

2015年も番組が続きますように


試合関連ではフィギュアスケート町田樹さんを招くことが出来ました。
しかも、すごくノリがいい

2014総括011
サンフレッチェ広島公式HPより》

町田樹シートという席種も臨時販売するなど新鮮な企画でした


サンフレッチェ広島といえばバナー芸…と言えるほど面白いものが作られています
今回はその中でも、謎の力作が揃っている"駆けつけ割"のバナーを紹介していきます

駆けつけ割とは、仕事などの関係で平日夜の試合のキックオフ時間に間に合わない人たち向けの商品で、キックオフ30分後以降なら全席種半額になるというお得な割引サービス


それではまとめてどうぞ。
そして、次回が通信簿最終回です 

2014総括013
サンフレッチェ広島公式HPより ACL北京国安戦》

2014総括014
サンフレッチェ広島公式HPより ACL・ソウル戦》

2014総括015
サンフレッチェ広島公式HPより ACL・CCM戦》

2014総括016
サンフレッチェ広島公式HPより ACL・WSW戦》

2014総括017
サンフレッチェ広島公式HPより リーグ再開》

2014総括018
サンフレッチェ広島公式HPより J1・柏戦》

2014総括019
サンフレッチェ広島公式HPより ナビスコ・浦和戦》

2014総括020
サンフレッチェ広島公式HPより ナビスコ・柏戦》


おまけに試合関連で個人的にツボだったバナーを3つ

2014総括021
サンフレッチェ広島公式HP J1・柏戦》

2014総括022
サンフレッチェ広島公式HPより J1・甲府戦》

2014総括023
サンフレッチェ広島公式HPより 天皇杯・水戸戦》


(後編)に続く

【修正中】サンフレッチェ広島 2014年通信簿(前編)

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あけましておめでとうございます

昨年はブログの更新等が滞り申し訳ありませんでした。
更新頻度は高くなりませんが、引き続きお付き合い頂ければ幸いです

そんなわけで、この企画を今年もやっていきたいと思います。
サポカンまでの3日間、連続で更新しますので見ていただけると嬉しいです


2014年は本当に色んな意味で濃密な一年でした。
楽しい話題もたくさんありましたし、悲しい話題もありました。
そんな1年間を簡単にではありますが、振り返っていきましょう



①2014年シーズンの成績…【もっと頑張りましょう】


2014年シーズンのサンフレッチェは本当に苦しみました。
まさしく、2014年の漢字そのもの

2014総括001
J's GOALより》

W杯とACLによる過密日程、長距離移動、主力選手の負傷、夏場は守備が崩壊。
下位との勝ち点差も相まって残留争いに巻き込まれるのではないかと危惧さえしました

結果的にクラブの最低限のノルマである残留は達成。
しかし、2009年から継続していた賞金圏入りは果たせず。
4年前のリベンジをと意気込んだナビスコカップでは決勝にて逆転負け
悔しいシーズンとなってしまいました

2014総括002
サンフレッチェ広島公式HPより》

一方で、ゼロックススーパーカップでは横浜マリノスにリベンジをし、連覇。
また、ACLではクラブ史上初の予選突破を果たすことが出来ました

さらに、Jリーグアウォーズでは3年連続4回目となるフェアプレー賞高円宮杯も受賞
反則ポイントマイナス19という数字も話題になりました

2014総括003
Jリーグの公式記録から作成》


これは無警告・退場につき反則ポイントが減じられるようになった2007年以降で最小。
3年連続も偉業ですが、その圧倒的な反則ポイントの少なさはなかなか破られないでしょう


今年もこのフェアプレー精神は忘れずに、チーム目標でもある三大タイトル獲得を



②入場者数…【もっと頑張りましょう】
まず単純に数字を羅列しておきましょう

リーグ戦は17試合で254,951人。1試合平均約14,997人。
ナビスコカップは2試合で12,234人、ACLは4試合で30,503人。
全体では23試合で297,688人

残念ながら3年連続の年間30万人集客という目標は達成できませんでした

2014総括004
Jリーグの公式記録から作成》


中国新聞でも報じられていたように、2年連続での減少については重く受け止めるべきです。
しかし同時に、クラブとしてはどうしようもない偶発的な事態が発生したこともまた事実です


前項でも触れたとおりサンフレチェ広島はクラブ史上初のACL予選突破を果たしました。
一方、営業的には、その影響でゴールデンウィーク中のホーム主催試合が延期
7月の平日が代替開催日ということで、9,515人に留まってしまいました

本来ゴールデンウィークの開催であれば1万5千人程度は見込んでいたはずです


8月には台風の影響で土曜の試合が平日の月曜日に延期になりました。
夏休みということで12,026人のお客さんが来場してくれましたが、クラブとしては少なくとも1万5千人、出来れば2万人近い集客を狙っていたのではないかと思います

さらには、エディオンスタジアムの使用の関係でナビスコカップも日程変更がありました

Jリーグ公式サイト 2015年1月9日閲覧》

Jリーグは、本日の理事会で、2014Jリーグヤマザキナビスコカップ 準決勝にサンフレッチェ広島が進出した場合、会場の都合により、サンフレッチェ広島柏レイソルvs横浜F・マリノスの勝者との準決勝第1戦・第2戦のホームゲームを入れ替えることを決定いたしました。詳細は以下の通りです。

サンフレッチェ広島が準決勝に進出した場合】
第1戦(10月 9日(木)):サンフレッチェ広島のホームゲーム
第2戦(10月12日(日)):柏レイソルと横浜F・マリノスの勝者のホームゲーム
※もう一方の準決勝に変更はございません 

これによってせっかく日曜開催だった試合が平日に変更。
日曜日であれば5,516人という数字がもう少し伸びたのではないでしょうか


こういったことが起きなければ30万人に届いていたのではないかと思うと悔しさがあります。
今年はACLがないため試合数が少なくなるかもしれませんが、30万人を狙いたいところです


③災害対応…【大変良くできました】
前項に関連して。

2014年は近年の中でも特に天候が不安定な一年ではなかったでしょうか。
その中でも、8月に発生した土砂災害では、エディオンスタジアムのある安佐南区安佐北区において甚大な被害が生じました

この影響で天皇杯第3回戦は延期
2011年以来の「サッカーどころではない」という状況だったと思います


これに対するサンフレッチェの対応は迅速でした。
発生翌日には早くもロゴを作成し、その2日後から募金活動を開始
こういうスピーディーさは数年前まででは考えられなかったことです

そして、他のJクラブも積極的に募金活動を展開してくれました。
JリーグアウォーズではDF水本裕貴選手がその行動に感謝するなど「Jリーグの良さとはこれなんだ」と、感謝すると同時に誇らしい気持ちになれました


また、時期が被っていたためあまり印象に残っていないかもしれませんが、MFミキッチ選手の祖国クロアチアに対しての募金活動もありました

【参考】
サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月9日閲覧》

こういった素晴らしい行動はきちんと記憶に残しておきたいと心から思います

 



④スポンサー…【大変良くできました】
2014年シーズンのスポンサー数の増加は特筆すべきものがあります

【参考①】
サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月9日閲覧》
【参考②】
サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月9日閲覧》
【参考③】
サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月9日閲覧》

2013年シーズンのユニフォームスポンサー(パンツ)はクオルネット。
クオルネットはエディオンの系列会社であり、補填という意味合いが強かったはず。
そういう意味では上記3社は純増と言っていいでしょう

フィールドスポンサーも32社から36社に増加。
手摺スポンサーこそ42社のままですが、その他スポンサーは29社から70社に激増

金額こそ定かではありませんが企業数の増加は素直に賞賛されるべきです。
仮にスポンサー料が少なかったとしても、つながりが増えることが肝要

サンフレッチェ広島公式HP 2015年1月9日閲覧》
 
 ただ、我々の中でも出ている話ですが、広島や中国地域に根ざしているスポンサー比率をできるだけ上げていきたいという思いもあります。そうした意味では、まだまだ広島のスポンサーを増やせるのではないか、まだまだ未開拓な部分もあるのではないかと考えます。安易に中央の大企業にばかり頼らずに、サンフレッチェ広島の地元の深堀りの戦略をやっていくのが王道だと考えています。

2013年夏のサポーターズカンファレンスでの発言を有言実行したと言えます
 


⑤グッズ販売…【よく出来ました】
グッズ販売や商品開発は相変わらず順調なようです

中国新聞 2015年1月9日》
 
グッズ売り上げが順調。選手の顔をあしらった、お面が好評のように観客参加型の応援グッズを増やし、観戦文化を根付かせたい。

実際、近年のサンフレッチェのグッズ開発は目を見張るものがあります。
2014年もユニーク商品が飛び出しました


NIKE×SANFRECCE サングラス 『SHOW X2 SANFRECCE』




サンフレッチェ広島バージョン電動アシスト自転車

2014総括005
サンフレッチェ広島公式HPより》


そして先程の記事にもありましたが、2014年最大の衝撃…サンフレッチェ Oh!MEN

2014総括006
サンフレッチェ広島公式HPより》

2013年のこやのんグッズも大きなインパクトを与えましたが、今回も世間騒がせました

この商品、最も破壊力を持つのはスタジアムで装着したとき。
お面といっても、試合中は邪魔になるため後ろ向きにつける人が多くいるようです。
そのため、試合中に選手と目が合って試合に集中できないという事案が多発したとか



2014総括007
サンフレッチェ広島公式Facebookより》

なお、社長バージョンは非売品となっています


上記の他にもスポンサーであるイズミセブンイレブンとコラボしてICカードを販売。
三瀧荘とコラボしたサンフレッチェ広島おせちも健在


2014総括008
サンフレッチェ広島公式HPより》

さらには9月にグランドオープンしたエディオン福山本店2Fにグッズコーナーを新設
これは昨年のサポーターズカンファレンスでの発言が実現した形となります

《第12回サポーターズ・カンファレンス議事録 2015年1月12日閲覧》
 
現在の戦略は、(1)これまでディスカウントに応じていた既存顧客との価格交渉による対価の適正化、(2)一度離れた顧客の再訪、(3)伸び盛りの若手経営者のいる会社への新規外交、(4)備後地域での営業強化、です。備後地区の営業での取り組みに関する質問は多く、かなり顧客数や団体観戦の企画も増加していますが、現時点でもまだ総収入は1億円に届いていません。逆に言えばまだ伸び代があると考えています。この地域におけるサンフレッチェの存在感を高め、また営業の拠点としても活用するために、エディオンとも相談のうえでまず福山地区の基幹店でV-POINTを作ることも検討しています。

