[C大阪]茂庭照幸、酒本憲幸のセレッソ大阪ラストマッチは、二人への愛に包まれた素晴らしい空間に

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 8日、セレッソ大阪舞洲ヤンマー桜グラウンドにて、関西ステップアップリーグ2018セレッソ大阪対関西学生選抜の一戦が行われ、C大阪が3-0で勝利した。
 今季限りでの契約満了が発表されている茂庭照幸と酒本憲幸にとっては、この試合が桜のユニフォームを着て戦うラストマッチ。二人そろって先発を果たすと、前半、その二人が立て続けに得点を決めた。35分、自身が獲得したPKを酒本が落ち着いて沈めてC大阪が先制に成功すると、続く42分にはPKを今度は茂庭が決めて、C大阪がリードを2点に広げた。
 後半は、前半にキャプテンマークを巻いていた茂庭から腕章を譲り受けた酒本が魅せる。華麗なステップで対面のディフェンスを抜いて、集まった730人の観衆を沸かせると、58分、ハーフェーライン付近から見事なロングスルーパスを福満隆貴に通し、福満がカットインからシュートを決めてC大阪が3点目。試合を決めた。
 その後、84分にそろって交代した茂庭と酒本。大きな拍手を浴びながらグラウンドを後にすると、ベンチでは、ピッチでプレーしている選手たちも含めて一斉に彼ら二人を出迎えた。試合後には、選手たちの胴上げが待っていた。背番号にちなみ、茂庭が3回、酒本が20回(!)上げられると、今度は集まったサポーター有志からも胴上げ。コールリーダーからメガホンを渡された茂庭は現役続行の意思を示し、酒本も、「できればサッカーを続けたい」と話し、「幸せな時間でした」とC大阪で過ごした日々への感謝の気持ちを述べた。
 ファン、サポーターとの別れを惜しみつつ、多くの報道陣に囲まれた茂庭と酒本は、セレッソでの最後の言葉を残した。

DF 2 茂庭 照幸
「セレッソに来た10年。当時はどん底からのスタートでした。このチームに生かしてもらい、サッカー界での自分の価値を再び上げてもらった。非常に感謝しています。セレッソの長い歴史の中に自分の名前を刻めたことは誇り。一度、タイでプレーしたあと、クマさん(大熊清チーム統括部長)にお願いして、『日本でやるならここしかねぇ』とセレッソに戻してもらった。そういった意味では、大熊さんとJ1に昇格できたことはうれしかったですね。思い出という意味では、昨季のルヴァンカップ決勝が一番、心に残っているかな。セレッソの歴史の中でもトップクラスの、人の心を動かす試合だったと思います。個人としては、セレッソでの全部の試合が大事でした。いつかまた、違う形でセレッソの力になれたらうれしいです。次は監督かコーチだと思うので、しっかりライセンスを取って戻ってきます。ハネ(羽田憲司、鹿島アントラーズコーチ)より先にやりたいな(笑)。
 今日はこんなにサポーターが来てくれるとは思わなかったし、最後は胴上げまでしてもらって。『俺、愛されているな』と(笑)試合に関しては、普段と気持ちは変えないように臨もうと思っていました。俺とシャケ(酒本)の特別な試合ではなく、セレッソとしての今季の公式戦、最後の試合ということで臨みました。シーズンに出ずっぱりで、このステップアップリーグには出ないことになっていた選手たち(柿谷曜一朗、丸橋祐介、木本恭生、山村和也)がベンチの裏でね、野次がうるさかったですけど(笑)、ああいうのも、いいなと。俺もシャケも、後輩に支えられてここまで頑張ってこれたと感じました。そして何より、サポーター、ファンの皆さんが大勢来てくれて、めちゃくちゃいい雰囲気を作ってくれた。最高の試合になりました。『どんなに格好悪くてもいいから最後は笑って、勝って終わろう。失点ゼロにもこだわろう』と試合前から言っていたので、よかったです。(PKでの得点というオマケも付いてきたが?)外したほうがよかったのか、迷ったんですけどね(笑)。よかったです。
 (今後は)もうちょっとだけサッカー続けたいですね。やれる限りはやる。ただ、やれる環境にないのであれば、そこはもう、引き際だなとも思う。僕が『ボロボロになるまでやりたい』と言うのと、やれる環境があるかないかは別の話なので。ただ、ギリギリまであきらめずに。今日もそこそこ体は動いたし、『やれるかな』という自信はあります。何しろ試合に出たい。試合に出て、ダメならやめる。そういう覚悟です。やるからにはすべてを捧げる気持ち。それでダメならしょうがねぇ、っていう感じです」