一方で気になるのはユニフォームの売り上げ
サポーターズカンファレンスではかなりの枚数を発注しているという話でした 

 

《第12回サポーターズ・カンファレンス議事録 2015年1月12日閲覧》
 
一方で、昨年のような「ユニフォーム難民」をできるだけ出さないために、発注は昨シーズンの7,500枚から今シーズンは4千枚ほど増やしています。クラブとしてはユニフォーム直販の1万着越え(Jリーグ1万着、ACL1,500着)を計画していますので、追加販売のリリースをお待ちください。我々もリスクを取って発注しました。ユニフォームは是非クラブ直販での購入をお願いします。

そして結果はどうだったかというと、V-pointでもe-VPOINTでも在庫がある状況。
初動は非常に良かったのですが、シーズン中にセールを実施したりしたものの、完売できず

 

今年からは年間パス所持者向けの優先予約が始まります。
また、2014年のACLユニフォームの予約段階からオンライン予約限定になりました。
今後はこれらの手法を用いて適切な販売量を見定めていくことになるのだと思われます


商売において、お客様の声ばかり聞きすぎていても失敗します。
かといって顧客が離れても困ってしまう

その上手いさじ加減を、今年は期待したいと思います


(中編)に続く 

【修正中】"スタジアムは、街づくり"について本気出して考えてみた(後編)

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Jリーグのスタジアム像と"まちづくり"
前回は主にソフト面から"まちづくり"とスタジアムの関係を見てきました。
しかし、ソフト面のみを見てハード面を見ないのでは片手落ちと言えます

どのようなスタジアムならば、"まちづくり"に貢献していると言えるのでしょうか?


Jリーグのスタジアムには、2つの指針が存在します

1つはJFAが公開しているスタジアム標準
座席数や屋根をはじめとして細々としたガイドラインが示されています

そしてもう1つがJリーグニュース特別版 スタジアムの未来
こちらは主にヨーロッパのスタジアム視察を元にしたイメージが示されています


スタジアム標準がスタジアムの水準を示すものであるとすれば、スタジアムの未来はスタジアムの方向性を示すものと言っていいでしょう

  • 文化として【サッカースタジアム】 Culture
  • シンボルとして【ホームスタジアム】 Identity
  • コミュニティーができる【ファミリースタジアム】 Community
  • ホスピタリティ【社交スタジアム】 Society
  • 街の集客装置【街なかスタジアム】 Location 
  • 多機能複合型【スタジアム・ビジネス】 Economy
  • 環境にやさしい【グリーンスタジアム】 Ecology
  • プロフェッショナル【スタジアム経営】 Management
  • 防災拠点【ライフスタジアム】 Emergency


スタジアムの未来では、9つのテーマに分けて方向性を示しています。
この方向性は、実は"まちづくり"と密接にリンクしていました

再びまちづくりの方法から。
まちづくりの方法では、10個の"まちづくりの基本目標"が例示されています

  1. 地域の諸活動の中心核となる「まち場」の再生
  2. 誰もが安心して住み続けられる持続可能な地域社会
  3. 歩いて日常生活をおくれる歩行圏中心のまちづくり
  4. 町並み・景観の整備と歴史・文化・芸術の場の創造と再生
  5. 多様な生活像が共存し多文化が共生する地域社会
  6. 資源を浪費しないコンパクトなまちの構成
  7. 自然、生態系と共存するまちの仕組みの再生
  8. 人を暖かく迎え入れ、多様な交流の機会を持つまちづくり
  9. コミュニティビジネスなどによる循環型地域経済
  10. 共治を基盤とする地域社会システムの構築


個別の説明は省きますが、最終的にこういった目標を徐々に達成できるようにする持続的活動こそが"まちづくり"である、と説明されています


これらを簡単に比較してみましょう

"地域の諸活動の中心核となる「まち場」の再生"はIdentityCommunity
"誰もが安心して住み続けられる持続可能な地域社会"はEmergency
"多様な生活像が共存し多文化が共生する地域社会"はEconomy
"資源を浪費しないコンパクトなまちの構成"はEcology
"自然、生態系と共存するまちの仕組みの再生"もEcology
"人を暖かく迎え入れ、多様な交流の機会を持つまちづくり"はCommunitySociety
"コミュニティビジネスなどによる循環型地域経済"はSociety

このように多くのポイントがリンクしていることが分かります。
スタジアムの未来は、"スタジアムは、まちづくり"の教本と言えるものでしょう


"街スタ"と"スタ街"
このスタジアムの未来の中で、唯一矛盾するような表現があります。
それが街の集客装置【街なかスタジアム】 Locationという項目

Jリーグニュース特別版 スタジアムの未来 2014年5月31日閲覧》

 欧州のサッカースタジアムもアメリカのボールパークも今、街なかに回帰している。もし、Jクラブのスタジアムも街なかにあったら。人口減少・高齢化時代に、郊外に分散したにぎわいを再び街なかに呼び戻す装置として、昭和時代のデパート同様、中心市街地の核(コア)として強い求心力になるだろう
 わが国でも2010年11月、北九州市が新幹線小倉駅の北500メートルに、ギラヴァンツ北九州(J2)のホームスタジアムとして街なかスタジアム計画を打ち出した。
 VfLヴォルフスブルクで5シーズン半プレーした長谷部誠選手は、ホームスタジアムについて次のように語った。「中央駅から歩いて(10分ほどで)行ける利便性の高い立地なので、試合後に渋滞も起きず、選手としてストレスがありません」

①街づくり
 年間を通して週末ごとに、多いときには万人単位の巨大集客装置となる。千人単位のアウェイファン・サポーターも、試合の前後は「観光客」。スタジアムへのアクセスは徒歩が中心となり、観客が長く滞留する街の仕掛けがあれば、中心市街地に大きな経済効果をもたらす

②都市再開発
 郊外の再開発プロジェクトの核として、面開発の複合型の街づくりが行われる。公共交通や十分な駐車場整備に加え、パーク&ライド整備が必要である。


このように、中心市街地のスタジアムと郊外のスタジアムの両方が説明されています。
これは"スタジアムは、まちづくり"に複数の正解が存在していることを示しているのです

中心市街地の求心力回復のために街中にスタジアムを整備する"街スタ"
都市再開発の目玉として郊外にスタジアムを整備する"スタ街"

この考え方は、2012年に開催されたシンポジウムでも解説がありました

基調講演=プロスポーツと地域社会
《第1回シンポジウム 2012年11月5日》

何故今スタジアムなのか
世界は今人間回帰という言葉で街中に暖かみのあるスタジアムに移行し始めている
 
クラブにとっても、Jリーグにとってもスタジアムは重要
ライセンス制度も含めて、クラブにとってスタジアムビジネスが経営上重要になってきている
Jリーグは、リーグの価値を高めるという意味で臨場感を重視している
 
また、地域のシンボルとしてスタジアムが位置づけられるようになってきた
文化・経済両面で求心力になる
 
街スタ=街中にスタジアムが出来るケース
スタ街=スタジアムを核にして街が出来ていくケース


"スタ街"の代表例とも言えるのが埼玉スタジアム
スタジアムの最寄り駅でもある浦和美園駅はスタジアム建設にあわせて計画されました。
現在もスタジアム周辺の道路開発が進んでいると聞きます

"街スタ"の代表例は、現在予定されている北九州のスタジアムでしょうか。
新幹線も停車するJR小倉駅から徒歩7分というロケーションです


どちらが理想的なのでしょうか?

machidukuri02

上記はあくまで一般論ですが、おおよそこういった特性を持っていると思われます。
どちらにも利点はあり、どちらにも課題はあるといったところ


ではJリーグの理想は"街スタ"と"スタ街"のいずれにあるのか。
スタジアムの未来に深く関わっているであろう傍士銑太氏は次のようなコラムを書いています

(75)街中スタジアム
《百年構想のある風景 2014年5月31日閲覧》

 “まちなか”は、車中心社会になって「アクセス」(交通の便)の良い郊外型ショッピングセンターに人が流れたが、人口減少・高齢化社会を迎えるいま、人々の視線は、再び人間中心社会に適した「ロケーション」(立地条件)の良い街中に回帰しはじめた。先だって、関西を代表する交通ターミナルの大阪駅北地区に、大規模球技場誘致を検討する協議会が、自治体や財界のトップを交えて発足した。ここは、一日に250万人もの人々が行き交う絶好の場所である。北九州や宇都宮にも具体的な動きが見られる。いよいよ、我が国でも、「街中スタジアム」の時代が到来する。
 Jリーグスタジアム観戦者調査2009によれば、過半は家族連れ。郊外にある埼玉スタジアムに5万人、新潟ビッグスワンに4万人、大分ビッグアイに2万人もの人々が、試合のたびに集まって来る。もしも、これらが街中に在ったらどうだろうかと考えると、地方都市が悩んでいるまちなか復活の“青い鳥”は、意外と身近なところに隠れている。


このように、明らかに"スタ街"ではなく、"街スタ"を推しています


③スタジアムの理想像は各地域にある
Jリーグの理想的なスタジアム像を"街スタ"とすると新たに2つの疑問点が発生します。
まず、なぜスタジアムの未来では都市再開発というものが書かれているのか

これはおそらく、スタジアム整備の可能性を閉ざさないためです

Jリーグはここ数年、スタジアムの整備を強く訴え、働きかけています。
あくまでも理想は"街スタ"ではあるものの、土地の確保や地域特有の事情などの問題から全ての地域において"街スタ"を実現することは出来ません

地域によっては"街スタ"よりも"スタ街"の方が現実的で理想的な場合があるかもしれない。
だから、"スタ街"にも含みを持たせているのでしょう


もう1つの疑問点は多機能複合型【スタジアム・ビジネス】 Economyです

多機能複合型【スタジアム・ビジネス】 Economy
Jリーグニュース特別版 スタジアムの未来 2014年5月31日閲覧》

「これからはさまざまな機能がないと、サッカーだけでは運営できない」。バーゼルのスタジアム経営者であるクリスティアン・ケルン社長は断言した。ホームの公式試合は1シーズンで30日弱。多機能複合型ならば、年間を通して市民生活と接点を保ち、スポーツ以外で稼働率を高めて施設全体の収益を上げることができる。また、周囲の施設と複合的な関係を持つこともできる。
 
複合機能の実例〕
・ショッピングセンター・レストラン・ホテル・オフィス・ホームセンター・介護付き高齢者用集合住宅・教育センター・職業専門学校・フィットネスクラブ・見本市


Jリーグが訴える多機能複合型とは、括弧で書かれているようにビジネスに係るもの
これは赤字運営を理由に建設に消極的になっている行政へのアピールもあるでしょう。
あるいは都市公園法の縛りから解き放たれたいという意図もあるかもしれません

しかし、"街スタ"を考える中でそう簡単にスタジアム・ビジネスが成り立つでしょうか。
中心市街地にはホテルや商業施設がすでに存在している場合が多いことでしょう。
周辺地域と顧客の奪い合いをすることが本当に"まちづくり"に寄与すると言えるのか

また、複合機能の実例に挙がっているものの多くは大規模整備。
中心市街地にそこまで大きな土地が転がっているものかという点も疑問です

Jリーグの訴える多機能複合型はどちらかというと"スタ街"寄りの考え方だと言えます。
"街スタ"が目指すべきは周辺施設と連携してシナジー効果を生み出すことでしょう


スタジアムの未来はヨーロッパのスタジアム視察を元に作成されているもの。
その影響で、ヨーロッパと同じようなスタジアムを作るべきなのかという誤解がままあります

スタジアムの未来はJリーグが理想とするスタジアム像を描いています。
しかし、スタジアムの理想像は画一的なものではありません。
各地域ごとに、時代ごとに理想とするスタジアム像というものが存在するはず


結論をまとめておきましょう

スタジアムの未来は"スタジアムは、まちづくり"の教本です。
しかし、スタジアムの未来は全国で画一的に適用できるとは限りません。
スタジアムの未来を参考にしつつ、各地域ごとの理想のスタジアム像を探すべき

その際に"まちづくり"の視点を忘れてはならない、ということです



④終わりに=「参画と三角」
全3回にわたって"スタジアムは、街づくり"という標語をテーマに進めてきました。
言葉の定義から始めたため、かなり抽象論となってしまったことをお詫びします

今回のテーマにはかなり苦戦しました。
本来は第4回シンポジウムのレポートでしたが、文量から独立せざるを得ませんでした。
構想から3ヶ月以上かかってしまいましたが、時間をかけただけあって手応えはありました

スタジアムを訴える上で"スタジアムは、まちづくり"という視点は非常に重要です。
しかし、これまでJリーグサンフレッチェも十分な説明ができているとは言えません。
乱筆ではありましたが、その道筋をある程度示せたのではないかと思っています

全3回で述べたかったことは次の5点に集約されます

  • 目指すべきは"スタジアムは、街づくり"ではなく"スタジアムは、まちづくり"
  • "スタジアムは、まちづくり"は事実ではなく、目標・コンセプトである
  • ソフト面の"まちづくり"には不断の努力が欠かせない
  • ハード面の"まちづくり"はスタジアムの未来を参考にするべき
  • ただし、スタジアムの理想像は各地域によって異なるため模索するべし


なぜ"スタジアムは、まちづくり"が重要なのかについては深く掘り下げていません。
それはまた機会があれば触れてみたいと思っています


さて、"スタジアムは、まちづくり"というのは非常に規模が大きな話です。
お金をかければできるものでもなく、時間をかければできるものでもありません

1-2 まちづくりの定義と10の原則
まちづくりの方法 3ページ 日本建築学会》

定義:まちづくりとは、地域社会に存在する資源を基礎として、多様な主体が連携・協力して、身近な居住環境を漸進的に改善し、まちの活力と魅力を高め、「生活の質の向上」を実現するための一連の持続的な活動である。


ここまで強調してきませんでしたが"多様な主体が連携・協力"も重要なポイントです

川崎の魅力を市民に伝えるために
Jリーグニュースプラス vol.10 2014年5月31日閲覧》

こうした体制を川崎市が敷いたのには、行政とクラブが共通の目的を持っていることが大きい。市役所のシティセールス・広報室の役割は川崎市の魅力を広く市民に知ってもらい、自分たちの住むまちに誇りを持ってもらうことである。フロンターレのベクトルもまったく同じ。市民が川崎のまちを好きになり誇りを持つようになれば、そのまちにあるJクラブのことも好きになってくれるという考え方が根底にある。市とクラブは「もっと川崎のまちを好きになってもらいたい」という同じ理念を持つパートナーなのである。


川崎の事例にもあるように、行政の協力は"まちづくり"に必要なものです。
しかし、なんでもかんでも行政頼りでは"まちづくり"は実現しません

我々、市民・県民がその"まち"を自分たちの"まち"だと自覚すること。
そして、その"まち"をより良くしようとする意識が絶対に欠かせません

そしてその範囲はサッカーにとどまるものだけではありません。
サンフレッチェ広島を、サッカーを、ひいては広島という"まち"の価値を、高めること。
そのためにどうすればいいか個人個人が主体となって考えないといけません

自分自身の「まち」
まちづくりの発想 50ページ 田村明》

 まちづくりを真剣に考えてゆくと、一見、生活に直接関係なく他人事に見える土地問題、産業立地、都市配置、国土計画、幹線交通、資源利用のあり方なども、実は身近な生活にかかわりのある重要な基礎的問題であることが分かってくる。小さな単位でも、人間の側から具体的に関連を追って考えるとき、地球や国土、社会全体が分かってくるはずである。
 都市の時代は、問題を複雑にし、地球的規模にまで広げたが、その全体を見る糸口が、自分たちの生活している「まち」になる。

 



最後に、浦和レッズの経営にも携わられていた藤口光紀氏(現広島経済大学教授)が講演で話されていた内容を紹介しておきます

スポーツによる地域活性化
《中国総研研究会 2013年11月20日 中国地方総合研究センター》

 スポーツで"まちづくり"。1つ提案します、キーワード。ちょっと洒落かもしれませんが、「参画と三角」です。これはキーです。要するに参加じゃないんです。参画することに意味があるんです。なんでもそうですけども、みんな人ごとになっちゃうんです。そうじゃなくて、自分もなんでもいいからこれをやりますということを、後援会とかサポーターからもあるんですけど、サポーターなんか自分から計画して色んなことをしています。自らが計画する、それがすごく大事なんですね。これがないと本当のいい"まちづくり"はできません。それと三角。これはやっぱり、クラブ、行政、市民、これがうまくバランスがとれないといけない。サポーターとクラブだけではいけない、自治体とクラブだけではいけない。そこにもう1つ入ってくることがすごく大事です。これはもうサッカーのプレイでも一緒です。2人の関係よりも3人の関係になれば攻撃のバリエーションができます。ディフェンスも厚くなります。



「参画と三角」

これをしっかりと胸に刻みつけて参画していきたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました 

【修正中】"スタジアムは、街づくり"について本気出して考えてみた(中編)

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①"スタジアムは、まちづくり"か?
前回から、"スタジアムは、街づくり"とはいったい何か?というテーマに取り組んでいます。
特に"街づくり"という部分に焦点を当て、地域社会学の分野を活用しながら考えてきました

その中で浮かんだ疑問から、"スタジアムは、街づくり"ではなく、”スタジアムは、まちづくり”なのではないか、という仮説が生まれたと言えるでしょう

しかし、"まちづくり"が具体的に何を意味するのかを説明するのは非常に難儀です。
まちづくりの実践では次のようなものが例示されています

machidukuri01
まちづくりの実践33ページを元に作成》

これらを1つ1つ検証すると長くなってしまいますし、何より本題から逸れます

平仮名の「まちづくり」の十の意味
まちづくりの実践 33ページ》

(2) ハードだけでなくソフトを含めた総合的な「まち」へ
 「まち」とは、モノの面でも多様なものがあるからトータルに考えてゆかなくてはならない。さらにモノやハコをつくるだけでなく、それを決めてゆく過程や方法も考えなければならないし、「まち」をどう生き生きしたものとして使ってゆくかという方法も重要だ。ハードの「街」は、ソフトがあってこそ、初めて有効に使われる。ソフトの面には「まちづかい」という意味もあり、ハードとソフトの両面を含む総合的なものとして「まち」を整えてゆくことである
 


そこで、多少強引ではありますが、今回は便宜的にソフト面に関する事例に主眼を当てることで、その可能性に言及したいと思います

それでは早速見ていくことにしましょう



②Jクラブと"まちづくり"の関係
スタジアムにおけるソフトの中で最も重要となるのはJクラブといって差し支えないでしょう。
本稿における重要な前提の1つであり、他のソフトに関する議論は様々な可能性が提示されているが故に決まったもの(固定的)ではないからです

では、Jクラブと"まちづくり"はどのような関係にあるのでしょうか。
Jリーグニュースプラス第14号で清水や福岡の事例が取り上げられています

「する」「みる」「語る」 の融合へ
Jリーグニュースプラス vol.14 2014年5月31日閲覧》

 エスパルスは県内4カ所に展開するフットサルコート「エスパルスドリームフィールド」や、チケット、グッズを販売する「エスパルスドリームハウス」など、クラブの情報発信拠点を多く設けている。これは、ただ単にフットサル場やオフィシャルショップを整備することではなく、エスパルスを中心としてサッカーを「する」「みる」「語る」場を地域の人々に提供したいという想いがある。「エスパルスを通じ、地域の人々がコミュニケーションを深める場をつくりたかった。情報発信や販売目的だけではなく、そこに人々が集い、一緒に体を動かすことで、地域に新しいコミュニティが生まれる土壌を育てたい」と早川社長は語る。すべての施設に「エスパルスドリーム」の名前が付されているように、“夢のある幸せなまちづくり”の中心になることを、クラブは願っているのである。
福岡のまちが持つ財産
Jリーグニュースプラス vol.14 2014年5月31日閲覧》

 「“まちづくり”や“人づくり”は、行政の普遍的な課題。一方スポーツは、人を育て、地域を育て、社会を育てる力があり、その課題を解決できるソフトになれる。サッカーに限る必要はなく、あらゆるスポーツを通じた“人づくり”をアビスパが支えることで、福岡のまちを元気にできるはずだ」と下田専務は考えた。


清水の場合、新たなコミュニティ形成のための場を作っています。
福岡は"まちづくり"の中でも"人づくり"に着目し、ホームタウン事業を数多く実施。
前者はマチ社会とその仕組みづくり、後者はまちづくり」を担うヒトづくり、にリンクします