DF 20 酒本 憲幸
「寒い中、これだけ多くの方に見に来ていただいてうれしかったです。セレッソでの最後の試合ということで、雰囲気は少し普段と違ったけど、最後に勝って終わることだけをみんなで話していたので、失点ゼロで勝って終われてよかったです。(選手からのサプライズや胴上げについて)(セレッソでの)いろんなことを思い返しながら、噛みしめながら、自分でも整理がつかない感情でした。(セレッソでの一番の思い出は?)決められないですけど、悔しい気持ちのほうが覚えていますね。モニさん(茂庭)率いるFC東京に最後に決められた長居での試合とか…(苦笑)。でも、昨季、タイトルを二つ獲れたときは、鳥肌が立つような、しびれるような、今までのうれしさの中でも飛び抜けて嬉しかったですね。『タイトルってホンマに存在するのかな?』と思ったこともあったし(笑)。でも、最後の最後に、昨季、獲れたのでよかったです。
 セレッソには感謝の気持ちでいっぱいです。高校を卒業してすぐ入って、サッカー選手としてだけでなく、社会人としても、何もかも、このクラブから学ばせてもらいました。感謝しかないです。サポーターも、ホンマにチームのことを思って応援してくれているなと感じたし、助けられたことはいっぱいありました。成長させてもらったな、という感じですね。(選手からの胴上げについて)初めての経験やったし、『もう一生、ないやろ』というくらいの回数(20回)を上げてもらったので、気持ちよかったです(笑)。(胴上げは)まずモニさんに行って、次、俺に来るとみせかけてないんちゃうかな?とも思ったけど、そこは深読みし過ぎました(苦笑)。
 (来季、クラブにいないことが想像つかないが?)いまでも実感はないというか…。今日もラストマッチという感じで臨みたくなかったし。でも、周りが花を添えようとしてくれているのは分かったので、気持ちを込めて試合に臨みました。(3点目の福満選手へのパスも素晴らしかったが?)タカとはよく話もしていたし、『こういうボールが欲しい』という細かいところまで話をしていたので、決めてくれてよかったです。(寂しさもあるが?)まぁでも、こうやってチームは循環していくと思う。僕も若いころに森島さんを始め、セレッソに貢献してくれた先輩方が抜けていく姿も見てきたし、そういう先輩がいて、僕らもいる。もっともっと大きなクラブになっていってほしいですね。(今後は)まだ何も決めていません。いろいろ整理して進みます。来年の話になってから、『まだまだサッカーしたい』という気持ちと、『この気持ちで勝負できるんか』という気持ちと。いろんな人の意見も聞いて、『やめたほうがきれいじゃないか?』とも言われたけど、『引退して後悔するんやったら』という葛藤もある中で、『これや』と思う決断をして、進みたいです。(ゆくゆくは何らかの形でまたセレッソに戻ってくるのでは?)そうですね。それが理想ですね」

 誕生日が同じで人柄も最高だった二人。C大阪の歴史において欠かすことのできない大きな存在として、今後もサポーターの記憶に残り続ける。
文・写真:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

【トップチーム】契約満了選手のお知らせ

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この度、ザスパクサツ群馬では、ザスパ草津チャレンジャーズに期限付き移籍中の志村選手と契約満了に伴い来季の契約を更新しないことを決定しました。■志村駿太選手プロフィール【ポジション】MF【生年月日】1997年4月26日(21歳) 【身長/体重】171cm/68kg 【出身地】群馬県

【トップチーム】2019シーズン 布啓一郎監督 契約更新のお知らせ

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この度、ザスパクサツ群馬では2019シーズンも布 啓一郎監督が指揮を執ることが決定いたしましたので、お知らせします。■布 啓一郎監督プロフィール【生年月日】1960年12月21日(57歳)【出身地】千葉県【選手歴】千葉東高校−日本体育大学【指導歴】 市立船橋高校(1984〜

[G大阪]豪州の練習生と片言の英語で談笑。G大阪・山口竜弥のコミュニケーション力

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 トップチームはすでにオフに突入しているが、9日に関西ステップアップリーグの関西学生選抜戦が控えているG大阪は、若手が練習中だ。