どちらの事例も"スタジアムは、まちづくり"には該当しませんが、Jクラブが能動的に取り組むことで"まちづくり"に貢献できることを示しています


川崎フロンターレはストレートに"クラブづくりとまちづくり"というコンセプトを掲げています

(註記)
場合によっては"街づくり"と表記していることもあるが、深い意味はなさそう


Jリーグニュースプラス vol.10 2014年5月31日閲覧》 
 
 オリンピックで日本代表を応援するときに、「なぜ日本を応援するの?」と聞く人はいない。理由は自分も日本人だからだ。甲子園で、地元代表の高校を地域を挙げて応援することも、自分たちのまちを背負って戦う球児たちに身近なものを感じるからだろう。「このまちでフロンターレもそういう存在にしていきたい。川崎に住んでいるのだから、そのまちに根づくクラブを応援することが当たり前と思われるように。いつか、『川崎=フロンターレ』とまで感じてもらえるように。そのためにも、まずは自分たちが住む川崎というまちへの愛着を、もっとみんなに感じてもらうことが大切」と、天野課長は話す。
 「チケットを買ってください」「スポンサーになってください」「クラブを応援してください」と、一方的にお願いをしても、地域からの信頼はすぐには得られない。こちらから頼むばかりではなく、地域の一員としてクラブがホームタウンに貢献できることは何か。彼らと共にまちを盛り上げていけることは何か。そのことを常に考えた活動を行っていくことで、地域から本当の信頼を得ることができるフロンターレは強化担当も、広報担当も、運営担当も、後援会担当も、皆がホームタウンを意識する気持ちが強い。かつて天野課長がいた「ホームタウン推進室」といった専任部署は今や存在しない。スタッフ全員がホームタウン担当者であり、武田社長もその一人だ。遠回りのようにも見えるが、日々の地道な地域密着活動こそ、スタジアムを満員にするための一番の近道なのかもしれない。だからこそ、クラブづくりとは「まちづくり」なのである。


Jリーグの代名詞とも言われる"地域密着"の最先端をいく川崎ならではの事例ですね

川崎だけでなく、清水や福岡の事例でもキーワードとなっていたのが"誇り"という言葉。
「地域への愛着」や「地域のシンボル」とも言い替えることが出来ます

これを"シビック・プライド(civic pride)"と呼びます

シビック・プライドとは、まちに対する愛着や誇りを意味します。
"おらがまち"というキャッチフレーズもシビック・プライドの典型例ですね


シビック・プライドは"まちづくり"において非常に重要な位置を占めています。
自分たちの"まち"に誇りを持つことで、"まち"に対して主体的に関わる意識が生まれます。
それが主にソフト面の"まちづくり"においては欠かせません

これは、個性的で主体性ある「まち」へだけでなく、"まちづくり"全体にも関係する要素です


シビック・プライド
広島にも、この"シビック・プライド"の事例は存在しています。
その代表例とも言えるのが横川駅及び横川駅商店街ではないでしょうか

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中国新聞 2007年3月11日2面》

これは2007年の記事。それから約7年の月日が経ちました

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《2014年4月16日 横川本通りにて撮影》

たまたま立ち寄ったときに撮影しましたが、これはホーム試合とは関係ない日。
今シーズンのスローガン「全力」の幟があちこちに立ち並んでいます

シャトルバスも定着し、試合日に改札口近くのむさしが大繁盛しているのも当たり前。
サンフレッチェの"まち"と呼ぶに相応しい光景ですね


もう1つの事例としては沼田町のバイオレットタウンNUMATA推進事業があげられるでしょう

バイオレットタウン委員会
《沼田町商工会青年部 2014年5月31日閲覧》

事業目的 内容
 平成23年度から新事業(バイオレットタウンNUMATAプロジェクト)がスタートしました。それに伴いバイオレットタウンNUMATAプロジェクト委員会も同時に立ち上がりました。サンフレッチェ広島の幟旗の設置及び周辺清掃、沼田町盆踊り大会、いきいき沼田商工フェスタ、ふるさと祭り等でのバイオレットタウンサポートショップの紹介、選手による盛り上げ等を行っております。主に沼田町の商工業を活性化するためにいろいろな企画を考えてやっております。これからも、ますます面白い企画を考えて実行していきたいと考えております。
第4章中国地域各県の取り組み 第4節広島県
《中国地域経済白書2013 97ページ 中国地方総合研究センター》

②沼田町商工会
 広島市安佐南区の沼田町商工会では、地元にホームスタジアムがあるJ1のサンフレッチェ広島を応援し、地域の活性化を目指す「バイオレットタウンNUMATA推進事業」を展開している。
 活動としては、商工会青年部と地元の広島修道大学学生が連携し、商工会だよりへ掲載する「バイオレットタウン」情報の収集、ホームゲーム開催に合わせた応援幟の設置などを行っている。今後は、選手によるサッカー教室の開催や、サンフレッチェ広島の試合観戦ツアーなどが計画されている。


横川駅は多少距離がありますが、スタジアムへの交通の要所として機能していることを考えると、どちらも"スタジアムは、まちづくり"の事例と言っていいのではないでしょうか


これは地元主体だけでなく、サンフレッチェも率先して推し進めています

1)クラブについて(小谷野薫社長)
《第11回サポーターズカンファレンス》

【プレゼンスの拡大について】
 また、話は変わりますが、経営上のさらなる課題として付け加えるならば、これは明確に数字に表れるものではありませんが、サンフレッチェの広島におけるさらなるプレゼンスの拡大が挙げられます。昨年はおかげさまでクラブ創設20周年で初優勝しましたが、広島の街にまだまだ紫が少ない。街に「もっと紫を」ということで、試合の告知やサンフレッチェを応援する気運をさらにどうやって盛り上げていくのか、クラブとして知恵を出さなければいけないところだと考えています。またサポーターの皆様からもどんどん意見を伺っていきたいところだとも思います。


「広島の街 に、もっと紫を」というキャッチコピーがまさにそれ。
もちろんサンフレッチェそのものの周知も狙いとしてはあるでしょうが、幟の設置、ポスターの掲出、ポケット日程表の設置をするショップの人々にも働きかけているはずです

こうした地道な活動も"まちづくり"の1つと言って差し支えないでしょう



⑤幕間=作って終わりではないということ
今回、"スタジアムは、まちづくり"ではないか、というテーマで進めてきました

その中で、Jクラブと"まちづくり"の関係性はある程度解説してきたつもりです。
ヒトづくり、コミュニティ形成、シビックプライドなど様々な形が出てきました。
一方、スタジアムならではの"まちづくり"にはあまり触れることが出来ていません

"スタジアムは、まちづくり"は実現可能であると結論づけても良いでしょう。
ただし、それはスタジアムでなくても出来るのではないかという反論も可能です


スタジアムで出来る"まちづくり"とは何か、と具体的に考えるとキリがありません。
それは冒頭でも述べたとおりで、"まちづくり"とは非常に広範囲な概念だからです

そのハードに適した"まちづくり"があるはずですし、そのソフトに適した"まちづくり"があるはずですし、その"まち"に適した"まちづくり"があるはずです

では、"スタジアムは、まちづくり"であると主張するのは困難なのでしょうか?

私は、そんなことはないと考えています。
「"スタジアムは、まちづくり"は実現可能である」ということは、"スタジアムは、まちづくり"は実現可能だが、実現するために努力を重ねなければ実現できない可能性もあると言い替えられることが出来るはずです

1-2 まちづくりの定義と10の原則
まちづくりの方法 3ページ 日本建築学会》
 
定義:まちづくりとは、地域社会に存在する資源を基礎として、多様な主体が連携・協力して、身近な居住環境を漸進的に改善し、まちの活力と魅力を高め、「生活の質の向上」を実現するための一連の持続的な活動である。

"まちづくり"が持続的な活動である理由の一端はここにあるのだと思います


スタジアムを作れば常に"スタジアムは、まちづくり"が達成できるわけではない。
だからこそ、"スタジアム作りは、まちづくり""スタジアム建設は、まちづくり"ではなく、あえて"スタジアムは、まちづくり(街づくり)"と表現しているのかもしれません


"スタジアムは、まちづくり"とは事実を示しているのではなく、目標だと考るべきもの。
すなわち、スタジアムは、作って終わりではないということなのです



さて、次回はここまでの話を踏まえ、どのように"まちづくり"に関わればいいか。
ハード面からも理想のスタジアム像とは何かという点について考えていきたいと思います。
ラスト1回よろしくお付き合いくだされば幸いです

【修正中】"スタジアムは、街づくり"について本気出して考えてみた(前編)

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①YUME★STA PROJECT
今回から3回ほど連続してスタジアムに関するテーマで投稿していきます。
肝心のテーマとは、第4回夢スタシンポジウムでも繰り返し強調されていたワード

"スタジアムは、街づくり"

この標語はYUME★STA PROJECTの根幹でもあります

YUME★STA PROJECT
サンフレッチェ広島公式 2014年5月31日閲覧》

 『YUME★STA PROJECT』とは、「スタジアムは、街づくり」のコンセプトをお伝えする方を「エバンジェリスト=スタジアム伝道師」に認定させていただき、啓発キットを使って、1人でも多くの方に理解・賛同の輪を広げることを目的に販売しています


サッカースタジアム建設を実現するためにサポーターは何をするべきか。
その1つが、このエバンジェリスト活動であるとクラブは繰り返しています

しかしながら、そもそもこのコンセプトを理解しているサポーターはどれだけいるでしょうか。
第4回シンポジウムで小谷野社長が指摘していたことが1つの証左でしょう


自分自身でもよく分かっていない言葉で他人を説得するというのは至難の業。
語感の良さに頼るのではなく、きちんと理解しなくては賛同を得ることも叶いません

matidukuri-01
サンフレッチェ広島より》

では、"スタジアムは、街づくり"とはいったい何なのか
本稿ではその意味を考えていきたいと思います。よろしければお付き合いください




②"スタジアムは、街づくり"とは何か
困ったことに"スタジアムは、街づくり"という言葉は、色んなところで使用されている割にはがっちり定義された表現ではないようです

例えば、サッカースタジアム検討協議会で採用されている日本政策投資銀行の資料、"スポーツを核とした街づくりを担う「スマート・ベニュー」"でも、「街づくりの中核」や「街づくりに寄与」という表現が使用されていますが、肝心の定義は不在

YouTubeで公開されている動画や、エディオンスタジアムで配布しているパンフレットでも"スタジアムは、街づくり"という文言が使われていますが、いまいちピンと来ません




matidukuri-02
エディオンスタジアムで配布されていたパンフレット》


1つのヒントになるのは、第2回サッカースタジアム検討協議会でも使用されたという、サンフレッチェ広島の"第3回夢スタジアムシンポジウム発表資料"でしょうか

matidukuri-03
サンフレッチェ広島 第3回夢スタジアムシンポジウム発表資料より》

地域活性化、経済効果、アウェイツーリズム、平和発信、防災拠点などなど。
スタジアム建設による直接的な影響は防災拠点くらいで、他は"サンフレッチェ広島を核とするスタジアム"だからこそ生まれる効果…すなわち間接的な効果とでも言いましょうか

しかし、これらはあくまでもサンフレッチェ広島の訴えている個別的な効果。
この主張だけを鵜呑みにするわけにはいきません



③"街づくり"と"まちづくり"
ならば、まずは"スタジアムは、街づくり"という言葉を理解することから始めましょう

"スタジアムは、街づくり"を考えるにあたって問題となるのは"街づくり"という言葉。
この言葉が分からなければ"スタジアムは、街づくり"の意義を理解することも出来ません

"街づくり"とは地域社会学における用語の1つです。
ひとまずスタジアムから離れて、地域社会学における"街づくり"の意義を見てみましょう

第4章 2.平仮名の「まちづくり
まちづくりと景観 105ページ 田村明》

 かつては「街づくり」「町作り」などの用語も併用されていたが、現在では平仮名の「まちづくり」が主流になった。平仮名の「まち」という言葉は、ハードだけでなくソフトも含む柔らかさがある市民的な用語だからだ。これなら、とくに専門用語を知らない一般市民でも、自分自身が「まち」にかかわりをもっていると実感しやすい。

初っ端から前振りを全否定する形になってしまいますが、実は、昨今の地域社会学において"街づくり"という言葉は余り使われなくなっているようです

"街づくり"や"町作り"ではなく、"まちづくり"。
これらは地域社会学上、異なる概念に位置付けられています

1-1まちづくりとは何か
まちづくりの方法 2ページ 日本建築学会》

 漢字で表記される「町づくり」、「街づくり」は、その、源を引きずっている言葉でもある。「町づくり」は「村づくり」と同列に用いられる用語で、町村という、自治の単位で総合的な行政、町村の活性化などを表現する言葉で、内発的な開発による「町村の活性化」という、目的意識が強い。これに対して「街づくり」は、街路、商店街など物的な意味での市街地の環境整備といったニュアンスが強い。これに対してひらがなの「まちづくり」は、より広い概念で用いられる用語である。
 
このように"街づくり"は狭義な意味、"まちづくり"は広義な意味となるようです。
ハード整備に主眼が置かれる"街づくり"に対して"まちづくり"とは何を意味するのか。
まちづくりの方法における定義は次の通り

1-2 まちづくりの定義と10の原則
まちづくりの方法 3ページ 日本建築学会》
 
定義:まちづくりとは、地域社会に存在する資源を基礎として、多様な主体が連携・協力して、身近な居住環境を漸進的に改善し、まちの活力と魅力を高め、「生活の質の向上」を実現するための一連の持続的な活動である。

これだけだとよく分からないので、もう少し噛み砕いた表現がこちら。
1987年刊行の名著、まちづくりの発想から

第1章 3.まちづくりの展開
まちづくりの発想 23ページ 田村明》

 しかし、今日いう「まちづくり」はそうではない。そこに住んでいる人たちが自分自身の問題としてかかわりをもち、「つくって」ゆくべきだという積極的な姿勢が基本である。他人にまかせておいたのでは、好ましい「まち」はできない。住民は、まちの"借家人"ではなく"オーナー"であり、まちをつくる責任がある、という自覚の表現である。
 まちづくりの「つくる」とは、土木・建築的な物的な整備だけをいうのではない。まちを動かす仕組みや財政、自治組織、市民意識などのソフト面も含んでいる。そのため、ハードな物づくりだけを意識させやすい「造る」とか「作る」ではなく、「つくる」という平仮名が当てられる。ハード以外のココロや、シクミづくりの重要性が認識されてきた結果である。さらに積極的には、未来に向けて新しく「創る」という創造の意味もこめられている
 
すなわち、"まちづくり"とはハード整備だけを示すのではなく、ソフト面も含むもの。
その他の違いとしては、"まちづくり"とは官主導ではなくし民主導という意識を喚起する用語であることや、持続可能性・地域性などにも言及した概念であることでしょうか

そういった思想を持たないハード整備は"街づくり"に該当しても、"まちづくり"とは言えません


たしかに、スタジアムをつくるということはハード整備そのもの。
その意味で"スタジアムは、街づくり"という標語は間違っていません

しかし、そんな安直な結論でいいのでしょうか?


 

④幕間=スタジアムは、"街づくり"なのか"まちづくり"なのか
ここまでで押さえておくべきポイントは次の3つでしょうか

1つ目は、"スタジアムは、街づくり"は厳密に定義されているものではないということ。
サンフレッチェの配付している資料では情報不足です

2つ目は、地域社会学において、"街づくり"と"まちづくり"は別物であるということ。
"街づくり"は、"まちづくり"という概念の部分集合に近い存在のようです

3つ目は、"スタジアムは、街づくり"という表現ではハード整備に限定されるということ。
当然の話であるが故に、わざわざ強調するべきものか疑問を覚えます


さて、ここまでの話を踏まえてサンフレッチェの訴える"スタジアムは、街づくり"を考えてみると、"街づくり"だけでなく、"まちづくり"の視点が含まれているように感じられます

"スタジアムは、街づくり"ではなく、"スタジアムは、まちづくり"なのか?

次回はこのテーマで探っていきたいと思います

【修正中】なぜ"ACLは罰ゲーム"と揶揄されるのか(2014ACL小括・下)

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前回の続き



④移動距離による影響
ACLという大会には中国、韓国、オーストラリアといった他国のクラブも出場します。
すなわちアウェイゲームでは国内リーグとは比較にならないほどの移動距離

そこで、ゼロックススーパーカップからJ1第14節までの移動距離を算出してみました

2014ACL-002
Googleマップを元に作成》

上記のような結果となりました。
オーストラリア移動などがあるACL出場クラブの負担は文字通り桁違い。
特にサンフレッチェはオーストラリア遠征が二度あったことが大きかったようです

余談ですが、リーグ戦だけで見るとサガン鳥栖の負担も莫大ですね。
サンフレッチェもリーグ戦では関東圏での試合がゼロにもかかわらず2番目に多い


また、上記計算には交通手段が含まれていないことも付け足しておきます。
例えば広島は空港機能が弱いため、関西空港福岡空港への移動も必要なのです


Jリーグは2013年からACLサポートプロジェクトというものを再開しました。
このサポートの中には移動に関する金銭的補償も含まれています

2012 年度 第10回理事会 追認事項
日本サッカー協会 2014年5月18日閲覧》

ACLサポートプロジェクト 再立ち上げの件
 2007 年よりJFAとJリ―グがACLに参加するJクラブをサポートする目的で「ACL サポートプロジェクト」を立ち上げ、2007 年は浦和レッズ、2008 年はガンバ大阪が優勝した。 その後同プロジェクトは一定の役割を果たしたということで、2010 年をもって発展的に解消 した。しかし、2009 年以降、JクラブはACLで上位に進出出来ていない状況である。 JFA・Jリーグ・Jクラブが一体となってACLを盛り上げ、優勝を目指してサポート をするため、J リーグと協働でACLサポートプロジェクト 再度立ち上げることとした。


一方で、移動距離による影響は金銭面のみではありません。
日程面での負担にも関わりますが移動時間が長ければ調整時間も減ります。
また、長距離移動・過密日程に対応できない選手もいるという話

第11回サポーターズカンファレンス議事録
サンフレッチェ広島 2013年7月20日》

2)チーム強化と選手育成について
 繰り返しになりますが、ACLを「捨てた」とか「諦めた」とかいう思いはわれわれにも一切なく、選手、監督にももちろんそんな思いはありません。ただメンバー編成上、週に2試合というペースで試合は進んでいきます。そんな中で連戦をすることで力を発揮できる選手とそうではない選手、しかも長距離の移動が入った時にどうかということを考えると、やはりいつも同じメンバーでは戦えないというのがわれわれの中での結論でした。


サポートプロジェクト自体は良い取り組みですが、補いきれない部分もあるようです


⑤経営サイドの事情
最後にチーム運営とクラブ経営のジレンマについても挙げておきましょう。
ご存じの通り、現在Jリーグクラブライセンス制度というものを実施しています。
経営的な話に限れば、3年連続の赤字と債務超過は認められません

ここで問題となってくるのが、ACLは投資に見合う大会であるかという点です

ACLという大会は、賞金の面では決して恵まれた大会ではありません

ACL Manual 2014
《The Asian Football Confederation 2014年5月18日閲覧》

1.2.2 Prize Money, Performance Bonus, and Participation Fees 
Champion: US$ 1,500,000 
Runner up: US$ 750,000 
Clubs taking part in Semi Finals: US$ 120,000 
Clubs taking part in Quarter Finals: US$ 80,000 
Clubs taking part in Round of 16: US$ 50,000 
Per each Group Match win: US$ 40,000 
Per each Group Match draw: US$ 20,000
 
1.2.3 Travel Subsidies 
Visiting Clubs taking part in Semi Finals and Finals: US$ 60,000 
Visiting Clubs taking part in Quarter Finals: US$ 50,000 
Visiting Clubs taking part in Round of 16: US$ 40,000 
Visiting Clubs taking part in the Group Stage: US$ 30,000 
Visiting Clubs taking part in the Play-offs: US$ 20,000 


2014ACL-005
Jリーグ公式HPJFA公式HPから作成》

1USドル=100円で換算すると、優勝賞金はそれなり(CWC出場権もあるため)。
しかし、優勝以外の賞金は決して高額とは言えません

ちなみに、ラウンド16で敗退した広島・川崎・C大阪が獲得した500万円というのはJ2リーグ3位ないしJ3リーグ優勝賞金と同額ということになります(遠征補助金や勝利賞金は除く)


また、ACLという大会は露出が少なく基本的に平日開催であるため閑古鳥が鳴いています

2014ACL-001
Jリーグ Data Site、各クラブHP及びスタジアムは超満員!を元に作成》

このように、リーグ戦の平日開催と比較してACLの方が多かったのは5件。
そのうち、2007年と2008年の浦和は駒場スタジアムで試合を開催したことが原因です

当然、休日を含んだリーグ戦と比較すると多くのクラブが集客で苦しんでいます


つまり、Jクラブの収益3本柱のうち、賞金と入場料収入が望めないということ。
したがって、スポンサー収入(とグッズ収入)に頼らざるを得ないのが現状です

13年度、過去最高売上高 株主総会で報告
中国新聞 2014年4月25日》

 J1広島は24日、広島市中区のホテルで株主総会を開き、売上高が過去最高の31億9700万円、当期利益が1億3千万円となった2013年度(13年2月~14年1月)の決算を報告した。ACLの決勝トーナメント進出に伴い、遠征費の増加や、大型連休中の開催だった5月6日の横浜M戦が平日の7月15日に変更されるなど、3千万円の利益の減少が見込まれると試算。小谷野薫社長は「新規スポンサーの開拓や新たなグッズ展開など収益拡大に一層取り組まないといけない」と強調した。