 7日の練習ではU-23の若手らが汗を流した。その中には、タイとオーストラリアの練習生も参加。オーストラリアの練習生は山口竜弥らと練習後に談笑しながらクラブハウスに戻ってきた。山口は「僕はしゃべるのが好き。こういう機会は滅多にないので積極的に話しました」。

 片言の英語ながら、積極的にコミュニケーションを図った山口は「雑談ですけど、彼女いるのとか、片言の英語を単語、単語でつないで会話しました」と笑顔を見せていた。

[仙台]いよいよ天皇杯決勝戦へ。仙台の大岩一貴が口にした、タイトルへの強い思い

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 仙台の大岩一貴(写真左端)が、天皇杯決勝戦に向けてタイトルへの思いを口にした。 大岩は16年に仙台加入。自身にとってのJ1挑戦初年度から主力に定着し、今季からは富田晋伍や奥埜博亮とともにキャプテンを務める。明治安田J1リーグでは、今季最終節で100試合出場を達成した。

 リーグ戦では11位で終わり、仙台のチームとしての目標であるトップ5には入れなかった。しかしもうひとつの目標であるカップ戦のファイナル進出については、この天皇杯で達成。5日の準決勝・山形戦(3○2)でみちのくダービーを制して、9日は浦和と決勝戦を戦うこととなった。「まずはしっかりと、雰囲気に呑まれずに、自信を持って今までやってきたことを表現したい」と、試合当日を見据える。

 相手の浦和とは、今季のリーグ戦で二度対戦。現在のオズワルド・オリヴェイラ体制とはJ1第29節(1△1)で戦い、「相手は攻守の切り替えが早く、守備のところも整理されて全員がハードワークするイメージ」と見ている。

 その強敵と争うタイトルをつかもうと、闘志を高めている大岩。「これまでの天皇杯決勝戦は、実家で毎年のように見ていましたよ。今回は正月開催ではないけれど、ずっとやりたいと思っていた舞台です」と語るが、実際にその舞台に立つこととなった今は、感慨よりも頂点への意欲が勝るという。「この舞台に立ったことで満足するのではなく、そこで勝つことだけを考えたい。勝たないと意味がない」。チームとともに、悲願の初優勝を目指す。

写真:板垣晴朗

[長崎]手倉森誠新監督の就任会見後取材一問一答。「間違っても、相手に勝点3トラスタ(取らせた)とならないように」

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 7日、長崎は佐世保市内で手倉森誠次期監督就任会見を行った。

 会見には株式会社V・ファーレン長崎の髙田明社長と株式会社ジャパネットホールディングスの髙田旭人社長兼CEOも同席した。また、この会見はYouTubeでもライブ配信された。就任会見については約30分ほどで終了したが、会見後には手倉森誠次期監督の囲み取材も行われた。ここではその内容を一問一答形式で紹介する

■会見終了後の手倉森次期監督囲み取材

――久しぶりの監督業。心機一転という感じですか?
やはりワクワクしているというかね。やっぱりもう一度、監督業っていうのに意欲があったというところは正直ありましたね。いろんなJリーグを見ながらでも、「俺なら、ああするな、こうするな」、「このチームだったらこういうトレーニングをしたいな」と勝手に考える自分がいて。だから、何となく自分としてはブランクを感じてなかったんですけど、この間、女房に「長崎に決まった」って言ったら、「あなた2年、監督してないからね」と言われまして(苦笑)。そう言えばそうだなっていう。でも、なんかこう自分に沸いてきているものがたくさんあるので、思う存分、長崎に反映させていきたいなと思います。

――前任の高木琢也さんが6年という長い期間、指揮を執った。自身の色を付けていくうえで。ベースがあるというのはメリットになるか、デメリットになるのか。ご自身の見解を。
高木も6年やったんだなと。僕も仙台で6年やらせてもらいましたので、これでその後の渡邉監督の気持ちが分かるのかなと。でも、高木監督とは長く監督業をやってきて付き合いもありますけど、彼のやっているサッカーというのはやっぱり緻密だし、日本人に合っていることをやっている。だからこそ、こうやって成果を上げてきたと思います。僕はチームを引き継ぐ時に、これまでのことを大事にしなければうまくいかないというのは自分の中にあります。彼が積み重ねてきたものを大事にして、私の色というのを織り交ぜられればいいなという考えがあるので。(高木監督は)ものすごく戦略家だし、そういったものは選手にもしっかり刷り込まれていると思いますから、そこをしっかり生かしながらやるべきだなと肝に銘じています。