4月の株主総会サンフレッチェ広島ACL出場に伴う3千万円の利益減少を試算。
特に大きかったのはラウンド16進出に伴うGWホーム主催試合の延期でしょう。
入場者数の差もですが、祝日開催が平日開催×2に変更となったことも大きな点です


出場するためには遠征などでコストが増える。
出場しても賞金・入場料収入は期待できない

最低限の戦力で挑んでもらう方がクラブにとって良いというジレンマが発生し得ます

さらに、クラブライセンス制度や、Jリーグの降格制度などがちらついていることでしょう。
経営サイドからすれば、この状況で投資をする勇気を持てるでしょうか



⑥上記を踏まえた提言
2回にわたって"ACLは罰ゲーム"と言われる要因を列挙してみました。
この他にもラフプレーによる負傷の可能性、判定に対する不満、なども耳にします。
本稿ではそういった外部の事情などは外し、あくまでも国内限定の問題点を挙げてきました

戦力補強やACLで勝てるサッカーを志向するべきという指摘もあるでしょう。
しかし、それ以前に"勝った方が得をする"とまではいかなくても、"勝ってもそこまで損はしない"程度まで環境を整えることなしにACLで勝ち上がることは難しいと考えています

2014ACL-006
Jクラブ個別経営情報開示資料を元に作成》

以前はその負のインセンティブを跳ね返すだけの経営体力がありました。
クラブライセンス制度も含めて、当時の状況から大きく変わっているのが現実です


ならばできることから1つずつ改善していくしかありません。
簡単ではありますが、ここまでの流れに沿っていくつか改善策を考えてみました。
実現可能性までは考慮してませんし、短期での解決策もあれば長期での解決策もあります


まず、日程面についてはナビスコカップの配置を調整してはどうでしょうか。
降格制度があり、実力が拮抗している以上、リーグ戦での不公平感は減らすべきです。
リーグ戦の品質を落としかねませんが、ACLトレードオフだと考えます

また、GW期間中の過密日程解消は再検討して欲しいところです。
特に4月29日(昭和の日)の試合開催を移動できると日程的にものすごく楽になるはず。
7月後半~8月のミッドウィークに移動することが出来れば経営的な打撃も小さいでしょう。
ただし、ここにはACLの試合日が入る可能性もあるので、慎重な検討が必要です

一方で、GW期間中、ACL出場チームのホーム開催を確保しておきたい。
4月26日から5月6日までにJリーグは4試合(うちACLで1試合延期)ありました。
延期日にはACL出場クラブ同士の対戦を設けるため、どうしてもホーム開催が偏ります。
そこで、5月3日はACL出場クラブのホーム開催を優先的に配置できないでしょうか。
これで興行的にもフォローできるはずです

ゼロックススーパーカップの日程に関しても改善の余地があります。
今年、サンフレッチェゼロックスから中2日で初戦を戦わざるを得ませんでした。
しかも会場は国立競技場、ホーム側でしたが広島からは約700km離れた土地。
集客上の懸念はありますが、ここが金曜開催にできれば初戦を少しは楽に戦えたはずです

レギュレーションでは、ACL出場権をナビスコカップ王者に移せないでしょうか。
ナビスコカップ王者にはスルガ銀行チャンピオンシップの出場権が与えられます。
しかし、こちらは例年8月上旬に開催されている大会。
この出場権を交換することができればで日程的な負担は少しでも改善されます

移動距離に関しては抜本的な改善案はありません。
その負担を小さくするため以前はチャーター機を借りるなんて話もありました

名古屋、チャーター機費用は協会、Jリーグ、クラブで分割
サポティスタ 2014年5月18日閲覧》

ACL準決勝に進出し、サウジアラビアアルイテハドと対戦することが決まった名古屋は、21日のアウェーでの第1戦に向けてチャーター機で移動をするという。チャーター機の使用費用は約7000万円。費用は日本協会とJリーグ、クラブの3者での分割負担となるそうだ。チャーター機にはサポーターも同乗する予定。名古屋にとっては、これが初のチャーター機での移動になるという。


移動距離の負担を軽減する1つの方法は柔軟な日程変更でしょう。
しかし、ただでさえ過密日程の中で試合日を動かすことで対応するのには限度があります。
ターンオーバーを積極的に行うことで対応するのが現実的でしょうか

経営面では何よりもまずACLという大会の価値を高める必要があります。
平日開催という理由だけでなく興行的に旨みが少ない大会であることは前述したとおり。
JクラブとJリーグが協力して大会を盛り上げなくては現状は変わらないでしょう

最後に、やはりスタジアムが重要となります。
川崎フロンターレは3月28日と4月11日に金曜開催を実行に移しました。
金曜、すなわち平日開催による観客数減少は小さくないリスクです

しかし、この日程変更をしなければACLを中2日で挑むことになっていました。
金曜開催を行うためには平日であっても一定以上の集客が望める環境作りが必要です。
試合日の周知徹底はもちろん、終業後に駆け付けることの出来る立地も重要

現在、村井チェアマンが全国を行脚してスタジアム整備を訴えています

【参考①】
Jリーグチェアマンがファジ視察専用スタジアムの必要性訴え
山陽新聞 2014年5月18日閲覧》

【参考②】
モンテ視察の村井Jチェアマン一問一答 スタジアム理想は都市型
山形新聞 2014年5月18日閲覧》


この流れを加速させることですね



⑦終わりに
以上をもって2014年ACLの小括とさせていただきます

本稿の趣旨は、ACLに出場することによって現在生じている負のインセンティブをある程度改善することによって、よりACLに力を注げるようにできないか、というものです

そして今回調べていく中で改めて確認できたことがあります。
それは敗退の責任をJFAだけに押しつけるのはナンセンスであるということ

今年はワールドカップ開催の影響で5月中旬~7月中旬の日程が端から埋まっています。
その状況でリーグ戦、カップ戦、ACLをこなすスケジュールを組めば過密になるのは当然。
過密日程を解消しろという批判はよく見ますが、どうすればいいのか私には分かりません

【参考】
2014日程(1月版)
《とりあえず 2014年5月18日閲覧》


過密日程の解消は、J1所属チーム削減、リーグ2月スタート、秋春制導入、AFCの改革などの検討というように、小手先の取り組みではどうにもならない次元の問題となっています

もはやACL出場と過密日程は不可分の関係とさえ言っていいでしょう。
今現在はそれを受け入れ、少しでも負担と疲労を軽減できる方法を模索するべきです。
(スケジュールの大改革はACLとは切り離して行うべきだと考えます)


川崎フロンターレはそのことをよく理解しており、金曜開催に踏み切っています。
Jリーグも柔軟に対応してくれたお陰で中3日で試合に臨むことができました。
(なお、サンフレッチェも金曜開催に踏み切れば中2日を2つ減らすことが可能でした。)
他にも、日曜開催の再開やサポートプロジェクトなどJFAは支援の姿勢を見せています

しかしJFAが行うのはあくまでもサポートであって全面バックアップではありません。
あくまでも大会に出場するのはACL出場クラブであってJFAではないのです

スポーツニッポン 2014年5月18日閲覧》 
 
 日本サッカー協会大仁邦弥会長は15日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦で日本勢が全滅したことについて「非常にショック。Jリーグの価値や日本サッカーのレベルにも影響する」と遺憾の意を示した。
 日本協会は昨季からJリーグと共にサポートプロジェクトを立ち上げ、遠征費補助などで出場クラブを支援してきた。2季目は早期敗退となり、原博実専務理事は「何年も勝てていないのは理由がある。原因は過密日程だけではない。いろんな角度から考えて結論を出したい」と厳しい表情を見せた。


JFAのサポートが適切であるか十分であるかという議論はまた別です。
むしろ上記の提言以外でもAFCでの発言力向上など求めたいことは沢山あります

ですが、サポートを受けている身で後ろ足で砂をかけるような行為は如何なものでしょうか。
その行為は"サンフレッチェ広島"という看板に泥を塗っていないでしょうか?


力が足りないのはJFAだけではありません。
クラブも、チームも、そして我々サポーターの力も足りていないからこその結果。
それをしっかりと受け止め、糧にして再チャレンジしなければなりません

2010年に得た経験値はほんの2年経過したことで風化していました。
ACLの経験値は毎年出なくては積み上げられないもののようです。
2015年もまたあの舞台で戦えることを願って


最後に、今年2月の中国新聞に掲載されたサンフレッチェ広島ミハエル・ミキッチのインタビューを一部抜粋して締めくくりたいと思います

ここまでありがとうございました

サンフレ2年連続3度目のACL25日初戦 紫のリベンジ
中国新聞 2014年2月21日20面》

――ACLを勝ち抜くためには何が重要ですか。
 単純に言えば、時差と気候の差に対応することだ。私はディナモ・ザグレブクロアチア)時代に2度CLに出場したが、移動はすべて1,2時間の範囲だった。長距離移動を伴うACLは厳しい戦いを強いられる。だからホームでの試合はとても意味があるものになる。負ける痛みは大きい。ことしもホームが初戦で相手は去年も戦った北京国安だ。1次リーグは最低3勝。一つでも失うと先に進めないと思っている。

――国内リーグとは違う相手との戦いで得られるものは何ですか。
 CLにはマンチェスター・ユナイテッドイングランド)やACミラン(イタリア)などのビッグクラブが出場する。強豪と戦うことで自分に何が足りないのか、これから何をしなければならないのかを知ることができた。大きな差もあれば、わずかなものもあった。位置取りなど細かい差まで発見できる。若ければ若いほど、モチベーションになる。それはACLでも同じだ。Jリーグでは味わえない貴重な経験となるはずだ。

――ACLの現状をどう見ていますか。
 ホームの観客の数が少ない。CLはビッグクラブが出場することもあり、前日からみんなわくわくして、リーグ戦以上に盛り上がる。日本ではリーグ戦にはたくさん来てくれるが、ACLは少ない。チームが勝つためにたくさんのファンが来場してホームの雰囲気をつくり上げないといけない。ホームタウンを世界にアピールできるチャンスでもある。
 CLはどの大陸の選手、クラブも憧れる。多額の賞金が入り、クラブは補強などに充てることができる。ACLとは比較にならない。だがACLも大きな大会になれば、フォルランC大阪)のような世界的な選手がJリーグにどんどん来るかもしれない。