――リオ五輪で一緒だった鈴木武蔵に期待したい思いは?
縁を大事にしろ。俺との縁を大事にしろ、と(笑)。本当に若い時から縁あって、彼とは付き合ってきてますけど、彼が長崎に来たことも僕は本当にうれしかったし、今回二ケタゴールというのを長崎によって取らせてもらったんで。J2に降格したからといって去るのではなくて、降格させた当事者としても、二ケタゴールを取らせてもらった長崎に対してもっとやるべきことがあるんじゃないかと。実は昨日、会って伝えました。残ってくれると信じています。

――高木監督時代はハードワークが注目されたが、それは現代サッカーでは完全なトレンド。そこに自分でプラスしたいことをキーワードで挙げるとしたら?
俺の持ち味は、やっぱりチームをまとめあげる、まとまりのあるチームを作るっていうことなんでね。本当に一体感のあるチームを作っていければなと思いますね。実は高木監督が築いてきた歴史の中で、彼が雇ったイ・チャンヨブというフィジカルコーチは、実は僕が仙台時代に一緒にやってきたフィジカルコーチ。そういったところでも、なんかこうしっかりとつながりのある流れだなと。まあ、高木から手倉森で、しっかりタ行で並んでいるしね。あんまり関係ないか(笑)。でも、本当につながりがあると思います。同い年だし、彼が長崎県人としてこの長崎にサッカー文化を根付かせたものを、さらに同級生として大きく花開かせられればなと。彼のこれから思い描いていたものに対して、「おっ、テグやってくれたな」と言わせるような仕事がしたいなと思います。(高木には)なるべくJ2で仕事はして欲しくないなと思いますけど。

――代表コーチを退いてからいろんなオファーがあったと思うが、その中で何に注目して選びたいと考えていたのか
やはり自分が仙台で監督をして、被災地を背負って戦う。そこにすごくやりがいを感じた中で、ただ監督をやれればいいんじゃなくて、さっきも言いましたけど、本当にやりがいのある場所でやりたいと思った。ちょこちょこあったオファーの中で、一番、長崎にそれを感じたというのがありますから。11月23日に僕はラオスでサッカー教室をしてたんですけど、勤労感謝の日に旭人社長に「お世話になりたい」という電話をしてね。11月23日なんで「1、2、3、ダー!」だったんですよ(笑)。思い切り行くぞと、思い切りやれる場所が長崎だなと思ってね。

――ホーム開幕戦でどんな光景が見たいか?
一気に熱くなるスタジアムを感じたいと思います。スタジアムというのは気の集まる場所。僕の戦術とかいろいろ、ありますけど、本当にそこに集まる人たちの思いでチームが勝つことはよくあります。僕はそういったスポーツにしかない神懸かり的なところも信じているし、そういったものを起こすのはサポーターや県民の皆さんだと思っていますから。そういった空間を本当に一緒に作りたい。ホームの試合のたびにトラスタに行きたい、行きたいと。そんな雰囲気を作りたいなと思うし、ホームで絶対に負けたくないんでね。ホームで勝ち続けられれば本当に優勝が見えてくるのは現実的な話なので。長崎に来るのが嫌になるくらいのね、対戦相手が。そんな雰囲気をみんなと一緒に作っていけたらなと思っています。間違っても相手に勝ち点3トラスタ(取らせた)というふうにならないようにね(笑)。

――会見の中でも「より走る」と。一方でFIFAのレポートなんかを見ても、必ずしも走るチームが強いわけではない。逆に走らされるチームともとれる。時代のトレンドも踏まえて、どんなチームを目指すのか?
受け身にならずにプレーすると自分からのアクションで動けるんですよね。もちろん動かされれば疲労するんですけど。だから、まずは受け身にならずにプレーするために動く。その動きもムダ走りしてればいいってものじゃないんで、効率よく走るというのをトレーニングから染みこませたいと思います。効率よく、どれくらい、どの角度で、どこに、というところぐらいまで分からせられるようなトレーニングをしていきたい。意欲的にプレーすれば勝てるというわけでもないのがサッカー。頭を使って、本当に要領のいいサッカーができればなと思います。見ていてみんなも『こういうことを考えてんだな』というのが見えるようなサッカーをしたい