【修正中】なぜ"ACLは罰ゲーム"と揶揄されるのか(2014ACL小括・上)

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2014年ACLの旅

サンフレッチェ広島は昨年の経験を活かして見事初のグループステージ突破。
H組1位通過のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ相手にホームで先勝。
アドバンテージを活かしたいところでしたが、アウェイゴールに涙を呑む結果となりました

選手も監督もサポーターも悔しいの一言。
その悔しさはチームへの期待とACLで勝ち上がることへの渇望から生まれてくるもの。
来年はもう1つ上の高さからの景色を見てみたいと切に願います

そして厳しい日程の中での前半戦、本当にお疲れ様でした


さて、昨年もACL終了後に1本記事を書きました
テーマは"本当にサンフレッチェACLでメンバーを落としたのか"というもの。
当時、メンバー構成に言及することなしに謂われない批判が飛び交っていたからです

今年もあるテーマについて簡単ではありますが文章として残しておきたいと思います



①なぜ"ACLは罰ゲーム"と揶揄されるのか
2014年のACLはラウンド16をもって日本勢がすべて敗退する結果となりました


2007年の浦和と2008年のガンバを最後にJリーグ勢は決勝まで勝ち上がれていません。
この状況を揶揄した言葉として"ACLは罰ゲーム"というものがあります

何故このような皮肉が通説のように定着してしまっているのでしょうか。
こういった皮肉に対して"罰ゲーム"だと言うチームは出場するなという非難も見受けられますが、逆に言えば罰ゲームと揶揄されるような状況の解消はACLで日本勢が勝ち上がるための1つの対策となり得るのではないでしょうか

一般的に、ACLの検証記事は他国リーグとの比較や個別的問題点の列挙が主流です

【参考①】
JリーグクラブがACLで勝てない理由
《είναι ταυτολογία 2014年5月18日閲覧》

【参考②】
「同情するなら金をくれ」JリーグがACLで勝つために(前編)
《Blog版蹴閑ガゼッタ 2014年5月18日閲覧》 


本稿はそういった切り口とは異なり、揶揄される要因の推論と提言という形で進めていきます


それでは本題に入りましょう。
"ACLは罰ゲーム"という言葉の背景にはACLに出場する方が損をする/出場しない方が得であるという嘆きが見え隠れしています

ではなぜ損をしていると感じてしまうのでしょうか。
考えられる理由は大きく2つあると思われます

1つはコストパフォーマンスの悪さ
賞金の安さと大会出場にかかるコストの高さというよく指摘される点です

もう1つはACL不出場クラブに対する不公平感
Jリーグは実力が拮抗しており、強豪と言われているチームでも降格するケースがあります。
その中で出場クラブが不出場クラブよりも多大な負担を強いられているとされる点です

以上を踏まえて、早速4つのポイントについて見ていくことにしましょう



②日程面での負担
まず最初に挙げられるのは日程面の負担でしょう。
過密日程だと言われていますがW杯イヤーの今年はどうだったのでしょうか

2014ACL-003
《各クラブのHPを元に作成》

(註記)
XC=ゼロックススーパーカップ、JL=J1リーグ戦、AG=ACLグループステージ、AR=ACLラウンド16、NC=ナビスコカップを意味する
川崎Fと3月28日(金)にリーグ第5節を戦った名古屋と、4月11日(金)にリーグ第7節を戦った柏は他のACL不出場クラブとはスケジュールが異なる



今シーズンはご覧のようなスケジュール。
広島とセレッソは中2日での戦いを7回も体験しています(ACL不出場クラブは2回)。
中でも、4月11日~5月18日の日程は特に凶悪と言っていいでしょう


一般的に中2日だとリカバリートレーニングに追われ、戦術的な修正は不可能と言われます。
長距離移動があると中3日でも1日を移動に費やしてしまうため、厳しいのだとか

中二日の法則
《イギリスコーチング修行@Loughborough 2014年5月18日閲覧》

 これはマラソンと筋グリコーゲンの量(青) そしてグリコーゲン合成(赤)の関係性を図に表したものですが、 この図を見ても回復には3−5日かかっているのが分かります。
 またSaltin& Karlsson (1973)の研究では 試合前の筋グリコーゲンの量と試合中の走行距離(特に後半)との関連性がある という研究結果が出ています。
【toto情報】コラム:ACLのアウェイは、記者もサポーターも闘っている。
《J's GOAL 2014年5月18日閲覧》

toto的に言えば、アウェイのACLを戦った後、中3日で闘う川崎Fと広島は、相当の疲れが残ると見ていい。中3日といっても、翌日は日本に戻るだけで精一杯。リカバリーなどコンディショニングが優先され、戦術トレーニングがほとんどできない状況だ


今シーズンからJリーグは中3日設けるために日曜開催を再開しました。
この恩恵は非常に大きかったものの、興行的に重要なGW期間中は中2日が連続。
ACLを勝ち上がった3チームは中2日を含む11連戦を戦うことになりました

ここで1つ指摘されるのは、「勝てば勝つほど日程的に苦しくなる」という点。
ACLのGS(グループステージ)で敗退したマリノスは11連戦ではなく7連戦となっています。
これはACLという大会にどのような価値を見出すかによりますが、その価値を高く見積もっていなければ、その負担は大きいものに映るでしょう

ラウンド16を勝ち上がると夏以降さらに過密日程であったことも付け加えておきます


そしてもう1つの問題点はACL不出場クラブとの間の日程格差
4月23日にACLのGS第6節を戦いましたが、ナビスコカップの予選は開催されていません。
結果論ではありますがこの第6節時点で4チームともGS突破の可能性を残していました

ACLのGS第1戦・第2戦、そしてラウンド16の第2戦も同様にACL出場クラブは試合があるため中2日・中3日で連戦が続きますが、ACL不出場クラブはそれがありません

もともとナビスコカップに若手などを起用している場合、否応なくACL出場クラブとACL不出場クラブの間にコンディションの差は生まれてしまうものです。
その差自体は、前述したとおりACLという大会ををどう評価するかという問題でしょう

しかし、そもそも試合を開催しないのでは調整のレベルが段違い。
こういった日程面の格差が不公平感を助長しているのではないでしょうか


③レギュレーション上の課題
前項で直接的な日程問題について触れました。
続いて間接的な日程問題についても考えてみましょう

ACLとリーグ戦は両立できないなんてこともよく言われています。
この1つの要因としてACLとオフシーズンの関係があるのではないでしょうか

日本サッカーはゼロックススーパーカップで始まり、天皇杯でシーズンを終えます。
天皇杯を勝ち進めば勝ち進むほどオフシーズンは短くなり、その勝者がゼロックススーパーカップに出場するため極端にオフシーズンが短いものとなっています

ここで、サンフレッチェ広島の直近3年間のオフシーズンを見てみましょう

2012年は一般的な開幕→優勝→CWC出場。
2013年はゼロックスで開幕→優勝→天皇杯準優勝。
2014年もゼロックスで開幕+ワールドカップ開催年

といったように毎年オフシーズンのスケジュールが異なっています

2014ACL-004
サンフレッチェ広島のHPを元に作成》

(註記)
オフとはチームトレーニングなどのない期間のこと
2012年は優勝パレードがあったがスケジュール上オフだったため表記に従っている
キャンプとはホームタウン外でのトレーニングのこと
2012年及び2013年はキャンプとは別にホームタウンでトレーニングを積んでいる
2014年はその時間がとれないためキャンプのみでシーズンに突入した



調べた結果がこちら。
2013年はCWC出場があったためオフシーズンが前年に比べて減少。
2014年は天皇杯決勝まで勝ち進んだことが大きく影響しました

3連覇への土台築く 27日から鹿児島キャンプ
中国新聞 2014年1月26日》

 元日に天皇杯全日本選手権決勝を戦った横浜Mとともに、J1チームで最も遅い始動となる。選手の休養を優先し、広島での始動を見送り、いきなりキャンプインする異例のスタート。森保監督は「心身ともにリフレッシュしなければ、効果的な練習はできない。キャンプに入ってからギアを上げたほうがいい」と説明した。
 鹿児島では午前と午後の2部練習が基本。コートの大きさを変えながら紅白戦をこなし、コンディションを整えていく。その中で攻守のチーム戦術も確認し、唯一の練習試合となる最終日の鹿屋体大戦で完成度をチェック。実戦形式の練習を増やす宮崎2次キャンプ(2月10~21日)につなげる考えだ。
 10人の新戦力の見極め、チームとの融合もテーマとなる。「既存の選手と刺激し合いながら力を伸ばせるよう、いい練習を提供したい。鹿児島で個々の力を見ながら、最終的には宮崎で評価する。昨季の骨格がベースだが、いつでも逆転はある」。競争による底上げを描く。


オフシーズンが短いということは当然休息が限られてしまうということ。
また、キャンプ期間が短くなれば新戦力との連携を築き上げるのに苦労するでしょうし、監督が替わった場合などには新戦術を試す期間が足りなくなる可能性があります

そういった時間を重視すると、今度はフィジカルトレーニングのための時間が不足し、負傷の可能性が高まってしまいます

ACL出場クラブにとって小さくない負担でしょう


レギュレーション上の話をするならばACL出場権の話も避けては通れません。
現行では、天皇杯優勝クラブがACL出場権を得ることが出来ます。
また、リーグ3位以内のクラブ同士で決勝を戦う場合等にはリーグ4位に出場権が移ります

すなわち、天皇杯の結果次第でACL出場クラブが変わってしまう可能性があります。
2010年のサンフレッチェもこの仕様でACL初出場を果たしました

今年の天皇杯からスケジュールが変更され、元日決勝ではなくなります。
しかし、それでも選手の契約期間を鑑みれば、12月の大会を終えてACL出場権が確定するという仕様は、戦力補強などに大きな影響を及ぼすことになるはずです



書いていてあまりにも長くなったため前後編で分割します。
続きは次回

【修正中】サンフレッチェ広島 2013年通信簿(後編)

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(前編)(中編)を経て今回が最終回。
画像が多かったので3分割しましたが、その煽りで内容薄めになっています

通信簿ラストは2013年シーズンを踏まえ、2014年シーズンに向けて。
まとめに代えて私個人が考える今年の目標について触れておきたいと思います

※注記
当記事はサポカンの議事録公開前の情報を元に作られています
若干整合性がとれない部分があると思いますがご了承ください



①3期連続のタイトルを目指して
あえて3連覇とは書きません

(前編)でも引用したように今現在のサンフレッチェの目標は3連覇ではないと考えています。
まずは勝ち点40に載せて、そこから狙えるタイトルをとるのが目標になるでしょう

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サンフレッチェ広島 第3回夢スタシンポジウム資料より》

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サンフレッチェ広島 第3回夢スタシンポジウム資料より》


サンフレッチェは決して経営規模的に上位ではありません。
むしろ残留争いをしても決しておかしくない経営規模


そうは言いつつ、矛盾するようですがタイトルも必要ではあるのです。
某市長の発言で波風が立ちましたが、スタジアムへの近道はタイトル獲得

上記比較を見ても今の選手と監督は素晴らしいパフォーマンスを発揮していると思います。
ファン・サポーターも一丸となって全力で次のタイトルを狙いましょう


そして外野から散々「手を抜いた」などという根拠のない批判を受けたACL
今年こそは去年と違って怪我人もなく、全力で挑戦したいですね


②3期連続の黒字を目指して
これは前項よりも遙かに必須と言える目標です

クラブライセンス制度のスタートにより、3期連続赤字でライセンス剥奪。
できる限り毎期黒字にしておくに越したことはありません

2012年度及び2013年度は優勝効果もあっての黒字(見込み)。
仮に2014年度にタイトルを獲得できなかったとしても確実に黒字にする努力が必要

となると重要なのは社長も繰り返し述べているように年間パスです

経営安定さらに努力 サンフレ小谷野社長に聞く
中国新聞 2014年1月16日19面》

さらなる安定化に向け、14年度(14年2月~15年1月)に取り組むべきことは何ですか。

 現時点で6千万円程度の黒字となる予算案を考えている。そのためにも集客が重要だ。13年はリーグ17試合で27万5556人だった観客動員を、今季は28万6千人に増やす。
 課題として、サンフレに関心があってもスタジアムに来たことがない人をどう呼び込むかがある。試合ごとにテーマを持たせる取り組みを強化した上で、チームの魅力を分かりやすく伝える。選手にも、どんどんメディアに露出してほしいとお願いしている。


年間パスの売り上げも鍵となります。

 昨季は過去最高の4824件で、今季は6500件を目標に設定した。現時点では5千件台にとどまる可能性があるので、告知を強化する。連覇で興味を持つ人は増えた。積極的に働き掛けたい。


先日(1月21日)のサンフレッチェ ラジオ・サポーターズクラブ GOALでの話によると、今年の年間パスの売り上げは昨年と同水準という話。
今季の目標である6500件に全く届いていません

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サンフレッチェ広島 第3回夢スタシンポジウム資料より》

1)クラブについて : サポーターズ・カンファレンス議事録
サンフレッチェ広島 第11回サポーターズ・カンファレンス》

 また、「クラブ経営上の一番の課題は何か」というサポーターの方々からの質問に答えるならば、喫緊の課題としては、個人観客向けのシーズンパスの売り上げが伸び悩んでいることが、経営の安定性という観点からは依然として大きな課題です。クラブ史上初めて4,500枚の大台に乗りましたが、大抵のJリーグ優勝クラブで、翌年のシーズンパスは6,000枚程度を販売しています。また、他のJクラブですとシーズンパスとレプリカ・ユニフォームの販売数は大体同じくらいです。今年はJリーグとACLとで2着ご購入いただいたサポーターの方もいらっしゃいますが、それを考慮しても約7,000人がレプリカ・ユニフォームを購入している。うちのシーズンパスの販売数は、スタジアムの立地条件など色々考えてもやはり物足りないなと私は考えています。また、シーズン後半に向けてのハーフ・シーズンパスも売れていない訳ではありませんが、われわれの見込みほどではないという事実もあります。


サポーターとしてもこの呼びかけを続けることが必要になってくるでしょう

また、同時に観客数増加のための努力も引き続き必要となってきます。
スタジアムに知り合いをどんどん連れていきましょう



③スタジアム問題の正念場
ガンバ大阪京都サンガギラヴァンツ北九州AC長野パルセイロ…。
それに加えて山形、清水、富山などでも浮上するスタジアム構想

なかなか前に進んでいる感触が得られない広島ですが2014年は重要な一年です。
サッカースタジアム検討協議会は3月に中間報告、秋に最終報告を提出予定。
今年の活動で全てが決まる可能性は十分にあり得ます

【参考】
平成26年1月14日第8回サッカースタジアム検討協議会@広島 レポート
Togetterまとめ 2014年1月26日閲覧》


そして2015年4月には第18回統一地方選挙が控えています。
誰がどう考えてもサッカースタジアム建設が最大の争点の1つになることは濃厚。
このポイントが分水嶺になることは想像に難くありません

様々な主張が入り乱れて混乱しがちですが、やることはシンプルです

周りの人にサッカースタジアムの話をし、旧広島市民球場の話をすること。
決して重い話をする必要はありません。話題に用いることが重要なのです

そして常にこの話題に対してアンテナを高くしておくこと

  1. 難しいところはクラブに任せて私たちは草の根活動を続ける
  2. クラブの持ってくる話題には全力で食らいつく
  3. 絶対に気持ちを切らせない


この3点を意識することが必要なんです



無理矢理押し込んだのでとってつけた後編になっています。
申し訳ありません。数日後に次の更新があるのでそれでご容赦願います


今年は色んな意味で我慢の戦いとなることでしょう。
今後もサンフレッチェが成長し続けるために必要な山場といえるかもしれません

最後に。今年1年頑張るために必要な合言葉で

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サンフレッチェ広島より》

【修正中】サンフレッチェ広島 2013年通信簿(中編)

元の記事へ移動

(前編)に引き続き通信簿を付けていきましょう。
前回は成績と経営面に絞った話でしたが、今回は情報開示と企画発案について

ちょい画像多めです

※注記
当記事はサポカンの議事録公開前の情報を元に作られています
若干整合性がとれない部分があると思いますがご了承ください



⑤情報開示…【もっと頑張りましょう】
小谷野社長が就任して最も大きな変化はサポカン議事録の公開の早さ。
第11回の議事録は1週間以内に公開と迅速でした

※注記
第12回サポカン議事録は18日開催で23日公開とこちらも1週間以内



また、決算資料を公開することも過去なかったと記憶しています

「株式会社サンフレッチェ広島 第21期の決算数値の報告」について
サンフレッチェ広島 2014年1月24日閲覧》

 株式会社サンフレッチェ広島は、本日(4月12日)に平成25年度第2回取締役会を開催し、第21期(平成24年2月1日から平成25年1月31日まで)の決算数値につき承認をいただきました。会社全体の売上高は、J1優勝特需を反映して過去最高の31億7千6百万(第20期は26億7千6百万円)となり、営業利益は2億2千7百万円(同5百万円)、当期利益は2億2千2百万(同7百万円の当期損失)となりました。

 これまでプレス等に回答していた従来の当期利益見通しは1億7~8千万円でしたが、年末・年始のグッズ販売において優勝記念グッズ以外の商品も予想を上回る売上げを計上したこと、オフシーズン・イベントをはじめ経費合理化が予想以上に進行したこと、ドル高・円安によりFIFAクラブワールドカップJAPAN2012の獲得賞金に運用益が出たこと等から利益の上方修正となりました。お蔭様で、昨年の減・増資の実施時に株主の皆様にお示しした「経営再建5ヶ年計画」による累計利益2億円の公約を初年度の1年間で達成いたしました。

 今後の当社の経営は、特にチーム強化面やマーケティング面で従来以上の柔軟性をもって臨めることになります。一方で、昨年のJ1優勝特需を除いて考えると、現在の当社をとりまく経営環境は依然として厳しいと言えます。観客動員増やスポンサー収入の増加を中心に、今後も全社一丸となって収入拡大と利益確保に努力する所存です。
 新スタジアム建設運動ともども、サンフレッチェ広島にこれまで以上のご支援とご声援を宜しくお願い申し上げます。


これは2012年の減資→増資の際に提出した経営再建計画の影響かもしれません。
そうだとしても、こうした情報開示はステークホルダーの信頼を得るために重要です

2014シーズン クラブライセンス交付のお知らせ
サンフレッチェ広島 2014年1月24日閲覧》

 本日、クラブライセンス交付第一審機関より、サンフレッチェ広島に対し、2014シーズンに関するJリーグクラブライセンス付与決定が通知されましたので、お知らせします。
 なお、クラブライセンス交付第一審機関からの通知内容は、以下の通りです。
 サンフレッチェ広島では、引き続き観客の皆さまへのホスピタリティ向上に努めるとともに、サッカースタジアム建設早期実現に向けての活動を行って参ります。


またクラブライセンスについてもきちんと公式発表されるようになりました。
こちらにはスタジアム建設運動の思惑も混じっているでしょうが

他にもシンポジウムの資料やサッカースタジアム検討協議会の配付資料
そういったものも公開してくれるようになったことは大きな変化ではないでしょうか


ただし、ここまでのことは本来やるべきであったことが出来るようになったということ。
一方で株主及びスポンサー更新についてはほとんど情報公開できていません。
e-Vpointでの新商品の取り扱いの宣伝も非常に弱いままです

他の部分でもさらなる改善が求められます



⑥企画発案…【大変良くできました】
具体例を挙げるまでもなく2013年のサンフレッチェは面白かったと断言できます。
(前編)でも取り上げたこやのんグッズだけではありません


平日開催の観客数大幅減を防ぐため企画された"駆けつけ割!"

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サンフレッチェ広島より》


想像以上の反響を呼んだアニメ"たまゆら"とのコラボ

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たまゆら ~もあぐれっしぶ~公式サイトより》


ファン感謝デーのUSTREAM配信

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サンフレッチェ広島より》


サンチェ主演の携帯サイト企画

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J's GOALより》


Jリーグ最終節のPVおよび優勝報告会旧広島市民球場跡地にて実施

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サンフレッチェ広島より》


2012年度の黒字で経営的な足かせが外れ。新社長となってマンネリが打破され。
様々な理由はあるとは思いますが、とにかくフットワークが軽かったように感じます

その最大の象徴でもある試合企画の煽り画像をまとめてみました。
今回の内容としてはここまでです。画像を見ながら1年を振り返ってみてはどうでしょう



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サンフレッチェ広島より》

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サンフレッチェ広島より》

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サンフレッチェ広島より》

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サンフレッチェ広島より》

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サンフレッチェ広島より》

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サンフレッチェ広島より》

soukatu2013-15
サンフレッチェ広島より》


(後編)に続く