――全然、どうでもいい話なんですが会見で使っていた「長い先の話」というダジャレは前もって考えていた?
どうでもいいですね(笑)。やっぱり、期待しているんだろうなって思いました。あとは皆さんの硬い雰囲気での固い決意をさせてもらいました。ありがとうございました。キャンプでも待っています。 7日、長崎は佐世保市内で手倉森誠次期監督就任会見を行った。

 会見には株式会社V・ファーレン長崎の髙田明社長と株式会社ジャパネットホールディングスの髙田旭人社長兼CEOも同席した。また、この会見はYouTubeでもライブ配信された。就任会見については約30分ほどで終了したが、会見後には手倉森誠次期監督の囲み取材も行われた。ここではその内容を一問一答形式で紹介する

■会見終了後の手倉森次期監督囲み取材

――久しぶりの監督業。心機一転という感じですか?
やはりワクワクしているというかね。やっぱりもう一度、監督業っていうのに意欲があったというところは正直ありましたね。いろんなJリーグを見ながらでも、「俺なら、ああするな、こうするな」、「このチームだったらこういうトレーニングをしたいな」と勝手に考える自分がいて。だから、何となく自分としてはブランクを感じてなかったんですけど、この間、女房に「長崎に決まった」って言ったら、「あなた2年、監督してないからね」と言われまして(苦笑)。そう言えばそうだなっていう。でも、なんかこう自分に沸いてきているものがたくさんあるので、思う存分、長崎に反映させていきたいなと思います。

――前任の高木琢也さんが6年という長い期間、指揮を執った。自身の色を付けていくうえで。ベースがあるというのはメリットになるか、デメリットになるのか。ご自身の見解を。
高木も6年やったんだなと。僕も仙台で6年やらせてもらいましたので、これでその後の渡邉監督の気持ちが分かるのかなと。でも、高木監督とは長く監督業をやってきて付き合いもありますけど、彼のやっているサッカーというのはやっぱり緻密だし、日本人に合っていることをやっている。だからこそ、こうやって成果を上げてきたと思います。僕はチームを引き継ぐ時に、これまでのことを大事にしなければうまくいかないというのは自分の中にあります。彼が積み重ねてきたものを大事にして、私の色というのを織り交ぜられればいいなという考えがあるので。(高木監督は)ものすごく戦略家だし、そういったものは選手にもしっかり刷り込まれていると思いますから、そこをしっかり生かしながらやるべきだなと肝に銘じています。

――リオ五輪で一緒だった鈴木武蔵に期待したい思いは?
縁を大事にしろ。俺との縁を大事にしろ、と(笑)。本当に若い時から縁あって、彼とは付き合ってきてますけど、彼が長崎に来たことも僕は本当にうれしかったし、今回二ケタゴールというのを長崎によって取らせてもらったんで。J2に降格したからといって去るのではなくて、降格させた当事者としても、二ケタゴールを取らせてもらった長崎に対してもっとやるべきことがあるんじゃないかと。実は昨日、会って伝えました。残ってくれると信じています。

――高木監督時代はハードワークが注目されたが、それは現代サッカーでは完全なトレンド。そこに自分でプラスしたいことをキーワードで挙げるとしたら?
俺の持ち味は、やっぱりチームをまとめあげる、まとまりのあるチームを作るっていうことなんでね。本当に一体感のあるチームを作っていければなと思いますね。実は高木監督が築いてきた歴史の中で、彼が雇ったイ・チャンヨブというフィジカルコーチは、実は僕が仙台時代に一緒にやってきたフィジカルコーチ。そういったところでも、なんかこうしっかりとつながりのある流れだなと。まあ、高木から手倉森で、しっかりタ行で並んでいるしね。あんまり関係ないか(笑)。でも、本当につながりがあると思います。同い年だし、彼が長崎県人としてこの長崎にサッカー文化を根付かせたものを、さらに同級生として大きく花開かせられればなと。彼のこれから思い描いていたものに対して、「おっ、テグやってくれたな」と言わせるような仕事がしたいなと思います。(高木には)なるべくJ2で仕事はして欲しくないなと思いますけど。

――代表コーチを退いてからいろんなオファーがあったと思うが、その中で何に注目して選びたいと考えていたのか
やはり自分が仙台で監督をして、被災地を背負って戦う。そこにすごくやりがいを感じた中で、ただ監督をやれればいいんじゃなくて、さっきも言いましたけど、本当にやりがいのある場所でやりたいと思った。ちょこちょこあったオファーの中で、一番、長崎にそれを感じたというのがありますから。11月23日に僕はラオスでサッカー教室をしてたんですけど、勤労感謝の日に旭人社長に「お世話になりたい」という電話をしてね。11月23日なんで「1、2、3、ダー!」だったんですよ(笑)。思い切り行くぞと、思い切りやれる場所が長崎だなと思ってね。

――ホーム開幕戦でどんな光景が見たいか?
一気に熱くなるスタジアムを感じたいと思います。スタジアムというのは気の集まる場所。僕の戦術とかいろいろ、ありますけど、本当にそこに集まる人たちの思いでチームが勝つことはよくあります。僕はそういったスポーツにしかない神懸かり的なところも信じているし、そういったものを起こすのはサポーターや県民の皆さんだと思っていますから。そういった空間を本当に一緒に作りたい。ホームの試合のたびにトラスタに行きたい、行きたいと。そんな雰囲気を作りたいなと思うし、ホームで絶対に負けたくないんでね。ホームで勝ち続けられれば本当に優勝が見えてくるのは現実的な話なので。長崎に来るのが嫌になるくらいのね、対戦相手が。そんな雰囲気をみんなと一緒に作っていけたらなと思っています。間違っても相手に勝ち点3トラスタ(取らせた)というふうにならないようにね(笑)。

――会見の中でも「より走る」と。一方でFIFAのレポートなんかを見ても、必ずしも走るチームが強いわけではない。逆に走らされるチームともとれる。時代のトレンドも踏まえて、どんなチームを目指すのか?
受け身にならずにプレーすると自分からのアクションで動けるんですよね。もちろん動かされれば疲労するんですけど。だから、まずは受け身にならずにプレーするために動く。その動きもムダ走りしてればいいってものじゃないんで、効率よく走るというのをトレーニングから染みこませたいと思います。効率よく、どれくらい、どの角度で、どこに、というところぐらいまで分からせられるようなトレーニングをしていきたい。意欲的にプレーすれば勝てるというわけでもないのがサッカー。頭を使って、本当に要領のいいサッカーができればなと思います。見ていてみんなも『こういうことを考えてんだな』というのが見えるようなサッカーをしたい

――全然、どうでもいい話なんですが会見で使っていた「長い先の話」というダジャレは前もって考えていた?
どうでもいいですね(笑)。やっぱり、期待しているんだろうなって思いました。あとは皆さんの硬い雰囲気での固い決意をさせてもらいました。ありがとうございました。キャンプでも待っています。

写真:杉山文宣

[浦和]ピッチの選手も、サポーターも、ベンチの選手もともに戦う。浦和・福島春樹の“前のめり感”

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 天皇杯準決勝・鹿島戦での主軸3名(興梠慎三、武藤雄樹、青木拓矢)の負傷交代、そして9日の決勝に間に合うかどうかが話題となっている現在の浦和。コンディションコーディネーターのアレックスらの治療により、出場の可能性を模索しているところだという。

 その鹿島戦で、これまで以上に目立ったことがあった。それはサブGK福島春樹(写真右)の“前のめりっぷり”だ。ベンチ横でウォーミングアップしながらも、タッチライン沿いに来た選手に近づいてドリンクボトルを渡したり、積極的に声をかけたり。それは、ピッチに入ってしまうのかというほどの、前のめり感なのだ。大一番やタイトルに近づくにつれ、そのアクションは大きくなる一方に映る。「賞金がほしいから(笑)」と本人はその理由をうそぶくも、本音は違う。彼も、チームとともに戦っているのだ。

 昨季、福島は負傷でほぼシーズンを棒に振り、定期的にベンチに入るようになったのも今季から。ルヴァンカップでは、安定したプレーで勝利にも貢献した。リーグ戦終盤は、実力者の榎本哲也と福島が交互にベンチ入り。そして天皇杯では、リーグ戦から引き続き福島がベンチ入りを果たしている。そのことからも、彼の評価が上がっていることがうかがえる。「とにかく前向きに」。今季、彼が掲げたポリシーは、いい方向へと向かっているようだ。

 土田尚史GKコーチもその変化に目を丸くしている。「彼自身が変わってきた。一つしかないGKのポジションだけど、競い合っている仲間でもある。俺なんて、現役のときは『ベンチから負けりゃいいのに』なんて思ったこともある。彼はチームのために何ができるのか、それを考えて行動でも見せている。テツ(榎本)の姿を見て学んだからもあると思う。まあ彼、プレーヤーとしても、ここからだから」。9日の決勝では誰がベンチに入るか。福島が入れば、その前のめり感にも注目してほしい。

[2118号]決勝、埼スタへ

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[2018年12月7日発売 エルゴラッソ2118号]

[天皇杯準決勝 マッチレポート]

■浦和 vs 鹿島
耐えしのいでセットプレーでつかんだ勝利

[INTERVIEW]

その名を刻んだ男たち2018
MF 8 森﨑 和幸(サンフレッチェ広島)

[J1参入プレーオフ決定戦 プレビュー]

■磐田 vs 東京V
歓喜か、絶望か。残り一枠をかけた名門対決

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[天皇杯準決勝 マッチレポート]
■仙台 vs 山形
ハマったプラン。仙台がクラブ初の決勝へ

[天皇杯決勝 プレビュー]
■浦和 vs 仙台
12大会ぶりか初か。埼スタ決戦迫る

《エル・ゴラッソは、PC、スマホでも読める♪》
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[清水]六反勇治がGKアカデミーを開催。「ヘディングも学べるかも(笑)」

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 六反勇治が、自身の名前を冠したGKアカデミー、RKA(Rokutan Keeper Academy)を来年1月に熊本で開催する。六反は鹿児島出身で、高校は熊本国府高等学校、さらに福岡でプロ生活をスタートさせた。「九州に恩返しがしたい」というのが、活動の原動力になっている。2年前に初めて開催し、好評につき今回が3度目。対象は中学1年生から3年生までと、高校1年生から3年生までの各24名。「GKスクール」ではなく「GKアカデミー」にこだわるのは、「リーダシップ学び人間的にも向上して欲しい」という願いが込められているため。1泊2日のスケジュールで3回のトレーニングに加え、3度のミーティングもみっちり行う。六反の他にも、藤嶋栄介(山口)、圍謙太朗(福岡)なども参加。プロのテクニックをマスターできるだけでなく、「ヘディングも学べるかも(笑)」(六反)とノリノリで宣伝する。第33節神戸戦で見せた、ヘディングシュートが間近で見られるかも(!?)

詳細は、
公式twitter:@rokutan_1_RKA
公式Instagram:rokutan_1_rka
まで。

写真:田中芳樹

[名古屋]名古屋のブラジル人トリオ離日。来季への思いを語る

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 前半戦最下位と苦境にあった名古屋を土壇場でJ1残留に導いたジョー、エドゥアルド・ネット、ガブリエル・シャビエルの3人が6日午前の飛行機で帰国の途についた。
 今季24ゴールで得点王になったFWジョーは「予想できないほどの難しいシーズンだったが、個人的には得点王にもなれたし、残留もできてスッキリ帰国できる。ブラジルに帰ったら自宅のプールに入ったりシュラスコを食べたりして、ゆっくり休んで来季に向けていい準備をしたい」と笑顔で語った。
 そんなジョーに対してやや表情が固かったのはガブリエル・シャビエル。「波の大きかった1年だった。ケガでチームに迷惑をかけたこともあったし、今年の経験を生かして来年はもっと成長した姿を見せたい」と厳しい顔で語った。それでも今年は休暇を使って、日本の観光地をめぐることもできたそうで、「京都も何回か行ってお気に入りだけど、いま一番のお気に入りは長野県の上高地」だという話題では笑顔も見せた。
 エドゥアルド・ネットはブラジルに帰国して、まずは病院で検査を受けるという。「半年間チームも大変だったし、自分も恥骨のケガがあって思うようにプレーできなかった。その中でもベストを尽くしたしチームに貢献できたと思う。来季は常に上位にいてタイトル争いをしたい。いまは先にブラジルに帰った家族に会いたい。さみしさがmaxなんで」と家族愛を口にして搭乗口に向かった。
 チームの始動は来月中旬。契約の正式発表はまだないが、来季の名古屋の命運を握るブラジル人トリオが、およそ1カ月余りの短いオフ期間に入った。